うってかわってひとりの日曜日

日曜日。
カーテンをひいたら
隅田川がきらきらしていて。
きのうは
せっかくはじめた水泳の第二回目を
そろそろやっとかないと
行かなくなってしまう!
という危機感から
絶対に泳ぎに行こう、と
決めていたんだけど。
でも
こんな天気のいい日に
地下のプールで泳ぐなんて
ナンセンス。
で、思いついたのが
フットサルで何度か行ったことなる
新木場のBumbu。
ここのプールは
ガラスばりで日がさんさんと
差し込むプール。
立地の悪さからか
いつのぞいてもプールはがらがら。
しかも区営だから安い!
というのを思い出し
でかけてみた。
ところが!
温水プールの熱となっている
となりのゴミ処理場が
休業中ということで
同じく休業中とのこと。
でがけにHPで時間と価格を
調べていたのに
そこには気付かなかった!
イタイ。
あーあ
電車乗って
こんなとこまで来ちゃって。
しかも駅からとんでもなく
広い公園をぬけて
13時の太陽で
かすかに汗ばんでるあたしは
今すぐにでもプールに飛び込みたいぞ!
という気分だったのに。
・・しかも洋服の下には
水着着てんのにっ。
まあでも
しかたあるまい
地元に戻って地下のプールで
泳ぐか、、、
とは思ってみたものの
そういやとなりから
船で帰れるな・・と
思い出す。
たしか14時代にあったはず、と
駅のドトールでホットドッグを買い
葛西臨海公園をめざす。
と、乗った電車が快速で
うっかり舞浜に着き
夢の国帰りの人と
再び東京方面の電車に乗るっちゅう、
しかも途中で緊急ボタンが押されるとかいう
アクシデントにもみまわれ
どんだけついてないねん!
と、ブルーになりかけるとこ
だったんだけど。
とりあえず
駅からまっすぐ
水上バス乗り場を目指す。
と、スケジュールは
14時ではなく16時発だという。
乗るまでだいぶ時間あるけど
ならば水族館に行くのも
いいかも、と
水上バスのチケットを買い
ビールを買い
とりあえずそこらのベンチで
メシ食らうことに。
葛西は学生の頃
就職したての頃
ひとりで何度もきた場所。
人工浜で一日ひとりですわって
スケッチしたり詩を書いたり
よくやってたよなぁ、
アルコールもなしで。
でも人工浜って結構好きなんだ。
だって海くさくないじゃん。
貝殻は落ちてないけどね。
それにしても
プールが休みだったせいで
ふと思い出したというのもあるけど
たしか土曜のM田さんの遊びの企画の
候補地でもあったので
ちょっと自慢してやろうと
メールしてみる。
「えー日曜用事ないことなんてあるの?
ノーマークだったよ!
今、☆とそば食ってたんだよ。
そっちに合流するか」
とのお誘い。
いいえ結構です、あたしの今日の最終地点は
絶対にプールでなくてはならない。
(ってビール飲んでんなよ!)
(でも水着も着てるしね)
ということで
ひとり久しぶりに水族館にも足を踏み入れてみた。

正直言って
ここの水族館の魚部門はあまり面白くない。
大水槽は大阪には負けるし
沖縄はもっとすごいっていう。
楽しみにしていたマグロはえさタイムで
水がにごってるし
同じ方向にものすごい速さで泳ぐ姿も
おがめなかった・・・
だらってしてるヒトデぐらいか。
卵をあたためてるんですって!→
でも
大丈夫、ペンギンは好き。
あのあたま悪そうな感じが
いくら見ていても飽きない。
葛西にはちっちゃいのがたくさんいます。
それにまだ
およぎも下手くそな
子供たちなんかも。

