人生の分岐点に立ち会えたというのに。

きのう。
23時ちょい前。
門仲に着いたところで
バースデー観に
一緒にいって
「これから下北に
寄って帰ります」と
渋谷で別れたばかりの
17歳の
オトモダチから
メール。
「ソガベさんのお店に
鈴茂さんがいるよ!」
って。
桜井鈴茂は
「アレルヤ」
「終わりまであとどのくらいだろう」
といった小説を書いた作家にして
あたしの大学の頃からの
友人で。
ソガベくんとは
仲がいいし
下北も大好きな人なので
こういう展開ありえなくもないと
思ってはいたけれど
それでもやっぱ
実際に起こると
驚く。
しかも彼女とは
ついさっき別れたばかり。
「すごいね。
人のつながりって」
というスズモのメールに始まり
二人から
かわりばんこに
メールが届く。
なんか、面白いよ。
お互い若干
戸惑ってる?
この
偶然の出来事に
救われて
深い深い海の水みたいな
群青色の気持ちから
なんとか
浮き上がって来たけれど。
バースデーのライヴ
だったのにね。
だったから。
なんだけど。
今まで
バースデーを観て得られた
高揚が
きのうは全くなく。
開場直前に
雨に降られてぬれねずみに
なったから?
風邪ひいてひどい顔
してたから?
恋をしてる17歳オトメの
まぶしさと
自分がかけ離れていたから?
ビールが不味かったから?
前に立つ女の子の
ポニーテールが
やたら顔にあたったから?
雨にぬれた皆の臭いが
たまらなかったから?
言えば
なんでも
理由になるさ。
だけど
わかってる。
あたしのアンテナ不良。
今までよりも
さらに前の2列目ぐらいで
チバを見上げていたのに。
遠くて遠くて
なんだかみじめな
気持ちになった。
いくら遠くても
チバの音楽が
あたしには
届いてきていたし
伝わるものが何か
あったのに。
正直
逃げ出したくて
早く終わってって
願ってしまった。
魔法がきかなく
なっちゃったよ。
アンテナ、
なんとかするわ。
だからまた
立ち会わせてね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です