それは恋ではないけれど

知り合いのKさんが
ハンドメイドした
サンダルを持って
2m50cm』に来るというので
朝からあたしも顔出すことに。
久しぶりに会う彼は
やっぱりいいわ。
なんつーかね、パーツパーツが
いいんだな。
指先とかひらたい胸とか
すらりとした腕とか
すこしたれた頬にはえてるヒゲとか。
そしてやわらかいしゃべり方。
一応広告塔ということで
そのサンダルをあたしも一足
いただきました。
水牛の皮にゴムのソールを貼って
飾りに十字架と
福を呼ぶという古銭を
貼ってくださり。
めっさうれし♪
S和ちゃんと商談してる
Kさんの横で早速履いてみる。

S和ちゃんのところでは
かわいい貝のアンクレットを買い→
午後から用事があるというKさんを
駅まで送ろうかと
あたしもチャリをおしながら
同行すると
時間があるからちょっと
門仲を散策してみたい、と。
うっそー!
まじですか!
なんつう光栄。
「小さい飲み屋街とかってどのへん?」
というので、あ、辰巳新道か、と
お連れすると
「いい雰囲気だね~」と
ものすごい興奮っぷり。
昼間なので店はほとんどあいてなかったけど
唯一『ゆうちゃん』という店の前で
おやじが島らっきょうを洗ってた。
よくみるとそのお店
ごちゃごちゃディスプレイがしてあり
おやじ曰く「よく取材される店」
[#IMAGE|c0049455_21324322.jpg|200906/13/55/|right|170|235#]らしいのだ。
あたしはそのむかいの
『鳥信』というやきとりは
お気に入りで何度か来た事あるけど
この店のディスプレイには
気付かなかったよ。
夜だし・・・いつも。
「写真撮ってもいいですか」
なんでも地元の方で
こういう古い街に
ちょっとアーティスティックな店を
出すというプロジェクトに
からむ仕事をしているらしく
参考にしたいのだとか。
なるほど。
それから
不動尊の横の公園の緑を
眺めつつ
参道に入ると
草履を売ってる露店が。
サンダルをハンドメイド
しているだけあって
興味があるのかKさん
じーっと見ていたら
おやじに話しかけられ
サンプルまで履かされるはめに。
実はそれ
むしろでできた草履だったのですが
たしかに足裏気持ちいい。
足の裏のツボを押して
外反母趾予防にもなるのだとか。
「だめだよ、そんなの履いてちゃ~」
と、揃って履いてた
水牛へだめだし。
そ、そんなこといわないでよ、
Kさん夜なべして作ってんのに。
でもほんとうに
気持ちよかったので
父の日にいいかも、と
思ったのだけど
ほかと値段比較して買おう、と
思い直し。
おやじは「ここしかやってないよ。
ネットなんかにもないからね」
って、ググったらありましたよ、
たくさん。笑。
それから
八幡宮に入り
この境内で映画をみたとかいう
思い出話を聞いたり。
緑がいい季節だった
せいもあるだろうけど
「いやあいい街だね。
東京苦手だけど、ここなら
住みたいな」と
言ってくださり、
ちょっとうれしかった。
あたしもまた戻りたく
なっちゃったな~。
そろそろ駅に
お連れしようかと
戻り始めたら
永代通りの反対側に
Kさんめざとくあいてそうな
立ち呑み屋を発見。
「立ち呑みがね、好きでさぁ」
「時間大丈夫なの?」
「30分くらいなら」
やったー!
行きましょ行きましょ!
と、のれをくぐると
「3時からなんですよー」
って。
あら残念。
ちょっぴり気温も高くて
梅雨の湿気がせまってるような
陽気だっただけに
ビールを欲していたのにねぇ。
しょうがないので
あいてるところがあれば
ラッキーかなという思いも含め
飲み屋の多い細道へ
案内すると。
やっぱり店のつくりやなんかが
気になるらしく
店の壁にさわってみたり
写真をとってみたりしてる。
あはは、仕事から
はなれてくださいよ。
結局あいてる店はなく
門仲をぐるっと一周して
駅でお別れ。
でもあたしは思いがけない
ぷらっとデートに
お腹いっぱい。
「今度は夕方近くにきて
そぞろ歩いて
ちょうど呑みに突入って感じがいいね」
まじまじ?
また来ちゃうの?
あたしじゃなくて
酒が目的なのわかってますけど
それでいいです!
舞い上がりながら
帰宅しました。
まあかなわぬ恋というか、いや
かなってほしいとも思ってないし
ただの憧れっぽいけど
こういうのは
やっぱりテンションあがるのです。
うふふ~♪
なんだか
いろいろ吸収しちゃったので
発散せねば、と思い
昨日思いついた
菖蒲をやはり
どこかに見に行こう、と
ググってたら
小石川植物園がヒット。
そっか、近いし。
と、新しいスカートにはきかえて
アンクレットして
小躍りしながら
ひとりでかけることに。
駅から少しあるけど
植物園の横の坂とか
やっぱり風情があるね、小石川。
なぜか植物園のむかいの商店で
330円で入場券を買うというシステムで
もぎりをぬけると
もう目には緑緑。
いきなり
メタセコイアというあまり
植物っぽくない名前の杉があったりして
その影にすっと涼しくなり
汗もひく。
久しぶりに土と草の上を歩く
足裏の気持ちよさ。
蝶がとんでいたり
池では亀が泳いでいたり。
植物には詳しくないので
ぶらさがっている札を
口をあけてみるしかないけど
どの緑もまぶしくって
顔がほころぶ。
花はあまりなかったけど
あじさいとか
お目当ての菖蒲ぐらい。
菖蒲は品種ごとに
少しずつしかうわっていないけど
その名札の数をざっと数えたら
200種とか?
すごいすごい。
敷地が斜面にあるので
石の階段とか
土の坂を登ったりして
意外とハード。
登りきってみるとまた
でっかい木がたくさん。
幹を中心に葉が傘のように
開いてたれさがっている
まんさくの木、というのが
おもしろいなあと見ていたら
外国の人が
「チャイニーズオリーブ」
だと言っていた。
へぇ。
とてもいい空間だった。
木の間からこぼれる太陽と
緑のはきだす妖気のようなものに
あたしの想定外にはずんだ心も
少しずつ平穏を取り戻した。
白山の駅に戻ろうと
白山通りを渡ろうとしたら
右手の遠くに
後楽園のジェットコースターが見えたので
歩いてみることに。
意外と近かったし
途中にうまそうな
ハンバーガー屋とか鮮魚の店とか
小さな商店街にお肉屋さんとか
いろいろあって。
どこかで
休憩しようかとも思ったけど
結局浜町でフレッシュネスを買い
お家のべランダに足をなげだして
ひとりビール。
隅田川の風と船の音なんかが
気持ちいい~♪
太陽をたくさん浴びたし
歩き疲れていたみたいで
そのままたたみにごろん。
外からの風がまた
気持ちいい・・・
ってやはり
ビールで一日が
終わりましたがねー。
いいもんねー。
あの古銭が早速福を運んできたかな。

