ふいの雨に思い知る~山と湖の旅①

先週土曜のこと。
7時すぎの東北新幹線に乗るべく
東京駅でNNちゃんとB当と
待ち合わせ。
一年一度の「本気山」。
今年は福島の安達太良山へ。
新幹線の中
ごはん食べてる間に
あっという間に郡山。
ローカル線へ乗り換える所で
男子組、山友Kちゃんと
T中くんと合流。
Kちゃんはサル仲間でも
あるのだけどT中くんには
ほんとうに山の時にしか
会わないので
「久しぶり」って。
彼らの前情報によると
高低差400mだし
大したことない、と。
今年すでに
低山部を経験してる女子組は
なめきってる感じ。
朝ビールはさすがに我慢したけど
あたしもW杯とツール観戦が忙しく
普段より運動していない状態。
ローカル線で二本松まで行き
そこからバスを乗り継ぎ
さらに5人乗りロープウェイに
ぎゅうぎゅう詰め込まれ
登山口へ。
標高は1300mぐらい。
11時前だったと思うけど
下界と変わらない気温で
めっちゃ暑い!!
こんなところなので
社員旅行と思われる
旗持ったねーちゃんに連れられた
ネクタイに皮靴のおっちゃん
とすれ違ったり
小学生の遠足に出会ったり。
とりあえず智恵子の
「ほんとうの空」ポイントを過ぎ
歩きだすと
ほんの数分で汗はだらだら。
傾斜は楽なのに
その暑さが体に重い。
こんなことで大丈夫なのか?
と、言葉をかけあい
こまめに水を採りながら
ゆるゆると登る。
標高が低いと気温はあまり
変わらないので
夏の低山って実は結構
つらいのだって。
なるほど。
だけど空は真っ青。
緑が輝いていて
がんばろうって思える。
それが山だよなぁ。
そう思って足を動かしてると
だんだん足も軽くなってくる。
気温のせいだけでなく
やっぱり歩き始めというのが
いつも一番つらいような気がする。
尾根に出ると
風が吹いて気持ちいい。
前方に目指すところも見えて
足もまた自然と動く。
途中止まって花の写真を撮る
おっちゃんに声をかけたりしてたら
案外簡単にたどり着いた
1700mの安達太良山山頂。
それほど登っていないのに
360度見渡せて
気持ちいい風景。
植物がなくって
むき出しな感じも
ちょっと高山ぽくて
「登った感」がある。
ビールで乾杯している
グループもいたけど
ここで往復するのかな。
うちらはそんな集団からは
はずれて、もうちょっと
足を延ばして縦走。
鉄山を目指します。
この風景がすごかったな。
採石場なの?というような
人工的にも見えるこの風景。
自然にできたものとは
オドロキ。
その先の山間にはかすかに
湖のようなものも見えて・・・
桧原湖だったのかな。
岩と
丈の低い植物の茂るゆるやかな道で
余裕で風景を楽しみながら
歩いていたらところ
NNちゃんが大声を。
なんと、テンがいた!
きれいなオレンジの毛で
ちょっと立ち上がり気味に
こちらを警戒しながら見てる。
こういう体験をすると
やっぱり登らなきゃ
できない経験だよなーと
実感する。
いつの間にか
気温も少しさがったので
鉄山の頂上で
栄養補給して
下山の道へ。
あとは降りるだけかぁ、
なんて気分は軽くなっていたのだけど
いざ降りてみると
実は下山も結構大変なんだよね。
岩にしても砂利にしても
重力に逆らって常に
足を踏ん張らなければならない。
スティックを取り出し
かなり手の力に頼って下山する。
あとで足より手のが筋肉痛だったのは
間違いなくこのせいだよなぁ。
足元に気をつけながら
のろのろと歩いていると
遠くで雷の音が。
へ?
今日は大丈夫だと思ったのに。
案内役の男子たちが
「雨降る前には下りなくちゃね」
と、少し焦りはじめた。
と、ちょうど道の方も
地図通りにいかなくて
不安も感じはじめていたみたいで
全員に緊張感が走る。
やっぱり山の天気は・・なんだよね。
タイム的には予定通りだったみたいだけど・・・
ぽつり。
とうとうやってきた!
早めに合羽着ようって
山に慣れてる男子たちが
指導してくれて
暑くてたまらなかったけど
合羽を羽織ると
まるで蒸し風呂状態。
つらいなー。
だけど雨で衣服が重くなったり
それで体が冷えたりしたら最悪。
こんな山でもちゃんと
対策しなくちゃね。
彼らのアドバイスはやはり
助けになります。
それにしても
遠いなぁ。
と、思っていたところに
温泉の源泉があり
若者たちがつかっていて。
かなり軽装で風呂からあがって
山を下って行く。
ちょうど道が二手に分かれて
迷っていたところだったので
彼らについてゆくことにする。
ところが。
そこからが長かった。
どうやら車をおいて
軽装で来たみたいなんだけど
そんな道じゃない。
雨ですべりやすくなった道に
細心の注意を払いながら
のろのろとすすむあたしたち。
いやー彼らは
不思議な人たちでした。
そのかっこで?
というレベルで。
だけど
そちらに行けば道が拓けるだろう、
という確信を得られたので
気持ち的には
かなり助かりました。
雨も思ったよりは
ひどくはならなかったし。
あとはひたすら距離を稼ぐ、
という感じでした。
傾斜はないけど
砂利は足がすべるので
少し靴擦れのような状態になって
この下りがつらかったな。
日が落ちたら
最悪なので
男子たちの足も速まるし、
そうなるとわずかな歩幅だけど
男女の差がつらくなるのです。
ほんとうに登りが
あの程度でよかった。
登りもそれなりで
この下りだったら
一体どんな状態になっていたか。
もー限界!と
弱音をはいてるうちに
なんとか17時前には
中ノ沢温泉の宿に到着。
とりあえず風呂で
雨と汗を流そうって。
山小屋じゃなくて
よかったよ~~~。
さっぱりしたあとは
夕食を待たず
とりあえずビール。
サッポロはなかったけど
キリンの自販機が
一箇所だけあるのを発見して
プシュ。
美味い~~~~~
この1杯のビールために~~~♪
それから大広間でお食事。
どこよりも早く
着席のうちらグループ。
まったく健康的だね。
で、実はこの宿
ぎりぎりまでとれなかったのに
しつこく検索していたら
なぜか51%オフでとることができ
何がオフなんだろうね~?と
いろいろ想像していたのだけど
部屋もリニューアルしたてだし
ごはんもほかの席と違う風でもなく
ふとんも敷いてくれてるし
何かを制限されることもなく
まったく快適な宿だったのでした。
T中くん、グッジョブ!
食事後
男子部屋に集まり
ひたすらビール。
実質飲んでいたのは
三人だったのだけど
その唯一のキリンの自販機を
空にしてしまいました。
んじゃお開きってことでー。
23時ごろばたんきゅー。
続きはまた。

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