妙にあたしに響く声

きのうは。
土日に
スポセン行かなかったので
走りに行くか、と
シューズと着替えを用意して出勤。
だけど
こんな日に限って
誘惑の甘い罠。
行きます行きます!
久しぶりの
M田さんと☆との三人呑み。
『きん助』へ。
いつも混んでいて
なんとなく落ち着いて
飲めない感じが続いていたので
『きん助』からは足が遠のいていたのですが。
さすがの火曜日、
3人で贅沢に座敷の1/3を使って。
お通しのたこの和え物から美味い。
さすがマスター文句なし。
砂肝ガーリック
なんて珍しく肉から入り、
アジフライが、
さくさくですばらしい!
つぼ鯛の塩焼。
身がいっぱいで
皮がパリパリで
皮まで平らげちゃった。
先週M田さんが行ったという
雄国沼の話と
あたしの裏磐梯の話とか
☆のヘルペスの話とか
県民性の話とか
バブリーな女の話とか。
いろいろ。
となりに偶然来た
M田さんの後輩さんと
そのお連れとも絡みつつ。
そんなわけで
今日はリベンジでスポセン!
と、思っていたら
仕事終わらず。
というか、ちょっと
ノッてしまったので
21時すぎまで。
代わりに
ひとり徒歩帰宅部。
近くでサル終わりのおやじたちが
飲んでるのも知っていて
後ろ髪ひかれたけど
素通りして帰宅。
ちょうど太宰の短編をネタに作った
BSの番組三日目に間に合う。
今日は福井利佐さんの切り絵だー!
と、期待して見た『グッドバイ』。
・・イマイチでした。
もち切り絵はすばらしい。
けどナレーションが。
UAだったんだけど
すんなり入ってこず。
それに比べておとといの
『駆け込み訴え』の香川テルユキの
朗読は違う。
なんつーか、あの声といい
語り方といい、単純に好きだ。
もちこの日は西川美和が映像やっていた
せいもあるんだけど。
少女たちにあんな顔させる彼女もすごいよな。
初のHDD録画、
なか日の『カチカチ山』は
即、消してしまったけど
この二つの作品は
DVDに落としてみますかね。
さーて
そろそろ週末の低山部の
ルートを決めなければ。
そして山の上で
何を食べ、飲むかも!
週末はいろいろ予定が入り
スポセンで走る、
からはどんどんかけ離れてるな。
嗚呼。
しょうがないから
今夜もツールの映像見ながら
イメトレしながら眠る。
いつかあたしもそいつにまたがって走る日を
イメージしてね。

たまに見誤る。

やっと。
地デジ録画環境
整えました。
なんでも一体型はいかん、と
とりあえずHDDナシの
デジタル対応TVを
買ったものの、
うちのDVDはアナログ。
W杯、ツールドフランスと
生にこだわり続け・・・
ざるをえなかったのは
こういう事情でして。
したら来週あたりから
今年の自転車レース総決算!
的なプログラムが
J-Sportsで流れまくりじゃないのさ。
そりゃあもう保存して
オフシーズンにも
自転車乗りたちに見惚れたい!
という一心で苦手な家電買い物しに
とりあえずヨドバ○アキバへ。
土曜にしては
平日並みに一日働いたあとのこと。
一応下調べはしました。
で、テレビと同じメーカーが
いいだろう、と
値段の相場も見ておきました。
だけどネットで買うより
ちょこちょこ疑問なことを
聞いたり相談もしたいと思って
乗り込んだのダ。
電器屋でまずすることは
店員選び。
とりあえずペーペーよりは
えらそうな人の中で
「詳しそう」で
「おまけしてくれそう」
な人。
大抵これで
おいしい思いをしてきたのだけど
今回は見誤りました。
の、前にヨドバ○、
すでにブルーレイしかおいてねぇ。
そんな事情もあり
最初からお話にならない、的な扱い。
しかもブルーレイをすすめるでもなく
完全受身態勢。
電器屋にこんなにぶっきらぼーにされたのは
初めてだ!
でも勇気を出して
いろいろ初歩的と思われることを聞いてみる。
ははん、
わかったよ、
やっぱりあたしにはまだ
ブルーレイが必要ないってことが。
そしてここにはあたしの
買うべきものがないってことも!
ある意味納得したけど
ものすごテンションさがって
他の店見る気力もなく
トボトボと歩いて帰る道すがら
なんだか無性に孤独感に陥り・・・
「ふん、どうせ電化製品のことなんて
わからんし」
「所詮、女のひとり暮らしだし」
「誰も助けてくんないし」
「いーよいーよ、あたしなんてさぁ」
と、必要以上にひがみっぽくなって
秋の風が一層冷たく感じる。
ひゅ~るるる~~~・・・
最近の悪い傾向です。
しかも
こんな日に限って
うっかりつけたテレビで
ロッテンマイヤーさんに
馬車に無理矢理乗せられる際に
ハイジの落とした包みから
白パンの山が!
なんて場面に遭遇するし。涙。
どこまで落としてくれんねん!
でも
へこたれてる場合じゃねぇ。
世界を味方につけるぜ。
と、ネット検索。
・・あるじゃない、
ブルーレイなくてデジタル対応で
手頃なのが。
最安値を探してると
中に店頭販売してます、を
発見。
しかも末広町。
ここ明日行くべ!
気持ちを上向きに引き上げて眠る。
起きたらお天気!
ふとん干して
洗濯したら
いざ末広町へ。
歩いて行っちゃうもんね。
両国橋を渡り
蔵前橋通りに向かおうとしたところで
このあたりには似つかわしくない
カラフルな店が通りの向こうに見える。
近づいて見ると
そこは自転車乗りたちの
ウェアを扱う店、
Tokyo Wheels』さん。
なんか近づいてきてねーか?
またあたしに。
中は結構な品揃え。
しかもどれもかわいい!
自転車乗りでなくても着られる洋服や
メッセンジャーバックなんかの
小物もたくさん!
ちょうどボロボロになってたので
ワイヤーロックを買う。
たくさんの色の中から
クリーム色のニクいやつ!
赤のプジョーちゃんに
合いそうでしょ?
「いつから?」
という話からお店のおにーちゃんと
少し話をしたのだけど
腰が低くて感じのいい方で。
単なる雑貨屋さんとしても
たまに訪れたい感じ。
うれしい発見で。
それから
なとなーくのんびりした雰囲気の
古い町を抜けたらもう
末広町。
ていうかほとんど秋葉だな、ココ。
で、目的の店の扉を叩く。
いや「店頭」って言ったって
これ調べてなかったら
絶対ふらりとは入れない。
「ネットで調べてきたんですけど」
と、入ってすぐの所に立っていた
お兄さんに目的の品を告げると
奥からおじさんが言う。
「ありますよー、○○円ですけど
いいですかー?」
「お持ち帰り?」
「今、ひも掛けるからね」
と、昨日のヨドバ○とは
大違いの気さくな感じ。
お兄ちゃんが
ひも掛けてくれるのを
待っていると
奥からおじさんが領収証と
ほれって緑茶を1缶くれた。
もー!ほんと
前日の落ち込みがあったので
こんなことがめちゃうれしい。
お店の向いに
小学校を改装したようなのがあったので
調子に乗って
「あれなんですかー」
なんて世間話もしちゃったりして。
あとで調べたらそこは
アーツ千代田3331という
アートスペースだったみたい。
学校前の芝生の公園も
気持ち良さそう。
また来ることがあるか、
はギモンだけど。
しかし
最悪タクシーで帰宅、
も覚悟してたけど
このDVDは結構コンパクト。
秋葉まで歩いて電車で帰ろう。
だけど
ずっと持って歩いてると
それなりに手も疲れる。
持ち手に巻いてくれた
ぷちぷちがありがたい。
駅に着くとちょびっと
汗かいてる。
さっきのお茶をあけて
一気飲み。
う、泣けてくるぜ。
無事帰宅して
早速接続。
どうやら足りないケーブルがある。
よっしゃ今度はチャリで
ホームセンターへ
ひとっ走り。
ついでに
アンカーのこと、
店員に尋ねるも
このじーちゃん、
よくわかっていないご様子。
やさしそうと思ったけど
本日の見誤り。
いいや、今日はDVDの日にしよう、と
あきらめて
ケーブルだけ買って帰る。
ついでに買い物、と
清澄白河経由で菊川まで。
清澄あたりには最近、
おされな店が増えて
明らかに遠方から来た人々が
町をふらついとる。
そんな中
チャリを停めてしまったお店アリ。
古本屋だ・・・。
歩道に並べてある
文庫の詰まった箱を
チャリにまたがったまま物色。
高田宏の「島へ」購入。
会計をするのに
店内にも入ったけど
なかなかすてきな
ラインナップ。
プジョーに鍵かけてなかったので
そそくさと戻ったけど
またゆっくり来よう、
『しまぶっくす』。
買い物して
ケーブル接続して
無事開通~♪
これで録画環境は万全ナリっ。
[#IMAGE|c0049455_2013225.jpg|201009/27/55/|right|130|220#]
安心してごはん作り。
・肉じゃが
・小松菜のおひたし
・ゴーヤツナ和え
・切干大根炒め
・なすの揚げ浸し
なすは昼みたダンシゴハンに
触発されたけど
やっぱりものすご油すうわ・・・
冷たいおそばに沈めて
油を落として頂きました。
それにしても。
今日はちょこちょこした
新しいお店をたくさん発見。
みんないろいろ始めてるのね。
という実感。
消費ばかりのあたしも
何か産み出し、提供したいわー。
なんてこと。

