マリーナの富士と陰翳礼讃

金曜は。
神田は『チョークデイ』で
ピーちゃん@サッポ○、しず、☆で
呑む予定が、急遽B当、元祖、
しず彼Y中さんも増えて
総勢7名に。
時間差なく20時に集合することができ
いつものメニューとビールをかっ食らう。
とても混んでいて
店主ブラザーズも忙しそう。
混んでた分、料理の合間に
ビールをどしどし追加して
樽をあけてしまいそうな勢い。
あたし的には
それほど久しぶりの人も
いなかったのだけど
組み合わせが違うとまた
ノリや話題も違って
それがおもしろい。
しず彼も黒一点だけど
なじんでいたし。
料理はいつもの通り
安定の日本人に食べやすい
タイ料理。
「ほんとにやめちゃうのー?」
なんてブラザーズに突っ込んでた終盤
今は名古屋に転勤になってしまった
サッポ○営業マンF村さん登場!
店中の人が振り返るくらいの歓声で
彼をむかえるあたしたち。
みんなF村さんが大好きなんだよねー。
ってかはじめてでここにたどり着くとは
さすがの営業マン。
久しぶりだしうれしいんだけど
早速苦情を。
「松本ではサッポ○は3軒でした」
「八戸には皆無です」
「東京駅どうなってるんですか」
「あの店に営業マン入れてください」
などなど。
ってかサッポ○情報持ちすぎだけどね、
うちら・・・
そんなわけで
遅めの時間の登場だったので
つい時間を忘れ
気付けば、あーーー終電が。
しょうがないのでぷらぷらと
歩いて帰ることに。
小雨は降っていたけど
酔い覚ましにはいいかなって。
そしたら驚くほど短い時間で
うちの近所に到達。
無意識に近道を見つけたのか
記憶を失っただけなのか・・・
まあ覚えてないってことか。
成城石井で買い物などして帰る。
土曜は。
仕事にも行きたかったのだが
お泊りの貢物が何もできていなくて。
15時東京駅の待ち合わせまでに
大根にんじんれんこんのなます、と
ひよこ豆の白味噌和え、と
生ハムクリームチーズを作る。
この日は逗子マリーナに
別荘をお持ちのS藤N野夫妻のお誘いで
お泊り呑み会だったのだ。
飲み友M田さんのお知り合いだったのだけど
呑みで顔をあわせたり、
ドラゴンボートに出てもらったりもして
すっかりオトモダチ。
今回はM田夫妻は来れなかったのだけど
ちゃっかり参加。
☆、Aッキー、NNちゃんという
低山部仲間とMス田さんと。
15時に集合して
東海道に乗る。
[#IMAGE|c0049455_07526.jpg|200911/18/55/|right|220|150#]ホームでビールを買い、
ボックス席で乾杯。
いきなりろくでなしな感じ。→
「つまみは?」と
ジャイアントコーンを出す
NNちゃんが妙におかしくて
爆笑しちゃったりして
もう完全に普通の乗客には
ひかれる感じ・・・
戸塚で乗り換えて
あっという間に鎌倉。
鎌倉にはダンナ様S藤さんが
迎えに来てくださっていて
Mス田さんとも合流し
近くのスーパーで買出し。
妻N野さんが
たきこみごはんを
作ってくださり、お刺身や
有名なチャーシューを用意
してくださるというので
じゃあうちらも何か、と
買い物してささっとできるものを
調理しよう、なんてことに。
なーんて
実は酒を買い足し
さらに甘いものなど
かごは膨れ上がる。
ああもう歯止め利かないメンツだ。
それでも
そんな買い物の盛り上がりも楽しく。
ま、その間に日が暮れてしまい
S藤さんが見せたかった、という
夕焼けの富士山も見逃してしまったのだけどね。
土日だけあるという
無料送迎バスで逗子マリーナへ。
実はこの辺りの道
学生の頃、車で走った記憶あり。
マリーナにも連れてきてもらったこともあるしな、
まあ世代ですね。
しかし
マリンスポーツをやるでもない二人が
なぜに逗子マリーナ?
と聞けば、友人夫妻が
ここを持っていて
すすめられたのだとか。
ほかにも何人か知り合いもいて
ここに来れば時間を忘れての
宴会が楽しめるとか。
なるほど。
うちらも別の棟の部屋を
格安でお借りすることができるということで
同じ気分を味わせていただくことに。
ったくありがたいお話です。
到着して早速呑み開始。
チャーシューを角切りにする
N野さん、ゴーカイだけど
それが美味い。
☆の焼いてくれた
ポンデケージョも進化していて
美味い。
人の家だというのも忘れ
がんがん飲み食いする客人たち。
一通り食べつくしたので
買ってきた食材も、と
野菜を洗い、サラダと
切干大根の梅しそかつを和えを
作っていると
横ではカセットコンロで
Mス田さんがしいたけを網焼きに。
なんか部屋が香ばしいんですけど~~~。
みょうがに味噌のせたり
えりんぎ焼いたり。
それが終わると
今度は串だんごを焼いてくれる。
Mス田さんは実家が
お団子屋さんでそこから
お団子とたれを持ってきて
くれたのだけど
これがまじ美味かった。
おもちももちもちで
たきこみごはんにポンデケージョに
フランスパンと炭水化物ばっかの上に
もちやだんごまで!
