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スウィーツ職人はもういらない

きのうは。
仕事の目処ついたので
会社のロッカーに
置きっぱなしだった
ウェア持って
久しぶりのスポセンへ。
向かう電車の中
読み始めた
北条民雄の「いのちの初夜」が
おもしろくて。
駅についても
本を閉じられなくて
歩きながら読んでる自分の姿にふと
「こういう小学生のガキいるよなぁ」
と、ちょこっと笑っちゃった。
駅を出て見上げた空には
お月様傘かぶって。
「雨かのぅ」
と、心配したけど
夜のうち降ったのかな、
今日は大丈夫そうね。
で、続きは
自転車漕ぎながら。
ランニングの前にいつも
ウォーミングアップに
自転車を漕ぐのだけど
「本読みながら漕ぐなんて
運動になってない」と
K野さんは言ってたけど
時間が経つのが早いし
回転数下げなければ
いいのだよ。
いや~それにしても
この小説は衝撃的。
ハンセン病患者が入院した
最初の日のことが
書いてあるのだけど。
私小説というせいだけでなく
鬼気迫るものがあって。
この小説選では
牧野信一とか堀辰雄とかが
自分にはなじみがあったんだけど
もうああいう甘い言葉には
騙されないっていうか
ちょっとダメになってきたかも。
フランス映画観なくなったのと
一緒かな。
そんなヘビーな小説読んだあとは
40分ランニング。
チバを聴きながら。
最初はカラダが重かったけど
5kmは走りたかったので
歩きをはさみながら
がんばってみた。
Tシャツの色変わるくらいの
汗だく恥ずかし・・・
チャリで帰って
銭湯行こうかと思ったけど
もう寒くてだめー!
お家でぬくぬく
早め就寝。
まあ
こんな日もあるわな。

夢とうつつと小説と。

大きな船に乗って
両親とでかける夢を見た。
週末話す機会があったからか。
親を失った人
親の体を心配する人
親に心配かけてる人
いろいろいるけど
うちはお互い元気で忙しくしていて
各々がある程度
勝手にしてるのがいい。
離れたところにいるから
必要な時にしか
連絡もしないし
そうそうしなくてもいい状況であるというのも
ラッキーな話なんだな。
でも
いなくなる日も
遠からずあるわけだし
いつまでも同じだと思っていてはいけないのは
自分のことだけではない。
来月でもふらっと
行ってみるかな。
イタリアは今日は快晴。
毎日見ていると
レースの映像で
こっちの気分も左右されるね。
太陽を浴びて
ぴかぴか光る
選手たちの
か細い二の腕たちに萌え♪
そして
ちょうど今借りてるレースの小説、
短い通勤時間でしか読めなくて
毎日数ステージしかすすまないので
たまに現実と混乱するぅ。
週末は
あたしも奥多摩で自転車。
晴れるといいな♪
追記;
フォアキンロドリゲスの
追い上げに興奮して
近藤さんもう1冊も読み始めてしまい
きのうのうちに読み終えてしまった。
あー楽しみが減った~。(?)
でも自転車レースを知らなかった頃に比べると
わくわく感がなかったかも。
ルールとかレースの種類とか
選手の心境とか戦略とか
どれもどこかで聞いた話になってしまったから。
説明しないと物語のおもしろさも
わからない人がいるだろうし
小説書くってなかなか難しいのだね。