嵐のジェノベーゼ

朝起きたら。
雨に打たれた
バジルたちが
みずみずしい光線を放ってたので
摘み取ってやった。
サルも中止になりそうだし
ジェノベーゼソースでも
作ってみましょか。
こやみになった隙に
松の実をさがしに行ったけど
近所のスーパーにはなく
すりごまとくるみで代用。
[#IMAGE|c0049455_18171786.jpg|201009/23/55/|right|140|220#]バジル(60g、結構な量です)
にんにく3片
粉チーズ大1
すりごま大5
くるみ適当(5粒ぐらい)
塩小2/3
オリーヴオイル150ml
こいつら
フープロにかけるだけ!
消毒した瓶に。
(これが面倒くさいが。)
いー香りだっ♪
和食生活、、早くもくずれそう。
それにこの香りかいでると
カキオイルのこと、思い出した。
冬が来るねぇ。
カキオイルの季節だねぇ。
ついでにきのうのこと。
サル終わりのおやじたちが
近所で飲んでいるところに合流。
『鳳蘭』でやっと
美味しい餃子を食べた気がする。
ビールと紹興酒。
しかしサルあがりの人たちと
同じ勢いで中華食ってちゃ
やばいね、あたし。
しかも
これで帰るつもりが
やはり二軒めにお供。
『岩手屋』に入れず
おでんやに入ったけど
おおきな鉢に入ったおでんと
誰かが気まぐれで頼んだ焼そば、
美味しかったな。
意外と広い店だったので
人形町においては
貴重な店かも。
の、メモ。
今日はだらりんとしつつ
ちょいちょい用事がすんだので
まあよしとすっか。
追記:
ジェノベーゼは食さず
久しぶりの多品目ヘルシーごはん。
・あじの干物
・かぼちゃサラダ
・じゃがいもアンチョビ炒め
・さといもにんじんこんにゃくとり肉煮
・ししとうかつを炒め
・黒豆ごはん、野沢菜のっけ
・大豆の塩煮(こがして雪平ひとつおシャカ)
・ねぎとじゃがいもの味噌汁
でも黒ラベルがやめられない。
台無しっ!

気持ちサティスファクション

きのうは。
昼間からやけに
ノドが渇いて
絶対ビール!な気分。
登山したにも関わらず
相変わらずたぷたぷな体を見て
連休最終日はちょっと反省して
和食作りまくったりして
食生活変えよう、なんて
意気込んでたんだけどネ。
そろそろカレー周期が
来るかと思いきや
そんな気分でもなかったので
『加賀廣』かな~と
予定も確かめずに隣席の☆に訊ねる。
「いいんだけど、こはん粒が」
そっか、ごはんね。
じゃー神田界隈で捜すか。
と、ググりながら思いついたのが
『三州屋』。
先日銀座ののれんをくぐったばかり
ですが、神田にもありそう・・
と、調べたらありました!
しかも親切な方がメニュー写真を
食べログに貼り付けておいてくれたおかげで、
おにぎりの存在を確認!
外出から戻ったNNちゃんも誘い
いざ、新規開拓。
20時ちょうどに訪れると
ほぼ満席、飽和状態。
と、思ったらちょうど
片付けしてるおばちゃんと目が合い
ラッキーにも3人滑り込み。
「かばんはこの席においてね」
と、両側にすわる男性陣に
細かく指示して
あたしたちにも「こっちに2人、
そっちに1人ね。かばんはここ」
と、丁寧にご指導くださる。
しかもなかなか清潔な店で
ここ、おやじの宝庫にしておくのは
実にもったいない。
残り物を和えたような
一見雑なお通しが美味い。
それに早速生ビールをいただき
(もちサッポロね)
刺盛りを頂く。
魚もなんだけど
つまやわさびも美味かったりするのが
ナイスなのだ。
だだっ広い店内には
メニューの短冊が
所狭しと。
手書きの旬のメニューもあって
ああもう、目がまわりそうだけど
厳選して・・・
銀むつ煮物(ぷっくり!)
春菊おひたし(これが食べたかった!)
肉豆腐(よーく味がしみてる)
里いもの煮物(間違いない)
エシャロット(ちょっと苦手)
のりチーズ(のりのおかげでただの
プロセスチーズが大変身)
を。
途中、オーダーミスしたのか
なす焼きをおばちゃんがすすめるので
そいつも頂く。
雑な店かと思ったけど
刺身用の醤油、
春菊用のお醤油、
なすにはしょうがたっぷり。
いろいろ心ニクい。
かなり気に入りました~♪
最後は☆待望のごはん。
味噌汁を頼んでいたけど
あたしはしゃけのおにぎりと
蛤汁(はまじる)を。
こいつがもー!
最高に美味い。
りっぱな蛤が
上品なおすましの中を
泳いでらっしゃる。
この店の逸品です、
あたし認定の。
のれんがしまわれたあとも
だらだらしていると
片付けながらおばちゃんが
「いいオーダーの仕方だったねぇ」
と、おほめの言葉。
帰りがけには
「あら、かわいいわね」と
スカートもほめてくださり
すっかりお気に入りの店と
なりました。
きのうの気分に
めっちゃマッチで
自らうなっちまったぜー!
筋肉痛緩和のため
徒歩で帰宅。
風が気持ちんよか~♪