なんだかすごかったのだー。
お腹いっぱいで
使わなかった食材もあったけど
眠くなってきたし
茅ヶ崎のMス田さんは帰宅し
うちらも宿泊棟に移動。
部屋にはふとん、ゆかた、
タオルとシャンプーがあり
ソファー、テレビ、冷蔵庫に
ちょっとした食器もついていて
なかなか快適。
サッカー観ながら
ガールズトークしてたけど
あたしは眠いのでお先に!
ってさっさと。
1時ごろだったのかな?
・・気付けば日曜日の朝8時。

トイレに起きたNNちゃんの
「あー富士山きれい」
の声でみんな起き上がる。
たしかに・・・
海がすぐ近くで
そのむこうに富士山が。
なんて贅沢空間!
しかも逗子の海、
青緑色で結構きれいに見える。
白くたつ波もいい感じ。
ちょっと風が強いけどね。
ソファーにすわり
半分ねぼけた状態で
ドラゴンボールと
ワンピースを見て
前日の残りのフランスパンに
クリームチーズを塗ったりして
いつの間にかまた
がっつり食べていて。
なんか自由だわ、このメンツ。
でかけなきゃねーと
だらだらと用意しはじめ
11時ごろやっと。
Mス田さんに電話すると
奥さんとでかける、とかで
フラれる。
S藤N野夫妻も用事が
ありそうだったので
4人でバスに乗り鎌倉にでて
そこから大仏方面を目指すことに。
鎌倉に詳しいAッキーと
律儀に地図をひらいてくれる
NNちゃんに導かれ
せまい鎌倉の道を
ぷらぷらと行く。
天気はとってもよくて
暑いくらい。
日焼けするーって。
歩く道すがら
ちょこちょこある
雑貨屋さんに足を踏み入れたりして。
長谷駅に近づくにつれ
お店も徐々に増えてきて
人通りも増えてくる。
と、ちょっと込み合う店を
☆(の嗅覚)が発見。
どうやらパン屋のよう。
ジャックと豆の木』という
民家の玄関にパンを並べているという
お店なんだけど、おいしそう。
地元のおばあちゃんらしき人が
ぶどうの入った食パンを
買っていたけど
残念ながらそれは売りきれ。
くるみの入ったスコーンを
買って、歩きながら
食べてみる。
おいしーん。
かたさといい、ほんのりの甘さといい。
パンくずこぼしながら
あーなんかまたまた自由だー!
車で野菜のパウンドケーキを売る
店をあとにしたあたりで
どこからかカレーの香り。
「ねね、カレーの香りしない?」
「するする」
突然みんなでアンテナをはり
きょろきょろあたりを見回す。
と、道の反対側に
カレー屋らしき店が!
あてもなくその日はカレーを
食べようと決めていたうちら。
まんまと発見。
woof curry』さんは
ちょいおしゃれなカフェのような
店構えで、新しいお店みたい。
匂いからすると欧風ちっくなので
あまり辛くないかも、と
オーダーききにくれたおねーさんに
おねだりしてみる。
「辛くできますか」
「できますけど、しびれる感じがいいですか。
それともちゃんと味わいを残して辛い感じとか」
「味わいがあるのがいいです、でも
かなり辛いのいけます」
「じゃあ、ちゃんと味わいを残した中で
一番辛い感じ
にしますね。
お時間かかりますが。」
って。
うわぁ、ここ名店なんじゃ?
おにーさんが厨房で
ひとり汗だくで作ってるらしい。
あとで調べたら彼は
吉祥寺の『まめ蔵』にいた人
らしいのだけど。
届いたお皿からは
いわゆるスパイス臭はなかったのだけど
食べてみると後味がしっかり。
汗もでるくらいちゃんと辛い。
美味しい。
辛くしてもらってよかった~。
何を足したんだろ?
まさか鎌倉であっさり
おいしいカレーの店にあたるとは
思わなかった。
カレーに照準しぼってたのが
効を奏したというべきか、
いやもっと単純に
カレーが食べたいって思いだけで
この店に導かれたというべきか。
しっかり量もあって
満喫したところで
コーヒーでもという気分になっていたら
☆が突然
「そういえば吉祥寺で好きだったカフェが
鎌倉に引越ししちゃったんだよね、
どこだろ?」
と、ケイタイ出して探そうとしたところ
お店のおねーさんが寄ってきて
「あの、そのお店、近くですよ。」
なぬーーーっ!