囚われてるのはあたしだったか。

ミステリーの古典的設定
なのだそうだけど
お屋敷、お世継ぎ、
家族の愛憎、幽閉・・・
結局
こういうのが好きみたい。
米澤さんという人は
読んだことがなかったのだけど
探してみると
この「玉野五十鈴」の中に出てくる
お嬢様が所属する
詩の朗読会「バベルの会」
つながりで
ほかにも小説があると。
無性に読みたくなったので
きのうは
20時まで働いたあと
この時間までやっている
神田駅前の書店に
寄ることにした。
ったく
本の街に勤めてるってのに
一番大きなS省堂の閉店に時間にさえ
間に合わない。
そして
隅田川を越えた
「墨東」と来たら
駅に書店のひとつもないのだ。
近所で居酒屋姐さんをやりたかったけど
本屋でもやるか?
需要はあると思える。
さて
まんまと手に入れたものの
電車に乗ると遠回り。
寒い夜だったけど
歩いて帰ることに。
そうそう、これも
地震の備えってことで
徒歩帰宅久しぶりに。
帰りついて
腹は減っているものの
読みたくてしょうがない。
きのう大量に作った
ぶた汁(我が家では
とん汁とは呼ばないならわし)
をあたためながら
その横で
正月の残りの丸餅を
網に載せて
’超’がつくくらいの弱火で焼き始める。
スツールに座って
もちを見張りつつ
『儚い羊たちの祝宴』を読む。
一日あけていた家は
ここが一番あたたかい。
一石二鳥ではないか。
外側は
少しこんがり焼けて
中から見え始めた
白い部分がさらにふくらみはじめた頃
短篇をひとつ読み終わったので
強火にして
網の上でぷくーーーっと
はじける直前に
おわんに取る。
そこへぶた汁つゆだくで!
最高にうまうまな
晩ごはん。
体はよーくあったまったのだった。
銭湯に行こうか?
と、思い我慢していたビールだけど
あったまると欲するのが
人のサガ。
あ、いやあたしのサガ。
っつうことで
プルトップひいて
残りの短篇を一気に読んでしまった。
一応
「バベルの会」が登場するだけあって
(そのことにはあまり意味を感じないけど)
どれもちょっと昔の
ハイソな人たちの
ちょっと壊れた感情が
動かす物語。
どれも
面白かったけど
やはり前日に読んだ
「玉野五十鈴」が一番だった。
でも
一気に読んで
もったいないことしたかな。
もうちょっと
ゆっくり楽しんで読むこともできたのに。
またのどが渇いたあたしは
次は三島のお屋敷ものを
手にとっている。
角○文庫にしては
いいのだ、この企画。
たまにこういう病気にかかる。
囚われてる・・・

誉れと司書の恥さらし

きのうは。
一日遅れて
図書館の本を返しに行った。
司書としてあるまじき・・・
嗚呼、すいません。
自転車小説が読みたくて
借りた短篇集だったんだけど
ほかの小説は
気持ち悪いというか
恐ろしいというか。
現代のもので
ありそうでありそうな嫌な話って
目をそむけたい方なので
さっさと返そう・・と。
そしたら
最後に読んだ
米澤穂信の
「玉野五十鈴の誉れ」というのが
えらいおもしろくて。
続きはまた。

自由ってのは一体。

仮釈放を読んだ。品行方正の国語教師が密告により妻の白昼の情事を知ることとなり現場を確認したその場で包丁で妻を殺害してしまった。獄中においても彼はまじめに勤めやがて仮釈放となるが外に出ても保護観察者への面接の義務といった制約のほか何をするにも自分の過去を知る人の目を逃れなくてはならないことに気付かされる。 そんな彼の過去の事件を知った上で結婚してもいいという女が現れしばし平安が訪れたように思えたが・・・ その制約は彼自身だけでなく自分にも関わってくることを知った彼女はまた彼をその窮屈な思いから解放させたいと奔走するがかえってそれが彼の自由を束縛してしまうことなり彼はまたその女を結果的に殺めてしまう。 という話。
貸してくれた
T郎さんには悪いけど
最悪の読後感。
だってその男は
あたしの中にもある。
誰の中にもある。
いや、みんなの中にはないのか??
守るべきルールが
あるのはわかるし、
あたし自身品行方正の部類だと思う。
だけど
たまに火がつくことがない?
そのルールは守れないよ、いまは!
って!
人を殺してしまうことまではないにしても。
自分の危うさとか
自分以外の人の望む自由とは何なのかとか
人と共有できる気持ちの限界とか
そんなこと考えて
生きることって大変だ、って。
だからと言って。
まああたしは相変わらずだし
生きることが面倒だとは思うように
なったわけではないんだけどね。
そんな課題に
行きつ戻りつのここ数日。

