いまはまだビールをとります。なんでこんなもんです。

きのうは。
テレビでやたらと
水をとらないと寝ている間にも
熱中症になるとか
おどかすので
寝る前にやたらと水を飲んだら
トイレが近くなり眠れず
朝は朝で風呂のあと
水飲んだり風を浴びたり
体温を下げて出勤したら
会社で寒くて寒くて死ぬかと思った!
昼休みにストッキングを買いに走り
ジーンズの下に履く。
かっこ悪いと思いつつ
背に腹は代えられない。
学習して
今朝はくつ下履こうって
履いたS和ちゃんおすすめの
指なし五本指ソックス
(矛盾してる?)が
めっちゃ気持ちよく。
普段はちょっと足の痛くなるサンダルも
疲れ知らず。
すばらしい!
買い足そう、って
2m50cmに連絡したところ
もう数があまりないとのこと。
でもほかにも気持ちいいのあるよ、って
教えてくれたので
日曜日訪問することに。
ついでにランチの約束も。
それはいいとして。
昨日はうっかり21時まで働き
ケイタイをやっとチェックしたところ
なんと彼女の退院が決まったという
うれしいお知らせ!
こりゃ一杯呑むべし!と
しばらく顔出せていないこともあり
『ジャズオリンパス』へ。
いつになく混みあっていて(失礼)
あたしのお気に入りの席も
うまってる感じだったので
カウンターに行く。
そこでは
マスターK松くん、
あと3日しかいないというKinちゃん、
それに新しいバイトのHガくんお出迎え。
と、K松くんがカウンターにいる男性に
あたしを紹介する。
「彼女ロック好きですよ」
「いえ、そんな詳しくないです」
・・からはじまった会話。
実はK松くんの前職のお知り合いなのだけど
ジャズではなくほんとにロックの
現場にいた人で
年も近いこともあり
あれこれ音楽話をすることに。
メニューにはない
黒ラベルの瓶をいただきながら
やはり知らない人と話をするのは
いろいろなネタが出てきて
おもしろいのだ。
K松くんもそれを予想していたのか
傍観しながら
おもしろそうにしてる。
カウンターだったので
もうすぐお別れのKinちゃんとも
多少話しができたし
やっぱりこういうタイミングって
「呼ばれた」ってことなのかもね。
黙っていても
スペシャルな「丼」で出てくる
赤いカレーも
いつもながら変わらぬ美味しさ。
ついつい長居してしまい
終電近く。
最後はビールやラムまで
ご馳走してもらい
家に着いたらやはり
酔っていたらしく
ふとん敷く途中で
まさに「途中」で
眠りについてたらしい。
チェーンはしていたけど
玄関の扉は半開き、
窓も開け放し
電気もついたまま
コンタクトもつけたまま。
ふと目が覚めたのは
3時すぎのことでした。
あーあ。
それでも
寝苦しくて
眠れない夜よりは
よかったのか。
(いいわけ)
で、本日は。
19時ちょい前にあがって
NNさんと二人水天宮の
ミュゼ浜口陽三」へ。
日曜美術館で
今展覧会をやっているのを知り
最終日の今日
すべりこみで見てきた。
以前
このギャラリーの前を通りかかり
この界隈に似つかわしくない
雰囲気に誘われて
ふらりと入った時にやっていたのが
今日みた「南桂子展」。
少女と犬や鳥を
刺繍のような線で描いた
銅版画の作家なのだけど
そのわかりやすいモチーフと
デザイン性みたいなものが
単に気に入っただけだった。
だけど
日曜美術館で
製作の背景や
作家の技術なんかを知ると
また見たくなってでかけた。
そうやってみると
いろいろ驚くことがある。
平面なんかじゃない
なぜか立体に見える技法、
透けて見える技法、
余白でなく実はこだわっていた
背景の効果。
前とは違って
実におもしろく
あわてて見にきて
良かったなぁという感想。
閉館時刻の20時に見終わり
人形町へ繰り出す。
ちょい悪おやじの店に
顔を出してもよかったけど
まずはビール。
黒ラベルをもとめて
いつものように彷徨う。
と、もうあきらめて
知っている店に入ろうかとする矢先
なんだか遠くに見える赤ちょうちんが
あたしを呼んでいた。
近づいてみると
その店はおやじであふれていて
良さそうな店だ。
ガラス戸の中には
「サッポロ」の文字の
ポスターやのぼりが見える。
今日も呼ばれたな。
「ここじゃね?」
と、二人納得して入ろうとすると
お店のお姉さんがいっぱいだと言う。
「そこの席でもいいんだけど」と
ひとつしかない丸椅子を指すと
奥から出てきた別のお姉さんが
「奥あいてます」
って!
やったね、ねばった甲斐あって
贅沢にも4人テーブル二人占め。
どうやら新しい店みたいだ、
『筑前屋』。
ビールは間違いなくサッポロ生で
料理はその名の通り
博多のものや九州のものが
テーマらしい。
もつに焼とん、焼き鳥、串揚げ、
はてはラーメンまで。
なんでもありの雑多な感じ。
しかも盛りがすごい。
だけど
ありきたりでなく
お通しはおばちゃんが作るような煮物だし
ポテサラもちゃんと
自家製で美味しい。
こういう店はフットサルのあとなんかにいい。
錦糸町から移動してくるのも
ありかもしんない。
なーんてつい宴会部長の血が騒いでしまうのだ。
二人だと
すぐお腹がいっぱいに
なってしまったけど
美味しいビールが飲めて満足。
帰りはぷらぷらと歩いて
途中で停めてあった自転車もひろって
帰ってきた。
ああ
今日もビールが美味しい。
オリンピックを見ていると
自分もああいう肉体に
近づきたいと
妄想としか思えない淡い希望を
持ったりもするんだけど
ビールだけはやめられないのだね~。
でもしあわせだからいいか~。
もう1杯行っちゃおう!
その前にひとっ風呂。

