山の夜は早いの巻

きのうは。
行って来ました、毎年恒例の
高尾山での
冬そばキャンペーン」。
前日の雪と雨に
どうなることかと思っていたら
行きの京王線の中では
太陽さすぐらいのお天気で。

午前2時まで
しおりづくりにはげみ
10時渋谷集合。
女MJ、びっぷとも無事に、
ということで
ここであたしの旅への想いの
8割が満たされる。
はい、段取りくんなもんで。
高尾山口に着いたのが
11時すぎ。
2年連続で
朝夕の2食ずつ食べている
ふもとの店たちの中で
まだつぶしてない店を
覗いてみる。
お、おじさんが
店先でそばを切ってる
『高松屋』にしようか。
やっぱり高尾山は
とろろそばでしょ、
あったいの三つね!
届いたおそばは
今までにない太さ!
へぇ、店によって
ほんと違うのね。
どちらかといえば
細いそばが好きだったけど
ちゃんと歯ごたえがあって
そばの香りがして
これ、いいかも。
汁は色のわりに
薄い味で
とろろでさらに薄まって
よくわからなかったけど
その分、そば自体が
楽しめた。
箸でつかめるぐらい
弾力のあるうずらの黄身を
無理矢理すすり込み
準備完了!
な、朝ごはん。
100円割引券を使い
スタンプを頂く。
なぜか
行列するケーブルと並行してるのに
まったく客のいない
リフト乗り場に向かう
あたしたち。
リフトのが
楽しいと思うけどなぁ。
それにしても
このリフトが
なかなか長くって
急勾配を登ってくので
すごい景色。
ひとりで余裕こいてる
びっぷを先に行かせ
腰のひけた
女MJとあたしが
あとから続く。
いや~
結構スリルあるのよ
これが。
椅子の幅がせまくて
場所によっては
すべり落ちそうな感じだし
高い場所もあるし。
でもそんなリフトで
何くわぬ顔で
下ってくるおじーちゃんと
すれ違った。
げげ、下りなんて
ほんと椅子から落ちるんじゃ?
そんなこと思い
尊敬のまなざして見送る。
リフトを降りて
少し歩くと
ケーブルの駅があり
そこで売ってる「てんぐ焼き」
も、目的のひとつ。
去年偶然見つけた二人が
食べているのを
一口もらったのだけど
こいつがおいしい。
とにかく甘いものの類を
食べることはまれなあたしですが
やっぱり美味かったよ、コレ。
黒豆のあんが
甘みがかなりおさえてあって。
そんでてんぐの形の皮が
ぱりっぱりで。
去年は帰りがけに売り切れていたので
朝お腹いっぱいでも
絶対食べようね、と
言っていたのだけど
ぺろりといけたよ。
さて
それから
落語の開催される
薬王院という寺まで
少し登るのだけど
道端には雪が・・。
さすがに標高高いところには
残ってるんだね、
まさか頂上近くはまた
雪道?
なんて不安を抱きつつ
さっさと山門に到着。
まだ落語開催までは時間が。
「ビール飲むか」。
なんと今年は
びっぷが黒ラベル6缶を
かついできてくれて。
去年は頂上でサッポ○の生を出す店を
見つけたものの、サーバーに
つながっておらず断念。
それ以外ビールは
キリ○かアサ○しかないのを
憂いて。
ちゃんと保冷剤までいれた
クーラーバッグから出された
黒ラベルは美味い。
まじグッジョブっ!!
と、そこへ突然飛んできた
まつぼっくりならぬ
杉ぼっくり。
「天狗が怒ってんじゃないのー?
ビール持ち込み禁止!とかって~」
それから売店で
つまみ食いをしたり
おみくじひいたりしてるうちに
時間がきて
薬王院有喜閣という
りっぱな建物にあがらせて頂く。
ぴかぴかの廊下を
いくつも渡り
奥にある広い座敷の部屋に入ると
すでに6,70人ぐらいの人が。
あいている座布団にすわって
待っていると。
京王電鉄の方がでてきて
前説を。
「みなさん、ラッキーなんですよ。
今回のご応募、なんと2倍で」
とのこと。
たしかに、3人の名前で送ったけど
あたったのあたしだけだもんな。
で、はじまった
古今亭菊志ん師匠の
「時そば」
若めの方だったけど
声がよく通って
前に他の人で聴いた
時そばとは
やっぱり違う感じだったな。
次は春風亭正朝師匠の
「天狗裁き」
こちらは
どすがきいたしぶい声で
客あしらいもうまい
余裕の感じられる方でした。
でも何より
絵に描いたような
笑い方をするおばちゃんがいて
むしろそっちにつられて
笑ってしまったよ。
でも落語って
ほんとこちらも耳からだけの情報で
いろいろ想像するから
結構疲れる。
心地よい疲労感と
部屋のあったかさで
終わった時は
たたみにごろんとなって
昼寝したい気分だった~。
帰りがけに
オリジナルのてぬぐいと
ボールペンまで
頂きました。
ただで落語が聴けて
おみやげつきとは
京王もやりおうのぉ。
すごいすごい。
1時間半ぐらいの休憩で
すっかり元気になって
さらに頂上を目指すため
また登り始める。
少し気温は落ちたけど
心配していた雪道ではなく
あっという間に頂上。
あれ?
こんな近かったっけ?
でも残念ながら富士山は見えず。
