春告げ~黄泉の国より

さっき。
中高時代の友人から
メールが。
20代半ばで亡くなった
同級生の13回忌に
お花を贈ろうという
呼びかけ。
そうだ、
彼女のこと
もう10年以上も
忘れていた。
たった200人だったけど
その同級生の中でも
とびっきり頭がよくて
とびっきり性格がよくて
とびっきりやさしい子
だったのに。
高校2年だったかな、
席がとなりになって
すごく打ち解けた時期が
あって。
劣等性のあたしは
彼女には
とても近寄りがたいと
思っていたのに
そんな壁を
とりはらう器の大きさが
高校生にして
すでに彼女には
あったんだよな。
まわりには
見せなかったけど
それだけ
濃い人生を
送ってたのかも。
あたしはまだ
こんな年になっても
こどもじみた毎日の
小さな事件に
一喜一憂しながら
ゆるゆるとやってるけど
そんな毎日が
無事にやってくることに
感謝しなきゃね。
ちょうどきのう
なまけてないで
ちゃんと生きるって
思ったばかり。
発展途上国の
衛生問題に取り組んで
いたという
彼女の崇高さには
いまだに
到達できてないけど
あたしはあたしのペースで
ひとつひとつ
こなして行こうって
その想いもより深く。
今年のお彼岸は
久しぶりに
彼女のことを
思い出す日にしよう。
あたしからも
花を贈るよ。
思い出させてくれた
友人にも
ありがと。

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