縁側はないけれど夏っぽいモチーフでね

土曜は。
隅田川の花火大会。
今年は
スカイツリーとダブルで見られる
なんて耳にしていたけど
実は我が家もそのような環境。
こう暑くちゃ
ゆかた来て
会場まで繰り出す元気はないので
「花火見に来ませんかー?」って
女MJとびっぷを呼び出し
またまた家呑み。
食べたいものは、と尋ねると
「沖縄料理」とのこと。
そーか久しぶりに角煮でも作るか。
と、金曜寄ろうと思っていた
オリンパスはスルーして
一駅先まで「肉」を買いに行った。
三枚肉はもちろん
バラ肉もなかったので
煮豚用にしばってあるロースの
かたまりを買って帰る。
たしか泡盛があったはず・・と
台所の棚をひらくと
出てくる出てくる
呑みかけの泡盛が3種類も!
焼酎苦手なんだけどね、
なぜか泡盛が飲めるあたし・・
さすがに家で飲むことは
なくなりましたが。
そいつに豚肉を沈め
しばらく煮る。
お酒飲めない人は
この空気でも酔っちゃうのかしらね。
それから
お砂糖を加えて煮て
金曜は終了。
土曜になって
白味噌、麦味噌、
それに普通の味噌少々で
またまた煮る。
銀座の沖縄料理で食べてから
しょうゆより甘めの味噌のが
泡盛で煮た肉には
合う気がしているので。
そろそろいいか、と
肉を引き上げたけど
肉にからまっていない
味噌が惜しくなり
急遽ゆで卵を作り
その味噌と一緒にビニールに入れ
もみもみして放置。
あとは
沖縄料理といえば
青パパイヤのしりしり。
金曜いった下町のスーパーに
売っていたのにも驚いたけど
値段にも驚き。
ちょっと高すぎるので
こないだ出しそびれた
セビーチェでも作ろうかと
予定変更。
ペルー、沖縄よりだいぶ南だけど!
しかし
魚介のいいのがあまりなく
その上パクチーも
どの店にもなく
どうしようかな・・・というところ。
結局定番の
ゴーヤのツナ和え、
ほうれん草のナムル、
なすとオクラとみょうがのめんつゆ和え、
を作成。
なぜか岐阜産の
ピーナッツ豆腐も買えたし
それと
タコライスで十分沖縄だろ。
あ、それとそうめん、という
リクエストもあったので
薬味は用意しておこう。
それにしても
土曜も暑い日で
昼間は料理する気にならず
ひたすらたまった洗濯をし
床を水拭きしたりして
合間合間に何度シャワーを
浴びたかしらん。
のろのろと
呑みながら料理していた17時ごろ
「暑い~!ガリガリ君食べながら来た!」
と、二人の登場。
いやいや暑いところご苦労様・・・
びっぷのおみや
軟骨入り魚のすり身とか
カマンベールとか並べて
みんなで首タオルしながら乾杯。
それでも我が家は
玄関とベランダを開け放すと
風が通るので
クーラーいらず。
つけると途端に寒く
なっちゃうもんね。
それからは
延々食べ、呑み続け
暗くなるのを待つ。
正に三人寄れば、ね。
そろそろ花火、という時間で
タコライス作ろう!
実はレシピは見たことがなく
いつもイメージで作っている、というと
二人も面白がってくれ。
「じゃ、ワイルドで行こう!か」
Born to be wild?
いえいえ「適当」って意味です、
ワイルドは。笑。
たまねぎをあらみじん
フープロで挽き肉にしたぶた肉を炒め
ナツメグを削り
トマトを少し
鶏がらスープとコンソメと
豆板醤、チリパウダーを入れ
煮込む。
豆板醤は、以前うちに来て
タコライス作ってくれた
沖縄出身A子の知恵。
なるほど辛味を出すには
手っ取り早いのだ。
辛っぽい香りになったら
ごはんにかけ
ちぎったレタス、
トマトと玉ねぎのあらみじん、
それにチーズをのっける。
あ、おっ立ってんのは
女MJがあげてきてくれた
パスタカレー風味。
誕生日のろうそく的に??
ま、でも
間違いなく美味い~!でしょう!?
なんて盛り上がってるところへ
ピンポーン。と、宅配便。
午前に
女MJが1ケース送ってくれた
ビールは受け取ったけど
次は何???
まさか!!
そう、女MJ二度目の嫌がらせ
すいか丸ごとのプレゼント。
前回家呑みの時は
10人近くいたので
今回もそうかと思って
送ったというのだけど
果物、とくにすいかは
食べないあたしとしては
申し訳ないけど
どうすんのー?
って感じ。
いやでも、サッカーの5号球が
これくらいのりっぱな
すいかだったんですがね。
とにかく大きいので
急遽電話して
ご近所かねごんに1/3ほど
取りにきてもらい
あとは三等分して
二人にも持って帰っていただくことに。
あたしは自分の分
消費できるかな~?と
心配していたら
びっぷが小さく刻んで
タッパに入れてくれた!!
なんとも申し訳ございません。
非道いよなぁ、あたし。
でも
5年ぐらい前にも
ひと玉送ってもらって
困ったので
むかいの酒屋に半分贈呈したって
報告したのにな~!
女MJの夏のイメージは
どうしてもすいか丸ごと1個らしい。
でも
そのあとちょうどはじまった花火を見に
マンションの廊下にすいかを持ち出し
涼しい風を浴びながら
がぶり!
たねはぺっぺっ!なんて
贅沢しちゃったけどね。
そのあとは
ビールも追加して。
トイレの心配もないし
花火見るにはいいシチュエーションなのだ。
ちょうど我が家から
ビルの隙間に
第一と第二の両方の花火が見えるのだ。
花火が高いものでないと
下半分切れちゃうなんて
多々ありだけど
音もそこそこ聞こえるし
十分花火大会気分。
ついでに
花火からすこしはなれたところで
びかびか光る稲光も見られちゃったし。
あれ、どこだったんだろう?
花火よりすごかったよ・・・。
それに
スカイツリーのまわりを
蛍みたいにちかちか飛んでるヘリも。
夏のモチーフ勢ぞろいだね。
花火が終わったあとは
また残ったものを食べはじめ
今度はコーヒー泡盛なんて
呑みだしたり。
あたし自身アイスを食べないのに
誰かが置いていったまま
「2007」と刻印のある
ハーゲンをあけて
その泡盛をふりかけて食べる二人。
「泡盛と冷凍庫の味のダブルだよ」
って何の挑戦?
それから
洗い物してくれるって言い出して
じゃあ皿にあるもの
食べちゃおうって
この二人の食欲というか
食べ続けるだらだら加減は
あたしと一番似ていて
実は満足なのだ。
先日おおぜいでやった家呑みでは
その様子が見られなかったので
本人たちというより
あたしの方が不完全燃焼だったので
今回は思いっきり
食べつくしてくれたみたいで
うれしかったのだー。
よかったよかった。
日曜は。
朝からオリンピックの
ロードの録画放送。
なんとカンチェラーラが落車!
タイムトライアル大丈夫かしら。
そして
なんと優勝はヴィノクロフ!
引退宣言撤回してよかったね。
そして頂点を最後にするなんざ
漢だねっ!
カベンディッシュは
期待されまくっていたので
気の毒だけど
あのコースじゃ
なかなか追いつけないって。
それより健闘していたフミとか
とにかく各国スター揃いで
いつものレースとは違う意味で
楽しめた。
もうちょっと各選手を
じっくり映して欲しかったケドね。
オリンピック、
これまでほとんど見たことが
なかったけど
自転車チェックしはじめたせいで
なんだか見ちゃってます。
アーチェリーとか北島とか。
そしてサッカーは
韓国メキシコをちらっと見た。
ジョバンニドスサントスは
サブにいたよ♪
そんな確認するあたしは
やっぱヘンタイ~?
日曜お料理は
・ひじき枝豆入りおからしっとり
・ラタトゥイユ
・白うりと豚肉のチャンプルー
・いんげんとじゃがいも
・たこときゅうりの酢のもの
・つるむらさきのおひたし
地味な食事だわ~

