つながったからちょっと種あかし

今日は。
健康診断。
午後の部で
朝から腹へり・・と
思いきや
きのうの21時すぎに食べたあと
さしてお腹も減らず
無事終了。
でも
飲み物も我慢していたせいか
どうしてもービール~~!
と、隣席の☆を誘い
『ジャズオリンパス!』へ。
電話をかけると
マスターK松くん
「ビール調達しておきます」
「カレーは仕込んだばかりで
味に深みがないですが
お許しいただけますか」
と、いつものご丁寧な対応。
全然オッケーだよ!
今日もメニューにない黒ラベルを
ありがとうございます!
☆の弟も合流して
またジャズも聞かず。
でもあの居心地の良さって
やっぱり音楽に包まれてるからじゃ
ないだろうか。
一応わかったようなこと
言ってみたりする。
ところで
先日ブログ友のsoukichiさんのところで
びっくりする記事に出会う。
ある詩人のことを書いた本の引用からはじまった
記事だったのだけど
・・「珈琲とエクレアと詩人」?
その本知ってる!
って。
実は先月
日本画を習っていた頃の友人から
グループ展をやるから、と
連絡があったとBっぷから
誘われたので石川町まで
女MJと三人ででかけたのだけど
そこで出会った本なのだ。
あたしたち三人は
とうにその教室はやめていて
今では何がきっかけで出会ったかも
忘れるぐらい
つるんでいる仲間なんだけど
でかけてみると実は
あたしたちがかつて通った教室の
発表会的なグループ展だったのだ。
そして
当時からずっと教えていらっしゃる先生、
MR.ヤマモトその人がちょうど
そこにいたのだ!
日本画といっても
ただのカルチャースクールだったので
本気でやりたい熱血生徒、
あたしたち三人みたいに
ちょっと興味あるから来ちゃいました、
的な生徒と二種類いて
本気の人たちは
それはそれはMR.ヤマモトを崇拝していて
敬っていたのだけど
あたしたちといえば
先生がどんな絵を書くかも
その存在すらも知らず。
最初先生も衝撃を
受けていたけど
先生の方だって
「自由に描け」というばかりで
何も教えちゃくれない。
悟ったあたしたちはもう
勝手に描くことにし
まったく自由な教室と
化してしまったのでした。
でも
「異端児」をきどりつつ
どこでもちやほやされていた先生は
それがおもしろいと思ったのか
結構あたしたち三人をかわいがってくれ
教室そのものより
そのあとに近場でひっかける
アフター呑みで
20代後半のあたしたちに
ピシャっと斬られるのも
楽しいらしかった。
だから
今回も三人の揃った顔をみて
うれしそうにお茶をすすめてくれ
あまりに自分の近況を知らない
あたしたちに
なんとかわからせようと
最近の大きな個展の話とか
芸術家のステータス
不健康自慢をした挙句
「この本のあとがきを書いたんだ」
と、渡してくれたのが
件の本だった。
「北村太郎を知らないのか」
と、日本の詩の世界での
彼の位置づけ
そして
自分の思い出を語ったあと
「1000円ちょっとだ。
買わないか、一冊ぐらい。
俺には印税入らないんだけどね。」
なんて相変わらず
俗っぽいことを言う。
「先生のあとがきに1000円は
払えないよ」と言うと
その思いがけない返しもうれしいのか
「相変わらずだな」
と。
でも相変わらずなのは先生で
話している途中で
ポケットに手をつっこんで
体を螺旋状に回転させながら
立ち上がって
その場を離れる。
15年前と変わらない、
たばこを吸いに立つ時のしぐさ。
2年の間ぐらいだったか、
しかも月に二回ほどしか
会っていなかったのに
克明に覚えているしぐさ。
そういう記憶ってのは
実に不思議で
でも一番その人の
「相変わらず」を喜べる部分だよね。
共有した時間というものが
少しばかり愛おしい。
相変わらず印税の話とか
俗っぽい話をしがちなところは
喜べはしないけどね。
でも正に「相変わらず」なんだよね、
あの大先生は!
それにしても
当時の年を聞くと
先生は46歳だったと。
自分がその時の年齢に
限りなく近づいていることに驚く。
彼は当時すでに
画家として評価はされていたし
今も画家という職業を続けて
美術館がその個展に大金を払ったり
大詩人の本に
寄稿を求められるような人だ。
でも尊敬したり
持ち上げたり
しようとは思えないのは
なぜなんだろう?
そして
先生とあたしたち三人の関係は
きっとこの先も同じなんだと思う。
でも
彼はそのことを無礼だと
叱咤することはないし
むしろおもしろがってる。
ゆがんでいるようだけど
これも一種のバランスなのかね。
でもまあ
ちょっとは敬意を表して、
というよりは
北村太郎および
そいつを思い出させてくれた
soukichiさんへの感謝と
つながった不思議を
かみしめつつ
読んでみるかな。
と、今日でかけた三省堂では
そのありかは確認したけど
近くにあった百年文庫「音」を
買ってしまった。
本といえば
その三省堂の入口の前に出ていた
古本屋で先日見つけた
獅子文六の「南の風」、
面白かったなぁ。
今では絶版の角川文庫。
汚れているとはいえ
200円で買えるとは
さすが神保町?
とまれ
今日はしょうもない種あかし。
ビールもたっぷり飲んだし
寝ましょ寝ましょ。

