サンライズでサンライズ!~しまなみの旅①


10/7金曜日、早めに出勤して
でっかいバックパックを
1階のあいてるロッカーに忍ばせる。
なんて高校生みたいなことを
同僚のNNちゃん、☆、
ひょんなことからバイトちゃんOさんも。
お互いの荷物を比べ
「☆の軽すぎ~~」
「何入ってるの?」
「タオル4枚?1枚でいいよ」
「それズボンの替え?いらないよ!」
と、重いメンツは
その場で荷物をダイエットしたり。
そ知らぬ顔で
一日働き
社長夫婦の目を盗み
さりげなく時間差で
1階の荷物をピックアップしながら
退社する4人。
こんなプチスリルも
ちょっと可笑しい。
目指すは22時発の
寝台列車サンライズ。
早めに退社した19時じゃあ
まだまだ時間はある。
東京駅周辺で時間を潰す、
という手もあったけど
大きな荷物を持って
うろうろするよりは。
と、思ってまずは
『アツマル』でカレーうどん。
いつもの間違いない味に
満足。
旅の始まりにはうってつけなのだ。
それから時間潰すには
きっとあたたかく受け入れてくださるだろう、と
『ジャズオリンパス!』へ。
「あれ?今日から旅に出るのでは?」
「はい、これからです」
「壮行会ですね」
と、おかれる黒ラベル。
しかも瓶?
「いやきのうたまたま宴会でね」
さすがマスターK松くん、
通じたかー?
ビールとホップコーンを
出していただいて
しおりを開いてあれこれ確認。
でっかい荷物で
一角を占領してくつろぐあたしたち。
ジャズ喫茶には似つかわしくないのだけど
「うらやましいなぁ」と
目を細めて
おすすめの「小イワシ」の話なんかを
してくださる。
出発が近づいて
「コンタクトはずしてくる」なんて
若干行動はくつろぎすぎ?な方向へ来た時
ふと、このビルの上は
ホテルだった、ということを思い出した。
ここのホテル、なぜか大浴場が
あるのだ、ビジネスホテルの体裁なのに。
寝台乗る前に日帰り入浴・・・
ナイスプランじゃねぇ?
マスターにたずねてみると
「いやあ、わかりませんが、
だめもとでお願いしてみたら?
・・・
得意じゃないですか!」
あ、はい。
そうだよね、このビールも・・・!
ということで次回のためのメモ。
21時まわって
マスターに見送られ
店をあとに、そして東京駅へ。
グランスタの酒屋で黒ラベル購入。
それにしてもこの時間にしてこの酒屋
行列するほどの混みあいで
正直びっくり。
寝台以外にも新幹線なんかも
その頃終電なんだろうかね。
そのせいか
黒ラベルは若干ぬるい。
あーーーちょっとがっかり!
でも二本買おう。
そんなことどもも済ませ
ホームへ向かう。
ここで初めて気付いたんだけど
ホーム、普通に在来線のホームなんだね。
なんかあの新幹線の仰々しい改札を
通る気になってたので
一瞬迷ってしまった。
(湘南ライナーと同じホームじゃん。
Mス田仕込んどけばよかった~~笑→)
そんなロスがありつつも
ホームへ着いたのは
21時40分。
入線は50分というから10分前着。
シングル4つをとったので
寝るまではラウンジで飲むのがいいんじゃない?
というM田さんの提案通り
ラウンジのある10号車の前に並ぶ。
きっと同じような人がいるだろう、と
気合を入れていたのだけど
一番乗り。
ホームは思ったよりずっと
人が少ない。
みんな余裕だなぁ。
そして入ってくる「サンライズ」に向かって
ホームにいる人ほぼ全員が
カメラを向け、てっちゃん化する。
最初だもんね、みんなテンションあがっちゃうよね~。
わかるわかる。
そして一番乗りは
もちろんラウンジ確保。
中央の廊下をはさんで
4つずつしかない一面を確保。
余裕の勝利でした。
わりとみんな自分の部屋を先に
確認するみたいね。
「あと何時間もいられるんだから
部屋はあとでいいよ」
と、ゆでてきたえだ豆などひろげながら
ビールで乾杯!な4名。
しばらくは見慣れた風景や駅を通過し
普通の電車と並行して走ったり。
外に向いて一列に座っているので
なんだか不思議な気分。
見慣れているようで
見慣れていない風景なのだ。
しかも金曜の夜で疲れて電車に揺られてる人を見ると
悪いがさらにテンションはあがるもので。
ぬるいビールもおいしいく感じるような
楽しい旅の導入となり。
と、ふとラウンジ席の
反対側の席の客と駅員の話声が
だんだん怒気を帯びてくるのに気付く。
耳をそばだてていると・・・
まさかのダブルブッキング!!!
入った部屋にはすでに違う人。
部屋番号は同じ!!
