あたしがそこまで行く理由。

恒例となりつつある
北海道は石狩で行われる
ライジングサンに
今年も。
今年は
いやなうわさを聞いて
テンション下がったりして
一度は行くのをあきらめたのだけど
バースディが2時間枠
もらったという話を聞き
やはり行かねば!と
女MJと決断。
とりあえず
チバさえ見れれば、と
さっと行って帰るつもりが。
今年はお盆と日程が
近すぎたせいもあって
早割りの航空券が
さっさとなくなっていて。
しかも帰りの飛行機に至っては
ほぼ満席状態。
そこで浮かんだのが
フェリーでどこかまで帰る・・という
計画。
ライヴはオールナイト、
そして帰りはフェリーで夜を越えるという
0泊3日ツアーとなったのでした。
でも
フェリーの方も
仙台に行く豪華な方は
満席だったので
やむを得ず八戸に行くフェリーを選択。
八戸??
誰もが首をかしげるその町に
天国があったのです!
その話はまたあとでするとして。
無駄な出費をなくそうと
前日泊は当然なく
当日朝便で少しでも安く、と
千歳入り。
ま、早い便じゃないと
トップバッターも観られないのだけど。
前日までかかって
しおりを製作。
テツオばりに
あれやこれや時刻表をめくり
検索しまくって
やっとできあがって
寝たのは24時すぎ。
4時半に起きて
始発を目指します。
ああ、旅先で眠れなさそうなのに
4時間睡眠・・
などと、嘆いている
場合ではないのです!
気合で起き上がり
明らかに自分の体よりデカイBagを背負い
駅まで急ぐ。
遅刻魔女MJからも
「第一関門突破」と
指定した電車に乗れたという報告。
ふぅ。
汗だくなんだけど
でもウワサでは北海道はもう寒いとのこと。
たしかに去年のライジングサンでは
テントの中で寝たにも関わらず
まじで寒さで死ぬかと思ったぐらい。
その前の年が完全に野宿で
なんともなかったので
用心せねば、と
今年は寝袋購入。
だんだんヘビーな世界に入ってゆくよなぁ。
千歳空港からは
JRに乗ってとりあえず札幌に行くのだけど
その車中で最初のビールをあけるのが
楽しみで。
朝ごはんに空港のみやげ売り場で
コーンバターのきいたコロッケやら
ザッキ(から揚げのことらしい)
やら仕入れ、改札横で
最初の黒ラベルを!
電車の中であけた
黒ラベルのうまかったこと!
悦に入っていると
あとから乗り込んできた
おやじの集団が
「それどこで買ったの?
あ~もう電車でちゃうなぁ」
と、悔しそう。
おっさん、旅の計画は
しっかりね!
そんな
楽しい電車の旅30分ほどで
札幌到着。
シャトルバスの出る麻生という駅まで
地下鉄に乗る。
ここで
驚いたのだけど
地下鉄の駅に「レオナールフジタ展」
のポスターが!!
近代美術館でやっているようだったのだけど
なんで旅に行く先々で
フジタの絵、
しかもあたしが世界一好きな画家の
フジタの絵に
巡り会うのでしょう。
残念ながら時間なかったので
行けなかったんだけどね。
そんなことどもで
テンションあがる中
シャトルバス乗り場に到着。
今年も北海道中央バス総出で
うちらを運んでくれるのだけど
その車両は普通の路線バスの車両なので
座れる席は結構限られていて
座れるのにはかなり運が
かかっているのです。
だって同じ料金払ってるのに。
しかも40分近く乗るので
絶対に座りたい!
と、思っていたところ
行きも帰りも無事座ることができ。
会場に荷物送った女MJと違い
あたしは全部背負って来てるからね、
これは結構重要なポイントなのです。
半分眠ったりしながら
やっとたどり着いた
石狩平野のはしっこ、
ライジングサンの会場です!
砂ぼこりをあげて
ロック野郎たちが
集まってくる。
ああ、とうとう来たね!