それは、ありふれたやり方だけど


土日で。
本気登山@八ヶ岳。
一週間前に
電車をとろうとしたら満席で
予定よりだいぶ早い
新宿7:18発のあずさで茅野へ。
いつも山を計画してくれる
サル友の貝ちゃん、
その友だちのT升くん。
それに女子は安達太良と同じ
NNちゃんにB当。
いつも女子の面倒を見てくれる
「山猿」T中くんが来れなくて
少し不安だったけど
そこは貝ちゃんがフォローします、
と言ってくれたので
(言わせたので)
今年も挑戦することに。
このグループの登山に
誘ってもらうようになって早5年
夏に登った安達太良も軽めだったし
今回は人生最高峰。
実は結構ドキドキだったのです。
山は一度挑戦したらもう
引き返すことはできないのです。
自分の足でしか進むことも
戻ることもできない。
何においても自分に甘いあたしには
珍しく逃げ場のない挑戦。
一年にたった一度だけど
がんばってみよう。
そんなことで始めたのだけど。
一日目の土曜は
茅野からバスで登山口へ。
美濃戸口という登山道から入り
北沢コースでまずは
山小屋まで。
3時間と聞いていたので
この日は気楽。
道も歩きやすく
ちょっと勾配のきつくなったあたりは
テンポの早い男子たちからは遅れ
用心しながらのろのろ行っていたら
2時間ぐらいで着いてしまい
拍子ぬけ。
食事の17時までは
時間もあるし
お疲れビールでも、、と
見回すと生ビールの樽が
水につけてあり
横っつらには「サッポロ」の文字。
あうー!テンションあがるっ。
あんまり疲れてないけど
飲もう飲もうと大騒ぎ。
登山流行りのせいか
山小屋はいっぱいで
ツタンカーメンの姿勢で雑魚寝、
と聞いていたのだけど
5人で個室を与えられ。
しかも到着が早めだったので
今のうちに入った方が、と
すすめられて入った温泉は
貸切状態。
小ぶりのヒノキ風呂、
かなり快適です。
そしてすすめてくれた山小屋の人、
かなり感じいいです。
トイレは使用後の紙は
流してはいけない、という
ルールがあるため
においはきつかったけど
去年のようにそれを
持ち帰る義務はなく
それだけで十分。
しかも掃除もマメにやっている
みたいだったし。
風呂あがりに
外のデッキで
5人で生ビールで乾杯。
山で生飲めるっていうのも
すごいよね。
かなり近くまで
車で来られるせいらしいのだが。
荷物を最小限に、のはずが
実は酒盛りを予想して
ちょこちょこ持ち寄った
つまみを並べて昼ビール。
黒ラベル様、
こんなところでお会いできるとは!
の、感動でお代わりもし、
小腹がすいたので
カレーライスもオーダーして
みんなでつつく。。
明日登る山を見上げながら。→
しっかり飲んだあとは
部屋でだらだらしていると
食事の時間。
食堂でほかの宿泊客も一緒だけど
手際もよくって
去年のカレーとハヤシを
ごはんにかけるのみ、
という食事とは違い
デミグラビーフと野菜サラダ、
ごはんにポトフにフルーツまで、
といった充実ぶり。
しかもここに生ビール。
やるねやるね。
そりゃあものすごく美味しい!
というものではないけれども
下界の生活に近ければ近いほど
ほんとうにありがたい、と。
いや、ポトフについては
かなり美味しかった、と
書いておこう。
食事のあとは部屋でまただらだら、
あとは21時の消灯まで
飲むくらいしかやることもないので
缶ビールを買い足し
貝ちゃん持参のグレンリベットなど
ちびちびやりながら
とりとめもないおしゃべり。
なんだか、普段と変わらない
呑みっぷりだな。
疲労はしていないと
思ったけれど
前日三時間睡眠だったせいもあり
消灯後すぐふとんに入り
苦労することなく
眠りにつきました。
夜中何度か目が覚めることも
あったけれど
またすぐ眠れて。
やはり疲れたのでしょうか。
何度目かに目覚めた時
ちょうど貝ちゃんが
立ち上がってトイレに行ったので
面倒だけど自分も行っとくか、
とヘッドランプをかけて
ふとんを出たものの
山小屋の廊下は
暗めの灯りがともっていて
足元に神経を使うこともなく、
そんなところも行き届いた
小屋だなーと。
トイレに行くと
もうでかける準備の人が。
日の出でも拝みに行くのでしょうか。
用をたして帰ってくると
貝ちゃんが
「姐さん、星見えるで」って。
外に出てみると
あー!見えます!
東京でも見える大きい星のほかに
「星屑」が。
だけどめがねがイマイチあっていないのか
以前見たような感動には及ばず。
たぶんほんとはもっとすごかったんだろうな。
ちょっとそれはくやしい。
満足して寝床に戻り
2時間もしたらもう
起きる時間。
朝5時です。
5時半の食事には
長蛇の列だったので
部屋で待機して
6時ごろ朝食を。
焼鮭にごはん味噌汁。
もちろんごはんはお代わり。
朝からがっつり、は
あたしのモットーです。
特に山の朝は。
朝食後続々とでかける
人々を見送り
スロースターターなうちらは
7時すぎに出発。
いきなり一番の登りと聞いていたので
かなりビビった状態で。
去年は朝一に
空身で火打山に登ったのだけど
その時かなり遅れをとり
のろのろになってしまったという
経験もあり
さらに用心して登ることに。
貝ちゃんたちは
年間何度も登る人たちだし
かなりペースは速い方だと思う。
それについて行こうとして
スタミナを失うのは
危険だし
彼らが見えなくなっても
焦らないように、
って自分に言い聞かせて。
木々に覆われた道で
太陽が直接あたらないので
暑さによる疲労は
避けられてるみたい。
思ったより
最初の急勾配、と思われる
きつい場所はなかなか出てこない。
「いつ来るんだ?」と覚悟しながら
ゆっくりめを心がけて登る。
それでも
先に出て行った
遅めのグループを
いくつか追い越す
ペースではあったらしい。
「とうとう来たか?」
と、前に進むのが
つらい時間は10分ほどあったけど
朝一はカラダがほぐれてないというのもあるらしく
結局その程度で
[#IMAGE|c0049455_22281858.jpg|201009/20/55/|right|150|220#]切り抜けて最初の頂上
硫黄岳の山頂に到着。
写真を撮ろうと
ケイタイを出すと
たまたまアンテナが立って
留守電が入ってるのに気付く。
聞いてみると父から
「折り返し電話しなさい」と。
前日母からも「腕をケガした」と
ギブスの写真が送られてきたのだけど
電波がなかなか通じず
返事もしていなかったので
その山頂から電話してみる。
母のケガは大したことはなく
だけど反応のないあたしの方を
逆に心配して電話をくれたのだという。
「今、山登ってんねん、
