よしうみ5号で走り出す~しまなみの旅③

10/9日曜日6時半。
前日早寝したせいか
予定より早く起きられたので
朝風呂へ。
ちょうど正面から
朝日が昇るところ!
また今日も
すっばらしきサンライズ。
8時の朝食まで
時間があるので
海で散歩。
これから朝食だってのに
きのうのたい釜おにぎりを
海辺で食べだす☆に
「これから朝食だよ?」
とは突っ込んだものの、
あとでこれが正解とわかる。
その時が最高にお腹がすいていたし
結局たい釜おにぎりを
食べるチャンスは
この時ぐらいだったのだ・・・
宿の食事らしく
朝からメニューはたくさんで
今日は自転車で走るし、と
ごはんは2杯いただく。
旅先の食事ってつい、
大食らいしちゃうものよね。
9時にチェックアウトして
きのうのおばちゃんが
「お父さん」と呼ぶいかにも
漁師ちっくで
ちょっとイケメンの「漢」に
レンタサイクルターミナル
『よしうみいきいき館』まで
送っていただく。
実は
このターミナル発となるには
計画段階で紆余曲折があって。
当初はサンライズ瀬戸で高松入りして
四国を横断して
今治で自転車を借り
初日から自転車、の予定だったのだけど
レンタサイクルは予約でいっぱい。
一ヶ月も前なのに!
じゃあ二日めスタートで、と
最終日予定の尾道を先に持ってくるとすると
尾道からターミナルへのアクセスが非常に難しい。
スタートが遅れると走破も難しくなるし・・・
逆方向に走るのもいいけど
帰りは福山から新幹線だし・・・と
あれこれ検討した結果
思いついたのが初日のうちに
スタートのターミナルに近づいておく、
という今回のプランなのだ。
その際に
今治のターミナル「サンライズ糸山」に
メールのやりとりで
すごくお世話になったことは
ここにメモしとく。
レスが速く、あれこれ問い合わせることにも
ご丁寧に答えていただき
挙句「よしうみ」を紹介していただき
結果「糸山」の方は
キャンセルすることになってしまったという・・・
申し訳なかったなぁ。
でもこういう計画段階での苦労も
旅の楽しみ。
効率のいいルートを考えつつ
ごはんのおいしい宿を探す、、
骨が折れるけれども
旅においてはとても肝心で
かつうまく構成できた時の
「達成感」ときたらないのだ。
そういう意味で
あたしのひとつの山場は
すでに一ヶ月前に来ていたんだけれども。
そういう意味で
前日の食事の美味しさで
まず宿のセレクトは成功、
ターミナルへもお父さんに送っていただき
9時すぐにはレンタサイクルできカンペキ!!
と、心の中でガッツポーズした矢先のこと。
あれ?
しおり袋がない?
帰りの切符も入ってるのに。
えーとたしかチェックアウトの時
宿の金額をしおりでたしかめて
バッグに突っ込んだはずだけど・・・
もしや
肩掛けバッグと体の間に突っ込んで
落下した???
あわてて宿に電話すると
予想通り。
フロントの前に落ちていた!!
なんと~~~~!
普段落し物や忘れ物は
しない方だと思うのだけど
こんな時に限って!