思いがけない静かな風と期待通りのおみやげ話と

おととい。
ツール話でも肴に
飲もうと言っていたYにふられ
急遽TTと飲むことに。
彼女には彼女で
聞いてみたい話があったので
誘ってみたのだけど。
OKをくれたのだけど
聞けば風邪をひいてるとのことで
サムゲタン、うなぎ、辛くないカレー
とのリクエスト。
なんでもいい、
という人よりは
やりやすいのだけど
生憎あたしの手持ちに
ないカードばかり。
いくつか近いと思われる店を
提案してみて
門仲は『ディディアン』へ行くことに。
門仲に住んでいた頃
ここの薬膳カレーは
独特の味わいで
わりに好きでぷらっと
でかけていたのだけど
わざわざ行くなら
もっと好きなカレーが
近くにもあるので
足が遠のいていたのだけど。
「薬膳」を看板に
かかげているのなら
風邪っぴきの人に何か
効くものもあるだろうと待ち合わせ。
すこし早めに着いたので
先に飲んでようと
店に入ると
店はがらがら。
ん?もしかして
ヤバイ店になってる?
・・・
とりあえず
ハートランドの生をもらい
最近はまっている
「半七捕物帳」を読みながら
TTを待つ。
彼女が来たところで
料理を頼もうと
あらためてメニューを
じっくり見はじめたのだけど
思っていたような
バリバリ薬膳な感じはなく。
その代わりに
新しくできたらしい
「窯」で焼く
キャベツとじゃがいも、
自家製パンとレバーパテ、
それと
やまいものスープを。
食べることが大好きな彼女は
メニューを見る時点ですでに
「迷う迷う」と大騒ぎ、
皿が届くや一番に箸をつけるタイプで
大抵おいしいものを食べると
「おいしい」と声をあげて喜ぶのだが
この日はその声を一度も聞かずに終わった。
やはり調子がイマイチだったのか。
できれば
店のせいばかりで
ないといいのだけど。
特に突出した美味しさの
店ではないけど
どれも手抜きせずに
作ってる感じなんかが
あたしはわりによかったと思ったので。
がらがらだったのは
門仲のいわゆる飲み屋街とは反対の
不動尊にかなり近い参道奥、という
立地のせいだと思うのだけど
かえってそのおかげで
あけはなった扉から
たまに吹き込む自然の風が
どこにいるのか
いつなのか
忘れてしまうような
ちょっとした異空間を
作り出していたような気がする。
そんな空間で
彼女が勇ましくも
中国にまで
ニ胡の試験を受けに行ったという話を聞く。
教室で行って、受ければ誰でも受かるのよ、
なんて謙遜してたけど
この年になってそんなチャレンジ
するだけでもすごい。
試験の様子、
団体行動で苦労したこと
我慢できたこと
やりたかったけど
できなかったこと
などなど
いろいろ聞くだにおもしろい。
こちらも
仕事や人付き合いの中での
不満で話したいこともあったけど
同じようなことに対して
同じような感想を持っているのを聞いて
自分のことを話したような
そんな気分になったのは
不思議だった。
〆には
薬膳カレーを
二つにわけてもらえるよう
お店のお兄さんにお願いする。
しかもたまねぎ嫌いの彼女が
たまねぎを抜けるか、
抜けるならたまねぎヌキでもいいか、
と、お兄さんとあたしの双方に
尋ねるのをみたお兄さん
「たまねぎありとなしの二つにわけましょう」
なんと飲み込みのいい!
カレーを食べて
ああ思い出したこの独特の味。
ちゃんと辛いし。
若干さらさらすぎて
ごはんにからまないのが難だけど
〆にはこういう方が
いいのかもね。
話に夢中で気付けばラスト、
結局もう一組だけ入った
別の客も帰り
あたしたちもお暇。
店をでた参道は
ますます閑散として
涼しくなった夜の風が
不動尊の方から抜けてきて
ひんやり。
思いがけず
静かな夏の夜気分を
味わって
半七の時代に来たような
気分にもなったり。
あけて
水曜は。
今週はなんだか
間近になって
急がされる類の仕事が多く
早めに出勤したにも関わらず
休憩もとらずぶっとばして疲れた日々
だったのだけど。
この日も
21時まで走りつづけて
迷った挙句
サル後のおやじたちの呑み会に合流。
あまり食べたくはないな、
と思っていた
中華がすすみ
たらふく頂く。
と、突然の雨。
帰るタイミングも逸し
いつものモードに突入。
となれば
呑み友MTをそそのかして
あのおやじの店に
はしごせねば!!
と、訪れた人形町の
片隅のお店で
オリーブオイルとレモンのかかった
隠元をつまみながら
湯治の話で盛り上がる。
「次は温泉部だな!」
の、話はまた。
そういやおとといTTに誘われた
南米よりもずっと
あたしは玉川温泉のが
興味あるらしい。