聞けばそのおねーさんもお気に入りの
お店ということで。
親切にも行き方を教えてくださり。
なんちゅーかもう「つながった」って感じだね。
お会計をして
じゃ、そのお店へ、と
思ったところレジ横にあるハガキをみて
またも☆が興奮。
「ここ行きたい!」
マトリョーシカとこけしのお店
『コキーシカ』で
100%ORANGEの「こけし展」が開催されてると。
ったく☆には絶好の企画だね。
ということで住所をたよりに
犬なみの勘で店を発見した我ら。
わりにあてずっぽうにずんずん進んでく、
という歩き方が結構おもしろかった。
場所は「吉屋信子記念館」のまん前。
卒論のために読んだよな~乙女小説。
でもこのオトメすぎる空気最早苦手だ。
こけしをざっと見て
外で☆を待つ三人。笑。
そんな中、☆は作品をひとつお買い上げ。
好きだねぇ。
それから
まだもう少しお腹減らそうって
大仏を見に。
ところが拝観料200円に一同ひるみ
(ってか昔から拝観料なんてあった?)
遠めに大仏のさきっちょを見物して
Uターン。
人もそこらはすごく多かったしね。
鳩サブレを1枚買って。
で、件のカフェ『かうひいや3番地』さんへ。
少し待ったけど
案内されて入ってみると
古民家の庭に面した縁側のある部屋が
メインルーム。
うすぐらい部屋に
ぽつぽつと灯りが配してあって
あとは外からの陽光。
テーブルの代わりに古いミシンを
使っていたり
なかなかいい感じ。
おひとり様が本を読んでいたり
犬っころを連れた
ご近所のブルジョワ夫婦なんかも。
ところが。
「ここのカフェオレの温度が
絶妙なんだよね」と
語っていた☆なのだけど
口にするなり
「あれー?」
どうやらお店のこだわりは
そこではなかったようね。残念。
だけどあたしの頼んだ
「三番地コーヒー」は
苦味とほんのり甘いバランスが
とてもよく美味しかったよ。
おしゃれすぎるお店は
落ち着かないあたしだけど
ここはよかった気がする。
テーブルの配置がいいのかな。
圧迫感がなくゆったりしてる。
こういう空間を作れる人って
すごいなぁ。
さて
実はこの日の☆の目的地の
古家具屋さんがまだ
残っていたのだけど
閉店時間を調べると日没。
時計を見ればもう15時半で
「きのう、16時からスーパーにいた間に
日が暮れたんじゃなかったっけ?」
という話になり、
あわててそちらにむかうことに。
江ノ電で二駅か。
海沿いの道行けば
迷わないで着けるんじゃない?
と、歩き出したはいいけど
海沿いの道、風がすごい。
おまけに砂が顔にあたって
イタイくらい。
目にも入りそうだったので
しょうがなくめがねを出してかける。
コンタクトとダブルで目がまわりそうだけど
それどころじゃない。
で、歩き出して思い出したけど
ここの二駅は結構距離があって
しかも稲村ヶ崎のところで
ちょっとした丘越えのようなものが
あった気がする。
そう、大学時代江ノ島に
友人がいたせいもあって
この134にはよく車で来ていたのだ。
相変わらずの渋滞を横目に
風を受けて歩くあたしたち。
どっちがいいのかわからないけど
もう戻ることもできないし
日没もせまってる。
あせってやっと稲村ヶ崎を超えたところで
前方の空に富士山がうっすら浮かんでるのが。
おいおい蜃気楼か?
というぐらい浮いていて。
これが歩いたご褒美かな。
ちょいテンションあがる。
そんなこんなで[#IMAGE|c0049455_013455.jpg|200911/18/55/|right|160|230#]
なんとか日没までに
たどり着いた
R OLD FURNITURE』さん。
なんと江ノ電の線路のすぐ横で
踏切ではないところを
横断しなくてはならず。
ここも古民家を使用しているのだけど
ってことはここに住んでた人も
いるわけよねぇ。へぇ。
やはり灯りは少なく
外の明るさに支えられる店内で
よみがえった古い家具が
迎えてくれる不思議な空間。
そんな中、花瓶に刺した一本の緑が
すごーく美しく目をひく。
ニクイねぇ。
日本の陰翳ってのはほんとに。
うちの和室も何か
いじってみるかしらん。
とはいえ
古いものの良さは
あたしにはわからん。
何に使うんだかわからない
くすんだ木の箱を持って
☆が意気揚々としてる。
お店のおにーさんも感じのいい方で
☆と椅子をめぐって
話が盛り上がっている模様。
たいしたものだわ、☆も。
ああいうセンスってのは
どうやってみがかれるのでしょう。
これで二日にわたる小さな旅は終わり。
この日は☆の行きたい店めぐりに
なったことを本人は気にしていたけど
こちらは思いがけない空間に
どんどん連れてかれておもしろかった。
鎌倉、といってあたしが書くしおりのコースは
こういう風にはならないだろうなぁ。
江ノ電で藤沢に出て
またBOX席で帰る。
さすがに疲れて
ビールを飲む気にもならず
充実した二日間を振り返り
一同楽しかったねって。
意外な組み合わせではあるのだけど
けんかすることもなく
笑いっぱなしで
すごく楽ちんで楽しかった。
またどっか行きますかね。

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