いまも生きてる少年

ほんとあやまります。
こうなることは
わかっていたのにね。
期待する、ということも
忘れてでかけてしまった
きのうのこと・・。
ロディフレイムを観に
ビルボード東京なんつー
ちょっと高び~な大人空間へ。
ええ、ロディです。
アズテックカメラって言えば
少しは知ってる人もいるか。
だいたい六本木っちゅうだけで
居心地悪いんだけど、
その上、HPを見たら
料理はしょうがないにしても
酒高けっ。
スーパー○ライに1000円出せるかよ!
そんな不満をもらしつつ
いつも通り20時まで労働して
いざ。
チケットを取ってから
会場に電話をして整理番号を
もらっていたのだけど
その際に名前だのなんだの
登録させられ
さらに当日入口で
「チェックイン」というのをさせられ、
そのあとは係りの人に
「○○様」「○○様」と呼ばれ続ける。
あの~あたし苗字珍しいから
そんな大声で連呼して欲しくないんですけど。
整理番号1番ずつ呼ばれるんだけど
だいたい2人組の女子だったね。
ここでおひとり様はばれてしまうので
いい気持ちじゃない人もいるんじゃないかな。
あたしだったら絶対に一人では
来たくない。
クロークで荷物を預け
また名前の確認をされ
エスコートされて会場に入り
席を選ぶ。
会場は思ったよりずっとずっとせまくて
上に席がつらなって見下ろす感じ。
整理番号20番のあたしたちは
ステージ前に並んだ4人テーブルの
2列めを選ぶことができた。
そこが1階で、2階にはソファー席、
その他スタンディングの席なんかも
あるみたい。
せっかく座ってみるし
仕事あがりに食事をする時間もなかったので
当然のごとくメニューを覗き込む
あたしたちだったけど
まわりはそれほど食事は
力入れてなかったみたい。
そんな中
同行の☆と考えあぐねた結果
飲み物は白ワインをボトルで。
「3杯以上とれたら勝ちじゃない?」
たしかに。
こういう悪知恵は働くのです、
呑みの場数を踏んでいれば。
ほとんどが2000円近い料理の中から
悩んだ末、
タパス3種類とカルボナーラペンネを。
入場に時間がかかるのと
こういうオーダーをすませておきたいのか
開場から開演までは45分とられていて
うちらの料理も20分前には運ばれてきた。
以前
こういった形式で
吾妻さんのライブを観たことがあって
演奏中も飲み食い+オーダーした経験が
あったので、今回もライヴ前に
全部食べ終わらず、酒を片手に
待っていたらば
ステージの背景のカーテンが
ささーーーっと開いて・・
そこには。
東京の夜景っすよ!
やられた~。
これに金払わされたのか。
いつものように
スキップぎみに現れたロディも
「すごい風景だね。
僕のジャケットみたいじゃない?」
って。
たぶんこのアルバム→
のことを言ってるんだと思うけど。
それと同時にあたしは
前回の渋谷Duoでのライヴの時の
地球色に塗られた月の絵をバックに
唄うロディを思い出した。
あれもよかったけど
東京の星たちもなかなかだね。
いまや
チェックのシャツを入れちゃってる
ブラックジーンズのお腹が
ちょっぴりぽっこり。
アコギを高い位置に抱えて
ハーモニカをセット。
髪は確実に後退していて
かつてのうるわしき少年の姿はどこへ。
なんですが!!
目が合うくらいの近い所で
はにかみながら
「東京にまた来れてうれしいよ」
だのなんだの言ってるロディは
ある意味、少年を失っていない。
あ、ちなみにあたし英語
まるでダメなんで
ロディの言葉は妄想的意訳です。
そしてはじまったライヴ。
リアルフェイドインな
ハーモニカとギター。
そして彼の最大の武器、
あの声は衰えることなく!!
もう45だというのに
すみやかで拡がりがあって
少しも曇りのない空みたいで。
ギターはギターで
ベース音を鳴らしながら
それに音を載せて重ねて
一人で演奏してるとは
思えない音の厚さ。
空気をね、支配するっていうか。
きっといつもいつも
ギター片手に唄ってるんだろうな。
そんなわけで
もうグラスを持つ手も休んでしまい
あまりに近いため
食事をするのもはばかれて
ただもうライヴに集中するのみ。
でもそれだけのクオリティがあって
一曲一曲丁寧に演ってくれるロディに
ほんとうに感動した。
スバラシイ。
メシ食ってる場合じゃないってか。
お客は同世代で
もちろんあのアルバムの曲が
聴きたくて来ているのだろうけど