夏の終わりかはじまりか

ツールドフランスが終わった。
アンテナ断絶事件や
登山をはさんだり
いつもより放送時間が
長い日が多かったせいか
早々に優勝が見えたせいか
昨年おととしよりは
見逃した機会が多かったけど
やはり終わってしまうのは悲しい。
優勝した
ウィギンスは強くて憎たらしかったけど
彼だって人間、勝つために
いろいろ犠牲にしてきたし
ものすごい努力をしてきたのに
ほめてくれてもいいんじゃない?
というのは当然の発言かと。
おまけに
シャンゼリゼで
チームメイトカブのために
列車の先頭やってんだから
すごいマイヨジョーヌだと思う。
体力的にも精神的にも!
だけど
優勝とは別に
毎日変わる主役もおもしろかった。
特に「若造どきやがれ!」な
40歳フォイクトさんのアタックの嵐とか
さんざんじらしといて
ふいに飛び出すヴォクレールの
「ワザ」とか
やられたわぁ。
ところで
今年は「世界唯一」らしいのだけど
表彰式あとのパレード走行の中継もあった。
選手のほか、マネージャーやスタッフたちも
自転車にまたがって
シャンゼリゼを流す。
3週間をいう長丁場を終えた
ほこりに満ちた顔は
尊敬すべきだし
ぐっとくるね。
おかげで今日は寝不足だけど。
でも
ツール前に
恒例お料理しておいたので
今日は余裕。
ピーマン丸煮の季節が来た!
・ピーマン丸煮+高野豆腐
・ほうれん草のナムル
・もやしのナムル
・あさりとしめじの煮物
・ゴーヤのおひたし
・みょうがちくわ和え
ツールが終わって夏終わった感じしてたけど
今日はまた暑さが戻ってきたね。
たしか小学校2年の時の夏休みが
7/22でその日から
がんがん絵日記書いてたのを
思い出す・・・
昔からやってること
変わらんな~。
新しい季節の衣替えとて
死んでた爪もはがれたし
今年は久しぶりに
はだしでサンダル?
と、思ったけど
外反母趾のあたしには
かわいいサンダルは難しい・・
結局雨傘を買ったという
季節感のなさ。
くそぅ。

土曜日カリスマに
ばっさり切ってもらったので
首は涼しい。
やっぱり夏はこれからだね!
夏らしい遊び
やったるで~!

ときに、海≧山


質素な山食事
または海無し県の
保存重視の渋い食事
反動でたどり着いた
東京駅の南インドのカレー、
でも何かが足りない、を
一気におさめたのは。
四ツ谷の魚の店、
『味』の仕業。
つまりM田プレゼンツ、
ということなのだけど!
そろそろ
トビウオの刺身が
食えるはず、
と、打診があったのは
登山前のこと。
前回☆とNNとで
入れなかったことがあったので
早々と予約しての訪問。
なすとみょうがのあえもの
なんて至極夏らしいものを
食すM田さんに合流。
赤☆ビールでスタート。
懐石のような
お上品な3つ盛のお皿の
枝豆の味の濃さに
まずはうならされ。
刺身までの
つなぎに頼んだ
きぬかつぎ
おからも美味しく。
そして登場
トビウオの刺身。
辛子でいただくのがポイント、
ということで
一緒に載っていたつぶ貝の
わさびしょうゆもあるので
豆皿が2枚ずつ。
うれしいお気遣い。
あ、銀盤?
あたしにも急いで!
なに?みんなも?
じゃ、三つで!
トビウオが生で食べられるとは
あまり知ってる人がいない、と
お店の方も嘆いてらっしゃったけど
あたしも初めて。かな。
コリコリした貝とか
しまった魚もいいけど
こういうやわらかい刺身も
いいのね。
辛子も合う。
そこで
「辛子って一体なんだっけ?」
という話になったのだけど
カラシナの種なんですってよ。
これを最初に食べた人
えらいよな~。
不思議不思議。
そして
続いて出てきた
穴子のたたき。
ちょっとだけ中華なタレと
しゃきしゃきの野菜の載った
イタリアンか?というルックスのそれが
またおいしく。
このタレで
冷やし中華をやったら
美味いに違いない、という話で
盛り上がる。
前回の呑みでもでた
冷やし中華、
今年は久しぶりに
食べてみるかな。
たしかに自分でタレを作ったら
美味しそうだ。
と、
美味しいもの食べながら
次なる美味しいものの話をしてしまうのって
なんなんでしょうねー!
そろそろがっつり、
ということで
次はイワシのフライと
トビウオのフライ。
カリカリで
4人であっという間に
食べてしまい。
いやあ
魚づくしで
暴れたね。
海より山が好きなんだけど
食べ物となると
話は別ですね。
そして食べ忘れた
たこぶつを次回は食べなくては!

