ミルクワンタン~それは歴史のおすそわけを頂くような

月曜は。
ジェフベック帰りの
元祖と南球先生が
「有楽町でどこか知らない?」
というので
帰り際にググってみたら
高架下に良さげな店が。
「ミルクワンタン」という
不思議になつかしさを感じさせる響きと
人のブログに載っていた
看板の写真で決めた!
はい、サッポ○だったんでね。
しかももう少し調べてみると
開高健も通ったというお店だとか。
ほほ~こりゃただものではあるまい。
ますます気になるのぉ。
ということで目的地は決定。
雨だったけど
だいぶ時間があったので
会社から徒歩でアプローチ。
それにしても東京駅のまわりの
巨大ビル郡。
どうもなじめない。
どれもこれもピカピカになっちゃって
色気というものがないというか。
そんな輝きから逃れるように残っている
うす暗い高架の下に件の店を発見。
近くにぽつぽつと
「狙った」新しい店も
できてるけど、そんなものとは
一線を画すしみったれた感じが
なんともそそられる。
ちなみに店名の看板とは別に
壁にかかっていた「ミルクワンタン」
の看板はほんもののレトロでイカす。
フォーラムのカフェで
ビールと小説片手に連絡を待っていると
元祖から電話が。
バリ在住の南球先生とは
一年ぶりということもあり
ハグで迎えられる。
でも会うの二回目だけどねっ!笑
ベックの興奮も冷めやらぬ二人を導き
その店『鳥藤』へ。
入るなり
「まあこんな雨の中ありがとうございます」
と、カウンターの向こうから
声をかけてくれたおばちゃんに
すでにメロメロ。
明らかに初めての客のあたしたちに
この受け入れ態勢、
こういう店が何よりもあたしは好きなんだよね。
すわるなり
きざんだねぎがたくさんうかんだ
何かのダシがらみたいなスープがでてくる。
寒いのであったまる!
うれしくて一気に飲んだけど
脂っこくなく、スープは透明で
絶妙な「お通し」だと
今あらためて思う。
瓶ビールをたのんだけど
「苦手な食べ物はなーい?」と聞かれ
どうやら料理の方は
おまかせらしい。
と、南球先生が熱いお茶なんて
頼んでる。
え?カラダでも壊したんですか。
まさか願かけ?
と、冗談めかしていうと
どうやら後者があたっているらしく。
このお方、元はアスリート
(いや今も?)なんだけど
そういう意思の強い姿を見ると
スポーツやってる人ってのは
やっぱり違うよなぁって思う。
そういう心の持ちようから
今まで彼が成し遂げてきたことの
話なんかを聞くと
ほんと恥ずかしくなってしまうのだけど。
あたしは自分には甘いもんなー。
好きなもんは好きなだけ。
いつ死ぬかわかんないし!
って感じだもんなー。
でも恥ずかしくはあるけど
そういう話を聞くのは好き。
自慢話っていうのは好きじゃないけど
「俺はこれだけやってきた
だからこうあるんだ」という話を
自信を持ってできる大人の誇りは
やっぱりかなわなくって
少なからずあたしの心に
何かを残してくれる。
(ちゃっかりおすそわけを
頂くってことなんだけど。)
若い連中と騒ぐのも好きだし
彼らだって、
あたしに影響をあたえてくれることだって
多々あるんだけど
それとは違うすごみを
最近は年上の「何かを成し遂げた人」に
感じることが多い。
まあそうは言っても
このお方、バリでもなかなか
バカなことを本気でやっていて
○じきつよしとのからみなんか
笑っちゃったんだけど。
そんな話をしていると
テーブルには次々と食べ物が
運ばれてくる。
それにしてもよくもまあ
ここまでバラバラなものを
出してくるよなーと
感心しちゃったんだけど。
スープのあとが
きぬかつぎと
こんにゃくの炒めもの。
なんこつの横にいなごが二匹。
(またこいつが香ばしくて美味い)
豆腐のサラダ。
大和いもとたまご。
白菜の浅漬け。
かますの塩焼き。
(あたまから食べた)
梅干&いぶりがっこ。
ミルク汁にひたった肉じゃが
(意外と美味い!)
チャーハン(納豆は遠慮した)
そしてクライマックスに
出てきました~
ミルクワンタン。
あ、バナナもでてたな。
で、名物ですが
ワンタンの皮が
ちゅるちゅるで
美味しかった~。
元祖が乳製品苦手なの
忘れてて悪かったんだけどさ。
でもミルクというより
いろんな出汁がでていて
クリームシチューに近い。
ビールは帰りがけに
店のお父さんに
突っ込まれるぐらい飲んだ。
いや、このおやじもなかなか
人懐っこくていいんだけどさ。
それでお会計が
ひとり4000円って。
気に入りましたかなり。
店を出るとまだ雨だったけど
東京方面にちょいと歩くと
すぐに駅までの地下道があって
傘いらず。
再開発の波が通りの向こうまで
来ているようだったけど
どうかこの店は残してくれ。
また近いうちに行かん♪

「ミルクワンタン~それは歴史のおすそわけを頂くような」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    さんきゅう。べいべぇ~!!
    相変わらず、ナイスな選択で。微妙なネーミングに
    今時の洗練さ感じてたら、とんでもない!!
    なんて、ヒストリーだったね。でも、お店の方も
    コミュニケーションの取り方に時間差あって、
    始めはこちら一方的に、“南方帰り”なんて言ってたら
    時間の経過と共に、絡んでくる感じ。なんか、やられたね。
    私は、自分に甘く、ストイックな感じに二人に共通点が
    とても多い気がするんだよね。自分に甘いってのも、二人とも
    自分で言ってるだけで。甘いって、ゆーか、自分発信がある
    二人なんだよね。すっげ、あこがれですよ。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    元祖どの。
    おもしろい店だったよね!
    発信ね。それはしていきましょーよ。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    返信遅れました。
    一昨日無事に帰ってきております。今年も楽しい会になり何よりでした。アレンジ有難う!!
    ミルクワンタンですが、最初のスープが元だと思うんですよ。ネタバレさせておいて、最後に予想を超えた”ブツ”を提供する…う~ん策士だ。
    2年連続JBの後は、レトロなお店探訪になっていますが、連続とくれば、次は継続がキーワードだと思いますね。続くかな(笑)。
    ”願掛け”といっても休んでいるのはアルコールだけ。一番好きなものは止めてませんから、正に自分に甘いですね。夏にチャンスがあれば競演しましょ!?

  4. SECRET: 0
    PASS:
    南球先生、お疲れ様でした~
    継続はJB御ダイにお願いしなくては!
    でもあの筋肉なら当分大丈夫そうだな。
    ノンアルコール生活がんばってくださーい。

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