いのうえの、に。

何かを好きになるきっかけって
いろいろあるけれど
最近のあたしは
「これいいよ」
って言われるものに
ことごとくはまりがち。
でも誰かがいいよっていうものは
絶対に何かがいいわけで
それは素直に受け入れようと思ってる。
で、そのひとつが井上雅彦。
まんがについては
まわりに師匠がいっぱいいて
右も左もわからないあたしに
いろいろ教育をほどこしてくれるのだけど
中でも1974の貸してくれるものには
ハズレがなくって。
だから彼のブログで
「いのうえの」の記事を見た時には
なんとなく自分もそれに
行くような気がしていたのだけど。
そしたらちょうど朝のニュースで
その展覧会の特集をやっていたのを見て
ああ、これは観たいと思ったのは
やっぱり筆で書いてるってとこかな。
まんがのサイズを筆で書く人は
多いとは思うけど
実際訪れても驚いたけど
あのサイズを描けるのは
もうりっぱな日本画家でしょう。
ってかりっぱなって書いてる時点で
自分のまんがへの認識の低さが露呈されて
少々恥ずかしくもあるのだけど。
行こうと思い立って調べてみると
なんとあまりの人気に
時間制の予約チケットを販売しているとか。
それが先月の話で
無事チケットを手にすることができたのだけど
前日に行きたいと申し出たMこっちゃんは
結局チケットは手に入らず仕舞い。
残りの期間のチケット、
土日なんかはもう売り切れなのかな?
で、日曜なんだけど
雨の中しずとでかけてみると
予想通りの長い列。
前売りを持っていても
待たされるとは聞いていたし
幸い雨はよこなぐりではないし
炎天下で待つよりはまし、とおとなしく。
出口と入口が
ビミョウに離れているため
一度自分の傘を出口付近に預け
そこから入口までは
貸し出される傘をさして向かうっていう
システムは驚きました。
傘持って行ったり来たりしてたおにーさん、
お疲れ様です!
それにしても
読んだのは
スラムダンクだけで
・・まあ1巻と3巻は立ち読みしたけどさ、
それまで「バボンド」だと思っていたあたしと
ジャンプバカというほどのまんが好きなのに
「バガボンド」は未読というしずという
まっさらなあたしたち。
当日も並びながら
「で、武蔵の話なんだよね」と、
まわりのワカモノたちを凍らせる勢いの発言で。
それでもねぇ
ビビったよ。すんごい!
最初からおおって、声あげるくらいな。
ま、武蔵もかっこええってのはあるけどさぁ。
何かに誰かに似ているわけでもないし
明らかに現実のものではないのだけど
あたしたちを釘付けにする
視線と息づかいのようなもの。
魂入ってるって言ったら安直だけど
でもそんな感じ。
またそれをある時は巨大なキャンパスで、
時には暗がりの中に浮かび上がるように
またある時は気づくと足元の砂で
海にいるかのような錯覚を起させる、といった
なかなかニクい演出もあって
そういうのもいい。
ものすごくわかりやすいし。
そんな演出の一つで
大きく描かれた手から落ちたと思われる
現実の刀が
絵の下の床に落ちていて
その刀の横に
落ちた気配を表現する線が
書き加えられていたのだけど
一瞬を永遠に見せることのできる
まんがっていう表現の偉大さを
見たような気がした。
その刀の落ちる速さ、
刀の重さ、
そして刀にこめられた感情の重さまでも
そこからはにおってきていて。
読んでいた人にはまた
違う感じ方もあったのだろうけど
あたしはそんな風に楽しんだ。
時間とチケットがあれば
また行きたいと思う。
美術館事情が許す限り
長くやって欲しいとも。
同じく楽しんだと思われるしずと
「んじゃ、ビール行くか」
と、上野ディープ街に向かおうとした所
目に飛び込んできた緑に覆われた
不忍池。→
いつも枯れ木を天から刺されたような
さみしい図しか知らなかったので
ちょっとした衝撃でした。
残念ながらディープ街の始動には
まだ時間があるようで
結局表通りにある地下の焼きトン屋に
入ってみたのだけど
入口の前にはサッポロの樽。
にんまりのあたし。
キリン好きのしずには悪いが
決定。
ビールはもちろん
チェーン店なのに
料理が結構美味しく
珍しく食べたとんかつが
とくに美味しかった。
しずとはビール飲むペースが
ほぼ一緒なので
同じ頃満足値に達して解散。
家に帰って
「きのこ部」の活動とやらをするらしい。
刺繍か・・あたしもやりたいけどさぁ。
やっぱり今日になっても
はじめてないなぁ。
そういえばこの日しずは
お手製のワンピースを着てたし。
すんげ~かわいかった!
まああたしも
ユーロ終わったらね。
あと、バガボンドも読みに行こう、
1974ん家に。

「いのうえの、に。」への6件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    そう。全てはユーロが終わってから・・
    いい結果になりますようにっ。。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    1974どの。そのレベルがまったくわからない
    ベイベーちゃん(自分で呼ぶな?)なもんでよう。笑

  3. SECRET: 0
    PASS:
    そうだそうだ、ユニフォームとかいうレベルだったね。
    スタッフT、欲しかったね~

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