ピコ入れてきましょう、ピコ!

ピコって知ってる?
ナノの下らしいんだけど、
一兆分の一だってよ、
何だソレ。
とにかくその
ピコ状の分子の水が
あたしの髪に仕込まれた、
日曜日カリスマの手によって。
新しいトリートメント剤
なんだけど
手にちょびっとつけてもらったけど
手がつるつるになった!
要は毛穴より小さいわけだから
その穴を水でうめた状態?
髪にも同じように
浸透してって
さらにドライヤーの熱で
定着するのだって。
そしてあたしの髪は
トリートメントする度に
ピコでいっぱいになって
ゆくゆくは「こどもの髪のつや」
を取り戻せる日が
来るかもなんだって。
うお~!
わくわくするねぇ。
たしかに
やってもらった瞬間から
さわりが全然違って
すんげすんげ~!
連発してました。
次が楽しみだね。
さて
この日のカリスマ。
正月休みに
遠くに行こうかななんて
のたもうてらしたので
聞いてみたところ
「家ですよ、車の修理」
そう、彼は古い車を
自分でメンテして乗っちゃう
車バカなのですが。
その大事な車がなんでも
事故にあって
お金が入ったので
それで大型テレビ買った、
なんてらしくないこと
言ってたけど
それはいいとして。
で、年末28日、
修理があがったとかで
そいつをとりに行ったらしいのです。
ところが
高速を走ってたら
なんだか様子がおかしい。
アクセル踏んでも
スピードもあがらない。
で、車線変更もままならず
後ろにハザードつけた友達の車に
走ってもらいつつ
のろのろ運転で走ってたところ
とうとう止まってしまったらしいのだ。
首都高のまん中の車線で!
そこでカリスマは車を降りた!
押した!
うしろからびゅんびゅんせまる
トラックだの
横をすりぬけてく猛スピードの車たち。
そりゃあ怖い体験だったと。
そこへ現れたは
覆面パトカー。
「西部警察の音楽流れましたよ、もう!」
さっさと道路公団を呼びつけ
牽引してくださったのだという。
税金払っててよかったねぇ。
で、原因なんだけど。
古い車だったので
雨ざらしにされていたこともあって
ガソリンタンクの中が
錆びてしまっていて
それがガソリンを送り出すところの
フィルターに詰まってたんだって。
で、そのために
正月休み返上で
まずガソリンタンクをとりだし
それに古ねじを入れて
わさわさ振るんだって。
そうすると内側にできた錆が
少しずつはがれて
新しい面が出てくるらしく。
そこに今度は
とろとろの錆留めを流しこんで
まんべんなく行き渡るよう
タンクをゆっくり揺する。
懐中電灯で中を照らしてみたりして!
で、乾かすこと丸一日。
やっと使いモノになるらしい。
いや~聞いていて
大変と思いつつ
だんだんうらやましくなってきて。
その夢中になる気持ち!
ほんとに楽しそうだし
できあがった時の喜びとか。
そういう話を聞くのはうれしいね。
あたしなんて
タンクがとりはずせるとか
そんな大きさのものとかすら
知らなかったけど
車好きの人の気持ちが
少しだけわかった感じ。
知らないことを知ったり
一生懸命な人の話って
いいよね。
知らないことに対して
「興味ナ~イ」って
いいがちなあたしだけど
ちゃんと耳を傾けて行こう、と。
だってその方が
何倍も楽しいことに出会えるし
人の体験も
ちょっとだけ自分のものになる。
そんなものも食って
成長してくであろう
あたしの明日が楽しみ。
いくつだよ!
っていうツッコミはナシで。

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