「寝台列車っていうと
事件起こりそうだよね~」なんて
けらけら笑っていたあたしたち、
「じ、事件だね!」
どうやら
駅側の方が切符の日にちを
間違えた、ということらしいのだ。
こんな満席の寝台で
ダブルブッキングって
最悪・・・寝るとこないってことでしょ?
と、話を聞いていると
離れたところにあいているとのこと。
ベッドを使ってしまったので
あとから来た方が移動せざるをえない
ような話になってしまったのだけど
あとから来た方はカップル。
しょうがないけど、なんだかかわいそう。
先に入ったおやじもなぜか
謝ったりしてるのに。
なのに、それを応対する車掌さんが
なんというかいかにも仕事ができないというか
まるでロボットみたいな人で
横で聞いているあたしたちでも
腹が立ったほど。
うちの会社の使えない男と
まるでタイプが同じなので
「ザッキー2号」という
名前がついてしまったのだけど。
「うちらも部屋確認した方がいいかもね?」
なんて笑って話しつつ
24時すぎたあたりで宴会も終わり。
ちなみに一人だけシャワーカードを購入して
使用した300円のシャワーは
なかなか快適だった模様。
あたし含むものぐさ組は
汗ふきシートですましちゃったんだけど。
部屋に行くと
入口は自分が設定した4ケタのパスワードで
鍵がかかるようになっている。
なるほど。
「みんなできた~?」なんて
少し離れたところにいるNNちゃんにも
声をかけたところ
「あかない」
「え?まさかの??ダブル・・・?」
と、一応ノックしてみると
人が出てきた!と、その瞬間
「あー号車が違いました!すいません!」
と、謝るNNちゃん。
ま、まじ??
買ったあたしも
受け取ったNNちゃんもまったく気付いてなかったけど
みんな9号車なのに
ひとりだけ8号車だったのでした。
ごめんよ、気付かなくて。
しかもその部屋にいた方、
寝巻き姿で半分眠ったような顔だったそう。
あちゃ~~~。
と、そんな事件もあり
ほんとにおやすみなさい。
シングルルームに一人になる。
寝台は
たしか10年ぐらい前にも
乗ったことがあって
その時も印象よかったのだけど
木調の作りで
閉塞感もなくいい感じ。
ストライプのガウンのような浴衣と
スリッパもある。
荷物の置ける十分なスペース、
たしか輪行した人は
ここに自転車置いてたって
書いてあったけど
それも十分いけそう。
その頃には
窓の外はほとんど灯りはなく
一体どこの街を走っているのかも
わからない状態なので
灯りをつけたまま平気で着替えたりして。
ラジオがあったので
つけてみると
デビッドボウイが。
なつかしい・・・
車両の端にある洗面所まで行って
顔を洗ったけど
ここも結構きれいだし
遅い時間だと人にも会わないし
快適。
静かな廊下はホテルみたいだよね?
灯りを消すと
上の方向には月とか
少し時間が経つとオリオン座とか。
わわ、テンションあがって寝られないじゃん!
と思っていたら
ことり。と。
かけていた目覚ましが鳴るまで
目覚めなかったのでした。
起床は5時40分ごろ。
洗面所で☆とNNちゃんに会う。
デッキでコーヒーを買って
部屋で飲みつつ朝の準備。
そしたらちょうど
朝日が昇ってきた~~!!
サンライズでサンライズじゃん!!
うれしくって
ケイタイで写真を撮り
保存しようとしたら
調子が悪いので
電源切ったりしてたら
うっかり
ロックをかけてしまったのだけど
それを解くパスワードがわからない。
自分がつけそうな数字を入れてみるけど
拒否・・・。
買った時に設定したのかなぁ。
と、半泣きで岡山で降りる準備をする。
「尾道に着いたらまず
ドコモショップ行かせて・・・」
一気にテンション下がるあたし。涙。
岡山でサンライズの切り離しが行われて
ちょうどその場面に立ち会うことができ
カメラを構えるてっちゃんたちが
おかしかったのに
もう!なんでこんな時に限って!
と、あれこれ考えるあたし。
山陽本線に乗り換え
尾道へ向かう。
長距離電車なので
全部ボックス席なのねぇ、と
感心したりして
皆と向き合って
あきらめかけてたケイタイを
あれこれいじっていたら
ヘルプが見つかって
パスワードのところを読んでみると
「お買い上げ時の設定は0000です」とある。
ためしに「0000」と入れてみると・・・
なんだ!!
解除できた!
いやーーーー!よかった~~~!
ケイタイにロックなんか
いらないんだよ~。
いらぬ設定してなくてよかった。
ということで
事件解決。
出発地点尾道に着くまで
そんな細かい事件が
あったとさ。
旅に事件はつきものだねぇ。
まだまだつづく。

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