最近のソロになってからの曲も
あたしは好きだ。
伸びやかな声が余計いかされてる感じで。
実際
演奏するのも自分の声の伸びに
あわせて、テンポの調整をしたりしてる。
バンドにはバンドの良さがあるけど
ロデイに関してはもう
バンドという姿では見たくない感じ。
彼のギターや唄がほかの音に
消されてしまうのは実に勿体ないのだ!
曲の合間に
足元にあるマグカップを持ち上げ
のどをうるおすロディ。
その素朴な感じもいいわぁ。
でもほんと
ひとりで唄い続け
演奏しつづけ
MCでつないでって
すごいよね。
チケットは少々高めだったけど
全然あなたの労働に払わせてください
って感じ!
一日2回ステージも
出稼ぎかよ!とか思ったけど
こんなすばらしいステージは
ひとつかみの客にだけ
見せて帰国してしまうなんて
実に勿体無いのだよ!
ポケットから
時計を出して
終わりの時間を気にしたりするのも
ロディらしくてよかったんだけど
じゃあそろそろって
なつかし曲タイム。
ザボーイワンダーズでは
お決まりの拍手を楽しみ
みんなでハイランドハードレインの
大合唱。
ロディも「みんなロックだねぇ」
と悲鳴を上げるぐらいの。
次はもう
最初の一音だけで
みんなのテンションのあがる
ウォークアウトトゥウィンター。
やっぱこの曲かなぁ、あたしは。
特に冬にこの曲を聴けるのは
無性にうれしい。
さらにオブリヴィアスでは
ロディの唄と観客の
ハミングのかけあい。
そしてかの有名な
あのギターソロを
あたしたちの拍手をバックに
すらすらと弾いてくださる。
うー!
めちゃうまっ。
昔のバンドでの演奏と
遜色ない、
というのも申し訳ない位、
むしろバンド形式より
こっちのが全然いいのだ。
その堂々とした
ロディの声、
ギターの音が
はっきり聴こえてくる。
そうやって盛り上がって
ライヴは終了。
アンコールにもすぐ
出てきてくれたけど
やはり時計を見て
「もう終わりにしなきゃ」
って名残惜しそうに
足元にあったカップを
皿に載せたまま
小走りに去っていった
ロディはやっぱり少年だった!
いいもの見たよ!
ありがと~ロディ。
過去があまりに大きすぎたために
いまだにそのことを言われてしまうのは
気の毒なんだけど
今のロディを見たら
誰もがぎゃふん!
って言わざるを得ないと思う。
かく言うあたしも
それに近くて
ほんとごめんなさい!
なんだけど。
それぐらい
あなたはずっとずっと
進化していて
新しいものを吐き出し続けてると思う。
忙しくて
二回公演の二部にもぎりぎりで
ライヴに対する思い入れも
ずいぶんさがっていた自分だけど
来てよかった。
ほんとーに良かった。
忙しい日々を
リセットするにのに
十分すぎるくらいだよ。
彼のことは
まだ追って観てみたいと思う。
ビルボード東京については
飲食代が高いというのは
変わらぬ不満だけど
でもあの夜景をバックにする
ステージはすごいなぁと
感心しまくったので
また違うライヴでも
訪れてみたいと思ったのでした。
ライヴ後は
残った白ワインで
興奮ぎみに感想を言い合ううちら。
残っていた料理は冷めてしまったけど
ワインはクーラーにさしたままで
最後の1杯まで冷えてたし
この勝負には勝ったみたいね。
そそくさを帰る客を
見送り悠々とワインを飲んでいたら
我がテーブルの近くを
行列が連なってる。
その先ではロディが握手会。
いやー出稼ぎも大変ね。
だったらもう一曲やれよ!
ぶつぶつ言いながら
ワインがなくなって席を立つ。
握手は、いいでしょう。
と、このあたりも☆とは
意見一致でありがたい。
しかし
音楽ってすごいよね。
あたしもアコギが
欲しくなっちゃった♪

「いまも生きてる少年」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    あまりにもうらやましすぎて言葉もありません・・・。
    しょうがないから家で叫びます。
    いまからCDかけて。
    ハイ!ランド!ハード!レイン!

  2. SECRET: 0
    PASS:
    さらせんどの。
    次の来日は、なんとかして一緒に行きましょう~
    そしてハイ!ランド!ハード!レイン!を共に!

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