降りたら電話するわ」と言うと
「やっぱり山かー。
生きてればいいんよ」
と、逆に負傷してる母に
心配される始末。
なんだか情けないなー。
そこからは
尾根を登っての縦走。
見上げた先に見える
尾根の岩肌がなんだか
ワイルドでかっこいい。
あそこ歩くんだー。
でも全体的に
高低差はあまりなさそう。
両側に同じような高さの山の緑と
その上に拡がる抜けるような
空を見ながら歩く。
こんな空はやはり
ここまで登らないと見られないのです。
こんな青い空は。
ここらの登りは
細かい砂利で
歩きにくいところもあったけど
そこは小刻みに歩みを進めれば
それほど疲労はなく。
ここもかなり用心して
自分のペースを保ったのが
よかったのか
次の横岳のピークも
いつの間にか到達。
自分の体と相談しながら
水を摂ったり
行動食をかじったりするのだけど
普段その辺り、無頓着なあたしには
こういう自分への気遣いも
山登りの醍醐味だったりする。
自分で用心して
自分で責任とるために
自分に自分の体調をたずねたり、
なんてことが。
まだ行ける。
だけど行きすぎるな。
そんなこと
頭の中で繰り返しながら
進んで行く。
時にここと同じぐらいの
急勾配を登っていた
自転車乗りたちの姿を
思い出したりもして。
とはいえ
キツイ道ばかりじゃなくて
思わず小走りしたくなっちゃうような道とか
鎖につかまって
岩壁をつたって降りるという
あたし好みの楽しい道もたくさんあって。
元お転婆娘の血が騒ぐのです。
だけどそういうところで
苦心してる女性とか
年配の方とかがいて
渋滞する、なんて場面も今回は多く。
また反対側から登ってくる人との
すれ違いに譲り合いで
待つ、なんてことも。
結構世の中には山登る人って
いるもんなんだよねー。
さて
いよいよ残すは赤岳の頂上、
という場所まで来ると
風が強くなってきて。
前日買ったパタゴニアの帽子の
首の紐がありがたいこと。
帽子は熱をこもらせて
汗だくになるので
ほとんどかぶらないけど
尾根は日よけがないし
風が強いところでは
髪も邪魔になるので
この買い物は正解、と
ひとりほくど笑んでいたことは
仲間も知らない。
あはは。
赤岳のピークの手前の
赤岳山荘で昼ごはん。
おでんを頼み
ビール、、と行きたいところだったけど
まだ先は長いので我慢。
ささっと食べて
最後の登り、赤岳に臨む。
ピークにむけて登る道を
ペースあげて登りたいという
彼らを先に行かせて
やはりマイペースで登る。
用心、を心がけていたけど
思ったより足が進む場面も
あったりして
最後だし行っちゃえ!と
数人追い抜かすのも
ちょっと小気味よかったりして。
かなりいい気分で赤岳の
山頂到着。
2899m。
ゼロメートルから登ったわけではないけど
思ったほど疲労もなかったので
若干拍子ぬけした感じはあるけど
やはりうれしいもので。
ただ太陽がまだまだ
暑く背中を射すので
休憩も早々に
下山することに。
鎖をつたい
ストックをつきながら
すべる砂利と闘いながら
下山し始める。
実は下山の方が
踏ん張るので
足を使っているみたい。
今日の筋肉痛も
そのせいのような気がする。
ももの前側のこのハリは。
だけど最初のポイント
行者小屋までは
やはり難なく到着。[#IMAGE|c0049455_22314476.jpg|201009/20/55/|right|150|220#]
高度もかなり降りたらしい、
と聞いたので
ここでビール注入。
だってここにも
黒ラベルがあったんだもん。
さすがに生は我慢して
350の缶にしたけど。
でも歩いてきた道は
見上げるとなかなか険しい。
がんばったんじゃん?
ご褒美ご褒美。
そこからは
一気に降りるぞー!と
離れて歩いていた五人が
団子になって下山。
トップを行くT升くんが
調子よかったのか
かなりのペース。
走るぐらいの。
何人も
何十人も抜かした人や
すれ違う人たちから
「速い・・」と
つぶやかれるほど。
かなりきつかったし
こんなに速く行くことに
意味あるのか?と
思いつつペースを
落としたところもあったけど
ほとんどの人よりは
かなり速いペースで
駆け下りました。
おかげでビールは
すっかり抜けましたよー。
そのペースで
行きに北沢コースに分岐した小屋に
着いたのが15時すぎ。
やっとここで彼らも
ビールを口にし
あとは16時半のバスに間に合うよう
車道に沿った道をさらに下山。
でも実は
こういう砂利まじりの道を
彼らと同じペースで歩く
この時間によく
疲労がでて
足の裏の皮がむけたりする。
全員で談笑しながら、という
余裕はあるものの
ほんとに最後まで
油断はできないな、と
実感します。
そして
バスにも間に合い
うまいこと全員座ることもでき
とりあえず茅野駅まで。
すぐに来る
特急もあるけれど
指定をとっておいて
タクシーで近くの温泉施設へ。
ひとっ風呂浴びて
向いのハンバーグレストランで
ビールがぶ呑み。
アサ○だったけど
さすがにがぶ呑み。
そしてハンバーグに
食らいつきました。
普段より飲んで
普段より食べて
これではカロリー過多のような
気がしますが。
あとは電車の中で
と、駅に向かうも
茅野駅では
やはり売店は閉店。
もー!どうにかしてよ、
地方の駅、、と
今年二度目の雄たけびをあげ、
車内販売を待ちに待って
旅最後のビールを頂き
無事に帰宅。
家ではちょうど
ブエルタが始まる時間で
優勝の決まったパレード走行を見ながら
ああ、今年の夏も
いろいろやりましたねー!と
黒ラベルでしめる。
高い山だと思って
用心しすぎて
あまり「無」になる
瞬間のなかった今回の登山だけど
それも山の教えのひとつかもね。
なんてこと思いながら。
しかし
この遊びは
何しろ達成感はあって。
でがけの朝の電車では
でかすぎて恐縮していた
大きなザックも
帰り道では誇らしげにかついて歩く
あたしなのでした。
つまり。
ザマーミロ!
いろんなこと!!
そんな感じ。

リズムでリズム

明日は。
本気の登山なんで
もう寝なきゃなんだけど
横浜まで
カセットコンロス観に行って来ました。
対バンのスティールパンのバンド、
ラスティックパンズは予想以上に
面白くて軽薄で上品で驚いたけど
カセットコンロスはやはり
すばらしかった!
あのしあわせあふれる音楽に
なんだか泣いちゃいそうな
あたしでした。
ThumbsUpというハコもよかったけど。
コンロスいいです。
登山前でビールは二杯で我慢したけど
最後の曲では飛び跳ねて楽しかった!
消耗じゃなくて
すんごいエネルギー蓄えてきたから
明日は大丈夫!

