恒例のラッパ屋


土曜は。
友人Yが制作スタッフである
ラッパ屋の芝居を神楽坂のFと二人で
観に行った。
演劇は苦手なあたしなんだけど
つきあいでなくこの公演は毎年楽しみで
どうやら震災の年以外は
2006年から毎年お邪魔している、
という話に終演後に呑みの席で
話題になった。
なもので、
でてくる俳優たちにもなんとなく
親近感を覚え
演技以外の部分にもたまに
くすっと笑わされたりもする。
今回の話は
サラリーマンのおやじが主人公で
世代間の感覚の違いから
自分の人生が良かったか悪かったか
いや良かったんでしょう、これからも
貫きますよ。
的な話なのだけど
もちろんあたしはおやじ側のスタンスだ。
鈴木聡という脚本家は
普段からそりゃそーだけど、でも
そうは思えない、けど
世の中そういう流れだから従っとくか。
というあたしの日ごろの小さな悶々野郎を
ぐさっというほど大胆ではないけど
ちくっと世間に仕返ししてくれるような
ところが共感できる。
たぶん一緒に観ているFや
今回は来られなかったTTやAも
そういう感覚が近い気がするのだ。
もちろん制作という立場であれYも。
そんなあたしたちの集まりが
はじまったのは高校を卒表してから
何度目かの同窓会。
お嬢さん学校のメインストリームな人たちの傲慢さに
あきれて二次会に流れ
大いに盛り上がったのだから
発端はまさにそういうところで。
今回の公演もそんな
シニカルだけど
まじめすぎるがために滑稽になってしまう、
そんなくすっと笑いをさせてもらった。
公演中、役員糾弾のビラがわりに
数人に配ってまわったティッシュを
手渡されるという栄誉(?)に預かったので
写真にアップさせていただきます。
ラッパ屋博物館でもできたら
寄付するよwww
追記:
そうそう、ラッパ屋ではいい音楽に出会うことも
何度かあったのだけど
今回は友人を弔って路上でめちゃくちゃ踊る中年たちの
ダンスシーンのバックに流れたのがかまやつひろしの
「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」で。
わ~ここですでに日本のロックは出来上がってたのね、
という感想を持ったあたし。
ダンス自体もなかなか格好いいシーンで。
Yと呑みの席で盛り上がったりもしたのだけど。
帰ってTomに話すと
「知らないの?」
って、すぐにネット検索して聞かせれくれた。
かつてバイクに乗っていた頃使用していたという
ゴロワーズの柄のメットまで見つけてきて
「これだよこれ。実際吸ってたしね」
だと。
うーむ、何でもよく知ってるし
何でも経験している男なのだ。
ちょっとクヤシイ。
まあいいや
かまやつひろしのイメージが
だいぶ変わった。
ってことで。

「恒例のラッパ屋」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    そう、ゴロワーズは大名曲!パリに行ったときにはわざわざサンジェルマン・デ・プレまで行って吸ってみた私です。
    (マズかったけど。)

  2. SECRET: 0
    PASS:
    牛込散人どの。さすがですね。
    って私もカンパーニュプルミエール街で、わざわざ道路に倒れてジャンポールベルモントの「最低だ」っていうセリフをはいてみました。
    がはは。

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