「臭み」も必要~ぷんぷん臭う女に。

今日は。
昼休みをからめて
お得意先の大学が
開催している展覧会に
☆とでかけた。
行くなら「名刺を持って」
「×時に行くように」
「電話しておくから」。
と、社長がやたらと
すすめるのは
展覧会のクオリティではなく
顔つなぎのためってこと。
そういうことですか。
まあいいや、
名刺交換はとりあえず
義務的にして
臨んだ展覧会の内容は。
結構おもしろくて。
社長が30分くらいかしら、と
言っていたところ
リアルに1時間もかかり。
江戸から明治にかけての
文化の変容、
西洋と東洋、
思想と民俗学、
吸収、咀嚼、
オリジナリティ。
そんなことが見て取れる
展示だった。
無料とは惜しい。
予想以上に時間がかかったので
見終わったところで
一応社長に電話したところ
ちょっと批判めいた
「今まで?」との
返答。
ふん、普通に見ただけだよ、
おまえこそ何見てきたんだよ。
こちらも半分キレつつ
「これからお昼行かせていただきます」
と、一方的に申し上げ
(申し上げって気持ちじゃねーな)
東京駅の反対側の
エリックサウス』へ。
最近ビリアニにはまってる☆に
会社の子Oさんが
教えてくれた店だったのだけど。
丸の内の駅地下だからね、
店は簡素で
情報がなければ
普通に通り越してしまうか
偶然入って
その味にびっくりするか。
という店なんだけど。
ここが美味しかったのです!
☆はもう
ビリヤニ頼む気まんまん
だったのだけど
メニュー見てたら
やっぱカレーもね。
ということで
あたしはマトンとキーマの
カレーをセレクト。
待たされることなく
出てきたんだけど
バスマティライスが軽くて
箸、いやスプーンがすすむ
ビリヤ二。
作るのには
壺で炊くとかで
時間もかかるし
なかなか美味しい瞬間には
出会うのが難しいという話だけど
美味い美味い!
カレーの方とはいえば
キーマは普通に美味い。
ちゃんと辛いし。
でも、マトンがさらに美味しく。
普通消されている「臭み」
のようなものが
しっかり残っていて
なんともいえない香りの妙、というか
くさみのぎりぎりラインというか
そういう状態で。
いや~
ちょっとナメてました。
ふと気付けば
ビールもサッポロだし
夜に出直してくよ。
さすがに
ゆっくりしすぎたので
タクシーで戻る。
そのあと
その話とは関係なく
また社長がバカなこと言い出すので
☆とあたし切れる。
その流れで
午後にやる予定だった仕事が
ずれこんだあたしは
最近には珍しく20時近くに
なってしまったので
寄り道して『ジャズオリンパス』へ。
外でちょうど
ゴミ捨てにでてきたKinちゃんに会って
彼の近況などを聞き
店に入ると
カウンターには若いバーテンダーさんが。
あれ?
誰?
と、思ったら
マスターK松くん出てきて
「うちの息子です、
あとで紹介します」と。
いつものように
架空のメニュー黒ラベルを頼むと
Kinちゃんが仕入れに行ってくれる。
昼はカレーだったので
ここの名物のカレーは
今日は遠慮して
ポテサラをオーダー。
それが
なんか今日
妙にマッチしていて
黒ラベル、ポテサラ、
それにお通しの柿の種の三角形が
いいぞ。
もんのすごい満足だったのでした。
暗がりで本を読んでいると
間もなくマスターK松くんが
息子を連れて
「常連のBさんです」と。
置き去りにされた
1987年の彼と少し話したけど
若いのに大人を否定するでもなく
きちんと向き合って話をしてくれたことが
44歳姐さんにはうれしく。
っていうと若い子と話して
楽しかったっていう風にしか
聞こえないかもだけど
そうじゃなくてねっ!
やっぱり年もそうだけど
人を外見で判断する、というか
こちらの勝手なカテゴライズで
判断をするのは
失礼なことなんだ、って
感じた。
息子の印象を気にしてか
そのあとやってきたマスターは
珍しくビールを片手に
持っていなかったのは
息子の手前だと思うけど
短い時間だけど
ちょっと深い話をしたね。
店をやることで
実は失ったこともある、
なんてこと。
でも
聞いてると
本人は意識していないかもだけど
訪れた客の気持ちを
良くさせるのは
彼の技量なんだと。
音楽だけでも
カレーだけでも続かない
「そういうもの」がなければ
店なんて続かない。
だから
店は人なの。
こういう人の技量とか
好きなことして輝いてる人とか
絶望の淵に瀕しても
無理して笑ってる人の顔とか
考えさせられることの多い
このごろだけども
人のことであれこれ考える中から
あたし自身についても
結論が出てくる、という現象があり
それが面白い。
でね、
聞き飽きたかもだけど
あたしの人生も
やっぱりいつもいいセンいってるってことで
ザマーミロなんだな。
うん、
あたしの人生
かなり「いいセン」行ってる。
だから
人のために
泣いたり傷ついたり
深入りができるのかも。
おごり?
そう思われてもいいよ。
あたしには
あたしの言葉が通じる人がいるから。
「助けて」って
本気で頼ってくれる人もいるから。
そういう生き方もある。
おごりっていうか
必要な「臭み」だな。
あ、だからあたし
をりこなんだ。
ばーちゃんありがと、
名前、正解だったかも。
あれ?
我ながらよくわかんない結論。

「「臭み」も必要~ぷんぷん臭う女に。」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    雑誌の取材でライター氏から決まって言われることが、「夢を実現したのですね、そのあたりを」と「顔写真お願いします」。叶わないことが夢と思っているんで、「別に夢じゃないですよ。そんなワンパターンなレポート止めません?(ここからが大変なの!)」、「顔に意味ないですよ。ここにいらして感じられたことをお書きになってね(感性あるよね)」と申し上げる。わたしも負けずにおごってますよねー。私の表現はこの店のいたるトコロに。しかけもいっぱい。わかるかな~(笑)、わたしは黒子ですの。毎度御来店ありがとうございまーす。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    ジャズオリンパスどの。
    ああ、おっしゃってることわかります。
    かぎとるのがあなたの仕事でしょ?って言いたいですよね~。
    ネタは転がってるのにね。
    バサバサ斬って生きましょう♪ふふふ

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