夏の宇ち入り!

きのうは。
やっと夏休み。
休んで何してたかってーと・・・
宇ち入りしてきました!
そう、立石のもつの名店『宇ち多』へ。
といっても
こちらにこだわっていたわけでなく
単に下町(って自分も下町だけどもうちょい東ね)
を開拓したいと渋谷のYと話していて
そういや同じ中高友のYネが
もつ食いに行ったとかいう話を思い出して
オファーしたところ出てきた名前がここ。
「でも半休とらないとだめだよ」って。
今年はエゾにチバが出なかったら
夏休みをとるきっかけがなくまた
今月第一回納品の和古書の仕事も
なかなか先が見えなくて
とりそびれていたのだけど。
ならば夏休みとって立石で遊ぶか~。
と、日程を合わせる。
ところが先週末に
肝心のYネが「忙しくてぎりぎりまで
スケジュールがわからない」と言う。
ならば、初心者だけどYと二人で
開拓するかーと、ちょいとネットで
調べてみることに。
と、なんと!
『宇ち多』に入るには平日の昼でも
行列必至。
メニューがなく
なにやらお決まりの呪文のような
オーダーの仕方で注文をする。
焼酎を梅で割った「ウメ割り」が人気。
だけど常連でも5杯で打ち止めになる。
『宇ち多』に行くことを俗に
「宇ち入り」という。
・・などどなんだか素人には
敷居の高そうな店だ。
Yの方もYネが来なくても
行きたいという気持ちはあるものの
不安があったらしく
「ネットで勉強したよ、
レバナマ、モツフワ、
ハツシオワカヤキオス!」
などど、いくつか呪文も
マスターしたらしい。
じゃ、いざとなったら
よろしくね。
なんてこと言い合ってたら
前日に「半休とれた!
15時立石でどお?」
とYネから連絡で約束成立。
だけどもう、
休みとなったら
朝からでも昼からでも
呑みたいYとあたし。
「早めに行かない?」と
Yが打診してきた頃
ちょうど銀行に行く、という
平日休みならではの用事が
すみそうだったので
「じゃー昼メシ食おう!」
と、まずは12時神保町で。
ここんとこ
無性に食べたかった餃子と
麻婆豆腐という定番を
白山通りの『三幸園』で。
腸詰があった気がしたんだけど
気のせいか。
ま、そんなものつまんで
呑みすぎちゃ、『宇ち多』に
入れないかもしれない、、
と、ネットで得た
「飲んでる人おことわり」
なんて情報にもびくびくしながら
ジョッキ一杯と、瓶だし紹興酒を
ロックで頂く。
呑みすぎちゃいけない、
と思うとなんだか
手持ち無沙汰になり
「じゃ、立石に行ってみるか」
と席を立つ。
半蔵門線に乗って行ったのだけど
押上が錦糸町の隣りだなんて
知らなんだ!
近所じゃんっ。
しかもそこから立石は京成で4つ。
めちゃ近い・・・
だけど
降り立った立石はやはり
見慣れない町。
しかも降りる人なんていやしない。
こんなところに
常に行列してる店があるなんて
とても思えない!
という考えは
駅の階段を下りて
すぐに見つけた仲見世商店街に
足を踏み入れた瞬間に捨てました。
ほ、ほんとだ。
行列の後ろから
のれんごしにうす暗い店内を覗くと
満席だってのに店内は水を打ったように静かで
異様。かなり異様だ。
こ、こんなとこで
あの呪文を唱えるなんて無理!
ひるんだYとあたしは
とりあえず町になじもう、、と
商店街や駅の反対側も偵察。
いやーとにかく飲み屋が多い。
しかも小さくて古くて
やってんだかやってないんだか
わからない、みたいな。
そんな中、
ヒトのブログで見たことのある店や
ちょっとひっかかってた『鳥房』など発見。
だけどここも入りにくい雰囲気だなぁ、、
なんて思っていたらもう町を一周した模様。
これ以上飲むのは危険だけど
でもYネが来る15時まではまだ
1時間もあって
時間を潰すといったら飲むぐらいしか
方法を知らない。
と、Yがやはり
ヒトのブログで知っていた
『二毛作』があいていた。
ここはオープンだし、客も若いし
入りやすそうだ。
とりあえず飲ませてもらおう。
と、予想通り気さくな感じの
おにーちゃんが
「カウンターどうぞ」って。
残念ながらビールは黒系か
モル○とアサ○だったので
ハイボールを。
Yはバスを飲んでたんだっけ。
まわりのみなさんが食べている
名物と思われるおでんや
カレーもおいしそうだったけど
ここは我慢。
酒も一杯でねばる。
やっと時間がきて
Yネを迎えに立つと
ちょうど『宇ち多』の前で遭遇。
並んでる客はうちらの前に二人。
5分もしないうちにのれんの内側に
もぐりこむと中は
おやじおやじおやじ。
そういう店に慣れてないわけじゃないけど
やはり少し雰囲気が違う。
そんなあたしたちをみて
「三人?」と面倒くさそうに
椅子を出してテーブルの端におく
強面のおやじ。
・・よかった二人以上の客は
とりあえず離れてすわらされることも
あるってあったけど
押し込んでくれた。
と、第一関門突破と
胸をなでおろして席に向かうと
意外にもおやじが
「ごめんねー狭くってねー」
と、やさしい言葉で肩透かし。
え?
びくびくしながら
瓶ビールを頼むと
さすがに二回めの余裕か
Yネがオーダーしてくれた。
「レバーの生とはつの生!」
・・なんだ呪文じゃなくてもいいのか。
「何本?」「どっちも二本?」
と、ちょっと厳しい口調のおやじにも
ひるむことなく挑むYネ。
Yネがいてよかったーーーーー!
と、まじで感謝。
間もなく届いたふた皿。
「!!!」
なんですかこの感動的な肉は。
とくにはつの歯ごたえときたら。
まじで美味い。
と、食べてるそばから
お会計すませた人を出すのに
立たされたり詰めさせられたり。
だけどそんなことしてると
いつの間にか気分もなじんできて
二人は名物の「うめ割」を
早速飲んでる。
こいつがすごい。
皿に載せたグラスに
焼酎をどぼどぼと入れ
そこに梅のエキスを適当に注ぐ。
それをみてとなりのあんちゃんが
「俺ももう一杯」と言ったところ
「今日はもう終わり」なんて言われてる。
「いいじゃん、決めごとは決めごとってことで」
「いやだめだ」と言い合いが続いたあと
「じゃあ半分だけ」と注いでもらってる。
おお、うわさの最後のお願いがコレか。
それにしても
14時に見た異様な雰囲気はなく
店のおやじたちも
「あれ、こっち渡したっけ」とか
「そっち頼んだー?」と
ゆるい感じ。
そんな風景を見つつ
皿があきそうだったので追加。
なんてったって追加しようにも
テーブルがとにかく狭い。
「アブラ、塩で、お酢かけるやつ」
「もつ煮、フワあります?」
と、オーダーはYネにまかせていたら
この「フワ」にとなりの若いあんちゃん反応。
「女性なのにフワいけるんですか、
渋いですね」
なんてことから、となりのあんちゃんとも
何回めだのどこから来ただの話しはじめ
そうなるとその向こうにいるお客さんも
話しかけてくる。
ご夫婦二人連れの奥さんの方。
