暗がりの中、その店の力を思い知る

きのうは。
21時まで働いたあと
ジャズオリンパス!!』へ。
今週は外食が続くので
どうしようか迷ったけど
家帰ってごはん作るには
ハードに働きすぎたので
軽く夕食、のつもりで。
「ごはんありますか~?」
ジャズ喫茶に入るなり
この一言を吐く
あたしもあたしだけど
「ごはんの前に黒ラベル?」
「ごはんはビールのあとすぐ?」
「カレーは辛めにします?」
と、できた女房のような
質問を浴びせるマスターK松くんと、
”行きは急いで
帰りは泡立たないように”
メニューにない
黒ラベルを買いに走ってくれる
キンちゃんのおかげで
ほーらあっちゅう間に
夕餉の仕度が。
ブラボー!
ランチ限定○食の
人によっては「幻の」
名物カレーを頂く。
ひとしきり汗かいて
ビールを片手に
某大学に寄贈されていた本
「中国美味礼讃」を読んでいると
急にあたしの席のスポット以外の
灯りが消され
暗闇の中、
ご自慢のJBLから流れる音が
「大音量」に変わる。
どうやらカウンターにいらっしゃる
お客様のリクエストらしい。
ジャズではないな?
と、あとで聞くと
「コンテンポラリーってとこでしょうか」
と、マスターK松くん。
およそあたしの聴かない
ジャンルだな。
なんだけど
この状態がかなり心地よくて
帰るきっかけを失った。
ほんとは帰りたいのに、
を主張をする
「きっかけ」ではなく
この状態を置き去りに帰る
「きっかけ」
を。
ここまで大きな音で
灯りも落とした状態は
初めてだったんだけど
そのトリップ感たらなかった。
ヘッドフォンの中にいる?
っちゅうか、
小宇宙っちゅうか
うまく言えないんだけど
自分が音の中に入っちゃうような。
ああ、
K松くんは
こういう空間を作りたかったんだな。
とか生意気なことを思った。
なじみのこの場所が
こんなにいい所だって
気付かされるなんて
まったくもって
「いまさら?」
なんだけどさ。
次回は
シングルモルトでも頼んで
また灯りの消える時間を
密かに待つのだ。

「暗がりの中、その店の力を思い知る」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    *トリップ・ショウにようこそ!
    またやりましょうね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    ジャズオリンパス!どの。
    わざわざコメントありがとうございます。
    いや~とてもよかったです。
    それにしても「ですぅ」って何だ!!?

  3. SECRET: 0
    PASS:
    灯りが消える時を密かに待つんだぁ・・・。
    御自分では消さないんですね・・・。
    相変わらず渋いなぁ。(微笑)

  4. SECRET: 0
    PASS:
    南球先生。
    人のリクエストでふいに、、
    というのが良いのですよ~。
    しかもあたしのお気に入り席はカウンターから見えないし。ふふ。

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