リラックスの間

ショーちゃんとの出会いは
いつだったんだろ。
元祖に
「地元友だちに会わせたい」と
連れてかれることは
しばしばあるんだけど
ショーちゃんはその中でも
一番古い部類に
あたると思う。
二人で会うことは
ないにしても
小説を読ませてもらって以来かな、
たまに直接メールをやりとりする
仲ではある。
元祖より
うちの兄より
年上だから
おじさんの部類ではあるはずなんだけど
なぜか彼は永遠の
「おにーちゃん」。
しかもずっとずっと昔から
おにーちゃんとして
近くにいたように感じてしまう、
そんな人なのだ。
古いものを大事にしつづけてる人、
そんなイメージが
あたしの中に
あるからだろうか。
きっかけは
忘れてしまったけど
ショーちゃんの家で
呑もうという話が出て
お邪魔してから
あたしはすっかり
彼の家が気に入ってしまった。
小さな貸家なんだけど
大家さんがおもしろい人で
改造を許してくれて
地下室を作ったり
バルコニーを作ったり
好きに使っていると言う。
背の高いショーちゃんは
頭をぶつけそうな位
天井の低い家だけど
ちゃんと2階もあって
あたしでさえ
かがみながら
その階段を登る。
先日も
三人で久しぶりに呑もう、
という話が出たので
「ショーちゃんちがいい!」と
遠方のあたしが言うものだから
二人とも反論はなく
即決定。
日程が合わず
山の次の日に
なってしまったけど
つまみを作って
根岸15時集合。
元祖の
・ラタトィユ
・カリフラワーのおかか炒め
あたしは
・水菜と鮭の和えもの
・ゴーヤのツナ和え
・枝豆とカシューナッツ炒め
それに食パンを焼き
いただきもののレバーパテ。
そしてうっかり横浜駅で買ってしまった
崎陽軒のしゅうまいミニサイズ。
あとでショーちゃんの焼いた
ブリかまも。
手分けして2階にあがり
ビールで乾杯。
いつの間にかこの家のビールも
黒ラベルに変わっている。
感謝。
久しぶりだからか
お互いに言葉少なくはじまった宴の席に
木製の風鈴をやさしく揺らす
風が通り抜ける。
そうそう
こういうのがいいんだよね、
この家は。
となりの部屋からは
どこか遠い国の音楽が
聞えてくる。
ぼそぼそと近況を伝えあったあと
だんだん話しにも勢いがついて
お酒もすすむ。
リラックスの極み・・・
もうお酌はショーちゃんにまかせて
だらりんだらりんと
なってしまう。
この家ではいつもそうなのだ。
と、そこに
ショーちゃんの呑み仲間から
競輪であてたから
呑みに来いなんて連絡が入るが
「動きたくな~い」と
ワガママを言うと
しばらくして
呑み仲間のひとり
Sモさんがやってきた。
このおやじがまた
ナイスな人で。
何がひっかかったのか
わからないけど
初めて会った時から
「俺らって相性ぴったりじゃない?」
「こんなに気が合う人は
はじめて会ったよ」を連発。
この日も
久しぶりも関わらず
同じことをしきりに言っていて。
「うるさいな~、知らないよ~」
なんて言い返しながら呑むのが
恒例になっていて。
まったく
わけわからん人だー。
でも楽しくって
ビールもなくなって
ワインとか呑みだして。
「電車大丈夫?」と言われ
あわてて検索。
ってか、駅からバスのこの家の
正確な位置がわからないので
とりあえずタクシーに便乗して
山手の駅で
「ふー電車あった」
みたいなのも恒例。
でも
結局眠りこけて
西日暮里まで行ってしまうという
失態を起こしたんだけどね。
まあ電車はかろうじて
あったけど。
つがれて呑んでいたので
どれくらい呑んだのか
定かではない・・・
あたしばっか呑んでたんだろーな。
でも
反省はしない、
楽しかったから。
またあのリラックスの間へ
行くのを楽しみに。

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