金沢花見旅〜50歳の旅はつづく。

土曜朝7:20発で金沢へ。
ひょんなことから
中高時代の呑み助友だちAとYとFと。

久しぶりの朝ビール&ハイボールで第一回乾杯。
崎陽軒と天むす食べてたら
富士山が左手に見えて。幸先いい~。
高崎過ぎたら
真っ白な浅間山もどっしりと構えててかっけぇ。
軽井沢あたりでは先日の異常気象のせいか
線路に雪も残っていたりして。

一気に日本海までつきぬけると
左手には雪をかぶった北アルプスの山の連なりがずっと。
いやーテンションあがるあがる。
この景色見たくて北陸新幹線乗りたかったので
旅の目的何割か達成。

2時間半で金沢着。近い~。
駅からタクシーでホテルkumu。
荷物預けて徒歩で近江町市場へ。

下調べした廻らない回転寿司屋で
乾杯二回め。
甘海老、ガス海老、のど黒。
なんだけど。
あれ?感動がイマイチ。
つまみ頼んだところで、この盛り付けは。。
いかん移動だ!

これまた調べておいた食堂で乾杯三回め。
お造りと甘えびコロッケ頼むも。。
なんかちゃう。

歩き回ってわかる。
長蛇の列の店や地元の買い物客もいるにはいるけど
全体的に観光地のにおいがする。
移動じゃ移動!

バスに乗って。
兼六園は桜満開。
例年より少し遅かったのが幸いして
人出も少なめとあとで聞いたけど。

30年ぶりくらいに来た兼六園。
好奇心旺盛なFが
パンフレットを読みつつ解説してくれて
前来た時よりずっと印象的に。
ありがたや。

あたたかくて風もなくて、
空には金平糖みたいな雲がひとつだけあって
「雲ひとつある空だね」ってなんかいいよ、A。
眺望台からみえる卯辰山もピンクが混じっていて春らしい。
もっと遠くには雪をかぶった立山連峰(?)が見えるのもいい。
桜も松も幹が個性的にツイストしていて
歴史を感じる。
ああ、金沢なんだね。

橋を渡って金沢城へ。
ブラタモリでみた石垣とおおい被さるような桜が見事。
先祖が徳川に寝返ったので謝るって
前田利家像に何度も頭を下げてるY。
きっと許してもらえるさ。笑

お腹がすいたのでタクシーをつかまえ
片町へ行こうとして念のため運転手さんに尋ねたところ
回転寿司なら正直”まいもん寿司”が。
ってことで、駅向こうまでビュー!

ネット予約や並んでる人たちもいたので
順番はいつになるかわからなかったけど
こんなバイパス沿いの地から戻るわけには行かぬ。
ということで不本意ながら待つ。
14時という時間がよかったのか
思ったよりは待たずにテーブル席へ。

第4回めの乾杯をして
甘エビ、ゆでホタルイカ、桜鯛。
なめら(ハタ)、がんど(ぶり)。
再びのガス海老。
白えびの唐揚げ。
なめらの食感と
ホタルイカがたまらんかった〜。
日本酒飲み比べてみんなで指差して
「宗玄」に決めたりして
盛り上がる私たち!
とりあえず朝ごはんは水に流すよ。

次なる店に向かうにはお腹もいっぱい
時間も少しあるので
そこから歩いて県庁の展望台へ。
車地域につき1ブロック、道路幅もはてしなく大きいけど
とことこと歩いて誰もいない県庁へ。
エレベーターで19Fにあがるとそこには
人がたくさんいたのでちょっとオドロキ。

高い建物のない金沢、360度見渡せる展望フロアからは
やはり雪をかぶった山並みが見え、
反対側には日本海が見え、
地球のカーブを感じて。

そこからまた歩いて
中央卸売市場の前にある「早舟」に一番乗り。
愛想のいいおばちゃんが
刺し盛りをすすめてくれる。
ほどなく出てきた盛り盛りの刺し盛り
で、乾杯第5回め。
もちろんどれも美味しく。
梅貝とホタテのひも、イカがとくにね。
ポテサラ、銀だらもぶ厚くて美味しくて。
やっと来たよ、オレたちの居酒屋早舟だー!

とはいえ
長居をしないのが50歳。
すぐにお腹はいっぱいになってしまうのだよ。
でもちょうど予約客なんかで混みだしたので
タクシー呼んでもらって退出。華麗に。

タクシーの運転手さんに
ホテルに行く前に卯辰山の夜景に寄ってもらえるかと言うと
喜んで!ということで、少し遠回り。
道すがら本日の私たちのコースを説明すると
「観光客は普通そんなコースは行きませんよ」
「だいたいそんなに歩かない」って
笑われたのがちょっとうれしかったりして。

卯辰山に行く前に
東茶屋町の桜の咲く川沿いの細い路地も通っていただき
自転車で登りたくなるような
カーブをぐるぐる登って
金沢一番の高台卯辰山見晴らしへ。
ご案内しますって運転手さん自らスマホのライトで
足下を照らしてくださって感激。
この展望台もなかなか来ませんよって
言われたりもして。

そのあと自分が一番金沢らしいと誇れる場所だって
金沢城の石垣と迎賓館の間の道を通ってくれて
昼間よく見られなかった石垣もライトアップされていて
ちょうどよかった。
迎賓館にあるフレンチレストランのモダンさと
石垣とのギャップがいいのだというN野さん。
観光タクシーでもないのにありがとうなのでした。

さてホテルにチェックインして
あやうく部屋呑みに突入しそうになってしまったけど
まだ7時!と、力を振り絞って
金沢の飲み屋街片町パトロールに。

どうでもいい店、よさそうな店、いろいろ
集まってはいたけど
私たち全員が心ひかれたその香りは
スリランカカレーの店Spice Boxなのだった!!