犠牲になる勇気かその上に立つ強さか。

最近読んでた
日本の川を旅する
を中断して
(いやこれもかなりおもしろいんだが)
読み始めた
サクリファイス」。
日曜日にスポーツセンターで
自転車こぎながら読み始めて
きのう
ジェフベック帰りの
元祖と南球先生を待って
国際フォーラムのカフェで
読んでいたら
ずいぶんすすんだ。
二人と
呑んで帰ってから
一気に読み終えたのだけど。
おもしろかった!
ミステリーはあまり読まないので
近藤さん、あたしは
初めてだったんだけど。
小説としてのおもしろさは
世間の評判にまかせるとして
それより
まずはロードレースというものの
しくみを知って驚いた!
作品中、主人公がそれを知ってから
のめりこんで行くというシーンも
あるのだけど。
まさに。
なんてたって驚いたのは
列になって走る時
先頭を走ると風の抵抗を
受けやすいので
一番手を走る役を
交代で引き受けるらしい、
それが味方でも敵でも。
レース中でもだよ?
そのレースなんだけど
個人よりも
あくまでチームのエースを
勝たせる、というのが
前提にあるらしく
メンバーには役割分担があるんだと。
たとえば主人公がやってる「アシスト」は
先頭でエースの着いてこられる
早さを保ちつつ、
他のチームを疲れされるような
ペースでレースをひっぱって
駆け引きをしたりして。
最終的にもう大丈夫
というところでエースに
先頭を譲り、それまでで
さんざ体力を消耗した
「アシスト」はその背中を見送る・・
美しいっ!!
そんな競技とはつゆ知らず。
ただがむしゃらに走れる人が
勝つものだと思っていた!
ものすごい心理戦なんだね~。
最初は
注目されることのない
「アシスト」の辛さや嫉妬と
みんなが勝たせてくれる
「エース」の華々しさが対比して
書かれているのだけど
そのうち
自分は目立ちたいというよりは
自由にやれるから
「アシスト」の方がいいかも、
という思いが芽生え
さらにはそれでどうしても
「エース」を勝たせたいという
気持ちになる。
だけど
「アシスト」が「エース」を
勝たせたい一心で
自分の順位も捨てて犠牲になってくれる
ということは実は
「エース」にはとてもプレッシャーで
そちらの方が実は
辛い役割なのかもしれないのだ、、
という風に読者の印象も
変わって行くんだよね。
そこにミステリとしての
要素がうまく
からんでくるんだけど。
とりあえずレースを一度
テレビで見てみよう。
なんて思っているところ。
なんでもやりたがりのあたしだけど
とりあえずはね!
きのうのおもしろかった呑みと
有楽町のすてきなお店の話はまた。

東京にて通天閣にのぼる

きのう。
「通天閣」を一気に読み終えた。
ひとりの男とひとりの女と
その周辺の人々の
自堕落で汚らしくて哀しい
生活。
読み始め
なんとも気分が悪かったのは
遠い国大阪のえげつない描写
というよりはむしろ
’ゲンジツ’に近かったからだったのかも。
あたしの生活も同じく
クソみたいん時があるから。
あたしは自分で救われる道を
少しは知っていて
バランスとって
なんとか生きてきたけど
たまにこいつらと同じく
クソみたいやこんなん!
てなる日もあって。
でも
小説の中の人たちも
物語のクライマックスで
やっと光を見る。
(方法を知る)
そこにあたしは
持ち上げる時の自分を重ねて
そうや、がんばり!
って。
やつらに向かって言ってるのか
自分に向かって言ってるのか
ごちゃごちゃになってしまったけど
おかげ様で
明らかに今日のあたしのベクトルは
上向いちょる。
落ちた時には
ゆっくり時間かけて充電して
また持ち上げればいいんじゃ。
ね。
そういうんは時間かかるんよ。
人のことなんて知らん。
から、
人のことも
えらそ言わんといて。
そういう小説。
またいっぱい泣いた。
ブログ友Tちゃんアリガト。
心のツブヤキ、
変な関西弁になってしまうよ、今日は。笑

