犠牲になる勇気かその上に立つ強さか。

最近読んでた
日本の川を旅する
を中断して
(いやこれもかなりおもしろいんだが)
読み始めた
サクリファイス」。
日曜日にスポーツセンターで
自転車こぎながら読み始めて
きのう
ジェフベック帰りの
元祖と南球先生を待って
国際フォーラムのカフェで
読んでいたら
ずいぶんすすんだ。
二人と
呑んで帰ってから
一気に読み終えたのだけど。
おもしろかった!
ミステリーはあまり読まないので
近藤さん、あたしは
初めてだったんだけど。
小説としてのおもしろさは
世間の評判にまかせるとして
それより
まずはロードレースというものの
しくみを知って驚いた!
作品中、主人公がそれを知ってから
のめりこんで行くというシーンも
あるのだけど。
まさに。
なんてたって驚いたのは
列になって走る時
先頭を走ると風の抵抗を
受けやすいので
一番手を走る役を
交代で引き受けるらしい、
それが味方でも敵でも。
レース中でもだよ?
そのレースなんだけど
個人よりも
あくまでチームのエースを
勝たせる、というのが
前提にあるらしく
メンバーには役割分担があるんだと。
たとえば主人公がやってる「アシスト」は
先頭でエースの着いてこられる
早さを保ちつつ、
他のチームを疲れされるような
ペースでレースをひっぱって
駆け引きをしたりして。
最終的にもう大丈夫
というところでエースに
先頭を譲り、それまでで
さんざ体力を消耗した
「アシスト」はその背中を見送る・・
美しいっ!!
そんな競技とはつゆ知らず。
ただがむしゃらに走れる人が
勝つものだと思っていた!
ものすごい心理戦なんだね~。
最初は
注目されることのない
「アシスト」の辛さや嫉妬と
みんなが勝たせてくれる
「エース」の華々しさが対比して
書かれているのだけど
そのうち
自分は目立ちたいというよりは
自由にやれるから
「アシスト」の方がいいかも、
という思いが芽生え
さらにはそれでどうしても
「エース」を勝たせたいという
気持ちになる。
だけど
「アシスト」が「エース」を
勝たせたい一心で
自分の順位も捨てて犠牲になってくれる
ということは実は
「エース」にはとてもプレッシャーで
そちらの方が実は
辛い役割なのかもしれないのだ、、
という風に読者の印象も
変わって行くんだよね。
そこにミステリとしての
要素がうまく
からんでくるんだけど。
とりあえずレースを一度
テレビで見てみよう。
なんて思っているところ。
なんでもやりたがりのあたしだけど
とりあえずはね!
きのうのおもしろかった呑みと
有楽町のすてきなお店の話はまた。

「犠牲になる勇気かその上に立つ強さか。」への6件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    漫画にもあったような気が・・

    更にレースを観ていて面白いのが
    チーム内に二人のエースがいると
    味方の裏切りとかもあるんですよね。

    先頭引っ張ったアシストが調子の悪いエースを置き去りにしたり

    実は、裏で来期の移籍先とかが決まってたりして、、、
    感情的な部分も多くて、めちゃくちゃ人間臭さがあるんすよ。笑

    放映時間が殺人的に長いけど、お勧めっす。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    レースをやっている方々と、ツールドフランスをみたらば、
    解説がとても面白くって、あっという間の4時間でした。
    レースでもそうですが、練習でも集団についていけなくなったときに
    「ちぎれる」と悲しくなる。。。とか。
    サッカーオフシーズンにスカパーでやっているので、是非みてみてください。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    しばどの。
    なんかますますおもしろそうだな~
    サッカーも観ていられなくなったあたしに
    長時間鑑賞できるかね~?苦笑

  4. SECRET: 0
    PASS:
    B当。いいね、解説つき。
    その前にアンテナつける会やらねば!
    ベランダにころがっとる・・・

  5. SECRET: 0
    PASS:
    シーズン終わっちゃいますよ!
    あと4試合です。
    開催連絡お待ちしております。

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