救いの御子は、あたしの胸ん中

ラムをひとりで
こんなに飲んでしまった
日曜日の朝。
この甘さと
同じくらいのスイートに
あたしが達せないのは
何が原因なのか。
回数券を手に入れて
うれしくって
むきだしで走る東京の風が
気持ちよくって
また夢を見れるかなって
思えた。
だけどあたしには
やっぱり羽根は生えてないし
そこから飛び立つには
臆病がすぎるみたい。
自分を責めて
さらに落ちて
苦しんでる人の心配をしながら
所詮自分も同じだろ?
って。
こたえがでないまま
スタジオに入って
爆音でギター弾いた。
とりあえず
あたしを包む
不透明なよろいが
そぎ落ちた感じ。
あの場所があって
よかったと思えるよ、
アリガト、
あたしのロデオたち。
音楽を続けることは
あたしの背骨に関わる
問題なのかもと
感じた日曜の夜。
もしなければ
あたしは
アルコールの海に
漂うだけの
くらげ骨なし。

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