前日のケイタイロック事件に続き
テンション落ちるあたし・・・
「今、気付いてよかったよ!」
「これから先浮かれすぎるなの警告と思えばさー。」
と、皆になぐさめられ
待っているとほどなく
「イケメンお父さん」ふたたび。
あたしに気付いて窓から
しおり袋を差し出して
すーっとドライブスルー状態で
通りすぎる「漢」に
「ありがとうございます!!」の最敬礼。
ほんとうに感謝です。
そしてうっかりでごめんなさい。
あとでお礼のおハガキ出しておきました。
さてじゃあ
気を取り直して。
サドルの位置をあわせて出発しましょ。
ママチャリだけどね。
カゴには「レンタサイクルよしうみ5号」とか
でっかい看板ついてるけどね。
でも
ママチャリでよかったのだ。
予約がいっぱいで取れなかった
クロスやロードにはかごがないからね。
みんなはかごにメインの荷物。
あたしは背中にリュック、
やはりかごにも肩かけバッグ、その他上着など。
このあと買ったおみやげ類なんかもかごへね。
まずは手始めに
来島大橋で肩ならしならぬ「脚ならし」。
これから向かう尾道とは
反対方向なのだけど
上に書いた事情から
今治をはしょってるうちらは
「四国本土にタッチして
しまなみのはじまりからはじめようよ」
ってなことでこの橋を往復することにしたのだ。
この初めての橋が
なんと全長4kmもある
巨大橋なんだけど
そこで4kmのタイムとか
計ってみるのもいいかと。
ということで
Oさん先頭に走り出す。
まずはあの巨大橋に載るための
長いスロープを登るところから。
なるほど、ここで道は
自転車専用とかに振り分けられるわけね。
この
橋へのアクセスのためのスロープ。
こいつが非常によくできていて。
橋によってはずいぶん長いなぁ、と
感じるものもあったけど
漕ぎ続けてもへたらない、
そういう角度で設計されていて
自転車を降りて押さずに登り切ることができるのだ。
橋によってはこれがバイクと一緒だったり
途中で分かれたりもするのだけど
それぞれがムリないアプローチをできるよう、
そういう心遣いが
なんともスバラシイのだ、しまなみの橋たち♪
スロープの途中で
橋の写真を撮ったり
下に見える青い、
いやエメラルドの部分さえある
美しい海を覗き込んだりして
スローペースで橋の端に到着したのが
10時ちょうど。
じゃあ行ってみましょうか、まずは4kmの橋。
橋に出ると
景色はますますゴキゲンで
遠くまでつらなる島が
かすみがかった空の下に。
風は思ったより強くなく
むしろ爽快に吹きつけ
なんともいえないイイキブン!
最初の4kmということもあり
ゆったりペースで走っていると
サイクルジャージに身を包んだ
ロードバイクな人たちすれ違う。
背中にもかごにも
たっぷり荷物を積んだあたしたちとは
明らかに違うスピードで。
かごの「レンタサイクル」の文字に
注目されてる気もするけど
しょーがないのだ。
初心者は初心者らしく
旅の恥はかきすてじゃ。

橋のまん中あたりに来たところで
緑看板に白ヌキ文字で「料金所」。
自転車専用の料金所なんて
前代未聞の初体験。
しまなみの橋の中で
一番高い200円を
半額になるチケットで
払うのはNNちゃんの役目。
すぐ戻ってくるので
半分にしてくれないか、という交渉は
無駄だったけど
いや~安いもんですよね。
そしていよいよ
4km走ったところで
橋の反対側の端へ。
所要時間は約30分。
ゆっくりすぎたかな。
スロープを降りたところに
例の「サンライズ糸山」が
見えたけれども
まだまだ旅の序盤、
降りるとまた登るのが大変なので
遠くから手を合わせ
感謝の「気」を送っておく。
帰りは
同じ橋を約15分で戻る。
少し下っていたのと
やはり慣れて
スピードもかなり上がってきたのだ。
往復8km。
ぜーんぜん余裕の走りで
少し自信もつく。
一番不安がっていた☆が
ももが痛いというので
栗ムラさんが自転車番組で
言っていたように
ペダルを下に下ろした時に
脚がまっすぐ伸びる位置まで
サドルをあげるよう勧める。
これはあとで聞くと効果があったみたい。
ママチャリだけに
こういう対策は余計に必要なのだよね。
さて大島に戻り
スタート地点を再び通りすぎて
いよいよ一般道へ。
島の中を走るほぼ唯一の
国道317号をたどればいいし
交通量も少なく走りやすい、、、
と、思った矢先いきなりの登り坂。
普段は重いギアで
がしがし登るのが好きなあたしだけど
栗ムラさんがやはり言っていたように
軽いギアをくるくるまわしながら
根気良く登ることにする。
アタマの中では
シッティングのまま石畳を登ってく
カンチェラーラの
世界レベルの走り姿を思い浮かべて。
そしたら
ゆっくりだけど
長い坂もマイペースで登ることができ。
ロードバイク何台かに抜かされたけどね。
でも坂の上まで行くと
今度はしあわせの下り坂!!
