今日だけは「ビール」より「残波」

きのうは。
毎年恒例の
横浜ドラゴンボートレースに。
去年の雨とはうってかわっての
晴天でうれしー。
10時集合で
早速朝ビールを購入して
山下公園へ。
金曜の品川での酒も
これでリセット。
参加メンバーは
のみ友おやじたちの
サッカーチームと
あたしの友人たち、という
構成なんだけど
今年はあたしの友人たちが
方々へ拡大していって
なんだか女子が多い。
はじめましての
ご挨拶をいろいろなところでしたり
一年ぶりの再会をなつかしがったり。
妙な集まりになってきたよなぁ。
あらかた集まったところで
全員の顔あわせ。
今年はあたしの独断で
チームカラーをピンクに指定したのだけど
みんなそれぞれ調達してきてくれ
その姿を見ると
なんとなくの連帯感がうまれるようで
ちょっとうれしい。
そこから男女に分かれて
身長順に整列。
それを轟沈部と落伍部の
2チームに分けて
早速陸(おか)練習。
とりあえずオールの持ち方と
掛け声の練習だ。
恒例の「ビール」で行こうかと
していたら
今年初参戦のあきらちゃんから
「あ行のが力が入ると思いマース」
との提案。
言われてみれば、そうかもね・・・
ということで今年の掛け声は
「残波」ということに決定。
・・てか酒から離れろよ・・
でもこの「残波」、実は
結構効果あったようで。
自分たちのレースが
近くなって集合場所まで
行く間に何気なく
今漕いでる船を見ていたら
あれよあれよという間に
沈んで行く・・
なにあれーあんなの見たことない!
どうやら、漕ぐのに夢中で
船の中に水がたまりすぎて
重くなってそのまま
沈没することが
あるらしいのだ。
転覆の図は見たことあるし
注意も受けるのだけど
沈没って・・・。
そうなる前に気付けよ!
レスキュー船に乗せられ
帰ってく人たち・・・
はじめて参加の子たちが
それみてビビり始めたけど
あれはないって!
珍しいもの見たよ。
真昼間の太陽の下
集合場所でいろいろ
注意事項を聞きつつ
敵たちと顔を合わせ。
3チーム対決なんだけど
ひとつはファミリー系、
ひとつはなんだか若い男が
うじゃうじゃいる・・
強そうだな。
無意味に声もでかいし。
どうやら消防団らしいという
うわさだってけど。
うちらも負けずに
無意味に声だして
士気をあげる。
円陣組んだりなんかして!
みんな妙にうれしそうだけどね。
こういうバカさ加減がね、
なんとも楽しいのだよ。
救命胴衣を借り
オールを借り
はだしになったら
いよいよ船に乗り込む。
先頭に太鼓のあきら、
最高峰に一年で一番輝いてると
毎年ささやかれる舵取りY野くんが乗り
あとは左右8人ずつに分かれて
[#IMAGE|c0049455_056480.jpg|201005/24/55/|right|150|220#]漕ぎ手が座る。
去年は前方を軽くするために
女子を前に集めたのだけど
今年は男女入り混じって座る
という作戦に出てみた。
全員乗り込むと
いよいよ漕ぎ出すのだが
オールにあたる水圧は
強すぎず、ちょっと力をこめるくらいで
ちょうどいい。
ひと漕ぎごとに水に乗って
すーっとすすむのを
体で感じる。
こいつが気持ちいいのだ。
あたしたち落伍部の船は
2コースでまん中。
スタート地点まで
かなりスムースに行き
「ちょっとうちら巧くない?」
なんて口々に言い合い
写真を撮るなんて
余裕まで見せていたのだけど
左のファミリーチームが
なかなかやってこない。
とうとう関係者が舵を取って
スタート地点に並ぶという始末。
彼らは最後までいけるのかね?
そしてスタート!
調子よく波に乗って
これがまた気持ちいい。
まっすぐ行きさえすれば
これは結構いいタイムでるかも。
・・と思った矢先
右の船が左に
左の船が右に
大きくまがって
両側からうちらを挟みこむように
接近してきた。
「ちょ、ちょっと邪魔すんなー」
って大声をあげる。
だけど向こうは向こうでもう
コントロールがきかず
必死になっている様子。
これはやりすごして
どうにか自分たちだけでも
立て直さねば、、と
「左だけ漕いで!」
少し迂回して2艇から離れる。
「スパートかけるよ、まっすぐ!」
と、また全員で必死に漕ぎ始める。
「残波!」「残波!」
自分たちの漕ぐ水が体にあたるけど
そんなものかまっちゃられない。
ひたすら前を目指して
一心不乱になる大人20人。
「ゴール!」
氷川丸の手前で減速して
迂回する。
ここで完全に止まると
自分たちの漕いだ波が
氷川丸にあたって
返ってきて転覆すると
口うるさく言われていたので
「漕ぎ続けて~」
と、誰からともなく声があがる。
そんな難所も抜け
アクシデントもあったけど
ゆっくりスタート地点に戻る間
みんな満足そう。
初めての子たちも
「楽しいですね!」と
いい笑顔。
そうなんだよ、そうでしょう?
途中、曲がった挙句
転覆した若い男子チームが
船に乗って連れ戻されてるところに遭遇。
おいおい、
どうしてそういうことになるのよ。
おもしろ半分に声をかけると
やつらもなんだか妙に笑顔。
それはそれでいいんだけどね。
でもあたしはあそこの海では
泳ぎたくはないなぁ。
陸に上がると
轟沈部のみんなが
アーチで迎え
「がんばったがんばった」
と、ハイタッチしてくれる。
そんなこともうれしい。
タイムを聞けば
去年の2分にせまる
2分14秒。
邪魔されたわりには
速いんじゃない?
と、それなりに満足。
ビールビール!と
クーラーボックスに突進する。
ほんとは競技中には
呑んではいけないんだけどね。
次のレースまでの約1時間、
応援にきてくれた元祖なんかも含め
総勢40人で大宴会。
ビールだけでなく
ワインだの焼酎だの
すごい騒ぎで。
あちこちで
戦術についての反省や展望が
語られる・・・
「残波」って案外よかったよねとか。
うちら水をかき出す必要ないって
巧いのかな?とか。
たった2分やそこらで
こんな結束を得られるこの遊び
ほんとうにおもしろいのだ!
さて
次のレース。
轟沈部がなかなかの健闘。→
ちょうど入れ替わりで
ハイタッチはしてあげられなかったけど
タイムに満足の彼ら
「お前らもがんばれよー」って
ちょっと上から目線。
くそ、なんかむかつくな。
相手はまた同じ2チーム。
さっきは曲がってごめんなさい、
いえいえ、なんて
そんな会話もあったり
なごやかでいいのダ。
さて次なる目標は。
まず自分たちがまっすぐ進むことと
まわりが曲がってくる前に
抜け出すことと
轟沈部を超えること!
そしてスタート。
今度は1コースの若い男子チームが
曲がりもせず猛烈に先行してく。
むむ、やつらやりおる。
そうなると男子チームは強い。
必死になって負けじと
スピードを保つ。
「残波!」「残波!」
声もかすれるけど
腕もそろそろ限界だけど
ゴール目指して・・・
結局男子たちには及ばなかったけど
おかげでこちらのスピードも
あがったような気が。
どうだったんだろ?
そう思いながら
陸に戻ろうとするうちらに向かって
係りのマイクを取り上げて
轟沈部のやつらが
落伍部のタイムを読み上げてる。
やることが掟破りだなぁ。
でもそのタイム、
信じられないなぁ。

