終わらない歌を歌い続けよっ!

土曜はバンドの練習で。
そろそろ川崎に向かうかと
仕事を片付け始めた頃
入院中のギタリストKージーからメール。
「外出許可でた!」
前呑みを始めてる
VoMキとBassトリちゃんからも
連絡が入り、駅近の『いさりび』へ。
いつものバカ話で盛り上がる中
Kージーが来ないので電話してみると
力ない声で
「そこちょっと遠いから、スタジオ直接行くわ」
え?遠いって5分くらいだよ?
その後合流したVoYスと
スタジオ用のビールを買って
スタジオにたどり着くと
ちょうどKージー到着したとこ。
もともとやせていて
病気してまたやせて
今回の治療でさらにやせて
文字通り骨と皮。
息を切らしつつ
「スタジオ、遠かった・・」
って小さな声で。
ほんの数分のところにある
病院から小さなエフェクターボードを
持って歩いてきたらしいのだけど
「歩くの3週間ぶりで」
って。
そっか、ごめん、迎えに行けばよかったね。
「さすがにギターは病院に持ち込めないから
レンタルするわ・・・」
「わかった、どのギター?
それも持つから貸して!」
ふらつくKージーをエレベーターに載せ
9Fのライヴハウスに着く。
あいていれば
スタジオ代わりに使わせてくれるココ、
実はKージーが元気そうだったら
急遽ライヴやってもいいね。
なんて話もしてたんだけど。
立ちながら弾けるような状態でもない。
「姐さん、これ」と
マーシャルのコンセントを渡され
ボードの用意もしてあげると
「病気だとみんなやさしくていいな」
なんてのん気なこと!
ひとりお客がいたせいもあって
新しい曲にあきたら
やっぱりブルーハーツをご披露。
すわりながら
力なく音を出すヤツだけど
いつものようにちょいはにかみながら
ギターを弾くKージー。
前日までは外出禁止だったのに
ねばって出てきてくれて。
家に帰るより何より
あたしらのところに来てくれて
一番やりたいことがこのバンドだなんて。
帰りがけにVoのYスが
「俺、終わらない歌とか歌う時
泣きそうになっちゃったよ」
っていうから
「うん、ほんと終わらないといいよね」
って。
そんなくさいことも真顔で言い合える
いいメンバーなんだ、彼らは。
だから大丈夫。
Kージーは絶対。

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