偶然のガソリン。

ただいま、田端より生還。
今日会った人たちのことも
書きたいのだけど
土曜からの記憶が
入口でつまってる感じ。
吐き出さねば。
で、土曜のこと。
夕方サルの
予定だったんだけど
予報通りの雨。
サル道具は持たずに
昼すぎ、
恵比寿の美容院に向かう。
カットもお願いせず
忘れたころに
やってくるあたしを
いつもすんなり
受け入れてくれる
七○田さんには
いつも感謝。
こちらのトップスタイリスト
なんだけどね。
すまんのお。
会った瞬間から
バカを言い合って
そのまま
終始笑ってられるような
雰囲気が
あたしをこの店へと
呼び寄せる。
つまりそんな力を持っているところも
「トップ」たる所以かと。
大きな窓に囲まれたお店。
ほんとは太陽が
たっぷり差し込む日なんかに
来たいんだけど
いつも雨。
またも残念だな~と
外をぼんやり見る。
窓外側を覆う
アールヌーボーちっくな
曲線の柵が、とてもいい形で
実はそれを目でなぞるのも楽しい。
案外古いビルなのかな。
この日は
たまたま連れてこられていた
赤ちゃんに
こちらの顔もほころび
なんとなく平和~な
気持ちで雨の街へでる。
サルがなくなったら
行くつもりにしていた方の
友人に電話。
「おなかすいた~!」
その日は
門仲駅すぐの
ガールズ黒一点Oちゃんの家で
先日結婚「していた」S和ちゃんの
話を聞こうという企画もあって。
今回は
持参した料理もないし
特にテーマも決まっていなかったので
とりあえず食べたいと思った
じゃがいものスープを作ろうと
スーパーに寄り、食材を買う。
それとビールとワインと
あとはもやしサラダでも作るか。
いつものように鍵が
あけっぱなしのOちゃんの家に
「ただいま~」って入る。
家主はキッチンを掃除中で
せっかくきれいにしている横から
道具をひっぱりだして勝手に
スープを作っていると
Kごんがパンもって登場。
勝手に切って
勝手に焼いて
勝手に食べる。
スープも食べたい人が
自分の分をすくって食べる。
「これパクチー入れた方がいいよ」
なんて勝手にアレンジしたり。
パンには
「これ塗ってみる?」
と、Oちゃんが
おいしい瓶コレクションの中から
クルミバターを。
「あうねあうね」
最近たてつづけに会ったせいも
あるけれど
このなじみ方はなんだろ?
というくらいの
気楽さ。
世間話したり
転がっている雑誌を
ひろい読みしたり
そのうち読みかけの小説まで
ひっぱりだして
まるでお家感覚。
サンドイッチの特集の本をひらいて
あれこれ言ってたら
「あ、ささみあったよね」
と、Kごんが思いつき
パンにはさんでみよう!と
スパイスをひっぱりだしたり。
「にんじんもいいんじゃない?」
とOちゃんがきび酢をかけてくれて
そいつも一緒にはさむ。
焼きたてのパンに
バターを塗って
3等分にしたサンドイッチを
キッチンで立ちながら
3人で味見。
「うまーーーーーい!」
「なになに?」
と、同じくピンポンも鳴らさず
☆が到着。
「なんで立って食べてんの?」
お次は
☆のお手製のポンデケージョ。
・・進化してるし!
「ねぇ、Oちゃんコーヒー飲みたい」
と、コーヒーを淹れていただき。
遅れて来る
主役S和ちゃんには
「ごめん、なにもないから
食べたいもの買っておいで」
と言うと
彼女も食材買ってきて
アンチョビパスタなんて
作ってる。
使おうと思っていた
ささみはサンドイッチに
してしまったけど
もやしをゆでて
ナンプラーとパクチーで和えた
もやしサラダを
あたしもつくる。
きゅうりとにんじんを
Oちゃんが切ってくれて。
添えられたディップが
しかも美味い。
そんな感じで
食べて作って飲んでまったり。
の繰り返しの土曜日。
ひとりではおこらない
とんでもない可笑しいことや
とんでもない美味いものとの出会い、
そういうものを偶然に産み出す
人と人との関係が
おもしろいと一層感じた一日だったな。
その積み重ねが
あたしのガソリン。

「偶然のガソリン。」への2件のフィードバック

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    yossinaさん。
    伝わりました~?
    なんだか子供時代にj作文をほめてもらえたような、うれしい気分です。

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