それもこれもみーんな夏のロック体験

では事件のことなど。
札幌より鈍行で
苫小牧に到着。
やっぱり予想通り
小さな駅で。
21時すぎなんて
中途半端な時間で
なぜか女MJが行きたがった
スケートリンクもそろそろ
閉館。
しょうがないので
タクシー10分の港まで
歩いてゆくことに。
改札でて
南口に出る。
下調べした地図を頭に描き
東へ向かって
歩き始める。
そうそう、36号にぶつかったら
あとは道なりね。
自信たっぷりに
歩き始めた国道沿い。
大きな荷物を背負ってる女二人をみて
声かけてきそうな
タクシーの横を通りすぎ。
よくこういうチャレンジは
するので、慣れているんだけど。
田舎(失礼!)の国道って
ほんと歩いてる人いないし
明かりも歩道でなくて
車道のみを照らしていて
そこをものすごい速さで
車が走り去って行く!
月だけがあたしたちを見守ってる・・。
よっぽど自信ないと
こんなとこ歩かないのだけど。
まあこういう時のために
さんざ道調べて
地図もあたまに入れて・・
そう、地図を読める女というのは
あたしの自慢でもあるのだけど。
なんだけど。
なんか予想タイムを超えても
港が出てくる気配がない。
かれこれ20分以上?
なまじ歩けるからいいんだけど
一応人に聞いてみるか。
と、歩き始めてであった3人めの
マラソンランナーに
声をかけてみる。
「苫小牧港ってこっちの方ですか」
「・・・
おれも遠くから走ってきてるから
よくわからないんですけど、
海は・・あっちっスよ」
って。
が、がーん!!
明らかにあたしたちの目指す方向と
違う方を指すランナーくん。
い、いかん、こりゃ間違えた!
と、幸い前方にぼんやり見えた灯り、
コンビニみたいだ。
走りこみおにーちゃんに確認する。
「港?ここからは歩けないですねぇ」
「す、すいません、タクシー呼んでいただけますか
ああ、なんてこと!
貧乏旅行にタクシーはご法度なのに。
タクシー代ケチった結果がこれかよ。
どうやら根本から
間違ってたらしい、
駅を出た瞬間から。
でもそのローソンのおにいちゃんが
めちゃ親切で愛想がよくて
今もはっきりと顔を思いだせる。
そこに着くまでに1軒も
コンビニに出会うことはなかったけど
やばいと思った瞬間に現れてくれて。
そんな人里離れた場所でも
コンビニがめっちゃ明るく営業中の日本って
すごい。
これが外国だったら
ほんとうにのたれ死んでたよ。
時間もあったから
船に乗り遅れることもなかったし。
ほんとラッキーだったわ。
迎えに来たタクシーの運ちゃんに
「そりゃ、真反対に出たんだねぇ」
と言われ。
屈辱・・・
でも
西の札幌から来て
改札左に出たら南だろ?
どうしても納得できない
地図を読める(と信じてる)女=あたしは
ずっと考えてた。
で、気付いたのだけど
その地図によると
北にでても
南にでても
通ってる道には
「36号」って書いてある!!
えーえーえーー
どういうこと???
そして
これは次の日
気付いたんだけど
(ってかあきらめきれなくて
また地図を出してみた)
札幌の位置、
たしかに全体で言うと
西なんだけど
線路は北東からまわりこんで
苫小牧に到着していた!
つまり
その時点で西と東が
逆だった!
西から来たと
思っていたのに!!
嗚呼。
そんな間違いかよ!
地図が読める女と
自負していただけに
しかもこういう時のために
しおりを作ってるっていうのに
なんという間違い・・・
これはかなりショックな
事件なので。
でもまあ
大事にならずにすんだのは
日本の平和さと
あのローソンの
親切なおにーちゃんのおかげ。
そしてこの失態にも
文句一つ言わない
女MJの広い心なのです。
正にラブアンドピース
結局タクシーでたどり着いた港は
予想以上に遠くて
マイナーな場所にあって
たとえ方向があっていても