北アルプス初体験④

最終日は
朝ごはん8時。
早起きには慣れたけど
か、からだが・・・
いろんなところが悲鳴をあげる。
とりあえず朝風呂ちゃぽん!
おいしい朝ごはんに
山登りじゃないのに
ごはんお代わり!
9時出発に向けて
用意をしていると
レンタサイクルのお兄さんから電話。
何度か電話で話した
感じのいい人。
「あの電動自転車の
バッテリーの様子聞こうと思って」
と、なかなか親切なお方なのだ。
しかも
宿から駅まで
サイクリングしながら帰る
あたしたちの荷物を
ピックアップに来て
駅前の店で預かってくれるという
システムなのだ。
(無料だよ、無料!)
フロントで
おばあちゃんと
名残惜しくおしゃべりをしていると
威勢のいい色黒のお兄ちゃんが
宿に入ってきて
すぐにわかった。
レンタサイクルしなの庵
お兄さんだ。
「わー!やっと会えましたね」
なんてことお互い。
「自転車どこにあります?
実は昨日の夜、バッテリー確認に来たんですけど」
「今日はどこ行く予定?」
「ああおみやげはそこがいいね、
駅前何もないから」
「靴?いいですよ、預かります」
「川沿いの道がいいですよ、地図ありますか?」
と、矢継ぎ早に。
調子のよさが
Kじを思い出すね~なんて
話していたのだけど
こういう雰囲気は
商売としてとっても大事だと思うのだ。
荷物を預け
[#IMAGE|c0049455_2384713.jpg|201207/17/55/|right|224|150#]軽装で自転車に乗り込む。
天気は最高で
360度ザ・安曇野な風景!
まずは前日も寄った
『Vif穂高』という
農産物直売所へ。
おみやげだけでなく
野菜や
焼きたてのパンなんかもあって
地元の人らしき人たちも
買い物に来てる。
あたしも
生そばと
米粉のパン、くるみのパンを購入。
実はこの米粉のパン、
1日たった今日の朝食べたのだけど
まだやわらくて
美味しかった!
買い物のあとは
しなの庵のお兄さんに
教えてもらった
川沿いの道へ。
ここでも
NNさんとあたしが
猛烈に漕ぐので
時間が余るくらいで
B当から不満。
「もっとゆっくり走りましょうよ、
景色を楽しんでくださいよ~」
「見てるって。
風切った方が気持ちいいじゃん」
「ダメです、ちら見禁止です!」
と、譲らないB当に
ペースをゆるめる。
川から
いつしか支流沿いに入ると
気付けばまわりはわさび田。
水は澄んでいて
水草が気持ち良さそうに
水中で揺れてる。
かんかん照りだけど
風もあって
こんな風景に
涼しい気持ち、、、
で、気付かなかったのだけど
この時かなり日焼けを
してしまったようなのだ!
七部袖を着ていた
あたしは手首付近が真っ赤。
今日もまだほてっています。
朝の2時間くらいだからと
顔以外には
日焼け止めを
塗っていなかったのだ。
うーん、シミにならないことを祈る。
速く走りすぎて
いろいろ地域を拡げて
11:20の電車に間に合うように
自転車を返却しに。
さきほどのお兄さんが
あたしたちを見つけてくださって
「ここに置いてください!」と
声はかけてはくれたものの
これから借りようとする人たちが
おおぜいたかっていて
お店の荷物置き場にも
たくさんの荷物が。
電車の時間があるので
無理矢理会計を頼むと
「2000円でいいです」
と、実は時間延長のなのに
一日分の料金で
すましてくださいました。
ありがとう!
そして
冷蔵庫から
ビールを出してくださり
「これももらったものだけどどうぞ」
と、500mlの発泡酒をくださる。
お礼を言って
足早に駅に向かい
ホームでビールをあける。
完璧。
いただいた発泡酒も
一瞬困ったと思ったけど
ノドが乾いていたので
あけてみたら
ひえひえで美味しく。
そこから大糸線に
30分ほど乗り
松本駅まで。
あずさまで2時間あるので
前日のリベンジ、ということで
蕎麦を食すことに。
おととし来た際
一番美味しかったお店を
記憶をたどりつつ訪れると
まさかの「準備中」。
灯りがついていたので
声をかけてみると
臨時休業なのだそう。
んー!残念!
それ以外知らないのだけど
近くで見つけた
『蔵の花』という店にすべり込む。
暑い日なので
毎度毎度一杯目のビールが美味い。
ざるを頼むと
これがまたイマイチというか
蕎麦の香りが足りないのは
時期のせいなのか
もう一声なのだなぁ。
ついでだから
あの店にも、と
前回来た際に
畦地梅太郎のてぬぐいを買った
雑貨と器のお店に
行こうと話していると
連日のうちらのテンポに
辟易しているらしいB当は
「駅に戻っておみやげ買っています」
と、言う。
そんな彼女を置き去りに
でかい荷物を背負いながら
件の店に向かい
ついでだからと
松本城まで行くことに。
だって前回は
お色直しで
シートかぶってたんだもん。
今回は見られました。
こぶりだけど
黒くてかっこいい城だね、
松本城は。
駅に戻ってB当に合流すると
「このビルには黒ラベル
売ってません」と
ナイスな情報をくれるので
広いロータリーを引き返して
ビールを買いに走るあたしも
執念深いよね。
無事
コインロッカーの荷物も回収して
電車の時間にも間に合い
座るなりビールで乾杯。
誕生日だというB当は
自分でケーキを買って
食べていました。
この辺も
ドライなNNさんとあたしに対して
気にせずマイペースなB当。
旅の全風景の象徴のような
出来事でした。
この日帰る時間から
隅田川テラスで外呑みが行われるという
デジャヴのような連絡が
入っていたけど
疲労困ぱい、
洗濯ものも山盛りだったので
まっすぐ帰ることに。
あずさの中では
ご婦人方に囲まれて
いい声で話しをなさる
自転車乗りの牧師さんの話に
耳を傾けていたら
退屈せず。
家に着いたのは
18時ごろだったけど
まだまだ明るく
洗濯機をまわしながら
登山靴をスティックをごしごし洗う。
泥に汚れた
レインスーツも
つけ置き、手洗いしてから
洗濯機にかけたら
きれいになりました。
ふぅ、達成感。
やっと風呂入って
ビール飲みながら
ツールドフランス。
あたしの観ていない間に
ツールでは
信じられないような事件が
起きていたようだけど・・・。
まあ
何はともあれ
自分のおふとんが一番いい!
は、旅の終わりに
いつも思うこと。
「帰るとこあっての旅」だね。
本日はもう
階段下りられないくらいの
筋・肉・痛!!
おわり。