「すごいわねー顔色ひとつ変わらないのね」
と、うめ割りをお代わりするYとYネに
感嘆の声。
そんなところへ次の客が入ってくると
自然会話にも入ってきて
今度はこちらが新しいメンバーに
「よくいらっしゃるんですか」
「半休とらないとこれないんですけどね」
「私もです!」
なんてことでわいわい。
なんだ、全然敷居高くないじゃん。
このウェルカムな感じ、すごくいい!
かしらのタレを頼み
話に夢中になり
箸が止まっていたところ
すかさずおやじが
「今日はもう終わりね」って。
「まだ2杯ですよ」とYが抗議するも
「だめだめ時間がね」と
おやじも譲らない。
まあでもそれも厳しい感じではなく
常連さんとの言い合いと同じ口調だし
こちらのペースをみて
言ってくれてる模様。
たしかにお腹いっぱいだし
これぐらいがいいのかも。
ぶつぶつ言いつつも
なんとなくこの雰囲気に
なじめたのがうれしく思いつつ
お会計。
会計がまたすごくって
積み上げた皿の数と
瓶ビールの数と
あとはうめ割はおやじの記憶。
うちらは皿5枚だったけど
となりの若いあんちゃんは
10枚ぐらい積んでた。
それでも大した値段じゃ
なかったと思う。
うちらもひとり1000円ぐらいだったのかな。
しかし『宇ち多』が
名店といわれるわけが
わかりました。
それは値段や味だけじゃなくって
この居心地のよさ。
なんつーか
ただ居心地がいいのとも違うんだけど。
美味いもののためなら
ちょっと厳しくみえる
その規律に従って
ハメをはずさず飲む、
そういう客が
集まってるからかもしれない。
簡単に飲める場所なんて
いくらでもあるわけだし
それなのに
わざわざ並んでもまた
来たくなるっていうのは
それなりに理由が
あるのだよ。
すごいね。
何よりそれを知れたのが
よかったかも。
「じゃあ次は鳥房かな」
と、伝えてもないのに
Yネが望み通りのことを言う。
訪れた『鳥房』は
偵察した開店前とは違って
扉は開けっ放し
風がのれんを揺らしてる。
外のベンチいたご婦人が
「一人まだ来ないから
お先にどーぞ」と言ってくれ
すんなり座敷に収まる。
「鳥の素揚げ」
「大きいの?三つでいいの?」
と、Yネが店員とナゾの会話をしてる。
よくわからないけど
三つも頼むの?
まあいいや、それで。
とにかく
お腹がいっぱいだったので
ビールはいいや、と
Yはひや酒を
Yネとあたしは赤ワインを。
瓶のそいつはくせがなく
意外とよかった。
畳に足を延ばして
『宇ち多』の緊張感も
開放する。
最後は楽しめたものの、
いろいろドキドキしたもんなー。
トイレも行くか。
『宇ち多』じゃとても
トイレのことなど
聞けない雰囲気だったもんな。
しかしこの店はトイレ、
わかりにくっ!
一度外に出るんだけど
先に行ったYから
「水沢さんちだから」
と聞いていたからわかったけど
普通この扉開かないでしょ、
という場所。
ったく笑わせてくれるなぁ立石。
そんなことしてると
隣りにさっきのご婦人が。
「もうひとり来ないのよー
ボーリングで」
と、どうもその発音から
コリアンのよう。
二人も同じものを頼み
どうやら時間のかかる
そいつが来るまで
やたらうちらに話しかけてくる。
ノリは関西人のおばちゃんみたいだ。
どうやら50代と70代の姉妹
らしいのだけど。
Yのことが気に入ったのか
日本酒をご馳走してくれました。
さて
胃腸を整えつつ
控えめにワインを飲み
だらりんとしていたら
来ました!
でっかい鶏もも!
素揚げといって
低めの温度でじっくり揚げるのだそう。
へぇ、この店ひっかかったけど
これが名物なんだ。
Yネがいなかったら
絶対食べてない。
その巨大なもも肉を
店のおばちゃんが
ナイフで軟骨ごと
ざくざくと切り分けてくれる。
すごいこれ美味い!
外がかりかり
中はジューシーってさ、
ありがちだけどほんとそんな。
特別な味付けはないんだけど。
おなかいっぱいだった
はずなのに、ほねまでしゃぶって
ペロリ。
気付けば
いつの間にか店はいっぱいで
老いも若きも
全員がそのもも肉を食べてる。
すごい風景だ・・・
しかもまた外には人が
並んでいる模様。
また食べたら出なきゃな雰囲気?
と、店をあとに。
どうしようかーと
時計を見るとまだ18時。
信じられん!
すばらしき平日呑み。
おなかいっぱいだけど
まだ帰れないなーと
うろついていて
結局『二毛作』に戻ろうかってことに。
「二毛作だけに」
って、ギャグもすっかりおやじですよー、
なうちら。
先客二人のところに
ワケ知りですわりこむと
店のおにーさん
「あれ、おかえり」
て。
いいね、立石デビューの日にして
「おかえり」なんて
うれしいお言葉。
「どういうスケジュールだったのー」
いかにも一見とはわかったので
『宇ち多』帰りに寄ったのだろうと
思っていたけど
飲めそうなのにやけに
軽く帰っていったな、と
疑問に思ってたのだそうな。
はは、そりゃ宇ち入り前だもの。
とはいえまた
名物のおでんは食べられないのだよー。
コーヒーリキュールでカクテル作ってもらい、
Yはにごり酒、
Yネは赤ワインを。
『鳥房』に行ってきたというと
「あの鳥ひとりひとつずつ食べたの?」
と、となりにすわる常連さんに驚かれ。
・・・何か?
全然いけました~♪
それからここ『二毛作』も
人が入れ替わり
人がどんどん増えて行く。
日本のシングルモルト
「イチロー」を二種類いただき
となりの常連さんやら
向かいの常連さんやらと
とりとめもなく話をする。
お店のおにーちゃんひとりが
ぎりぎり通れる隙間をあけて
向かい合ったカウンター。
これまたこの近さが
知らない人同士の会話をすすめ
なかなか楽しかった。
うっかり長居してしまい
「あの予約が入ってるので」
と、遠慮ぎみ言われてやっと
気付けば3時間ぐらいたっていた。
つまみもまったく食べず
居座ってしまい申し訳ない。
行列する人がいなかったから
気付かなかったけど
ここも回転よくさくっと
出ていかなきゃいけない店だったのかも。
でもここも居心地よかったんだもん。
ごめんよー。
今度はメインメニューのおでんを
頂きにリピートしたいもんだ。
あとで調べたら
お店の方相当お酒も詳しいみたいだし。
そのあとうっかり
別の呑み会に吸収されそうに
なったけど微妙なタイミングで帰宅。
でもよかっただろ、
やはり長時間呑みは疲労がたまる。
しかもきのうの酒の種類がすごい。
ビール
紹興酒
ハイボール
ビール
赤ワイン
コーヒーリキュール
シングルモルト
でも最後にどうしても
我慢できなくて
家で缶ビールあけたあたしはやっぱり
黒ラベラーなんだな。
いい夏休みでした!
こんなロクデもない遊びに
つきあってくれるロクデナシな
友たちに感謝しつつ。
そして
立石、気取りのない町ですてきです。
っつーか、一日長いと日記もなげぇ。

