人生は少し歩いて、本屋で休む

きのうは。
久しぶりに飲みの予定もなく
仕事も早くあがれたので
ひきこもって
ひとりビールで
一息つこうかと思っていたらば。
マスターから電話。
「今日、ヒマ?
・・ママが具合悪くてさ」
ママというのは
『き○助』開店以来
ずっとフロアを守ってる
辛口看板娘(?)
なのだけど。
正直
今日はゆっくりしようと
思ってたのにな・・と
ママを気遣う前にまず
よぎってしまったのだけど
いつもマスターと
ママにはお世話になっていて
ことわるという選択もないし
「わかりました」と
飯田橋へ。
というわけで
初の平日バイト。
大変そうだな~と
心配していたら
2組平均で
お客も常連さんばっかで
うるさくないし。
閑古鳥の土曜より
やりがいあって。笑。
土曜にはやったことのない
次の日のランチメニューを
筆で書くとか
HPに入力するとか
新しい仕事も
覚えたりして。
3月にはじめてまだ
半年の仕事だけど
それでもこうやって
いざという時に
たのまれて
役立てるというのは
なんだかうれしいなぁと
帰る頃には思ったりして。
常連のIさんには
「頼りにされてるんだからさ」と
なだめられちゃって。
その上
「帰りに1杯飲ませてあげて」
なんて、おこづかい
マスターに預けてくれたり。
そうなんだなぁ。
何か違う仕事をやってみたくて
未知の世界に
図々しくも来ちゃったけど
それなりに
何かしら役立てるように
なったんだな、
これって
これからの自分にとって
なんてプラスなんだろうって。
司書なんて
せまいせまい世界の
つぶしのきかない仕事を
やってるだけに
枝のないことが
ずっと不安で
悶々としていたのだけど
自分にもまだ
可能性はあるのだなぁって
そんなすごいこと
実感できて
昨日はよかったのかも。
それでも
仕事のダブルヘッターは
体に響くだろうからと
用心して
アルコール飲まずに帰ったら
マスターは驚いて
心配していたようだけど
自分をうるおすのに
飲まないって方法を
とることもあるのさ、
あたしでも。
たまにはね。
そのひとつが
門仲駅前に今年のはじめ頃にできた
古本屋に
寄って帰るという。
そこは
今流行りの
○ァックオフな店なんかじゃなく
昔風情の。
あれ?こんなの
この値段で?
みたいな楽しい発見のある、ね。
遅くに帰ってきた時に
森閑とした所に住むのは
さみしい気がして
夜眠らない街を選んで住んだし
いつもは
そっちの
眠らない喧騒の中に
身をおいていることのが
多いのだけれど。
そうでない夜には
道の反対側に
その店のあかりが
見えると
なんや安心する。
月あかりみたいに
おぼろで
柔らかい色。
手招きされるように
入っていって
本棚をすみからすみまで
眺めていると
なんや安心する。
ちょっと内側に
へこんだ
アイデンティティを
背後から
ぽんとたたいて
元通りにしてくれるような。
門仲もなかなか
住みやすいところなのです。

「人生は少し歩いて、本屋で休む」への2件のフィードバック

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    ベイベーさんの文章、いいね。味があるよ。
    ゆっくり読みたいから、余裕のないときは来ないんだけどさ。
    私は東京っ子だけど、地方に生まれてたら東京には出てこなかったかもって思う。ほんとはぼけぼけしたヤツなので。
    だから地方の子が東京で1人暮らしをするのは大変だなあって思います。
    >森閑とした所に住むのはさみしい気がして
    というのは、よくわかる感覚です。
    このあいだ、ああいうコメントをした私だけど、でも書きながらあなたのコメントも見えてたな。
    だって私だっていつも男の中に女が1人ってのをずっとやっている人だったから。
    今でもともすると女友達より古い男友達といて和むほうかも。
    門前仲町に住んで図書館司書(?)のベイベーさん。
    今日は新たな情報を得ました。
    ところでトラックバック禁にしたほうがいいかもよ。
    変なのいっぱい付いてる!

  2. SECRET: 0
    PASS:
    soukichiさん、ありがとうございます。
    書くことがほんとうに楽しいので
    そう言っていただけると、うれしいです。

    私は結婚してた家から家出してきたクチで
    たまたま両親は大阪ですけど
    兄弟も友人も東京なので
    おくればせながら、初のひとり暮らしを謳歌しちゃってます。ふふ。
    だから私も10代で地方から出てくる人たちのことは
    無条件に尊敬してしまいます!

    トラックバックの件、ありがとうございます。
    早速禁止にしました~。

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