北アルプス初体験③

穂高温泉郷に入って
ぱらぱらと店の看板などが
目についてから
タクシーで
結構東に走ったところに
宿はあった。
宿の前には
クロスバイク2台と
電動アシスト自転車1台。
あたしたちが予約したものだ。
レンタサイクルは
駅前にあるのだけど
宿まで運んでくれるという
システムがあったので
下山のタイミングで
持って来てもらうよう
頼んであったのだ。
宿に着くと
ピンポンの音に反応して
パタパタと小さなおばあさんが
走って来た。
頭にほっかむりをしていたので
お掃除の方かと思ったら
フロントの中に立たれた。
「もうチェックインできますか」
と、尋ねると
「大丈夫よ、お風呂も入ってね」
なんてやさしいお言葉。
部屋に案内されると
前の女性客が
下着などの荷物を
拡げっぱなしで
困った話などを話しだし
なんだか気さくな感じになり
そのあとB当が靴を洗いたいというと
外の水道を教えてくださったり
自転車が濡れないよう
裏のバルコニーに置いていいと
言ってくださったり
いろいろ親切にしてくださった。
「とりあえず風呂だ!」
と、汚れた登山服のまま
温泉に直行、
いやあさっぱりしました。
だけど
お腹がすきすぎて
湯にゆっくりつかってもいられず
早々にあがり
自転車にまたがり
タクシーの運転手さんの教えてくれた
お蕎麦屋さん『天満屋』へ。
ちなみに
レンタサイクルの方も親切で
カギと六角レンチの入った
小さなリュックも
預けられていて
中に「手紙」という題の紙片が。
親切にサドルのあわせ方
電動アシストの注意などが
書かれていました。
(自転車屋のくせにトレックの綴り
間違ってたけど。笑)

自転車はわがまま言って
Trekの細いタイヤのに
乗らせてもらった。
クロスバイクだけど
なんだか気分があがるね。
ところが
『天満屋』のお蕎麦は
イマイチでした。
3人前をこんな大きなざるに
載せてくれて
雰囲気はよかったけど
「麺がしまってない」
とは口にした瞬間のB当の言葉。
その通り・・・。
ビールはあきらめて
アサ○を飲んだけど
蕎麦がこれでは何とも・・・
何か納得できないよね~と。
店のおばちゃんに
缶ビールを買える店を聞き
「ソフトクリーム食べたい」という
B当の希望の牧場経由で
坂をかなり下った
大型スーパーへ。
久しぶりの黒ラベルに
興奮気味のあたしたち
6缶パックと
なぜかワインまでお買い上げ。
でもこんな時役立つのが
電動アシスト自転車!
有無を言わさずB当のかごに
ビールを押し込み
宿へGO!
途中
安曇野の風景に目を奪われる中
やっと奇跡が起こった。。
遠くに、穂高・槍と思われる山並みが。
空に浮かんでるようにもみえる
その姿は
神々しくもあり。
やはり届かない世界なのか?→
うーん、でも今度はもう少し近くで
見てみたい!
さて
実はそれから
結構大変な道のりで。
行きはビール買いたさと
下り坂で勢いよく
すべり下りたけど
宿への道は登り一本やり。
でもなぜか
こんな時も
ガッツを見せてしまう
NNさんとあたしは
頼まれてもいないのに
フルスピードで走る。
ギアを軽めにくるくるまわすのが
いい、とクリムラさんは
言っていたけど
重めのギアで
力づくで登ろうとしてしまう
NNさんとあたしはもう
性格出てるね・・・・
宿に着いた時には
さっき風呂浴びたばっかりなのに
もう洋服はびしょびしょで
再び風呂へ。
浴衣に着替えましょう。
そんなことしてるうちに
お宿の夕飯。
またもアサ○ビールが
こういうタイミングじゃおいしくて
部屋の缶ビールも忘れ
ごくごくいっちゃう。
おまけに
食事に出たおやきの皮が
フランスパンみたいで
ボリュームあるのは
いいのだけど
食べ時を逃してはいけないと
先に食べ始めてしまったので
あとの食事がどれも
中途半端に残ってしまい。
「肉が食べたい」と
騒いでいて
ちょうどでたすき焼きも
無理矢理押し込む始末。
ん~失敗したのだった。
ごはんでこの宿
選んだのになぁ。
美味しかっただけに悔しい。
部屋に戻ると
沈没するNNさん、
再び風呂に向かうB当、
そしてやはり別腹で黒ラベル飲んでしまう
あたしでした。
やっぱり美味いわぁ。
下山して自転車乗っての
長い一日だった。
そろそろ筋肉痛が
出始めたケド
これって自転車のせいかも?
ぐらいのモモ痛!!
続く・・・