しょうがない、登頂の乾杯でも
・・・と
思ってふと気付く。
頂上のそば屋たちが
店じまい始めてるよ!
え?15時で?
たしかにパンフを広げてみると
15時までとある。
えーノーマークだった!!
青ざめて
山頂の3軒のうち
まだ行っていない
今年のターゲット
『大見晴亭』に行ってみると
「営業中」。
ああ、よかった
延長してくれてるみたい。
ひやしたぬきを。
届いたおそばは
こぶりのざるに盛られていて
これまた太い麺。
ぱりぱりののりに
そそられます~。
たぬきの汁は
ちょっと甘めで濃い味。
薬味のねぎに混じった
ゆずが時折顔をだして
さわやか演出。
こういう味のつゆ、
好きなんだよね~、と
飲み干すあたし。
そばはつゆの濃さに
負けてる感はあったけど
よくしまっていて
なかなか。
「お水セルフですけどどうぞ~」
おばちゃんの親切な声にも
「あ、おかまいなく」
と、
そそくさと
スタンプをもらい
店を出たあたしたち。
かなり気温の落ちた
外の石のベンチで
黒ラベル2本め。
「もうこうなると
味もわからないけど
なんか気が済むよね~」
と、わけわからん納得の
仕方で、サラミをつまみつつ
ビールを飲む3人。
それにしても
頂上は人がまばら。
店もこんな時間に閉まるんでは
もしや、
薬王院の売店も
閉まってるんじゃ?
実は
ここでの買い物も
高尾山の楽しみ。
薬王院オリジナルの
お菓子たちは
どれも美味しい。
とくにあたしは
天狗豆という豆が
大好きなんだけど。
が、がーん!
予想通り
閉まってました。
そ、そんな・・・。
そんなに重いものじゃないし
さっき買うべきだったか。
ショック・・と
テンションの落ちるあたしたち。
さらに
下山する道すがら
途中の店が
軒並み店仕舞いしてるのを目撃し
驚く!
ええ?まだ
16時台だよ?
まさかふもとも?
不安な気持ちで
ケーブルカーに乗りこむと
どんどん人が乗ってくる。
うわ、明らかに
上の方の店のスタッフ。
ケーブルカーなんだけど
こいつがまた
ものすごい傾斜を降りる。
一番急な場所は31度もあって
日本一だというのだけど
たしかに乗っていても
つかまってないと
車内を転げそうな勢い。
こういうのもね、
いちいちおもしろいのが
高尾山なんだよね。
なんてこと。
ふもとにつくと
人々は駅にまっすぐ。
おみやげやさんも
店仕舞いしそうな雰囲気。
ええ?
おみやげ買ってないし
あと1杯そば食べねばなんだけど?
とりあえず
駅の売店が一番充実してるから
そこでおみやげを、
と、行ってみると
すでにシャッター下りてるし。
まだ17時なのに?
しょうがないので
3食めに予定していた
『高橋家』にすべりこむ。
こちらも17時半までだという。
売店が付属していて
おそばのおみやげもあるそうなので
あとで買い物することにして
席につく。
ビールはエビスだったけど
1瓶頂き、それに
焼き味噌。
おそばは鴨ねぎをざるで。
この焼き味噌が
イマイチで。
鴨ねぎの鴨は
結構厚みがあって
やわらかめの
おいしい鴨だったけど
汁は特徴なく
それに閉店間際で
追いたてられる感もあって
ゆっくり味わえなかったのが
残念。
ビール飲みながら
ゆっくり反省会したかったのにね。
ここで3つめのスタンプをもらい。
二人はおみやげのそばと
そば味噌などを買い。
あたしはそばおこしを。
駅に行くと
人影まばら。
寂しい感じです。
一気にあたりは暗くなって
寒さもひとしお。
落語みて
そば3杯ってのは
難しいのかね~。
と、来年のことなんかを
話しつつ、
京王線で爆睡して帰りました。
でも
仕事の疲れとは違う
気持ちいい疲れで。
体内の空気も
入れ替わった感じ。
いつも忙しい時期の
このイベントだけど
来年も楽しみ。
そして来年は天狗豆を
持ち帰るのだ~!
しおり係りとしては
時間配分も工夫せねば!
もちろん落語も当選するぜ。

「山の夜は早いの巻」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    高尾山・・・懐かしい。小学校の遠足以来だろうかと思っていたら、そうそう、大学の部活のOB会は毎年5月に摘み草にいくのを思い出した。先輩が簡単な道具を持ってきてくださり、その場で天麩羅にして食べてしまうのだが、これがうまい。今住んでるところでこれをやろうと思うと、怪しげなマッシュとかで、食ったら妙にハイになっちゃったりして・・・やっぱ、怖いので、果物にわさび醤油で我慢します。トロみたいな味になるものもありますよ!

  2. SECRET: 0
    PASS:
    南球先生。
    ジャカルタではおよしになった方が・・・
    アボカドにわさび醤油で・・ってやつですね?
    気を付けて!笑。

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