フィクションとノンフィクションの間で

ブログ更新する時間も惜しんで
今週はコレ読んでました。→
仕事で扱ってる本なんだけど
こっそり持ち帰ってね。
別に三島好きってわけじゃないけど
絶版みたいなんで。
しかもななめ読みしたら
なんやするする読める感じ。
三島のとーちゃん、比喩がおもしろい。
三島とのやりとりを役所の上下関係に例えたり
家庭内のちょっとした不和を戦に例えたり。
まわりくどい言い方って普通は
わかりにくくなるもんだけどねぇ。
でも
小説って書かれた背景を知って読むかどうかって
ビミョウだよね。
時代背景ならば面白みが増す場合はあるけれども
作家本人が見えすぎるのはよくない。
だからこの本はこの本で楽しめたけど
すぐに三島を読むのは躊躇してる。
頭の中に彼の日常にまつわる事たちが
浮かんでる間は。
そういう考察をしながら読まないと
作家を形勢している
思想や主張を理解できないとおっしゃる方も
あられるだろうけど。
読んでる間、その世界に浸かっていられれば
あたしはいいと思う。
それから何につながるかは、自分が持ってるもの、
そのことが重要なんじゃないかな。
それとまったく逆で
スポーツはいいねぇ。
水曜だかに
たまたま寝しなにテレビをつけたら
やってた「スポーツ大陸」という番組。
その日は長野五輪のジャンプの
テストジャンパーを
やった人の話をやっていたんだけど。
あたしは五輪をまともに観たことが
ないもんで、この辺の事情、
全然知らなかったんだけど
日本の優勝にはいろいろなドラマが
あったんだねぇ。
代表選手が跳ぶ前に試しに、
そして地ならしのために
悪天候でも飛ばされるテストジャンパーの存在。
二回めのジャンプの前に天候が急変して
一回めで飛んだ順位で日本が4位になりそうだった話。
それを回避するにはコースが安全だと証明することになり
そのために飛んだテストジャンパーたちの気持ちの変化。
そして彼らテストジャンパーたちへの感謝の気持ちを
忘れていない代表選手、とくに原田のエピソード。
もちろんこれらを伝えるNH○の番組作りの巧さもあるけど
どのモチーフも「事実」だからね。
これがすごいんだよ、スポーツは。
こちらがどういう状態だろうと
もうその事実自体がすごくって
感動せざるを得ないんだよね。
汗かくなんてかっこわりぃ。
そんなこと言ってたあたしの過去を
知ってる人はきっと
笑うでしょうけど
まあ最近はそんな大人になったわけよ、あたしも。

「フィクションとノンフィクションの間で」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    お久しぶりです。三島さんはちょっと苦手・・・でしたが、珍しくガーリッシュな小説「夏子の冒険」が復刊されたようで読んでみようと思っていたところでした。これもおもしろそうですねー。

    わたしは地味にですが、途切れず更新してますよ。下のほうに挙げている「キップをなくして」は去年読んで、小学校のときに読みたかったーーーとじーんとしましたので小5の女の子への贈り物にチョイスする姐さん、さすが!と思ってました。2009年私の読んだno1は「通天閣」です。いつか機会があれば・・・。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    きたな!タナゾー。笑
    あたしのリンクがおかしかったのか。
    会えてうれしいよ。
    夏子の冒険、おもしろかったよ。あたしも三島苦手・・と思ってたけど
    これは全然違う。痛快ガーリー小説です!
    「通天閣」読みますね!

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