3人でひとり旅~さらば宇都宮餃子

なんだか
ふらり遠出したくなって
連休前にいろいろ
さがしていたら
フジタの展覧会
宇都宮でやっていることがわかり。
このあと
東京にもやってくる
展覧会なんだけど
上野の混雑したところでは
みたくないと思い。
(なぜかチケット代も違うし!)
ひとり旅も
なんかかっこええかな、と
思ったのだけど
餃子ひとりで食べるのも
なんだな。
ってことで
田臥くん好きの女MJは
栃木行く予定ないのかな?
と「リンク栃木」のページを
のぞいたら、
女MJがチケット逃した試合の
当日券が出るとか。
早速そそのかしてみると
「じゃあ、並びますから
美術館のあと一緒に
バスケ観ましょう」
とのこと。
それも
おもしろいかな、と
思って話には
乗ったものの
試合は宇都宮でなく
今回は小山だとか。
電車で40分の距離。
しかも
あたしの行きたい
宇都宮の美術館は
駅からバスで20分。
小山の試合会場は
やはり駅から
バスで20分。
そして
バスは恐ろしく少ないと
きてる・・・
そんなわけで
朝一で美術館に行くことにして
女MJと
なぜか「餃子食べられるなら」
と、またもわけわからん理由で
乗っかってきたびっぷとは
あとで合流することにして。
ホリデーパスで小山までは
2300円で往復できるというので
鈍行で行くことにし
6:48両国発で。
上野から東北本線で
うつらうつらしながら・・・
宇都宮に着いた時は
おしりが痛くって
疲労感があったけど
天気は最高で
美術館へ向かう見知らぬ街をぬける
バスのルートが
なかなか気持ちいい。
いや~地方の美術館って
ほんといいですね。
土地は広大だし
緑もいっぱい。
して、人は少ない。
すてきな建築。
しかし
フジタ、
最近立て続けだな、と
思ったら
1992年にパリ郊外の倉庫で発見された作品の
修復がやっと完成したのだとか。
そういえば
去年だかおととしだかに
近代美術館で観た
大きな作品、半分が
まだ修復中とか
書いてあったな、
それか。
でも
観たことないもの、
があろうとなかろうと
何度でも観たい、
大好きな人なのです。
絵を習って
線をまっすぐ描くって
ほんとうに難しいのだと
知ったのだけど
フジタの美しい
あの輪郭の線は
ほんとうにため息が
でてしまふ。
有名な乳白色の肌をはじめ
写実にこだわった
質感の描写に
線で輪郭を書くという
日本画の手法が
まんがちっくな
不思議な感じを出していて
それが
すごく好きで。
人間の顔なんか
デフォルメされて
一様に「フジタ顔」なんだな。
とくに
こどもの顔が好き。
おでこが広くて
ちょっと不満そうに
口をとんがらかしててる感じ。
実は似てるよね、って
よく言われる。
ナラヨシトモの邪悪な
こどもとともに。
(どんな顔なんだ、あたし?)
ほとんど
ひとりじめ状態で
堪能したあと
グッズチェック。
なんだなんだ?
すごいグッズ多いぞ。
ハガキだけじゃなく
絵皿のレプリカとか
箱とか!
フジタはよく
自分の道具入れや
贈り物を入れる箱に
らくがきのように絵を描いたり
するのだけど
そんなもののレプリカまで!
そして
東京で買えばいいのに
つい4冊も買ってしまった
ノート。
ガリマール社のnrfの装丁を
意識した感じ?
もう、ストライクですっ。
まあでも
最近はノートに字を書く、
なんてことも
しなくなってしまったのですが。
もっとゆっくり
庭や
屋外にある彫刻なんかも
観て回りたかったのだけど
彼女たちと合流せねば、と
少ないバスに飛び乗る。
駅でレンタサイクル、
という想定もしていたのだけど
それはやらなくて正解。
やっぱりバス20分の距離は
遠いし、結構坂が
あるし・・・
そんなこと
思いながら
バスにゆられていると
女MJからなんと
チケット買えませんでした
とのメール。
なんでも朝の4:30から
並んでいた人もいたとか。
さすがBJリーグとは
違うなと思っていたら
聞けばこの日の
対戦相手は
五十嵐くんだったとか。
田臥、五十嵐といえば
あっちのリーグのスターじゃんか。
あたしでも知ってる、
そりゃ150枚の当日券なんか
手に入るわけないな・・・
落ち込む女MJに
「じゃあ餃子三昧するから
すぐ宇都宮へ来なさい」
と。
すでに家を出発して
湘南新宿ラインに乗っているびっぷにも
同様に。
あたしはといえば
そのすきに
宇都宮駅までは行かず
パルコが見えたとこで
バスを降り
調べておいた
フードコートへ向かう。
ここならひとりでも
餃子が食らえそうだ。
この日最初のビールも。
と、バス停から歩く間に
行列が。
あ、ここ。
一番来てみたいと思っていた
『正嗣(まさし)』だ。
ひえ、ほんとに並んでる。
餃子ごときに。
そんな行列を横目に
『来らっせ』という
数店舗が集まっている
いかにも観光客むけの店へ。
ここならすいてんだろ、
と思いきや
ここも行列。
まじぃ?