北アルプス初体験②

窓から見える
雨の風景にため息つきながら
5時半に朝食に行ってみると
食堂は「2回戦」前の準備中。
ただ並ぶのも癪なので
前泊のホテルから
持ってきていたコーヒーを
お湯で溶かして飲む。
これはナイスアイディアだったな。
そうこうするうちに
食堂が開き
楽々朝食にありつく。
ちょこちょこと濃い味のおかずと
海苔やふりかけまであり
ごはんお代わり!
山小屋では
がっつりが
定番なのだよ。
食事のあとは
雲行きを見定めつつ
めいめいでかけて行く。
縦走の人たちは
そうゆっくりも
していられないのでしょう。
あたしたちは
この日は
目の前に見える常念岳を
あと400mほど登って
あとは下山するだけなので
雲が晴れるまで
粘って待ってみた。
たまに
空が明るくなったり
雲が動くのに
一喜一憂していたけど
やはり雨はやまず。
このまま常念岳に登っても
そこから間近に見るのを
楽しみにしていた
穂高、槍の山並みは
見えそうにもない。
そんな中
朝食後3時間近く経過して
いよいよ部屋を追い出された
8時半。
しょうがなくでかけることに
準備をはじめる。
常念岳を往復して
小屋に一度戻って来れるので
ザックは小屋に置き
「からみ」での登山。
レインスーツのポケットに
お財布とケイタイ、
手にはストックだけを持って
8:50いざ出発。
が、
きのう見上げた
目の前の常念岳さえ
白いもやに包まれたまま。
おまけに風が強く
雨が横殴りで
すぐにびちょびちょの
ぬれねずみ。
だけど
ここまで来て
登頂しないわけにはいかず。
頂上での奇跡にも
ちょっとだけ期待しつつ
登り始める。
小屋から頂上までは
木がなく
吹きっさらしの岩の道。
もやに包まれて
上を向いても下を向いても
白い風景の中
雨にほおを打たれながら
岩にマーキングされた
印をたどりつつ
一歩一歩登って行くと
次第に無心になるのが
この日は楽しかった。
次のマーク、
次のマーク・・。
そうやって登って行くと
脚があがり
どんどん前に進む。
そうやって
NNさんと二人
またテンポをあげて
前を歩く人を
どんどん抜かしながら
歩いていると
またB当がちぎれる。
「遭難する道でもないからいいか」
と、置き去りに登って行くと
突如現れた三股の看板。
そろそろ頂上に近いみたいだけど
風景変わらないやーん!
頂上は狭いと聞いていたので
見つけた岩のかげで
雨やどりしつつ
B当を待って
一緒に登頂したのは
予定通りの1時間後。
奇跡は起こらなかった!!
穂高も槍も
となりの山さえも見えましぇん。
とりあえず雨の中
ケイタイ濡らしながら
頂上の看板を写真に収め
下山開始。
前方白い風景の中
やはり小走りに降りて行くと
突然現れた山小屋の赤い屋根。
びしょ濡れのまま
乾燥室へ直行。
レインスーツ乾かしつつ
自分たちも乾燥されようと
乾燥室にねばり
うっかり肌までかぴかぴ。
カップ麺を食べる!と
騒ぐB当を制して
スケジュールをひねり出す。
今から3時間で降りて
下でお蕎麦でも食べた方が
良くない?
登山口にタクシーを呼ぶ
電話をかけ
14:20目指して
11:10ごろ出発。
前日登ってきた
同じ道を降りるのだけど
そちらはほとんど雨は降っていない。
だけど夜に降った雨のせいで
道はぬかるみ
乾いていたところに
水が流れて小川になっていたり
様子は変わっている。
そんな中
やはりハイペースで
がんがん降りる
NNさんとあたしに
「速すぎます!」とB当。
挙句転んでしまい
「脚がもつれてついて行けません、
先行ってください!」と
キレぎみの彼女を
やさしく介抱するでもなく
ペースをゆるめるない
あたしたちも
少し余裕持てるように
ならなくてはね。
だいぶ下って来て
沢の風景も
そろそろ終わりかなというところで
ふと立ち止まり
ただ猛烈に歩くのを反省しつつ
「マイナスイオンでも浴びようか」と
B当を待つ。
川の水は
ほんとうにきれいで
自然のミストシャワーが気持ちいい。
下る先には青い空が見えるし
下山のあとも楽しくなりそう。
もうひと頑張り!

一ノ沢登山口に着いたのは
予定通りの14時10分。
靴を洗う間もなく
タクシーに乗り込み
この日のお宿『常念坊』へ。
下界はほんとに
いいお天気なのでした。
続く・・・

北アルプス初体験①


金曜日、
朝から30㍑のザックを担ぎ出勤。
仕事終わりにビールと駅弁頂きながら
8時ちょ~お~どのー♪
あずさ33号で松本入り。
ツインルームにNNとB当とともに前泊。
土曜日朝は
6時半の朝食にあわせ起床。
109インのビュッフェはなかなかで
和洋迷いつつ
洋中心で1ラウンドのあと
そばとお焼きまで。
金曜日の服は
松本駅のコインロッカーに預け
7:48発の大糸線で穂高駅へ。
さすが北アルプスの玄関口。
駅前に山ショップがあり
7時ごろから
開いているそう。
予約していた南安タクシーに
天気の話しなどしながら
一ノ沢登山口まで運んでもらう。
いつもは山友Kちゃんに
お任せしていた
入山届けに装備の状態や
食糧の状態を書き込み
なんだか気が引き締まる思い。
実はガールズのみの登山は
初めてなのだ。
しかも
あやしかった雲が
接近してきて
雨が本降りに!
おいおい
最初から上下レインスーツも
初めてだよ!
ザックカバーもかけ
ストックの長さも合わせ
9:28登山開始。
目指すは常念岳。
標高2857m。
初日は手前の山小屋
常念小屋2450mを目指す。
一応北アルプスだけど
そうキツイ山ではないらしく。
そこから穂高や槍が見えたら
もうけもん!と
計画したのは
2週間ほど前のこと。
雨とはいえ
木々に守られ
ひどく濡れることもなく
道も下調べ通り
険しくはない。
レインスーツは
蒸れる感じだけど
気温はそれほど高くもなく
間もなく現れた水のきれいさに
圧倒されテンションもあがってくる。
脚の調子も良く
テンポよく登ってく。
登るペースというのは
何度かの登山でわかってきていて
あまりゆっくり歩くのは
合わないので
へばらない程度に
速めに歩くのがいい。
今回も
そんなペースで歩いていると
B当からは
「速すぎます!」
「水飲んでいいですか」
との申し出が何度か。
あたしと同じペースで
水もあまり飲まないNNさんとは
ついひたすら前進してしまいそうに
なってしまうのだけど
そこを抑えてくれるのが
B当の役割で
逆に
少し無理させて
あたしたちのペースに巻き込むことで
B当自身が気付いていないパワーを
引き出すのがあたしたちの役割なのかな。
なんてこと思った今回の登山。
何度か
のろのろと遅い人にあわせて
だんごになっているグループを
追い抜かしたりしたけれども
やたらに遅い人にやさしいのも
良いとは限らないと思う。
そういう意味では
厳しいというか
人の面倒まで見る余裕のない
あたしとNNさんは
しばしばB当を置き去りに
進んでいったりするのだけど
B当は持久力もあるし
自分のペースを知っているので
あたしたちより
多少時間はかかっても
登ってくるだろうな、という気はしていて
心配もあまりせずにすむので
いいバランスのような気が
あたしはしている。