ブレーキに手を置きもせず
ひたすら重力に乗ってぶっとばす!
気持ちいい~~~
風は橋の上よりも
こういった下り坂の方が激しく
☆はあとで帽子を飛ばされたらしいのだけど。
あたしも用心して
激しい下りでは帽子を脱ぐことに。
そんな学習をしつつ走っていると
向こうからお祭りの行列が。
山車の上に子供が乗って
太鼓をたたいて練り歩くらしい。
車はそっちのけで
我がもの顔のお祭り行列。
見物人などいない、ほんとの祭りなんだね。
なんだか島ののんびりさを象徴するような
出会い。
そしてスタート地点から
4.2kmあたりにチェックポイントあり。
西屋』というお肉屋さんをさがし
有名な焼豚をひときれずつ購入。
ネットで調べた通り
その場でせんざんき(=鶏のから揚げ)
を揚げてもらい
店の方が教えてくださった
「バラ公園」へ寄り道。
そこのあずまやで肉を広げる。
と、前日の「たい釜おにぎり」がここで登場~。
まじ?あたしは自転車のかごに入れっぱなしだよ・・・
またタイミングを逸したあたしの非常食・・・
ということでNNちゃんにわけてもらう。
でもいいね、この組み合わせ。
いつもならビール、って言ってるところだけどね。
焼豚は大騒ぎするほどではなかったけど
から揚げはとり皮の部分も美味しく。
つまんだあとは甘いもの、ということで
☆とOさんがアイスを見逃すわけがない。
しかも「伯方の塩アイス」とくりゃあ
しまなみの思い出に何度でも!
ということでアイス購入。
あたしはNNちゃんとシェアだけどね。
二人は塩アイスがおいしすぎる~とそりゃあ大騒ぎ。
いいですね、こういう騒ぎは。
ジョシタビっぽい。
さてじゃあ
自転車に戻りましょう。
317号線にはきっと
ショートカットで戻れるはず、と
地図を広げていたら
じゃ~~ん、OさんのiPhone登場。
このあと細かい地図は
だいぶお世話になりました。
彼女が扱いに
なれてるせいもあるのかもしれないけど
とても便利だった!
おおまかな地図は
頭に入ってるけど
実際行ってみると何もないところとはいえ
目的地はそうそう簡単には見つからないのです。
ちょっと予想外だったケド。
そして5.2km走ると
次のつまみ食いポイント
宮窪町の『かまぼこの村上』。
店に着くと人気はなく
もしや休み?という雰囲気。
「用事の方は鳴らしてください」とあるので
ピンポンを押すと
家の中から「はーい」と返事があり
ほっ。
冷蔵庫からいろいろ出してくださる中から
じゃこ天、すまき、たこ天を。
海に出て食べようか、と
すぐそばの公園らしきところへ。
じゃこ天とすまきを食べたのだけど
どちらもしっかり魚の味がして
美味しい。
とくにすまきはすり身がなめらかで
上品なのだ~。
下関の親戚から届く宇部かまで
すまきのことは知っていたけど
一本ずつ巻きすをはずす食べ方にも
一同大騒ぎ。
それにしても
日曜だからか
やけに人がいるなぁ、と思ったら
なんだか大漁旗をかかげた船が
海をぐるぐるまわっていて
人がその船のまわりに集まりだしてる。
お祭りなのかな?
「責任者」という腕章をしている「漢」に
聞いてみると
やはりお祭りで
みこしを載せた船が
ぐるぐると旋回するところなのだという。
いや~こりゃ
いい日に来ちゃったね。
見ていると
船は三艇あるらしく
乗り込むヤンキーたち
船ごとに違う色の
前かけをしてる。
三艇ってことは
村上水軍三家の色分けだろうか?
そんなに大丈夫?ってぐらい
中学高校ぐらいのこどもたちが
乗り込んだ船は
「ハコノリ」状態で
水の上をすべりだす。
旗めく大漁旗の色が
あざやかで
なんだかかっこいーのだ。
意外な出会いに
のんびりしちゃって
13:30。
気付けばまだ
ひとつめの島。
次行きましょ、次!

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