この口の中の魚臭さをとりたい、というのもあって
全員一致の決断。
第六回めの乾杯をキングフィッシャーで。
おつまみセットにあった
魚のコロッケさえも忌々しく。笑
でもシェアしたカレーセットが
もう今まで食べたカレーの中でナンバーワン取るぐらいに
美味しかった〜。
サフランライスに
ココナッツとたまねぎを和えたポルサンボール、
ココナッツときゅうり、にんじんを炒めたマッルンと
混ぜて食べたスパイス多めのブラックチキンカレー。
全部混ぜるのがスリランカ式なんですって。
まさか早舟の上を行く店にこの日出会うとは思わず。

犀川のライトアップをみたらホテルまでタクシー。
ホテルの隣のコンビニで赤ワインを一本買い。
Yは自前のスキットルでウィスキー持参と男前。
私たちにも持ってきてくれた
ショットグラスもイカしていて
いかにも道具好きの男子のようで
いいね。

順番に風呂入りながらタイガーウッズ見ながら呑んでたら
最後のAが風呂からあがる前に全員沈没してしまってすまない!
めがねケースが空っぽだったというショックを一緒に笑いとばせなくて
ほんとにすまない!

それでも次の朝は6時半ぐらいには起き出して
さっさと準備はじめる私たち。
行動が早くってみんなが先読みしていて
いろいろやりやすい。

朝ごはんはおいしいパン屋にしようって
ひらみぱんまで徒歩でむかう。
クロックマダム、キッシュ、クロワッサン、あんパン、
チーズと生ハムのハードパン、
クランベリーとクリームチーズのハードパンを。
コーヒーないねって、ホテルそばのコンビニまでてくてく戻って
また来た道を戻って公園でやっと朝食という。
こういうの私は好きだけど。
あれ?朝ビール飲んでる人いるし。
桜もたくさん咲いていて
地元の家族連れがのんびり散歩してるひろびろとした公園で。
きのうより曇っているけどあたたかい朝。

なぜかFの持っているピクニックセットで
パンは丁寧にカットして分け合う
彼女たちの隠せない育ちの良さが好き。
がさつで粗野な私は反省してしまうけどね。

そこから疲れているFをだましだまし徒歩で
片町を越えて、西茶屋町へ。
犀川橋からは今日も雪の山並みが見えたよ。

静かな茶屋の町並みの鑑賞もそこそこに
楽しみにしていた豆のかわむらで甘納豆大人買い。
ダンナの好物限定のわらびもちの残りひとつも買い。
紙袋いっぱいのおみやげなんか持って
なんか急に女子旅っぽい。

近くにあった真田紐のお店では
真田紐を靴ひもとして使えると知り購入。
この日なぜか全員がスピングルムーヴを履いているというのも
類友というべきか。
素材も色もかぶってはいないのだけどね。

落雁のお店をひやかして外に出ると
とうとう予報通りに雨がぽつり。
それでも傘をさすまででもないので
よかったけど
誰ともなく再訪することになったSpiceBoxは
残念ながら日曜休業。

タクシーで一気に今度は東茶屋町へ。
こちらは西に比べて人も多く、店も多く、
鎌倉の小町通りのようで私は興ざめ。
ここらでごはんというみんなを制して
こんぶ屋、金箔屋、手ぬぐい屋なんかを覗いて
結局酒屋のカクウチで試飲して落ち着く。
おいおい女子旅どこ行った〜?

そこからまた歩き疲れたFをだましだまし
それでも柳宗理の展示とみたり
保存食専門店stoockで気を紛らわしてホテルで
荷物をピックアップ。

雨もまた降り出して来そうだったので
駅までバス乗って駅ナカのおでん屋へ。
調べていた店は混んでいたのだけど
となりにあったお店がよさそうだったのでそちらへ。
その選択も正解だったようでおでんと日本酒、
そのほかのつまみもあって。
えーと乾杯は7回め?部屋呑み入れて8回め?
おでんは塩おでんとのこと。
定番大根とたまご、きんちゃくと糸こんにゃく。
美味しかったよ。

しばしおみやげタイムを取り
再び集合して最後は8番ラーメンで
餃子とビール。春巻きが美味しく。
乾杯9回めだね。
ぎりぎりまで呑んで
駅で圓八のあんころ餅も買えて
新幹線で最後の乾杯。
ゴーゴーカレー(金沢なんだね)のスナックと
ビーバーというスナック菓子を食べながら
眠りにつき、気付けば東京。
近い!

家でダンナと
わらび餅とあんころ餅を食べて
幸楽の焼き鯖寿司でやっと終了。
中だるみナシの充実旅。
楽しかったわ〜。
まだまだ続いて行くのだよ、私たちの旅も!