情熱のふた漕ぎ、今年も。そしてこれからも。

きのうは。
小雨降る中
山下公園で
ドラゴンボートを
漕いできたよ!
今年は4・回・の出場で
そろそろ申し込みしようかと
恒例のメンバーと話し始めた頃
地震があって。
とてもそんな気分にならず、
また「揺れ」に対しても
かなり恐怖感を感じていたので
同じくテンションのあがらない
中心人物のM田さんと二人
やめる方向で
Mス田T腹のおやじ二人に
話をしたところ
「こういうのは続けないとだめなんだ!」
「漕がなくでもいいから来い!」
と鼓舞され。
それでも気持ちは固まらず
だらだらしていたら
申し込み期限を逃してしまったんだけど
ぽつぽつと
「ドラゴンはいつでしたっけ?」
なんて問い合わせが入る。
そうか、楽しみにしている人も
いるんだよな。
そういう人に
「今年はやめます」と
どうしても言えなくて
結局ボート協会にお願いして
出場することに。
それでももやもやしながら
ひとりお金を振り込み
チーム紹介文を書いたり
名簿を作ったり
説明会にも行く人がいなくて
心が折れそうになった時も
あったのだけど
Yっちゃんが同行してくれ
説明会で盛り上がる
他のチームに人たちの
テンションにも助けられ
腹を決め。
主催者の方たちも
自粛とか思いつつ
でも・・
そんな迷いの中
やろうとしているんだなーというのも
目の当たりにし。
説明会のあとには
いつもの通り
元祖が石川町の店を
紹介してくれて
Mス田さんも合流して
動き出す。
次の日は
メンバー集め。
いつもM田さんがやってくれてた
サッカー系の人たちの声かけも
やらなくてはならなかったけど
みなさん協力的で
集まった21人。
1人を除いて
全員リピーターって
やっぱりあの楽しさを
忘れられないんだね。
そして
きのうは予報通りの雨。
台風まで来るなんて。
でもブルーシートを
木にくくりつけて
屋根を作ったり
テントを持参してくれたり
みなさん協力的。
気付けに(?)
ビールをいただき
並び順を決め
あーでもないこーでもないと
知恵を出し合いつつ
陸練習。
誰ひとりとして
専門家はいないんだけど
去年はどうだったとか
ネットにこうあったとか
なんだかんだで
テンションがあがる。
集合場所で
闘う2チームと顔を合わせ
雨の中集まる同類たちと
なぞのテンションで
声を掛け合ったり
雄たけびをあげたりして
雨なんてなんのその!
いよいよ乗船。
ああ、こういう感覚だった、
水に浮かぶ船というのは。
スタート地点まで
漕ぐ間にも
水をすべる感覚を思い出して
気持ちがいい。
「揺れる」恐怖なんて
どこへやら。
「パドルを上げてー」
「スタート!」
18人の漕ぎ手と
後ろに舵取りY野くん。
前では太鼓でOちゃんが
リズムを取る。
それにあわせて
「残波!」「残波!」と
かけ声を。
ちなみに
おととしまでは
「ビール」というかけ声だっただけど
「ア」で終わる方が
発音しやすい、という理由で
酒つながりで思いついた
「残波」というかけ声に
去年から変わったのだけど。
漕ぎだすと
加速してく感じが気持ちいい。
左右に蛇行しそうになるのを
舵取りにまかせて
とにかく漕ぐ!が
あたしたち漕ぎ手の仕事。
右のコースの
男性軍団が少し手前を行くのが見えて
悔しいのだけど
ひたすら漕ぐしかない。
前方の氷川丸が
かなり近くなったところでゴール。
「まがちゃったね」
と、一同不満。
スタート地点まで戻りつつ
「前傾姿勢がいいんじゃないか」
「もっと遠くの水にパドルを」
なんていう意見が飛び交う。
みんな真剣!なのだ。
陸にあがって記録を見ると
それでも
去年出した2分ぎりに
せまる成績。
それでも満足できないって・・
ほどなく次の集合。
雨は降り続けるけど
気持ちはヒートアップで
寒さも忘れる。
「パドルを上げてー」
「スタート!」
さっきよりいいタイムを。
の、一心で
漕ぐ漕ぐ漕ぐ。
あれ?
なんだかすいすいと進む。
もしかしてうちら
「つかんだ?」
両側のコースの船たちも
後ろに見える。
行けるかも!!
なーんて喜んだのも束の間。
260mって案外長くって
同じスピードを保つには
だんだんつらくなってくる。
失速しないよう
「前傾で」「前傾で」と
自分に言い聞かせる。
一番でゴール。
さっきよりは絶対
タイムあがってる!
もしかして3位に入って
決勝進出?
の、淡い夢は
[#IMAGE|c0049455_215397.jpg|201105/29/55/|right|250|200#]逃したけれども
タイムは更新。
1分32秒。
ただ毎年集まって
その場のモチベーションだけで
漕ぐだけなのに
記録更新って何なんだろね?
素人なりに
あーだこーだ言い合うのも
間違ってないのか。
とりあえずおいしいお酒にはなりそう。
天気がよければ
公園で祝杯、と
行きたいところなのだけど
中華街にある銭湯に流れ
それから宴会。
いつもの「頓昌本館」を
予約していたのだけど
時間を繰り上げてもらう。
それでも時間があまったので
1時間ほかの店でプレ打ち上げ。
餃子とピータン、
ねぎの炒め物なんかで
ビールビールビール。
本会場に移動して
ビールビールビール。
さらにスペインバルに移動して
またビールビールビール。
気付けば22時半。
あちゃー今年も呑みすぎたね。
でも
本当に美味しいお酒。
3.11があって
こういう何の役にもたたない
ただの遊びは自分の中で
優先すべきなのか?と
疑問にも感じていたけど
やってよかった。
こうやって楽しむことは楽しむこと。
ほかで支援だの募金だの
とぎれずにやっていけばいい。
あたしの中の「仕分け」の基準について
考え直そうって思えた
いい一日だった。
いやー
ドラゴンボート、
ほんと楽しいのよ!