ターコイズの瞬き

きのうは。
久しぶりに
石川町のカリスマんとこへ
髪切りに。
いつもは通らない
元町のメインストリートを
犬連れた金持ち風の人たちを
避けながら歩く。
扉全開でクーラーがんがんかけてる
店からのひんやりした空気を浴びるために。
だけど
代官坂に入った所から
坂を登りつつやはり汗をかく。
「暑い~」
とクーラー下のソファーに
倒れこむあたしに
凍ったジョッキで麦茶。
やるね、カリスマ。
ビールだったら
もっとよかったけど。笑
カラーしてもらって
切りたそうにしてるカリスマに
「おまかせ」。
二度も続けて
他の人に切ってもらった頭には
やはり違和感があるらしく
「ここ、相当重そう」と
ちゃきちゃきとはさみを入れまくる。
うわ、今日はまた一段と短くされそうな予感。
さて
前にも書いたけど
ここでは『ナショナルジオグラフィック』
を読むのも楽しみのひとつなんだけど、
ちょっとした発見があってびっくり。
記事は
エルトゥールル号120年の記憶」というもの。
120年前に日本で遭難したトルコの軍艦を
地元の人が総出で救助して
トルコと日本の友好の礎を作った、という話。
あ、この話
M田さんがブログに書いてた話だ。
と、ピンときたあたしは
興味を持って読み進む、、、
場所は和歌山の串本にある大島、
大島、、トルコ・・・
「!」
あたしの頭の中に
ターコイズブルーのタイルの壁が
フラッシュバック。
そこ、行ったことある!
10年ほど前
高野山で宿坊に泊まり
紀伊半島を電車で移動。
田辺で海がめの産卵を見て
串本を経由して
那智の船でしか行けない宿に泊まり
勝浦からフェリーで帰ってきたんだっけ。
その時
串本で自転車を借りて
大島を横断したんだった。
とにかく端っこに行きたくて
時間も考えずひたすら端っこまで。
そこにあったのが
「トルコ記念館」だったんだと思う。
もう日暮れ間近で閉館していて
何の施設だかわからずに
でも
「こんなとこにイスラムみたいな模様」
って写真を撮ったのを思い出した。
ちなみにこの島横断は
無謀だったようで
帰り道は結構つらかったんだけどね。
そして
トルコの人たちは
この120年前の出来事を
ちゃんと後世に伝えていて
今も日本に友好的なんだって。
そうなんだ。
そういうのって大事。
外交って、
えらい人同士が握手することなんかじゃ
決してないよね。
事件は現場で!
ってヤツ。
そのつながりを知ったのがうれしくて
早速M田さんに報告すると
そのトルコ人を送り届けるのに使った船に
「坂の上の雲」の秋山真之が乗ってたらしいぞ、
との新情報。
なんと~。
なんだか歴史ロマンに自分たちも
わずかながらかんだ気がして
ちょっとうれしいのだ。
それにしても
自分で言うのもなんだけど
あたしの旅行はなかなかイカすよなぁ。
しかも自転車!
今ロードレースにはまってるのも
ある意味必然か。
ブエルタの方は
やはり山岳が面白い。
もう決まりか、と思ったところで
失速したり
その隙を突いて
モーレツに追い上げる人がいたり。
でも
マイヨロホのアントンが
落車してリタイアを強いられた図は
つらかった・・・
放送してる人たちも
現地にいる観客も
明らかにがっかり。
そして一緒に走っていた誰もが。
きっとアントンがいなくなって
暫定1位になったニーバリ含め
アントンを追っていた選手のみんなが。
落車した時の痛み、
そして何よりレースを
続けることができなくなってしまう痛みを
誰もが知ってるんだと思う。
ちょうど先週のゴルフで
遼くんが相手のミスで優勝を
手にした瞬間の苦悩の表情が
ほめたたえられていたけど
スポーツをやる人のそういう
自然な思いやりの心に
動かされる。
あたしは遠くから
ただ見ているだけの
ただの人だけど
せっかく自転車レースに
出会ったんだから
そういうレーサーたちの気持ちを
ほんのちょっとだけでも
理解できればって思う。
ほかのスポーツも見て来たし
自分も少しはかじってきたけど
自転車レースってほんとに
そういう思いやりのシーンを
見かけるんだもん。
その世界では
当たり前のことなんだろうけど
風よけのために入れ替わって走る姿、
ジャージにいくつもボトルをつめて
仲間に配ってまわる姿。
こんな姿を見るだけでいちいち
満たされるあたしです。
知り合いの自転車乗りの子のブログでは
「自転車乗りはすべての自転車乗りを
リスペクトしている」って書いてた。
なんと~
ええ話や~~~
すばらしきロードレースなり~♪
なんて話は
トルコを越え、スペインにまで
飛んでしまったけど
案の定あたしの髪はまた短く
えりあしまでじょりっと。
まあいいや
今週末は山登って髪なんて
構ってるヒマはないし
カリスマは信用してるし。
そんなきのうの戦利品は
アシスタントのAすかちゃんが
最近雑貨屋さんに置いてもらっていた
という自作のハガキ。
ビミョウな色使いが
気に入ったのでお買い上げ。
あと最近
ここに来たあと寄ることにしてる
「H&H」という雑貨屋さんで
かっこいいつめ切り。
気に入ったものに会えた日
っちゅうーのはうれしいね。
さて
レースの方だけど。
とうとうフランクが飛び出した。
前に追いつくかなぁ。
リーダーを離せるかなぁ。
がんばれにーちゃん!

