連休の三都物語(更新チュー)

忙しい忙しいとグチってばかりなのは

好まないタチですが
幸か不幸か祝日もシステムが動くことがわかってしまい
お正月もぎりぎりまで労働していて
実家詣では見送って
短い休日ではお見舞いに行き、赤子に対面しに行き、
あとは七福神巡り、初売り巡りなどして過ごした年末年始。
まあ正月に動くと
無駄にお金もかかるしってことも
あるんだけどね。
で、今年はTomが恒例としていた
西宮戎(えべっさん)の10日えびすにあわせて
実家詣で。
ちょうど金曜だし一日休めばあとは連休だし・・・
といった発想だったんだけど
実際は12日には帰京して13日の祝日は出勤。
ぶーぶー。
増税前の年度末だから、しょうがないか。
仕事があるのはありがたいってことで!
じゃあせっかく正月はずしたから
普段できない遊びはないかと
あれこれ調査した結果、見つけたのが
土日祝日、年末年始はやっていない
「桂離宮」の参観。
ここ、2ヶ月も前からハガキで申し込むという
仰々しさ。(ネット予約もあるが実際は4名程度なんだと。)
多い時は抽選、なんて話に一瞬迷ったけど
ダメもとで出してみるかと宮内庁へ初おてがみ。
ちょうど太郎が陛下に手紙手渡した頃の話。
(あたしは手渡しなんて掟やぶりはしとらんよ~)
うちの夫婦と
Tomの両親の名前も書いて送ったら
紅葉の時期や、桜の時期に比べると
応募は少なかったのか
抽選した様子もなくあっさりと返信あり。
ただし時間の指定は朝の10時。
10時に桂、しかも駅から徒歩20分とあり
朝の新幹線で行くのはつらいな~なんて
あれこれ思案していたのだけど。
結局前日にTomが京都で仕事があり
実家に泊まるというので
実家から車を運転して
両親を連れてきてもらい
(実際はお父さんが具合悪くお母さんのみ)
あたしは前日最終の飛行機で伊丹に飛び
自分の実家でしばしの親孝行。
(っていうかメシ食わしてもらっただけ?)
70後半でまだ現役の父の会社も
ほそぼそと土地を転がしている?ww模様。
母は母で数年前にはじめた俳句の技量がめきめきとあがって
いまや全国区の土俵にあがってるんだとか。
いずれにしても二人がボケるのはまだまだ先だな。
・・・残念ながら、あたしが彼らを超えるのも。
10日の朝は
いつもより早い6時半に起きて
朝ごはんいただいて
最寄の池田駅まで送ってもらい
今も変わらないあのワインカラーの阪急電車に乗って
ひとり桂駅へ。
急に寒くなった朝で
遠くに見える京都の山なみが
うっすら白いものをかぶってるのは風情があり。
桂川からの風が厳しかったけど
広い河川敷の向こうに見える京都の町と
それを囲む
おもしろかった。
離宮駐車場で無事合流。
開門を待ちつつ、カメラでかしゃかしゃ。
はがきには20分前より受付とあったので
時間近くになり門に近づいて
Tomがふざけて「あと10秒」なんて言ってたら
何と!ちょうどの時刻に門が開き
宮内庁の方が「どうぞ~」って。
うぉ!さすがだね。

それから

皇宮警察の数人が目を光らせてる中
1グループずつ門をくぐり、受付棟に向かい
窓口ではがきと身分証明書の照合といった騒ぎ。

前に並んでいた老夫婦は
申し込んだ息子さんとやらが急遽来れず
「代表者が来ないと困る」とくどくどと言われ
なかなか受け付けてもらえない。

うへぇ。予想以上に難関。

私たちもお父さんが来れなくて人数が減ったことを
恐縮しながら伝え、
ひとりずつ名前を言わされるのだけど
お母さんが下の名前だけを伝えると
受付の方、また恐い顔。
えー照合するリスト見てるんなら
わかるじゃん?なんて言い訳も呑みこんで
フルネームでいい直し。
ったく。
うーん、こんな堅苦しい見学は
楽しくなさそうだな~。
と、待合で宮内庁が作りそうなつまらなくて
画像の恐ろしく古いビデオを見せられ
不安を抱いたまま、庭へ案内される。
 
担当してくださる職員の方が一人、
まずは
ここは皇族のお屋敷だから
派手すぎずシンプルなんだと説明される。
お客様をもてなすために
あれやこれやと仕掛けがあるんだと
最初に見せられたのが
石畳の道の奥にでんと立つ一本の松。
たしかにその後ろは池なのに
全貌が見えないようにしてあるんだと。
見る場所によって風景が違い、
何度も驚くことができる庭、
それが桂離宮なのだと
職員の方が重々しく。

この職員の方なんだけど
白髪だけどしゃきんとしていて
瞳がやけに茶色くて
ロシア人スパイかって感じ。

脱いだらすごいんじゃ?
列を乱したりしたら一瞬で撃たれるんじゃないか?
なんて想像しつつ、緊張しながら、
遠慮気味に写真を撮っていたら
そのルックス通りにはきはきと
半ば威圧的に話す関西弁の最後に
・・・
織り込まれるギャク?
へ?
今の笑っていいとこ??

実はこの主殿長のN村さんという方、

めちゃめちゃしゃべりが巧みでおもしろく
おかげ様でまったく楽しい見学となったのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です