月山・蔵王山歩きの旅~③

さて
高速を降り
「茂吉記念館前」という駅で
降ろしてもらう予定だった
あたしたちなのですが
「茂吉記念館」には
たどりついたものの
駅が見当たらない
お父さんの地図と
NNさんのスマホを駆使して
その辺じゃないか、
という所までは
行けたのだけど
うっかり行き止まりだったり
なかなかたどり着かない。
しょうがないので
「そこのファミレスで
聞いてきます!」と
降ろしてもらい
店員に聞きだすも
やはり予想は間違っておらず
小さな道をつぶして行くしか
ないことがわかり
駅に続く道とは思えない道に
突入してみた。
と、線路が下の方に見え
ちらっとホームが見えた。
「あれみたいです、
すいません、お時間とらせました」
と、平謝りすると
「あの駅、ほんとに電車来るの?」
と、お父さん。
実はこの騒ぎで
乗れると思った電車を逃したことに
気付いていて
どうしようかと思っていたのだけど
そう言っていただけたので
次の電車を検索させてもらう。
と、来るのは1時間後。
これじゃあ高速バス乗り継いだのと
一緒の時間になるな、と
がっかりしつつ
時刻を告げると
お父さんも察してくれたのか
「それじゃしょうがないでしょ。
蔵王はどこまで行くんだっけ」
簡単だけど
全体像が見れる地図を持っていたので
お父さんが行きたい蔵王山頂と
あたしたちの行きたい蔵王温泉は
だいぶ離れていると説明。
と、お父さん
自分は無計画だし
時間もあるので
蔵王温泉を経由しても
いいと言ってくださる。
えー!もうこうなったら
お願いします!!
ということで
インター降りてすぐに
「蔵王温泉」の標識のあったことを
伝え、まんまと
温泉経由してもらうことに。
でもお父さんは
いやな顔ひとつせず
「蔵王はアクセスする道が
いくらでもあるから
いいんですよ」と
やさしいお言葉。
結局
山形駅に出て
そこから蔵王温泉までのバスに
乗り換える待ち時間なんかも
節約でき
蔵王に着いたのは
12時すぎ。
予定より2時間も節約してしまった!!
蔵王温泉の
バスターミナルで降ろして頂き
「何かお礼を・・・」と言うと
「そんなことしちゃあしょうがない、
こちらも楽しかったし
急ぐ旅じゃない」
お金を渡したり
名前を尋ねるのも野暮かと思い
ほんとうに旅の偶然と
ありがたく思うことに。
ちぎれるほど手を振るあたしたちに
「よい旅を」って
颯爽と去るお父さん。
ほんとに仙人だったのかも・・?
それから
バスターミナルで
荷物を仕分けし
いらない荷物は宿に預け
昼ごはんへ。
気になっていた
『音茶屋』という
若めの人がやっている
焼カレーが美味しいという店に
行ってみるも
貼紙がありお休み。
何ーーー?
なんでも近くのフェスに出店してる模様。
まったくここに行くつもりだったので
半ば途方に暮れていると
うろ覚えだけど
ネットで調べていた時に
美味しいと書いてあった
蕎麦屋『もってのほか』の
看板を発見。
たしか遠くてあきらめたのに
よかったここにしよう。
暑いしビール・・・と
思っていたところ
「まだです!」とNNさんが制する。
どうやら時間ができたので
トレッキングのコースを
「健脚コース」に変えたいとのこと。
・・ったく、この人どんだけ??
たしかに
2時間延びたけどさ。
と、まあそういわれると
火のついてしまうあたしも
地図を見ながら
あれこれコースを研究し
選んだコースというのが
・・・これまた
また過酷で!
山麓駅から
まずロープウェイで半分登り
リフトに乗り継ぎ
山頂駅までの残り半分を
歩いたのだけど
なかなかの獣道。
降りてくる数人にしかあわず
途中雲行きが怪しくもなり
急がなくてはならない場面では
バテてしまい
NNさんとの体力の差に
愕然としてしまったけど
なんとか頂上近くの分岐まで。
その分岐というのが
実はお父さんが行こうとしていた
苅田岳から抜けてくる
馬の背から続く道で。
「お父さんが行きたかった所から
こっちに来れたかもね」
なんて話も。
まあ調べもしない道を歩くほど
山慣れしていないあたしたちには
結果論でしかないんだけどね。
そこから
地蔵岳という小さいピークを超え
ロープウェイの山頂駅へ。
そこからロープウェイで
一気に降りる予定が
「歩こっか」って
どこまで元気なんでしょう、我ながら。

ゲレンデと思われるところを
転がった方が早そ~!とか叫びながら
小走りに降り
ついでにリフト区間も走り降りちゃって
最後にロープウェイの乗り
山麓駅に戻る。
いい汗かいたねー!って
次は温泉。
「大露天風呂」という有名なところまで
行くことにしたのだけど
基本徒歩では行かない所らしく
ものすごい急坂。
風呂に入る前とはいえ
汗だく・・・
風呂は思ったより広くはなく
そこに裸の女たちが
わさわさいる光景はちょっと異様だったけど
もともとからすの行水のあたしたちは
ささっとつかって満足。
さーてビールビールと
宿までまっしぐら。
宿の風呂を借りて
髪など洗い直し
やっと念願のビール。
いやー今日はがんばったがんばった。
近くの百貨店という店で
黒ラベルをゲットし
川沿いのベンチで
夕暮れビール。
美味しい~!
30分もしないうちに夕食。
メインは元祖は北海道ではなく
蔵王だとガイドに書いてあった
ジンギスカン。
肉がぶ厚かったけど
これが特徴なのかな。
あとはきのこと山菜と焼鮭と
重過ぎない感じで
ちょうど良い塩梅。
ビールは予約時に
お願いしてあった
黒ラベルの瓶。
やはりこれは重要なのでした。
無事に、
というか仙人のおかげで
充実~♪
食事後
おみやげ買いに
再び百貨店行って
缶ビール買って
部屋で飲みつつ沈没~。
まだまだ続くよ。

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