ある意味事件だったかも、
なんだけど。
それがちょっと
救いだったりして。
やっぱり北海道はなめちゃいかんね、
スケールが違う。
タクシー10分の距離が
なんか違う。
(でもちょっとおまけしてもらっちゃった♪)
無事チェックインして
はまぐちきょーこなんて観ながら
港で時間を潰していたのだけど
港はよっぽど栄えていたよ、
駅よりも。
そう、札幌駅よりも
おみやげ充実してたかも。
さて
時間になって乗り込んだ
フェリー「べが」の2等部屋なんだけど。
車で乗る乗客が優先なもんで
いってみたらもう
寝る場所なんてありゃしねぇ。
まあでも寝袋あるから
どうにかなるか、とは
思ってみたものの、
女MJ明らかにテンションさがってるし。
と、そこへ
蝶ネクタイの神様がおりてきて
「もう一部屋あけることにしました。
そちらの方とそちらの方と・・」
そう。
うちら選ばれちゃったのよ、
天国への入室を。
なんてラッキー。
新しくあけていただいた部屋に
まんまともぐりこみ
広い領地を確保。
まあでも
ああいう時ってさぁ、
ゆずり合いとかって
ないもんだね。
明らかに寝床のとりあいだったよ。
うちらも戦わないまでも
こりゃないだろ?みたいな
不満がありありで。
天国へのご招待も
ほかの人に譲るでもなく。
だから災害なんかで
助け合ったっていう美談は
やっぱりすごいと思うし
そういう状況で
自己チューになるかもしれない
自分を想像するだに
がっかりする。
結局自分もただの
醜い人間にすぎないのだね。
自分がいい状況でないと
うまれないやさしさなんて
偽善なんじゃないか?
驕りや優越感みたいなもの?
恥ずかしいね、あたし。
なんて。
あれこれ考え中のあたしの横で
さっさと眠ってしまった
女MJ。
おいおい、寝袋は敷くもんじゃなくて
もぐるもんだよ、風邪ひくよ!
と、体をゆすっても
起きやしない・・・放置。
よっぽど疲れたのね。
無駄な歩きもさせちゃったし。
あたしは
東郷かおるこの本を読んで
「サンタナ、いい人なんだ~?」
とかどうでもいいこと考えながら
しばらくして寝た。
案外寝れるもんだね、
フェリーってのも。
0泊とかいって
ライヴ会場でも
電車やバスの中でも
結構ころりと寝てたので
実は睡眠時間がとれた旅だったかもね。
二人ともどこでも
コロリのタイプだし。
そんなわけで
爆睡してたらもう八戸。
朝の7:30なのでした。
この日はケチらずに
迷わずタクシーに乗り
「八食センター」に向かい
朝食にありつくことに。
(そんでも一応歩けますか?
って聞いてみたら、驚かれた・・)
ところが
ここでもプチ失敗。
たしか朝早くからやってると
思っていたこちら、
9時が開店。
10:16の八戸駅発の電車に乗るには
9:45にはここを出なくてはならん。
9時開店を待ち
あいてる店へ滑りこんで
新鮮な魚をいただく。
ほんとうはとなりの市場なんかも
ぐるぐるして
魚を買ったりしたかったのだけど。
一番食べたかったイカと
いくら、うに、まぐろ、貝たちなんかの
載っている海鮮丼と
イカソーメンを。
イカがやっぱり
予想通り美味かったのだけど
ウニが!!
ウニって普段
別に興味ないんで
食べたい人食べれば?
みたいな感じなんだけど
ここのウニは
くさみがなくて
ほんのり甘くって
ああこれがウニか!
って感じでした。
でもゆっくり
味わってるヒマは
あまりなく
朝ビールも我慢して
タクシーで八戸駅へ。
荷物を預けて
ローカル線に乗る。
下車駅は無人駅っぽいので
ビールも購入して。
赤い2両編成の
「うみねこ」という電車に乗って
三陸の海沿いを南下。
「種差海岸」まで。
八戸に何もないなんて
大ウソ。
この海岸には
たくさんの著名人が訪れ・・
なんてことはどうでもよくって!
行ってみりゃわかる。
