ふたりのコージー

土曜日は。
結婚式二次会にお呼ばれ。
今年最後のサルは欠席で。
19時横浜だったので
午前だけ出勤して
ちゃっかり『Hinata-ya』で
カレーを食べて
家で待機。
一応オメカシするので
うすめのワンピースに
うすめのカーディガン
コートだけが頼り・・と
いう状況だったのだけど
あたたかな日でよかった。
そごうよりもさらに海側にできた
ビルというので海風を
恐れていたのだけどね。
この日の主役たちというのが。
新郎の方が
バンドメンバーの半分が
所属しているサルチームのもと代表。
所属していないメンバーは
あたしも含めサルで対戦したのが
きっかけだったので
我がバンドにもゆかりがあったりして。
ライヴだけでなく
練習後に呑んでいると
しょっ中顔を出すので
もう5年来ぐらいの知り合い。
なのでお誘いいただいたのだけど
いつも「姐さん」と呼ばれているので
「俺、姐さんの名前も連絡先も
知らないんだけど」
と、数ヶ月前に二次会の話が出た時に
まずそんなとこから。
そう思うと
あたしの方も彼の経歴など
一切知らず。
当日の新郎新婦の紹介ビデオで
「へぇ」ということが多々。
そもそもバンドのメンバーでさえ
半年経つくらいまであだ名以外の
名前も知らない、
仕事も知らない。
という状態だったのだから。
でも
メンバーにしても新郎にしても
彼らのまわりにいる川崎の人たちにしても
呑んでバカ話するうちに
キャラクターや立ち位置なんかが
わかってきたりして。
そんなことだけで人の関係って
つながっちゃうんだから
不思議だよね。
しかもとても深く。
それにしても
新郎はひとまわり以上も下の
新婦がかわいくてしょうがないらしく
告白、クリスマスプレゼント、
プロポーズなど絵に描いたような
あつあつエピソードが満載。
自分だったら恥ずかしくて
拒否してしまうかもしれないけど
ああいう風に全力で素直に
誰かと向き合うことができるのって
すごいことだなって。
あたしは何に対して恥ずかしいんだ?
これはかっこ悪い
あれはかっこ悪い
人が見てるから?
人が笑うから?
そうやって他人の価値観に左右されてる
自分が実は一番かっこ悪い。
そんなこと考えさせられた日でもあり。
と、同時に。
件のサルチームは
新郎とうちのギタリストが
中心になって作ったチーム。
あたしは会えなかったけど
入院中のギタリスト、
昼間の披露宴には
なんとか顔出してたという話。
こないだよりもさらに
やせていたと報告してくれる
他のメンバーたちは皆
どうすればいいかわからない、
といった口調だった。
奇しくも同じ名前を持つ
幸せ絶頂の新郎を
ギタリストはどのように見ていたんだろうか。
もちろん祝福しにきたのだろうけど
同時に自分の運命を憾んでいたんじゃないだろうか。
考えると切ない。
来週退院できるという話だけど
一体よくなっているのか。
ほんとうにヤツをついばむ病気の種が
恨めしい。
複雑な想いで終電まで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です