「つながったからちょっと種あかし」への8件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    当店は、がんばる女性を応援するカレー屋です。
    またのご来店をお待ちいたしております。
    まだいらしたことのない「がんばる女性」は、急いでください。応援いたします!
    あれ、応援されるのか?

  2. SECRET: 0
    PASS:
    姐さん日本画を習っていた時期があるなんて、ビックリ(*^□^*)でも、なんか姐さんらしい感じもアリで…驚きながらも納得な姐さんらしい習い事。
    で…、ちょっと今、どういう物なのかと謎に思ってる日本画じゃなくて、浮世絵らしいのですが、ど-ゆ-ものなのか分からなくて、姐さんなら何かしら分かるんじゃないかな?!と勝手に思い何か知っていたら教えて下さいm(__)m
    ‘朧月猫の草紙’とゆ-(山東京山作、歌川国芳画)作品をみてみたいのですが、どういう所に行ったらみられるんですかね…変な質問ですみません(^^ゞ

  3. SECRET: 0
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    ジャズオリンパス!どの。
    いつも厳しい切りかえしに笑顔で対応ありがとうございます!
    またお邪魔させていただきまーす。
    コーヒーおいしかった♪

  4. SECRET: 0
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    さとみどの。
    姐さん正にそういう資料の仕事しているので、ホンモノを去年扱ったよ。
    でも某大学さんのお宝なので、学生さんでも閲覧できるのかな?という感じ。
    ただ復刻版はあるみたいで、板橋区では高島平図書館にあるよ。
    区内なら別の図書館にも取り寄せられるはずだから
    ご近所の図書館でお問い合わせを!
    ちなみに絵ではなく、絵がたくさんある江戸時代の庶民のよみものですよー。

  5. SECRET: 0
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    早速の詳しい情報ありがとうございます。姐さんはホンモノを扱っていたなんて(*^_^*)近いうちに図書館に行ってきます。
    やっぱり読み物なのですね…なんだか顔だけが猫で首から下が人間とゆ-猫?人間?の話みたいで気になってネットで調べてみたら、浮世絵で引っ掛かってきて…( ̄~ ̄;)画なの?文章なの?ってこの時点でもう訳分からなくなって…いい歳してこ-ゆ-ことに疎いのでお恥ずかしいかぎりです(^o^;

  6. SECRET: 0
    PASS:
    さとみどの。
    いやーあたしも仕事で扱わなきゃ知らないって!
    絵だけみたいなら、「朧月」「猫」とかでググってみては?
    結構でてくるよ~。

  7. SECRET: 0
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    先日近所の図書館で借りることが出来ました。白黒の絵本って感じですね。想像していたのとは違ったので、ホンモノをみることが出来て良かったです(^^)v

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