でもモーレツ腹が減ってる。
列の短そうな店舗に
並んでみる。
と、案外すいっと入れて。
本日のメニューの中から
「ねぎにら餃子」
とビールを。
宇都宮、ビールは
どうやらキリ○の圧勝らしい。
ビールを片手に
席のそばに転がっていた
ガイドブックをぱらぱら
見ながら
餃子を待つ。
しかし
宇都宮、何もなさそうだ、
ほんとに。
で、届いた餃子。
んー。
別に・・
・・・とりあえず腹はおさまった。
ガイドブックで見つけた
教会に寄り道して
女MJたちを迎えに
宇都宮駅に向かうことに。
松が峰教会という
カトリックの教会。
なんでも大谷石の建造物では
日本最大だとか。
大谷石、よくわからないけど
ぽつぽつ穴があいた
軽そうな石。
道路に字を書くのによさそうな感じ。
なかなかすてきな外観なのでした。
運よく
扉が開いていたので
中に入ってみる。
おばあさんがひとり
うつむいてお祈りをしている様子。
あたしもとりあえず
形だけ十字を切る。
神社で拍手打つのと同じ感覚だ、
悪いが。
そこから
えっちらおっちら
宇都宮駅を目指して。
地理は完全に把握。
小山から傷心でやってきた
女MJと合流。
びっぷ到着までの間
駅の中にある
『みんみん』の行列に
並んでいてくれるとのこと。
10分遅れで
びっぷと合流。
餃子待ちの列に加わる。
これがまた
長かった!
気付いたら1時間。
腰が・・・
でもそれぞれの
宇都宮に至る
それぞれのひとり旅について
あれこれ語る。
やっと順番が来て
さっと出された餃子は
ん~
やっぱり特別ではなく。
しかも並んでる人がいるのが
気になって
ささっと食べて
黒ラベルを一気飲みして
終了~。
ではお次。
ということで
さっき行列ができていた
『正嗣』に並んでみる。
ここでも約1時間。
でもここのは
美味しかった。
焼き方がいいし
美味しい瞬間を食べさせてもらえた
ような気がして
一球入魂な感じが
伝わってきたよ。
あたしの調べはまあ
間違ってなかったかな。
でもさすがに
焼き餃子を
ラー油たっぷりで
食べたあとは
口の中がてらてら。
食べたあと
「休憩しよう」
って言うのも
ヘンなんだけど
腰と胃を休ませるため
旅の途中に入りがちな喫茶店
(=旅の途中でもないと入らない喫茶店
でもないかと
目を光らせていたら。
ありました。
うちら好みの
古いひなびた感じの。
でも
中に入ると
輸入雑貨や照明器具が
あったりもして
メニューには
黒カレーとか
ベトナムコーヒーとか。
黒カレー!
惹かれるが
ちょいと無理・・・
ということで
ベトナムコーヒーをいただく。
練乳はまぜすぎないよう
コーヒー自体の甘みを
楽しむ・・・
横でびっぷが
白玉くりーむあんみつを。
ああ、リアル別腹をみた・・
なーんて
こういう喫茶店で
3人でだらだらしていると
どこにいるのか
しばし忘れてしまう。
話はつきない旅トモダチなのです。
しかし!
せっかくやってきて
2軒では
敗北感があるので
次は少し趣向を変えて
味噌でアレンジしている
『青源』へ。
まんまと並ばずにすべり混んだ
この店では
ねぎ味噌のかかった餃子と
普通の焼き餃子、
それに初の水餃子を
頼んでみたのだけど。
正解は焼き餃子。
アレンジは不要との結論に至る、
あーあ。
で、みんなの意見一致で
1位はやっぱり
『正嗣』。
でも
また食べるために並ぶか、といえば
はなはだ疑問。
世の中にはもっと
食べなきゃいけないものが
あるはず!
と、宇都宮にダメだしの
あたくしでした。
(だってぇ。)
それにしても
餃子は安い。
一皿250円から350円くらいが相場で
それにビール代ぐらいだもの。
安上がり。
そしてうるおわない宇都宮の町よ、
がんばりたまえ。
ちなみに
福島の円盤餃子のが美味しいかった、、と
敢えて書いておく。
そしてうちの餃子もね。
帰りは二人につきあって
赤羽まで湘南新宿ラインで。
もちろんビールで乾杯。
これやってやっと
旅もしまるってわけなのです。
でも・・そろそろやばいよ、
腹が・・・
運動せねばーーーーーーーーっ!
どこ行った?スポーツの秋!

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