「情熱のふた漕ぎ、今年も。そしてこれからも。」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    え~、当日の乗船説明係をしていた者です(ホント)。

    ドラゴンボートレース、お疲れ様でした。
    天候だけが残念でしたね。

    例え雨天であっても、参加者の皆さんの元気のよさに、毎年こちらがエナジーをいただいています。

    こんな時期でのマリンスポーツの開催には、事務局的にも賛否がありました。
    しかし、あえて開催を決定したのは我々の矜持です。
    あなたのおっしゃるとおり、ヨコハマでは日常は日常として楽しむ。
    そして、復興支援には継続協力を惜しまないのがヨコハマ者のスタンスです。
    横浜ドラゴンの開催が、がんばれ東北のシュプレヒコールに抵触するとは決して思えません。
    僕もすでに2度被災地にボランティアに入りました。
    今後も参加予定です。

    さて楽しんでいただいた横浜ドラゴンボートレース。
    是非来年もご参加下さい。

    ちなみに僕も昨日から、フツーの消防署の生活に復帰しています。
    来年まではしご車や救急車でのお仕事暮らしです。

    ではまた来年お会いしましょう。

    ヨコハマひろ

  2. SECRET: 0
    PASS:
    ひろさん、コメントありがとうございます。
    毎年お世話になってます。
    ドラゴン一度でも出た人なら
    みんな知ってる「有名人」から
    コメントいただけるなんてうれしゅうございます。

    ドラゴンの開催、ほんとにありがとうございました。
    あたしも出場悩みましたが
    事務局のみなさんはさぞ迷われただろうと
    想像されます。

    でもみなさんの決断をあたしは指示します。
    被災者ではないので
    お気楽な身分ゆえの気持ちかもわかりませんが
    でもドラゴンをきっかけに
    くすぶっていた自分にもエンジンがかかった気がしたんですよ。
    それぐらい力がある、魅力のあるイベントです。

    消防士さんというのも「普通」ではないことが
    いろいろ起こるでしょうが
    気をつけてお仕事してください。
    また被災地でのボランティアもがんばってくださいねー。
    あたしもあたしなりの方法で
    日々納得できる言動を心がけます!

    来年お会いしたらベイベーと名乗りでますので
    タイム10秒おまけくださーい。(ウソ)

    ではまた来年!

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