それはハップルが撮った宇宙みたいな

今晩のごはん。
きのう三崎で買った
辛味大根が食べたくて
お蕎麦に。
辛味大根おろしに
辛味大根のゴマ油炒め。
これが塩ふると
もんのすご~く甘く感じて。
不思議だ。
それとお弁当用に昨日作った
大根の葉っぱとあぶらあげの
炒めもの。
それと先週作った
大根と鶏肉の煮物。
大根尽くしなり~。
では長い長い連休の話、
少しずつ。
木曜の夜、
祝日に会えるであろう人たちの
顔を思い浮かべながら
また、ちんすこうを焼く。
少しこげたオーブンの香りに
新作はピーナッツバター。
疲れた日常にバイバイな香りだね。
でもバターが混ざると
途端にクッキーぽく。
ちんすこうとしてはどうか?
金曜は。
14時の約束。
石川町のカリスマのところへ。
久しぶりの元町は
祝日のわりにすいていて
その間を軽く駆け足。
少し遅刻したのだけど
まだ前のお客様がいらして
ちびっこ二人が
いすに乗ったり降りたり
あたしの顔をまじまじ見たり。
アナタレントの「カラスの飼育」みたいな風景。
1軒家特有のひんやり感と闘う
ストーブのふんわりあったかい空気に包まれて
ナショナルジオグラフィック」広げて待つ。
砂に寝転がる2000人の輪
ハップルが撮った宇宙の色
青い珊瑚礁の透き通り具合
にドキドキ。
宇宙とか自然とか
普段は忘れているけど
やっぱすっげーなって。
だって!なんなんだよ、あの色!
先客が帰り鏡の前へ。
ちょうど前回お邪魔した時に
「富士山に登ろうかと思って」と、
唐突に言ってらしたカリスマ。
車が大好きで普段歩きもしないのに
何か思うところがあったらしく。
でもあれだけ強い人なら
絶対に大丈夫だったのだろうと聞いてみた。
ぽつぽつと話しながら
思い出すことが出てくる感じ。
どうやらひとりで登ったらしい。
一応防寒着は借りていったらしいけどスニーカー。
22時に車で5号めに着いて登りはじめてって。
とにかく苦しかったのは
足が疲れるとかそういうことではなく
高山病だったんだって。
もうどうしようもなく
いやな気分になって
それは体験したことのない感じなのだって。
あえていえば「ひどい二日酔い」らしいけど。笑。
でもそれを超えると、というか慣れてしまうのだって。
なんだそれ~!
人間の体って不思議だよねぇ。
頂上では無性にたばこがすいたくなった、
ということだったのだけど
「あの空気のきれいさに体がたえられなくて。」
えー!そっち?
・・でもむか~しむかしは
下界もそんなだったのに
人間の体の方が変わっちゃったのかもね。
そんな風に考えさせられる、
カリスマに言われると。
「で、山に登って
何か見えたもの、ありました?」
「常に足を上に向けて歩いてると
普段しないその格好のせいで
ちょっとでも平坦な道があると
足が喜ぶんだけど
そんな小さなことがほんとにしあわせだって感じてさ
・・まるで人生だなぁって。」
そうなんです!
言葉にするとクサいんだけど
ほんとうにそうで。
あの苦しみの連続って
小さな喜びのありがたさを知る、
というか思い出させてくれるというか。
普段そういう状況に陥ることもないし
自分を追い込むこともしていない人間にとっては
とくに。
ひとりで山の中で聞いた音や思ったこと。
誰の手も借りずに自分で乗り越えた
大木や岩の道や、冷たい雨の中にあった
あたしにだけ見える光。
つらいことだけじゃないんだよ。
むしろ気持ちいんだよ、過酷であれば
ある程・・ そういう心境について話したいと
思っていたところだったので
なんかうれしかった。
これが
遠くてもカリスマに切ってもらいに
ここまで来る理由。
もちろんものすごーくカットが
上手な人なのだけど
必ずあたしの心に影響する何かを
吹き込んでくれる不思議なお方なのです。
品行方正とかすんごい人格者
っていうタイプではないのだけど
絶対に譲れない何かを持っている人。
そんなカリスマTとのおしゃべりも
楽しみのひとつなのだけど
もうひとつの楽しみはこの店の居心地のよさ。
カラーの待ち時間に入れてもらった
抹茶ラテが残ってしまったので
それと読みかけのブルータスを片手に
「これ飲んでっていいですか」と
となりの部屋のソファーへ。
普段ゆっくりそんな時間を
持ったりしないのにね。
