自由ってのは一体。

仮釈放を読んだ。品行方正の国語教師が密告により妻の白昼の情事を知ることとなり現場を確認したその場で包丁で妻を殺害してしまった。獄中においても彼はまじめに勤めやがて仮釈放となるが外に出ても保護観察者への面接の義務といった制約のほか何をするにも自分の過去を知る人の目を逃れなくてはならないことに気付かされる。 そんな彼の過去の事件を知った上で結婚してもいいという女が現れしばし平安が訪れたように思えたが・・・ その制約は彼自身だけでなく自分にも関わってくることを知った彼女はまた彼をその窮屈な思いから解放させたいと奔走するがかえってそれが彼の自由を束縛してしまうことなり彼はまたその女を結果的に殺めてしまう。 という話。
貸してくれた
T郎さんには悪いけど
最悪の読後感。
だってその男は
あたしの中にもある。
誰の中にもある。
いや、みんなの中にはないのか??
守るべきルールが
あるのはわかるし、
あたし自身品行方正の部類だと思う。
だけど
たまに火がつくことがない?
そのルールは守れないよ、いまは!
って!
人を殺してしまうことまではないにしても。
自分の危うさとか
自分以外の人の望む自由とは何なのかとか
人と共有できる気持ちの限界とか
そんなこと考えて
生きることって大変だ、って。
だからと言って。
まああたしは相変わらずだし
生きることが面倒だとは思うように
なったわけではないんだけどね。
そんな課題に
行きつ戻りつのここ数日。

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