すばらしいのなんのって!
文字通り海岸に近い駅なんだけど
そこの海岸、
岩場の前になんと
天然芝が広がっていて。
ありそうでないよね?
芝生を見るなり
はだしになり
ころがって
ビールをあける。
ちなみに駅前に
屋根に「黒ラベル」と書いてある
酒屋があったのだけど
黒ラベルはおいてなくて
ほんと八戸で買っておいて
よかったよ~と思ったのだけど。
どうやら東北は
アサ○に侵されてるらしい、
フィールドワークによれば。
ちょ~お天気だけど
風が涼しくって
ビール飲んて
草の上でお昼寝。
海辺とは思えない心地よさ。
目の前にあるのは
太平洋だってのに。
だもんで
うっかりそこで
二人とも爆睡。
かろうじて顔にタオルは
かけていたものの
鼻のあたまと
体のA面まっかっか。
腕は半そでのあと
脚もまくったジーンズの下だけがやけて
赤いソックス穿いたみたい。
もう、小学生かよ!
ぐらいな焼け具合で。
ここ数日、会う人会う人に
笑われてます。
でも気持ちいいんだも~ん、
日焼けがなんじゃってのー。
そこで
だいぶ寝たあと
遊歩道つたいに海辺を歩くことに。
途中の芝生の丘では
テンションあがって
丘の上から
ごろごろ転がりおちました。
その様子、ムービーでとりましたので
観たい方はYouTubeで!!
(ウソです、でも画像はあります、
・・女MJまで。)
草が日焼けした腕に
ささっていたかったけど
草の上を転がるなんて
この年でやると思わなかったから
ミョーに楽しかったよ。
体重重い分、落ちる速さも
速いし!!
はい、アホですわ。
それから
海がちらちら見える
松林を抜けて
奇岩や仙人窟や
漁師さんが網の手入れをするのを見たりして
たどり着いた白浜。
いや~この徒歩の旅は
かなりいいです。
海の風もなぜか
ぺたぺたしないし。
種差海岸のとなりの
鮫という駅まで
その道は続いているのだけど
帰りの時間を考えると
全行程歩きはやはり無理なので
白浜でバスに乗ることに。
これも
しおりのトピックスで。
こういう調べはね、大事なのです。
それから
鮫駅のちょい手前の
蕪島というところで降りて
奇岩島を見学。
駅で磯ラーメン食べる計画が
うっかりそこで売ってた
ホットドッグにひかれ
買い食い。
女MJの買った久しぶりに飲むコーラが
海に合う。
ああ、体に悪そうでええ!!
それからぷらぷら歩いて
新幹線に間に合う最後の電車に乗る。
駅で待ってる時
あしもとを見たら
真っ黒。
だいぶはだしでいたもんな。
そんなことも可笑しくて
気持ちいい!
必要以上に窓をあけた
八戸線で
風を受けながら
八戸駅到着。
おみやげ買って
ビール買って
図らずも遅い時間になってしまった
新幹線に乗り込む。
ほんとうは
フェリーで着いたらすぐ
新幹線で帰京のつもりだったんだけど
混んでいて夕方まで
とれなかったんだよね。
おかげで行けた
種差海岸。
人生って
わからんもんだね。
どの一日も
どの土地も
いろんな思い出がいっぱいで。
あたしの夏旅第一弾は
そんなわけで
やっぱりサイコーでしたの。
イエーイ。[#IMAGE|c0049455_2356247.jpg|200808/21/55/|mid|240|320#]
                   来年へ続く・・・ってとこ?

「それもこれもみーんな夏のロック体験」への2件のフィードバック

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    Uちゃんさん、ありがとう~!
    楽しかったよー!
    でもそろそろ脱皮が・・・

    雨やですね~
    お散歩早く始められるといいねっ

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