ほんの20分ぐらいだけど。
ちんすこうを差し入れすると
アシスタントのスケさんが
今度はフレーバーコーヒー淹れてくれ。
もう少しゆっくり。
「よいお年を」
なんて言葉に見送られ
もうそんな季節、と
思いながら
電車に乗る。
御茶ノ水で下車したけど
イシバシ楽器では
古い友人に会うことができず。
本社にラブレターでも送るか。
聖橋の上で
田端に向かうバスを待つ。
お母さんとサンタみたいな
コートきた女の子。
「ああ!!」
空にでっかい月みつけて。
ふふん、あたしは知ってたよ。
バスにゆられて
久しぶりの『タバーン』。
マイミクのAるかさんに
連絡しておいたら
彼女さんのMきちゃんを連れて
いらしていて。
久しぶり、というか
実はほとんど話したことが
なかったのだけど。
ブログを読んでくださってるとかで
あたしに詳しい。笑。
祝日の早い時間はすいてるかな、と
あたりをつけてきたのだけど
グループのお客さんが2組もいて
ガキくんがめずらしく
テンぱってて。
でも途中から
助っ人さんが来るまで
料理は出さないと
腹をくくっていたようですが。
そんなわけで
あたしらのお通しも
あとまわしだったので
おみやげに持参した
戸隠のベビースターと
ちんすこうを出してもらい
とりあえずホットワイン。
もうひとりのマイミク
Uちゃんさんも来てくださり。
あたしは常連でもないし
ご近所でもないのだけど
こうやって知り合いができて
会えるのって
不思議だし
楽しいよなぁ。
聞けば
今月は皆勤賞だとか。
いい客だ・・・
もし自分がお店をやったとしたら
そんな人、いてくれるだろうか。
ガキくんをちょっと
尊敬しちゃいます。
助っ人よしこちゃんが来て
やっとごはんタイム。
ジャイアントコーンと
ベーコンと魚(なんだったのかな)の
燻製、ばりうまっ。
それに豆カレー。
ひとりじめしてがつがつ。
キャプテンモルガンのロック
余市で買ってきて
こっそりキープさせてもらってる
シングルカスク
ハイネケンに
Aるかさんにごちそうして
いただいた赤ワイン。
それとしめは
珈琲とスパイスドラム、
バニラ風味のガムシロに
牛乳っていう
もろ好みのカクテルを
作っていただき。
でもよく考えたら
この日のチャンポン内容って
結構キツいよなぁ。
そのわりに平気だったのは
いいお酒だったのでしょう。
お店と一緒に飲んだ人たちの
おかげ。
なんとミシュランの1つ星を
とった店に勤めているという
ナナコちゃんに
会えなかったのは
残念だったけど
『タバーン』でまた
ひょっこり会えるといいなぁ、と。
また次のお楽しみ。
ガキくんが
いてくれるというのは
もちろんあったけど
タバーンはあたしにとって
ひとりで行って
そこで知り合いができるという
ひとり飲みの楽しみを
味わえたはじめての店。
また近いうちに。
今度は歩いて行ってみようかねぇ。
一日めにして
研ぎ澄まされた日。
出だしからオッケー。

「それはハップルが撮った宇宙みたいな」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    アドバイスをいただいてから、山登りの準備、着々と進めています。
    あとは何月にはじめるかってことだけです。やはり春が基本でしょうか?
    ところで、「ナショナル・ジオ・グラフィック」がその場にあっても手に取る女性ってかなり少ないんじゃ・・・??? いつかリッチガールになって、DVDコンプリートしたいですね。そしてわたしも「ブルータス」「カーサ」「monoマガジン」が愛読書なのです。べいべーさんとこはいつもわたしのこころにぴったりはまるキーワードだらけ・・・(ハートマーク)

  2. SECRET: 0
    PASS:
    ゆきほさん、お元気でしたか。
    あたしのアドバイスじゃ不安ですが、でも上のような気持ちにはなれるかと。乞うご期待!
    「ナショナル・ジオ・グラフィック」は、すごいですよね。
    女性誌の「着まわし~」とかそんなことはどうでもええねん!!
    と、いつも思ってます。

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