ガラスの靴を買いに

きのうは。
日本橋は『ヒナタノオト』で
NNちゃんと待ち合わせ。
家から20分かけて歩いて行くと
空色の扉の窓のたくさんある
そのお店の中に
靴職人と話をする
NNちゃんがいた。
イナガキテツさん。
この方が
あたしたちの靴を作ってくださる
職人さん、
ガラスの靴を届けてくださる
王子様なのだ!!
何週間か前に
NNちゃんが
バッグの作家さんお目当てに
こちらのお店へ
訪れた際に教えてくれた
きれいな色の手作りの靴。
教えてもらったHP
あたしも一目ボレ。
聞けば
「20日に職人さんが来て
足型とってもらうこともできるんだって」
とのこと。
「行く行く!」
ということで
やって来ました。
早速話をしてみると
職人さんその方がなんだか
若そうなのに落ち着いた
いい感じの方で。
あたしたちの素朴な質問にも
丁寧に答えてくださり
「お時間あるならゆっくり悩んでください」
と、試し履きをすすめてくださる。
・・のをいいことに!
履き散らかしました。
デザインは大きく分けて4つ。
ブーツの長いの短いの、
ヒールのある紐靴、そしてスリッポン。
うーん、どれも捨てがたい、
それぞれ履いた感触、
見た感じも違うし。
サイズが合わないのも
無理矢理履いたりして。
さらに皮の見本を見せていただき
色で悩みまくる。
赤。青。緑。茶色。
どれもビミョウな色合いで
しかもそれを組み合わせもいいとか
言われると
もーーーー悩みまくり。
一度はこれ!
と、思っても
いや、やっぱりこっちの色のが。
でもこの色ならこのデザイン。
うーん、どうしよ。
と、行ったり来たり。
こんなあたしたちにつきあって
中腰で話につきあってくださり。
見かねた職人の母上でもある
イナガキサナエさんが
お茶を出してくださったりして。
そうやって過ごした時間、
なんと2時間。
買い物にこんなに時間を
かけたことはないし
いやな顔ひとつせずに
選ばせてくださるお店だって
そうそうないと思うし
ほんとに感謝!
おかげで気兼ねすることなく
じっくり考えさせていただき
いよいよオーダー。
スケッチブックの上で
足の型をとっていただき
足のいろんなところの長さを
測っていただき。
ちなみに足の大きさは
右が23cm、左が23.5cmでした。
それくらいは普通だというけれど
だとしたら規制の靴も
バラ売りすればいいのにね!
NNちゃんもあたしも
ショートブーツにして
皮は二色のコンビにした。
その色を伝えると
今度はステッチの色も変えてくださると言う。
今ある靴を持ってきて
この皮だからこの色、
でもこのステッチはこの色のがいいかも、
とかいろいろ指導してくださる。
ああ、なんというしあわせ。
悩んでる時はもう
途中で「また今度にしようかな」
と、思いそうにもなったけど
決めてよかった。
きっといい靴ができるでしょう。
靴を説明する時の
無駄のない
でも何か余裕のある
話し方をする彼は
納得できるまで根気よく
丁寧に作ってくれそう。
今日はなんとなく
仕事の合間に
ぼんやりできあがった靴を
想像したりして。
二色使いにしてしまったから
洋服はシンプルにしなくちゃ、
何を着て、
そうだ、受け取る日には
何を着ていこう、
初めてその靴に足を包まれる日!
なんて
久しぶりにシンデレラ気分。
・・相手は「靴」だけどね。
それにしても。
即決オーライのあたしだけど
たまにはこうやって
じっくり考えるのもいいかも。
いろんな意味で
ちょっとオトナな買い物でした。
できあがりまで3週間。
うっかりできあがった靴に
負けないようにしなきゃ。
ガラスの靴じゃなくて
死ぬまで踊らされる
赤い靴になっちゃあ
しょうがない。

「ガラスの靴を買いに」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    オリジナルをオーダーするって勇気いりますよね。
    ”できあがった靴に負けないようにしなきゃ。”・・・そうなんですよぉ、ギターなんかオーダーしようものなら、ギターに負けない演奏ってことになるわけですよ。こっちは楽器に稚拙な部分をカバーしてもらおうと思っているんですけどねぇ(苦笑)。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    やすどの。
    いつもアナタのこともほめてるじゃ~ん。
    「いい人」とは言ってないけどね。笑

  3. SECRET: 0
    PASS:
    南球先生。
    履きこなすのも「リズムは自分で」の一貫ですよね。
    あたしもがんばります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です