おいちゃんの最期に

母の兄が亡くなった、
との連絡が来たのは
金曜の仕事中。
あたしが記憶してる
子供の頃の夏休みには
すでに全盲で
鍼灸師をやっていた
おいちゃん。
母の兄たちはみな
豪快で酒呑みで明るい人たちだったけど
その中でも気後れせず意見を言って
存在感のある人だったと
記憶している。
目が見えない分
きっと人には見えないものがいろいろ
見えていたのだろうと
聞いてみたい気持ちもあったけど
両親の郷里には
子供の時以来
行く機会も余りなくなって
今となっては残念な気がする。
今日はお通夜、
下関からちょいと東京にも
ふらっと寄ってくれるかしら。
母から
「あんたの香典は立て替えとくわよ」
というメールをもらい
兄弟に「弔電打つ?」と
メールしてみた。
一緒にどお?というつもりで。
と、兄からすぐ
「うちは別にするから」
との返事。
あーそうか。
そうだよね。
あたしが結婚していた頃だったら
そんな相談もしなかった。
あたしにも「うち」がある時は。
それを失った今
自分ひとりで「うち」
だという意識を持たなくては
ならないんだということ。
そんなことをあらためて
思い知らされた気がして
ちょっとした衝撃。
兄や弟になんか興味ないし!
と言っているのは
いつもあたしの方なのに
それならそれであたしは
ちゃんと「独立」しなくちゃ
いけないんだって。
してるつもりだったのに
いざとなったらこれかよ、自分。
そんな思いを持った。
ただ
忘れた頃に
「で、どーする?」
なんて無邪気に返信くれた
弟の末っ子らしいセリフにも
笑ってしまい
「別にするんだよ。あて先は・・」
と、姉の顔でメール。
でもこいつもこれでいて
ちゃんとヒトノオヤだもんな。
でもこういった気付きは
ゆっくり話すことはできなかった
おいちゃんからの最後の
メッセージだったのかな。
ちょうど
shindouさんとこで
梅さんのおじいちゃんとか
今朝のテレビで浅田家や
児島でジーンズ作ってる家族とか
そういうもの見たりして
いろいろ思うところはあって。
うちはかなり
他人行儀な家族で
お互いに泣き言を言ったり
秘密を打ち明けたり
そういう相手では
決してなかったと思う。
だから仲のいい家族というのには
あこがれるのだけど
それはまだあたしにも
チャンスがあるのだから
がんばらねばならないのに。
目先の楽しいことに溺れて
逃してしまうんでしょうか。
こういう自問が繰り返される。
だけどだからと言って
酒飲まずにまっすぐ帰って
家でテレビでも見ていれば
「運命の人」が現れるのか?
年相応の服装して
おとなしく電車に乗っていれば
王子様が声かけてくれるのか?
この言い草がすでに
ダメなのかねー。
でもあたしつきあったら
結構かわいいですよ!
と、わかんねーけど
世界に向かって書いとこ。
ってことでよろしく!
あれ?これでいいのかな、おいちゃん。

朔日の月

ここんとこの古書の仕事で
朔日、なんて言葉を覚えてから
すぐにでも使いたいと、
カレンダーにメモしていたのに、
今日は雨。
ただでさえ生まれたての月。
見えねーじゃん!
だけどおかげでぐんと涼しくなって。
恵みの雨ってとこだね。
久しぶりの雨音も
仕事のいいBGMで。
きのうまでは。
ほんとに暑くって。
そんな時あたしは夏バテせずむしろ。
むしょーに酒呑みたくなったり
汗かきたくなったり。
この夏はそんなことの繰り返しで
乗り越えて来たんだけど。
っていうかほとんど前者ね。
で、久しぶりにきのうは
汗かこうって
平日初めて泳いで帰るつもりで
水着を持って出社。
と、言いつつ
昼間にモーレツに餃子が
食べたくなったので
呑み友おやじたちMMTに
「今日はどうなのよ」
と、打診してみる。
「サッカーが見たい」
「落語が9時まで」
「会議だけどあとで合流するかも」
そんな曖昧なメール。
じゃああたしも
「泳ぎに行ったあと連絡するかも」
ってことで。
20時に入ったプールは
予想はしていたけど
圧倒的に親父が多い。
親父といっても
あたしと同年代、または
完全に年下のヒトたちなんだけど
つかった水がぬるい!
うわーなんか「おやじ臭」する気分。
泳ぐあたしにまとわりつく水が
休日より重い感じ。
しかもビミョウに混んでいて
プールの端に人がたまって
泳ぐタイミングをお互い
見張りあってる感じ。
そのプレッシャーにおされて
泳ぎ始めると
うっかり前の親父に追いつき
水の中をかく毛むくじゃらの脚に
追いつきそうに。
うわーこれキツっ!
水はぬるいし
ビジュアルでもそんな攻撃じゃ。
すっかり士気(?)
のうせたあたしは
なるべく人のいないすきを狙って泳ぐ。
っていうか水の中で無心になりたくて
泳ぎに行くのに
ここでも「社会」。
めんどくせーーーーー!
疲れておやじたちにメールすると
どうやら『きん助』らしい。
ちょっと遠いなぁ。
家は目の前だし、またね!
って心の中で手をあわせて帰る。
日曜カヌー行っていたので
月曜料理したお弁当料理に加えて
もう一品ピーマンとしいたけの
チャプチェを作り
自転車レース観戦。
えーアンディリタイア?
たしかに、自転車乗り
朝の5時まで飲酒はまずいですけど。
でも移籍の決まってるアンディ。
そういうごたごたが見えて
ちょっとつらいなぁ。
あけて本日。
映画会社に勤める兄に
ぜひ見るように言われていた
映画でも観るかな~と思いつつ
気はすすまない。
と、呑み友M田さんからメール。
待ってました!
「餃子食べたい」というあたしに
いろいろ店を提案してくださる。
「じゃ、遠州屋でお願いします!」
と、なんとなくピンときた
春日の店に決める。
餃子はないんだけどね。
それをかぎつけてか
昨日会えなかったMス田さんが
「今日のビアガーデン中止でさぁ。
・・さみしくなんかないんだけどねー」
って、偶然メール。
タイミングいいね。
「春日だよ」
と、T腹さんが
「奇遇ですね、水道橋で飲んでます」
って。
あーやっぱりこいつら。
きのう会えなくても
がっかりすることはない。
こうやって集まるのだ、
呑みたい情熱のある人たちは。
仕事山積みの同僚☆をおいて
お先に春日へ。
M田Mス田が先発だったけど
この二人の顔を見ると
安心する。
いつからそうなったのか
知らないけど
このおやじたちの顔見るとね。
(不本意だけど)。
『遠州屋』は始めてだったんだけど
つまみがなかなか美味い。
〆さば、アジフライ、ポテサラと
キリンビールを頂く。
面白かったのが
アジフライなど揚げ物を
持ってきた時に
「来た来た」とその行く先を
見つめていると、素通り。
「あ、違ったか」
と、見ているとすぐ
折り返してくる。
「?」
と思ったら、どうやら
うちらの後方のカウンターでわざわざ
練りたての辛子をつけてくれるようなのだ。
す、すばらしい!
おかげさまでピリっと辛い辛子に
あつあつの揚げ物がマッチグー!
すごいよすごいよ。
でもすごいのは、素通りした
店員をみて
「辛子か?」と
的中したMス田さんがすごい。
始めて尊敬したよ。
そしてこの辛子が美味かったのよ。重要。
なかなかの料理人さんがいるらしい。
そのうち
バラバラとT腹さんや☆も合流。
くっだらない話ですごーく盛り上がり
楽しかった~。
三人は結婚して
大きな子供のいる家庭の親でもある。
こんな人たちと遊んでいていいのかな?
同じようなノリで!
まあ
なかなか出会えないけどね、
こういう人たちには!
そういう意味ではほんと
すごいんだよ、あたし。
だから
いいんだろ。
うん、いいのだろう。
わかんねぇからとりあえず
自分肯定で!