「それは恋ではないけれど」への8件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    なになに恋をしてる
    な~んかドキドキ感が伝わってくるな
    いいないいな

  2. SECRET: 0
    PASS:
    あ、わたしも
    「ヒラヒラ薄っぺらくて、うす甘でカッコイイ!」と思ってました。どきどき。
    ゆうちゃんのおじさんイイ人だよねえ、前にヤクルト買ってもらった。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    Uちゃんさん。
    ふふ~ん、いいでしょ、たまにはドキドキも!

  4. SECRET: 0
    PASS:
    エスワちゃん、そう思う?
    そう、ひらひらでうす甘!
    「ゆうちゃん」にはランチで行くって言ってたっけ。
    魚のメニューがたくさんあったけど、美味い?

  5. SECRET: 0
    PASS:
    おっ、ちらっと覗いたら、いつになく甘々な匂いが(^-^)
    ふぅ~ん、恋じゃないんですかぁ~?
    その感覚、実によくわかるけど、恋に発展しないとも限らんよね?
    ね?
    ・・・ ってことで、
    『今度は夕方近くにきて、そぞろ歩いて、ちょうど呑みに突入』
    ってのに期待(何を?)しませう(^-^)

  6. SECRET: 0
    PASS:
    soukichiさん。
    いやいや、たまに会ってどきどきぐらいがいいんですYO。

  7. SECRET: 0
    PASS:
    メタセコイアだって⁈
    ちらって、聞いてた贅沢な時間…
    わしは、森林浴に反応!
    緑に癒されたいっ

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