その結果うまれるもんを。

きのうは。
自分的定時の20時より
10分前に会社出て
三省堂までダッシュ。
飛び込んだ5階のフロア、
建築系なんだけど
なんだかそそられる。
ゆっくり見たい感じ。
もちろん難しい構造や
数字がからむのじゃなくて
景観とかデザイン的な感じのだけどね。
でもこんなに近いのに
いつも閉店してる!
30分早く終われば寄れるのにー。
うー。
で、この日買いに行ったのは
仕事でチラ見した
超合法建築図鑑」という本なんだけど
やっぱおもしろい。
建築家の人って
建物見た時に法律とか角度とか
ふつーに思い浮かべられるんだ
すげーな。
でも解説されれば
無理無理建ててる理由が
おもしろい。
北側斜線とか
道路の幅による制限とかは
知ってるけど
それをぎりぎりに作ると
上層部だけが突き出るとか。
建物の半分から
妙に角度ついちゃうとか
実際例を見せられるとね。
それと
東京の建物ってね
かなり羽田空港のせいで
規制があるらしいですよ。
品川あたりとか
みんな限界の高さで
立ち並んでるらしい。
著者曰く
滑走路をもっと高いところに作ったら
都内のビルはもっと
高くできるのに、って。
やたら高い建物ばっかで
気持ち悪い感じもするけど
でも規制と聞くと
なんとなくそいつを
とっぱらってほしくなる。
無責任な感情だけどさ~。
ところで。
今朝駅で
高尾山の「冬そばキャンペーン」の
パンフをゲット。
もしかしたらずいぶん前から
置いてあったのかもしれないけど
気付かなかった、今年は
水色っぽい表紙で
そばがあまりひきたっていない。
どうなの?
○王電鉄!
まあ毎年楽しみにしてる
あたしは行くけどね。
去年スタンプラリーで
パスモがあたったし。
これで電車賃はタダさ。
で、今年のパンフをみると
中腹の薬王院という寺で
落語が聞ける日が
あるらしい・・・
早速ハガキを書きました。
そういうイベント、
いいよなぁ。
落語といえば
以前落語聞きに行こうと
浅草におおぜいで
でかけたんだけど
結局飲んで終わった、
ということがあって
「落伍者の会」と呼んで
いまだ落語は見れてないんだけど
そいつらも誘ってみるか。
とりあえず
飲み友M田さんに
声をかけたら
早速ハガキ買ってた。
さすが話が早いね~。
落語の日は
土曜で3月末までは
とても休むような
雰囲気じゃないのだけど
やっぱり楽しみがない人には
なりたくないので
休んだる。
文句も言わせん!
しかし
今年度はなんや忙しいな~
夏休み一日残ってるんだけど~
ってか有給って
どうなってんのー?
タコめっ!

どれもやってみたいの景

最近。
なぎら健壱の
『東京の江戸を遊ぶ』を
読んでるんだが。
これがするするとすすむ。
ちくま文庫ってこともあるんだけど。
第1景は千社札のこと。
あれって貼ってくるものなんだ~
「ベイベー参上!」とか
そういう感じで。
争って遠くまで貼りに行ったら
知り合いの札があって
悔しい思いをする、とかって
なんかおもしろ~。
第2景は富士塚のこと。
これも知らなかったよ、
あまりに富士山が好きで
近くにつくっちゃったんだって。
都内にも残っているところがあるって
あれ、神田にもあるのか。
今度行ってみよ。
でも富士山って見えると
テンションあがるよね、
あきらかに。
江戸人もそうだったのかなぁ。
第3景は落語『黄金餅』のこと。
その噺のことは
知らなかったんだけど
あたしも東京自転車で走りまわるタチなんで
地理がわかってるだけにおもしろい。
この落語、聞いてみたいなぁ。
それにしてもなぎらさんも
実感してるみたいだけど
東京ってせまいよな。
そうだ、次の落○フォルツァは
この逆コースだし
築地から浅草を歩いて
酒をさます、とか・・
どうよ?>落伍者たち
第4の水の話は
あたしが
こどもの頃遊んでいた
等々力渓谷の話なんかもでてきたけど
あまりピンと来なかったのは
なぎらさんが風邪ひいてたってことで
適当な内容、、これ
テレビ番組がオリジナルなのね。
そのまま文庫にしちゃうなんて
なんて乱暴なんだ。
本が出したくて
地道に何度も推敲重ねてる人も
いるっていうのに。
不条理。
第5景は神田川をカヌーで下る・・
いいねぇ。いいねぇ。
内容は予想通りだけどさ
やっぱ川はいいよ。
なぎらさんは
自転車の風の感じ方と
似ている、と書いていたけど
そうだろうなぁ。
あたしも一度奄美で体験したけど
あの水との近さ
歩くような速さですすむ時の
心地よさは忘れられない。
そーだ、サーフィンとか行ってないで
これが先かな。
ちょい調べてみよう。
なんたって家の前は川だしさ。
と、まだ
本の半分ぐらいなんだけど
どれもおもしろいネタ。
タモリ倶楽部的でね。
で、続きを楽しみしていたのに
どうやら家においてきちゃったみたい。
今日はこれからおでかけなのに。
麻布十番の友人の店まで。
あ、その前に
コンビニでチバを受け取り!
へへ!今日は
ニューアルバム発売日。
渋谷でライヴ?
整理券ならぶ時間などないので
知らなかったことで!くそ。
いいもーん
来週会えるもーん。