入り口で
チケットとリストバンドを交換して
いよいよ。
今年は
1974夫妻のテント陣地に
一緒にテントを張らせてもらう話に
なっていたのだけど
わけあって彼らは少し遅れて来る模様。
先にもう一つの陣地を作ることに。
テントを張る場所の近くの
小さい会場で
バースディがやるので
そこだけでもいいのだけど
でもそこは会場の一番奥。
ほかのバンドを見るのには
遠すぎるので
メインステージの見えるところに
たいだいビニールシートを敷いて
陣地を作る。
そこで寝っころがって
大物アーティストを見るってのも
もう一つの楽しみで。
あとはそこを拠点に
自分の好きなものを観に行くという感じ。
ケイタイでまめに連絡をとったりはするけれど
ライヴはだいたいひとり行動なのです。
そういうことができるという意味でも
女MJはいい相棒。
さてこの日の
一発めは
怒髪天。
以前アラバキに行った時
バスが遅れて
ライヴに間に合わなかった経験があるので
また一発めと聞いて
不安だったのだけど
今年は余裕。
しっかり観ました。
増子さんがふんどし男子20名ぐらい
引き連れて、さぶちゃんを歌いながら
みこしに載って登場するっていう
ばかばかしいシーンを。
でも
メインのステージって
でかすぎて
角度によっては音がすごく
聞きづらいし、
後ろで見ていると
客のテンションもビミョウで
面白くない。
風で音が流れてしまうこともあるし
あんまり好きじゃない。
加えて怒髪天は
ぎゅうぎゅうの空間で
客全員が増子踊りをしてるぐらいのが
楽しいかなって思った。
まあ道産子の彼にとっては
メインのオープニングを飾るっていうのは
相当な誇りだと思うけれども。
そのあと1974たち合流し
乾杯して
お次もメインステージで
モン8を。
バンドでコピーしてるせいもあって
思い入れのある曲もあるけれど
やっぱり広すぎて
楽しめなかったかなぁ。
ベースの彼のふくらみのある声は
よく聞えたけどね。
うちのメンバーにメールすると
「俺らのがいいですよ、きっと」
って。
どの口が!!
どコピーバンドのくせに。
テントを張ってくれていた
女MJと合流し
夜の寝床確認。
今年は小さいテントにしました、って
一人用のテントで。
これなら自分にも組み立てられるかな?
という感じだったので
次はテント買ってしまうかも。
ああ、また
ヘビーな世界へ・・!
そのあとは
単独でライヴを観て歩く。
チバのやる会場の近くのビールチェックでも
しとくかと足を運ぶと
勝手にしやがれが
ちょうどポーグスの曲をやっていて。
ひと暴れしてみる。
ビールは残念ながら
モル○と地ビール。
去年もそうだったよな、
投書しよう。
元ちとせをちら観。
この会場も音響悪くて
せっかくの声がつぶれていて
イマイチだったので
さっさと移動。
途中でビールなど買い。
クロマニヨンズを少し。
曲やってる時もいいんだけど
実は
ヒロトのやさしいMCが好き。
遠くから画面ごしに観て
やわらかい声ににんまりする。
その声に送られながら
アーステントへ急ぐ。
銀杏BOYZの時間・・
早めに入らないと、と
思って近づいたところに
峯田くんの声が
聞えてくるではないか!!
おいおいまだ10分前だよ!
気持ちが高ぶって
会場に突入してくと
人のすきまがまだある。
そこをすり抜けステージが見える場所まで、
と思ってつき進むと
いつの間にかモッシュの
警備員が目の前にいる柵、
ステージ中央の通路の柵の
最前に!
う、またやってしもうた。
銀杏はあんまり前に行くとやばいって
おととし学んだじゃん!
なんて思っても遅い。
もう後ろからは熱に浮かされた
野郎どもがどんどん前に向かってくる。
でも
銀杏のライヴのよさは
このパワーでもあるんだよね。
あたしの年の半分もいかないような子たちが
その自分でコントロールできない気持ちを
発散しにきてる感じがすごくする。
それぞれの思いをこめて
まわり全員歌ってるしね。
あたしもその中に入ると
不思議とそういう気持ちを思い出すというか
当時発散できなかった
青い気持ちのようなものが
どこからかでてきて
彼らと一緒にもみくちゃになって
いつの間にか吼えているような
気がする。
こうしなくちゃいけない
ああしなくちゃいけない
こうあるべき
こうすべき
なんて、人の決めたルールに
あてはまらない気持ち。
そういうのって
若いとなおさらだけど
でもやっぱりこの年になってもあって
それがあたしの場合、
銀杏を聴いていると
いや銀杏を聴いて吐き出している
若者たちにもまれていると
一層出てしまうような気がする。
自分の汗だか人の汗だか
わからないものにもまれながら
涙が出てきちゃうんだよね。
なんなんだろ、あれ。
峯田くんの奇行というか
アピールの仕方や
歌詞の強烈さなんかはむしろ
あたしの好みでは
ないのだけど
またひとりで泣きながら吼えてしまった
すごいライヴだった。
こういうの、理屈じゃないって
いうんですかね。
予想外に汗だくになって
外に出ると空気はひんやり。
北海道の夜はやはり寒いのか・・
そう思ってテントに帰ろうとする
道すがらベンジーを観る。
ベンジーは基本的には好き。
あのへんてこな声も歌詞も
へんてこでめちゃかっこいいギターも。
でも、退屈だった、正直。
寒くなってきたし
危険だと思ったので
テントに行き
着替えることに。
銀杏でかいた汗もふいたり。
それからブンブンでも観に行こうかと
テントを出たところで
1時間後にせまっている
バースデーの会場を覗いてみる。
と、去年よりも少し早いのに
もう客が入りはじめていて。
やばい!