ゆるやかな森の道と
ごろごろした岩の上を歩く
どこもきれいな水の
沢超えを何度が味わい
雨もいつしかあがり
残雪が見えたりする地点にも到達する中
途中道を間違えそうに
なったりも。
足元ばかり気にして
がんがん登ってゆくあたしを
「どんだけガッツあるんですか!」
と、NNさん驚いていたけど
その時は
初のガールズ登山、
先頭でペースを作らなくては、
という意識がやはり
働いていたように思う。
そんな場面もすぎ
変な空耳から
「細マッチョ」とうちらの中では呼んでいた
「胸突き八丁」という
息もあがってくる地点でも
ちょっとキツくなるのが
むしろあたしには面白くて
ずんずん進みたい気分に。
だけど
ちょうどお年寄りを含む集団が
前方におり
細い道は渋滞状態。
ちょっと足止めを
食ったのだけど
今思えば
その休息もよかったのか
そのあと蓄えた力が
活躍することになる。
何度かちぎれそうになる
B当を待ち
休憩につきあったりもしていたけど
残り800mあたりから
一気に登りたくなり
「お先に」
と。
なぜか調子よく動く脚がおもしろく
少しあがる息も
ちょこちょこ休息を入れながら
抑えていたら
何人も追い抜かす
ハイペースになる。
こうなった時の
自分との会話が
登山のおもしろいところだと
あたしは思う。
「いけるか?」
「いける」
「まだ大丈夫」
「もうちょいあげるか」
「いいぞ、もうすぐ」
気付けば
頭上の木々がとぎれ
常念岳と思われる山肌が目の前に。
雨もすっかりやんでいて
「来たな」
って思う。
と、
突然猛烈な風が吹いて
道が終わり
「常念乗越」の看板。
風を受けながら
勾配を登ると
前方には
先端に雲はかかっているものの
アルプスの山並みが見え
少し下ったところに
突如山小屋の赤い屋根が見える。
右手にはカラフルな
テントの人たちも。
「着いたーーーーー!」
誰に言うでもなく
ひとり叫び
汗を急激に冷やそうとする
風に向かいながら
よろよろとケイタイを取り出し
撮ったのが
最初の写真。
山並みと看板が同じ高さになってしまい
いい構図とはいえないけど
この時の気持ちを
自分自身はっきり思い出せる写真なのだ。
とにかく
体を低くして
風をよけ
次に着くだろう
NNさんを待ちつつ
次の日登頂予定の
常念岳の姿を
やはりケイタイに収める。
間もなく到着したNNさんと
先に山小屋にチェックイン。
「本日混みあっており
一畳にお二人となっております」
はい~
覚悟はできております~。
遅れて到着した
B当と合流。
時刻は計画通りの14時。
ペースとしては
標準で来た模様。
いんじゃないの!?
とりあえず山上の生ビールを
いただきますか!!
ア○ヒでもなんでも
どんと来い。
おいしゅうございました!
しかし
限界というにはほど遠い
ちょっとの苦しみのあと
自然の中にありながらも
ビール飲んでぷは~
なんてやってる
自分を含む大人たちを見て
山登りっていうのも
ロクな趣味じゃないなって
ちょっと思った。
まあ趣味っていうのは
そういうものなんだろうけど
なんとなくイメージよりは
ずっとね。
期待していた
カレーライスは売り切れで
やきとりと
持参したかわきものなどを肴に
ノドをうるおしたあとは
濡れたレインスーツを
乾燥室へ干しに。
この乾燥室なるもの、
今回の山小屋で
あたしは初めて知ったのだけど
文字通り乾燥をする部屋で
今回のように雨の登山のあとには
大変助かる。
レインスーツや
登山用のズボンなどは
替えを持たずに行くので
次の日も着ることになるため
濡れたままっていうのは
ちょっとありえない。
おまけに
旅先ではちょこちょこ
あらいぐまのように
洗濯をするB当は
ここが気に入ったらしく
何度もこの部屋を訪れては
とっかえひっかえ
洗濯物を干していたのは
結構笑えた。
そんなことしてるうちに
17時50分夕食。
小屋到着順に時刻は決まるのだけど
この日2番目の回だったあたしたちの時間は
「2回戦」と呼ばれていたのが
ちょっと可笑しかった。
でも広い食堂で
「4回戦」まであったから
この日は収容最高の
300人に達していたのかしらね。
食事は
初めて泊まった山小屋の
ごはんの山脈の左右に
「カレー」と「ハヤシ」のかかっていた
乱暴なものとは違い
わりと上品なもの。
男性はコレで足りるのかな~?
って印象。
どちらかといえば
乱暴なものの方が
山小屋っぽくいいのにな。
食事のあとは
小屋に二箇所しかない
トイレや洗面所を
ささっと使用。
恐ろしく混みあうこともなく
流れる感じは
さすが山の人たちは
心得ているようなぁ。
なんて
感心したのは
実は束の間のことで。
21時消灯に向けて
それぞれの寝袋に潜り始めてから
ちょこちょこ不快なことがあり
女っていうのは!
ひとりのスペースが
少ないのは
わかっているのに
「陣地」を守らず
平気ではみだす人。
皆がこそこそ声で話をする中
声を抑えられない人、
がさがさ荷物整理をする人。
灯りが消えたあとも
トイレ行くのに
足を踏まれたの
謝らないだの
ぶつぶつ言う女もいて
ちょっと不快だったな。
ああいう時に
人って出るなぁ、と思う。
それにひきかえ
前泊したホテルで
思ったことだけど
3人1部屋に泊まり
順番に風呂を使った際
全員が気を遣って
使用したあと
水あかや髪の毛が残っていないように
きれいにしていたのが
印象的でした。
こういうことって
重要なんだよね。
他の人は
どうかわからないけど
あたしにとっては
こういうセンスって
すごく大事なので
そういうストレスを感じずに
すんだというのは
いい旅だったと言える。
さて
そんなちょっと
居心地の悪いこともあった
小屋の朝は
やはり自己中心的な
おばちゃんが
4時半から電気をパチン!
と点けたところから始まる。
早い人は
こっそり音をたてずに
部屋を出て行くのは
山小屋の掟でしょ。
びっくりした!
予想外に室温が高く
脱いでしまっていた
寝袋を頭からかぶり
もう少しねばって眠る
あたしたち三人の耳に聞こえたのは
強い風と雨の音でした。
続く・・・