澄んだ森の空気とか。~京都磔磔詣で①

日本のバンドなんて
聴いたことがなかったあたしが
ミッシェルを知った2003年に
同時に知ることになった
京都は磔磔(たくたく)。
いつかチバをここで
観る日が来たらすごいよなって
わざわざ何もやっていない日に
見に行ったこともあった。
そんなハコ。
その磔磔のチケットを
女MJがあててくれた。
あの小さいハコの
少ないチケットを。
仕事は忙しくなるところで
休んでる場合ではないのだけど
それどころではない。
当然休んで行きます!
こっそりね。
京都といえば
伏見稲荷に野暮用のある
びっぷも誘ってみたら
うまいこと日程あわせられそう、と。
ということで
女MJとチバを追う旅に
またも参戦のびっぷ。
おきまりの旅行パターン。
二人は都合がつかなかったけど
あたしは前日が祝日なので
先発で関西入りすることに。
11月3日のこと。
飛行機の早割り1万円を
利用するため、早朝便で。
とりあえず予定はたっていなかったけど
神戸空港を選択。
朝4時起床。
東京はまだ暗い夜のつづき。
誰もいない街に自分の足音だけが響く。
始発電車に乗り、
羽田空港へ。
6:30初の小型ジェットで。
1時間ちょっとで着いた神戸は
海のすぐそばで
反対側にはすぐ山が見える。
小さかったころ目にしていた山並み。
あの風景はやっぱり安心する。
まんまとすわれた
ポートライナーの一番前の席で
懐かしい風景に自分も突入。
空港から街へのアクセスとしては
最高のシチュエーションだね。
三宮からは迷わず阪急に乗り、
ふと思いついて王子公園で降りてみる。
動物園が今も存在するのかも
わからない状態だったけど
どうやらやっているようだ。
といっても、開園までは少し
時間があるよう。
開園を待つ長蛇の列。
こんな流行ってるんだ、まだ。
と、思ったらどこかの会社の
無料開放デーらしくみなさん
招待券を手にしているよう。
無関係のあたしはしょうがなく
券売機に小銭を投入、、、
とさいふをあけたところへ
「よかったら、これ」
と、その招待券を差し出してくれる人アリ。
うおー、ありがとうございます!
またもこんな幸運に。
門を入ると
フラミンゴからはじまるのは
なんとなく覚えていて
それからたぶん象のおりも
変わってない。
のたのたと歩く象、
何代も変わってるはずなのに
同じく愛くるしい。
若干小さく思えるのは
こちらの体が大きくなったから?
キリンは引越し中で
見られなかったけど
しろくま、ぺんぎん。
パンダまで。[#IMAGE|c0049455_127108.jpg|200911/08/55/|left|220|150#]
猛獣系は寝ぼけた感じだったけど
トラがとても美しく。
それからシロサイの
草をはむ姿が
絵になっていたな。
最後に併設されてる
こども遊園地の観覧車に。
海と山の間の空が青い。
上空はちょっぴり風が吹いて
窓がビリビリいっていて。
天気いーし最高。
あ、あそこに象が見えるし!

動物園をあとにして
阪急で梅田を経由して
京都は河原町まで。
荷物を預け、出町柳へ。
調べておいたカレー屋『』へ。
京大正門前の進々堂は
お休みで急遽調べたのだけど
アタリでした!
カウンターとテーブルふたつの
小さなお店。
夜はバーになるらしく
酒の瓶が並んでいて
バンドでもやってそうな
おにーちゃんが迎えてくれる。
日本のお米にあうアジアのカレー、
というのがコンセプトらしいのだが
4種類の日がわりカレーがあり
「一番辛いのは?」
と、聞くとグリーンカレーだという。
グリーンカレーは味が想像つくので
その次に辛いのにしてみた。
「レモンチキンカレー」。
タイガービールを飲んで待っていると
ほどなくでてきた。
チキンにたっぷりレモン味がついていて
カレーもしっかり辛い。
辛いのとすっぱいので
汗が吹き出る。
美味い美味い、なんだこれ。
ほかでは食べたことない感じ。
レモンだけでこんなにすっぱくなるんだ?
興奮ぎみに
おにーちゃんに感想を伝え
「また来ます」と。
店を出るとぱらぱらと雨が。
カレーでほてった顔に
雨粒が気持ちいい。
大好きなお天気雨とは
ますますいい感じなのだ。
それから古本市をやっている
百万遍の前を通り
京大を越えて
吉田山でも登ろうかと思ったら
意外に距離がある。
雨も強くなって来たので
京大でお手洗いを拝借して
Uターン。
鴨川と高野川のデルタ地帯にある
下鴨神社へ。
雨のあとの土を歩く感触と
湿気を含んだ木が発する空気の
しっとり感が心地いい。
あっという間にあたしのカラダに
入り込んできて
悪いものを押し出してくれるみたいな。
小さな小川を見ながら
ベンチでひと休み。
ちょっと寒かったけど
澄んだ空気が顔にあたるのがまた
心地いい。
なんて日なんだろ。
やっぱあたしってラッキーだ。
何年もそこにある木をうっとりみあげながら
しばし現実から離れる。
それから
びっぷが行きたいと送ってきた
和菓子屋リストの中から
『出町ふたば』へ。
お、うわさ通り店の前のせまい通りに
客がとぐろ巻いてる。
季節限定の栗餅でも買ってみるか、と
その日泊めてもらう両親へのみやげと
次の朝に会うびっぷと女MJのおめざにと、
あたしも巻かれてみるが
手際のよい客さばきで、
それほどストレスなく購入。
それから今出川を歩き
仕事で担当している某大学の前を通り
やはり仕事でちょっと関わった
マンガミュージアムに行ってみることに。
またもラッキーなことに
無料開放デーだったのだけど
小学校を改造したというこのミュージアム、
実によくできていてすばらしかった。
建物自体の色っぽさもあるのだけど
それだけでなく。
あたしはマンガにはそれほど
思い入れもないし、行ったところで
棚から手にとろうと思うものもないのだけど
ミュージアムのいたるところ、
校庭の緑の上、校舎の廊下、階段にいたるまで
スペースというスペースに人がすわり
マンガを床にぞんざいに積み上げて
そいつをむさぼり読んでいる。
かつてそんな場所があっただろうか?
図書館の本なんていたんで当然で
それよりも読まれることが重要なのに、、
というのは仕事をしていて
よく思うことなのだけど
これほど利用される資料はそうそうないし
またそれを自由に棚から好きなだけ持ち出して
自由な場所で読むというあのスタイル。
とくに日本の公共施設にはありえない形をみて
あたしは感動したよ。
すごい。
それから寺町あたりの古着屋を
数軒巡っていたら
さすがに足が疲れてきたので
池田の両親の家に向かうことに。
阪急電車に乗って。
晩ごはんを食わせてもらい
栗餅を味見。
おもちが食感がたまんなく
あんこも甘すぎず
甘いもの苦手のあたしも美味しく頂き。
いろいろ満足して
その日は22時ぐらに眠る。
一日めにしてこの濃さ、
そして幸運の連続。
旅はいいよね~~~ふふふー。
続きはまた。

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