まんまと一番前に行き着いて
ペンギンプールを上から覗いていると
ざざっと群れになって動き出して。
あれ?えさタイムはまだ10分ぐらい
あるみたいだけど?
と思ったら
飼育係りのおねーさんが
そうじに現れたらしく
それでばたばた大騒ぎする。
おばかペンギンたち!
もう!そんなとこが好きよ。
プールの下側にももぐって
およぐぷくっとした
ペンギンの腹をながめ。
さて、そろそろ帰るか、と
適当に水槽をながめて回っていたら
クラゲ発見!
忘れてた、
水族館の楽しみのひとつ。
写真はミズクラゲ。
ちょっと実際の色とは違うけど
きれいな紫の背景の水槽で。
小さな水槽の前で
不思議な色っぽい運動にしばらく見惚れていて。
英語ではMoon Jelly と言うらしく、
名前もステキ。
水族館を出ると
風がでてきていたけど
まだ明るい。
水上バスの客は
30人ぐらいだったか。
早めに乗船を決めたおかげで
船に一番乗り(まさに!)できて
窓際の席を陣取ったけど
あとから来たカップルと相席。
まあそれはしょうがないけど。
以前は
たしか葛西からの便は
日の出で乗り換えしなくては
隅田川に入れなかったと思うけど
あたしにとって
最高に都合のいいことに
この船は両国行き。
途中、お台場に寄ったりして
1500円で1時間半の旅。
いやというほど水の上にいられて
しかも近所にたどりつくなんて!
でも実は冬に乗るのは
はじめただったみたい。
いつもアホみたいにデッキで
波しぶきを浴びてたから
中の席でおとなしくしてると
風景も違う。
結構海面は近いんだ~。
お台場周遊もかねてる
このコース、
レインボーブリッジのあたりで
旋回したりもあって
海の上を縦横無尽に走る
高速道路のカーブが
美しい。
前にみる風景
後ろを振り返っての風景
ひとりきょろきょろと。
1時間半というと
最初は日焼けする~!
と思うくらい強かった西日も
いつの間にか
ビル群のむこうで
空だけがオレンジに
燃えてみえるようになり。
隅田川に突入した頃には
あたりはうす暗く。
順番にくぐる橋たちの
ライトアップもはじまる頃。
勝鬨橋
佃大橋
中央大橋を過ぎると
大好きな永代橋。
越中島に寄ったところで
席を立つ。
暗くなってきてるし
波も高くなってきてるし
風も強くなってるのも
わかってたんだけど
ここらはデッキに出ようと
決めていたので。
間もなく永代橋。
「デッキのお客様は頭上にご注意ください」
とのアナウンス。
そう、永代橋はとても低くて。
立ち上がってるとほんと危ない。
低い姿勢でできるだけ
そばまで寄ったところで
ケイタイでカシャリ。→
青いライトでアーチが
ほんとうにきれい。
ここからはもう
あたしのテリトリー。
見慣れた風景が
横を流れてく。
清洲橋を過ぎると
新大橋がオレンジに光ってる。
それを過ぎるともう我が家だ。
いつもは上から見下ろす橋を
真下から見上げる。
もうデッキには
誰もいなくて
寒くてたまらないけど
あたしの部屋に向かって
こっそり手をふってみる。
アタシハココニイル!!
間もなく着いた両国では
指はかじかんでいたけど
今日の目的を果たさねば、と
来た方向に少し戻って
川沿いを歩いて
浜町へ。
やっと水に飛び込むことができた。
(プールです、念のため)
プールの温水であったまって
帰宅。
晩ごはんはいただいたほうれん草のことを
失念していて小松菜を買ってしまったので
ふたつの緑をブレンドして
それにねぎとカキで
クリーム煮。
ペンネとからめて
グりエールチーズのせて。
今度こそしっかりあったまって
長い旅終了。
出鼻はくじかれたけど
水ととても縁のある一日。
だったね。

「うってかわってひとりの日曜日」への1件のフィードバック

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    ほうれんそうと小松菜とカキとペンネとチーズは
    わたくしの大好物じゃないですか!
    間違いないですね!バンザーイ

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