宣告の土曜日

土曜は。
夕方から川崎に行く
つもりだったので
平日なみの時間から
活動開始。
ふとん干して洗濯して
9時半には出勤。
昼は☆といつもの
『Hinata-ya』でカレー。
いつもより辛く感じたのは
まだちょっぴりノドが
痛んだせいか。
16時には会社を出て
江戸の文華」という展示を見に。
実は今担当している
江戸本の仕事、こちらの大学の仕事で。
浮世絵の展示のほか、
戯作を中心に正に自分が日々
手にしている本たちが
ガラスケースの中に収められてる。
うわーやっぱあたし
かなり貴重な仕事
させてもらってるんだわ。
版画が好きなので
浮世絵も結構好きなんだけど
今までは本の形態をしているものは
それほど熱心には見ていなかったのに
やはりこれだけ目にしていると
自然見るところも違ってきて。
あ、この画師だ、また。とか、
年代は・・とか。
かなり無理なスケジュールで
やっているけれど
ガラスケースの中身に触れることのできる
貴重な時間を大切にしようって。
あらためて。
しかし
これだけのコレクションを無料公開して
図録を全員に配布って
どうなってるんでしょう?
展示もすばらしかったけど
こういう姿勢ってすごい。
川崎お近くの方には
おすすめです!ぜひ。
さて
そのあとは元祖と合流して
『半分食堂』へ。
うちのバンドのリーダーも
呼び出して三人で呑み。
このリーダー、
肺の片側をとってしまうという
大手術をしてから
体調がすこぶる悪いらしく
今は療養中なのだ。
バンドの練習で
二ヶ月に一回ぐらい顔は合わせるけど
いつもバカ話に終始して
実のところはどうなってるのか
気になっていたので
川崎で介護の仕事もしていて
医療にはあたしより
ずっと明るい元祖にも
何か手伝ってもらえないかと
そう思っての会合
だったのだけど。
話してみると。
ただ漠然と
「死んじゃうんじゃないか」
ぐらいの考えにしか
及ばなかったのだけど
事態はもっと現実的で
なかなか厳しい状態だってことが
わかって。
病気のこと
治療のこと
仕事のこと
家族のこと
知らないことばかりで。
何より驚いたのは
右腕がほとんど動かなくて
一時は切断という話があったとか。
それも完治したわけではなく
今は騙し騙しつきあっていて
いつ動かなくなっても
おかしくないのだとか。
何言ってんのー?
ギタリストじゃん、あんた。
それに
二人で一人前のギタリストだし
あたしたち。
そう、彼の腕はあたしの腕のようでも
あるのだ。
もう!
なんでスタジオで平気な顔で
弾いてんのよ。
信じられん!
「前よりはいいんだよ。
たまに痛むけど。
でも弾きたいじゃん、
弾けるうちに」
そんな現実をつきつけられて
なんでこの人は
笑っていられるんだろ。
なんでいつもと変わらず
いてくれるんだろ。
そのことがショックというか
理解できなくて
今も呆然としています。
今はかなり弱っているので
とにかく療養、という時期らしいけど
何かできないのか、あたしには。
そして
彼とは違って
健康で仕事にも恵まれているあたしは
どのように生きてゆくべきなのか。
考えているようでいて
やっぱりまだ
呆然としているような気がする。
恐くて考えないようにしているのかもしれない。
なんなんだ、あたし。
生きろ!ちゃんと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です