半信半疑で陸にあがると
なんと1分36秒
なかなかの成績なのだ!
びっくりです。
歓声をあげて
めっちゃ盛り上がる落伍部。
うれしい!!
集合してまた乾杯。
みんなで喜びをたたえあう。
タイムには別に
こだわっていなかったけど
やっぱりうれしいものだね。
落ち着いたところで
ぬれた洋服から着替え
銭湯に行くチーム、
打ち上げまで公園で飲むチームに
分かれる。
17時になり
恒例の中華街の店
『頓昌本店』へ。
ほぼ参加者全員が移動しての
大宴会。
あらためて
自己紹介しあったり
いろいろ話の花は咲く。
誰かがトイレにたったタイミングで
人が移動しはじめ
あたしもほぼ全員と話をすることができ。
これも楽しみのひとつなんだな。
結局
延々5時間ぐらい
呑んでたんでしょうか。
2分のレースに
5時間の呑み会!は
今年も健在でした。
だけど一軒じゃ
帰れないあたし。
当然みんなもそうかと思えば
意外に簡単に解散したので
残ったY野くん、T月くん、
Oちゃん、☆、S和ちゃんと
軽く二次会へ。
ここもわりと
不思議な組み合わせだったのだけど
終電まで盛り上がる。
いやー飲んだ飲んだ。
今年も楽しいドラゴンだったのでした。
来年もまた!

「今日だけは「ビール」より「残波」」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    まさに、エキサイト‼
    年々、大掛かりになってくね。
    あまりの人数の多さに、全く
    話すチャンスもない人もあり、残念。
    でも、海に出てからの醍醐味、細かくて
    来年は、わしも本気応援出来るべく、
    夏、トレーニングします。
    事前、サッカー見学もね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    元祖どの。
    暑い中、応援ありがとさんでした。
    トレーニングしてそのうち出場しましょう!

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