このために北海道に来たのに
逃すわけには行かん!
と、まだ
音だししているような時間なのに
芝生にすわり込み
待機することに。
女MJや、1974、
会場で会おうと約束していた
タッキーやまだ会ったことのない
知り合いなんかにメールする。
「早く来た方がいいよ」
そんなことしてるところに
ちょうど花火があがる。
今年は第10回だからかな、
結構長い時間やってた。
でも花火大会の花火とは
なんだか違う。
こう広いところで花火を見せられても
案外心に響かないものなのかもな、
って。
人ごみで少し暑いぐらいで
待ち焦がれてみる花火。
そういう状況設定みたいなものに
人の気持ちって
左右されるのかも。
さて
バースデーのやる会場は
ほんとうにせまいのだけど
それだけに一体感があって
すごくいい会場。
去年実はライヴ後に
ギターのイマイさんに会ったのだけど
「俺ら、せまいとこでやるのが
好きだからね」
って言っていて。
あたしもこのせまい
ボヘミアンで観るバースデーが
最高に好きだと、思った。
今年行こうと決心したのも
メインじゃなくて
この会場でやる、って
聞いたのもひきがねになったかも。
登場を待ってる間
女MJと合流し
タッキーさんともはじめて顔をあわせ
いよいよあたしの
メインディッシュ、
チバの登場。
ネットでみた通り
髪がくるくる・・・
あたし的にはチバさん、だめです
今日のルックス・・・
でもそんなもんは
演奏が始まってしまえば
まったく関係ないのです。
演奏してるときの
オーラたっぷりの
チバのかっこよさと来たら!
って、最近は踊っていて
あまり見ていないのだけど。
もうあたしときたら
バースディの音楽が
ほんとにほんとに好きで。
一瞬にして
その音に操られて
跳んではねて首ふって腕をふりまわして
って状態に。
前に行って
人の間にもみくちゃにされながら
チバの視線だけを気にいていた時期も
あったけれど
今は後ろでもいいから
好きなように
カラダが動くままに
バースディを楽しむのが
本当に気持ちよくって。
いつもの会場とは違う
土の上で踏みならす足の感触と
やっぱり外にいるっていう
空気の感じ。
みあげるとそこにある
暗い空と月と
音楽に包まれた空気のつぶつぶ。
あたしのしあわせの瞬間なんだ。
そういうしあわせな人が
たくさんいる時
いいライヴだったって
演った方も思えるんじゃないかな。
だから
遠くでも伝わってると思う、
あたしのこの気分は。
普段はMCをあまりしないチバも
「ライジングサンはね、いいよ、
オレ、大好き」
って。
だ、だいすきー???
チバ語にはない感じだよな。
でも
そういう変化がね、
同じ年だからだと思うんだけど
なんだかわかる。
やっと見えてきたものとか、
違う風に見えるもののこと。
頭ふりすぎて
途中でふらふらになっていた
あたしだけど。
横で疲れて
眠りそうになってる女MJに
ちょっかい出しつつ
長めのライヴを堪能。
ほんと踊ったよ~
あとで足がつるぐらいに!
でもアンコールは
踊ってる場合じゃなくて
前に突っ込んでいって
暴れてました。
前後左右ぐるぐるまわって
知らない人たちと
ぶつかりあって。
そんなアンコールが終わり
SEも流れ始めた中
もう拍手をあきらめて
帰りかけたところに
もう一回出てきた!
よっぽど気持ちよかったんでしょう。
たぶんPAもリセットしたあとで
生音に近い感じで
演奏のクオリティーとしては
イマイチだったけど
もう何時間でも観たいと思っていた
あたしたちの気持ちを
満足させてくれた。
きっとチバたちも
そんな気持ちにこたえたいと
思ってくれたんでしょう。
演奏後には
「また来年ね」
って。
フェスでまた来年って・・・
まあ常連だから出るんだろうけど。
来年も行きます!
そう決心した最高潮のときなのでした。
つづく。

「あたしがそこまで行く理由。」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    お疲れ様でした!&ありがとうございます!
    お会いできて良かったです。
    チバさんのカッコ良さは、ずば抜けだと思います。
    心の底にくるライヴでした。
    浅井さんもライジングサン用に最近のセットリストとちょい変えてきました。Coolな感じで・・
    ススキノでミュージシャンを結構見ましたよ。
    では、打上げは秋葉原で♪

  2. SECRET: 0
    PASS:
    いいライヴでしたね~チバたち。
    ベンジーの魅力わからなくてごめんなさいねー。
    タッキーは飲みすぎ注意ね!
    なくすのはめがねだけにしましょうっ。笑。

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