地下街の少年に学ぶ

きのうは。
家帰ってから
ブログの続き書くつもりが
あじ焼いてそばすすって
あとは三島の
「複雑な彼」を一気に。
ここんとこ角川で出してる
軽い感じの三島シリーズ、
お嬢となぞめいたモテ男の小説は
すらすらと読めておもしろいのだけど
アベジョージというオチには
驚いた。
そうだったのか・・・
さておとといのことね。
サッポ★の営業マンで
今は名古屋勤務のF村さんが
久しぶりに出張ということで
「神保町会」のメンツで飲むことに。
その日とんぼ帰りであろう
F村さんにあわせて東京駅、
ということになるが。
急遽出張がなくなり
F村さん上京せず。
まあでもせっかく店まで決めたんだし
飲みましょう、ということで。
19時に会社でて
八重洲地下奥の『三六』へ一番乗り。
生を頼むと
「ほい!エビスいっちょ!」
なぬ?
今なんて・・・?
うちら黒ラベル好きの集まりなのに
まさかの「エビス」。
メニューを見るとどうやら
瓶ビールもないようだ・・・
がっかりして一斉メール。
ほどなく
店をとったサッポ★社員のPちゃんがあらわれて
「会長(あたしのことね)すいません!」
って平謝り。
「うちの社の情報が更新されてないようで」
おにーちゃんにたずねてみたけど
やはり瓶ビールもなく。
遅れて参加の元祖、☆から
それぞれ「じゃ、ほかの店に移動しよう」
ってな返信。
あはは、さすが神保町会。
ところがここのエビスが
ほどよく薄くってまあまあだったのだ。
そんでもって料理は結構美味しい。
「売り切れ」のメニューが
恐ろしく多くもあったのだけど
その中で選んだ
たん刺し、レバ刺し、
もつ煮込み。
枝豆、ポテサラ、なめろう。
さといも煮、豚の串などなど・・・
期待していなかっただけに。(失礼。)
さらに印象深かったのは
ここのおにーちゃんが
非常に丁寧で。
一番乗りしたあたしに
近寄ってきたおにーちゃん、
「こちらアスパラガスを揚げたものでございます。
お店よりのサービスです・・」
と、ご丁寧に説明してくださる。
いつものあたしなら
(いいからビール持ってきて!)
(この店でその丁寧さは必要ないだろ)
(サービスとかいってそれお通しじゃん)
と意地悪く突っ込むところなんだけど
なんとなく彼のその丁寧さに
あわせたくなって
こちらも背筋を伸ばしてその口上を
聞いてみた。
あたしは人とは
上でも下でも肩肘張らせない、が
モットーなんだけど
それは丁寧にするのが照れくさくて
もっと言えば面倒なだけで
ほんとうはあまりいいことではないんだよね。
かと言って過剰で間の悪い丁寧さというのも
センスないと思うんだけど
このおにーちゃんの丁寧さは
板についてるというか
ものすごく自然でちょっと
こんな居酒屋(失礼!)には
似つかわしくないのだけど
すごく気持ちよかったんだよね。
ビールの件も
瓶ビールがないかと聞いたことから
黒ラベルが飲みたかったという話に発展し
「宴会でお出ししたことはあるんですが」
とのご説明。
そのあとも
彼はオーダーを
とりにくるたび、
その丁寧さはくずさず
独特のテンポを守っていて。
ちゃんと目をみてビールを
渡してくれるのがうれしくて
「たん刺しおいしいね!」
なんてこちらも声かけたりして。
そうは言っても
久しぶりの組み合わせだったので
そのうちおにーちゃんのことも忘れ
ビールビール。
でもやっぱ黒ラベルだよねぇ、
ということでななめ向いにある
『ライオン』に行こうと
話はまとまる。
お会計して店を出ようとすると
フロアにいる三人の店員さんが
お見送り。
件のおにーちゃんも外にまで
出てきてくれたので
「今度来る時は瓶ビールよろしくねー」
と、軽口をたたいてみた。
そしたらめちゃめちゃいい笑顔で
「はい!ご連絡ください!」
って両手を差し出してきて握手ですよ。
なんと。
ばりかわいかーっ。
東京駅で困ったら、
の店としてインプット。
やっぱ店は人だよねぇ!
なーんて
直後にはななめにある
『ライオン』に吸い込まれてく
不義理な姿もしっかり見られてましたが。
ところがこのライオンの生が
ドライすぎてイマイチ。
Pちゃん曰く、暑いから
急冷却しようと
ガス圧あげてるんじゃないかって。
なるほど、そんなこともあるのね、、、
生ビールってデリケートなのね。
あーあ黒ラベル好きが
4人も集まったのに
ビールには
恵まれない日だったなぁ。
でも気持ちのいいおにーちゃんが
いろいろ一掃してくれて感謝。
こんなことで喜んでるあたしって
やっぱおばちゃんかねー。
かねー。
ねー。
でもまあたしも
人に接する態度には少しは
注意を払いましょ、って
そんな反省もね。
八重洲地下街にも学ぶことアリ!

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