意外にも、奇跡は川崎あたりで。

ボーリングできるぐらいの
ワインの空き瓶に
囲まれてあけた朝には。
少しずつ片付けて
自分の日常に戻すのも
面白い作業。
そして夜のスタジオへ向けて
非日常的な奏でる、という作業が
同時進行であることも。
何ヶ月弾いてないんだー?
と思いつつ
重いギターを背負って
メンバーの顔を思い出しつつ
ちょいと練習。
でも気持ちは
自転車レース。
こんなゆったりな休日には
長時間の自転車レースが
好きなだけ見られる!
ギターの練習もそこそこに
プルトップひいて
テレビの前へ。
ツールドフランドル。
既に書いたけど
愛しのカンチェラーラが
ぶっちぎりで勝ったレースなのだ。
野球中継からは遠ざかり
今やサッカー中継も
おとなしく見ていられないあたしが
5時間も自転車乗りを見つめて
じっとしているんですからね・・
どうかしてる!
そんなことしてるともう、
でかける時間!
泣く泣くテレビを消して
川崎へ向かう。
久しぶりに全員メンバー全員集合。
子持ち、ビョウキ持ち、
群馬の実家へ帰ったなんて
メンバーもいる。
なのに顔合わせて音出すと
こんなにも近くに!
音楽の偉大さを感じる。
難しいことなんて
わからないけど
でも何十年もこのギターを弾いてきたこと、
無駄じゃないって思える
このバンドが好きだ。
たくさん音楽を聴いて
いろいろなことを考えて
そこからさまざまなことを
生み出してるすげー人もたくさんいるだろうけど
こんなあたしでもプレイヤーであることの
幸せを実感できる。
ただ聴く、とは違うこの
面白さ・・・それを
メンバーと一緒にプレイするたびに
感じることができるのって
すごいよね。
あたしにとって
奇跡のバンドなんだ、って
思ってる。
ふふ、
評論家のみなさんには
わからねーだろーけど、
川崎あたりにあるのよ、それは!
ところで
角川から出てる三島の小説は
どれも面白いのだけど
「純白の夜」はまた面白かった。
そのあと青山二郎と並行して読んでる
いしいしんじの「白の鳥と黒の鳥」という
短編集の中の
「オールドブラックフォスター」。
こいつがすごい。
敢えて書いておく。

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