美しいエンディングにむけて

きのうは。
テアトル新宿にて
ヨコハマメリーを観た。
はっちゃきどののところ
そんな映画があるのを知ったのだけど。
メリーさんっていえば
大学卒業したてのころ
毎月「月刊まんげる」という
新聞を作らせてもらっていた
「まんげるず」という友人のバンドの曲で
「メリーさん」って
彼女のことを歌った曲があって
「へーほんとにいる人なの?」
って、レベルだけど
なんとなく興味ある存在であり続けていて。
ともかく
はっちゃきどのが書いていた
「エンデイング」がどうしても気になって
レイトショーにでかけた。
水曜は1000円だしね。
新宿といえば
『BERG』に寄らずにはいられないあたしは
ひとり”焼きソーセージドック”をほおばり
秋庭俊「帝都東京・隠された地下網の秘密」
(ちなみにコレすごくおもしろい!
この話はまた。)
を読みつつ
生ビールを立ち飲み。
こういう時間もたまんないんだけどね。
開演間近に映画館に行くと
整理券はなんと90番。
しかも若い女子たちという
予想外の雰囲気。
で、映画なんですけど。
メリーさんが
横浜の人たちにどうやって
語られているかという話に始まり
メリーさんの人生を追いつつ
戦後の横浜(や横須賀)のうつりかわりを
追って行くという
ドキュメンタリー。
あたしも横浜には住んでいたけど
山の方なので
全然違う世界で。
元祖や女MJの方がたぶん
実体験とからめて
楽しめるかもしれないなー
なんて、思って観ていたのだけど
メリーさんと実際に関わった人たちの話が
始まったあたりから
もうぐいぐいひきこまれちゃって。
登場する横浜の人たちの
戦後すぐあたりからの人生話は
あまりにあたしとはかけ離れていて
ただもうびっくりするばかりで
正に事実は小説より奇なり
って感じなんだけど
そんな人たちからするとメリーさんは
自分のそういう時代のことを
思い出す象徴みたいなものに
なっていたみたいで。
だからどうにかしたいって
実はいろんな人が思っていて。
中心人物として出てくる
シャンソン歌手、元次郎さんは
そんな思いをどうしようもなくて
実際に行動おこしていた人で
そんな彼の思いを
この映画は丁寧にそして
やさしく描いています。
そこまでよくやったという
衝撃の「エンディング」は
やはりミモノですよ。
ドキュメンタリーって
撮影も録音も1回勝負のはずなのに
まるで何カットもとったかのよう。
そういう意味でも
実によくできている!この映画!
ものすごくきちんと調査したものたちと
貴重な証言を
すごくこだわって
時間をかけて編集しているのがわかるの。
すごいよ、これ。
映画つくる人はさ、これくらいやりぬいて欲しいよ。
予算がたりなくなったから
最後は適当になりました、なんて映画は
発表しちゃいけないと思う。
そしてエンディングの
それはそれは美しいメリーさんを
観てほしい。
年老いてウマミが出るのは
男性だけだなんて思っていたけど
あたしも美しい老人になりたいと
思うよ。
凛として
美しく行きましょう、そこの女子たちっ!
映画に心うばわれ
電源切ったケイタイもそのまま
雨の中、ちょいスキップで
傘をくるくるまわしながら
帰ってきました。
富岡八幡宮の前でiPodから流れた
久しぶりのモリッシーの声が
心地よい夜でした。

「美しいエンディングにむけて」への8件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    観ましたか!スゴイでしょ。あれを弱冠30歳のワカモノが撮ったってのがまたスゴイ。もうこれは今年ナンバー1の「人間讃歌」だと思いました。「凛と生きる」いい言葉だね。お互い「凛」として生きましょう!

  2. SECRET: 0
    PASS:
    一時期なんかこれは“サイン”的なかぶる事多かったよね。
    でも、最近なんか『共時性』シンクロ減ってさ。
    歳を取る事と、年齢を重ねることについて、考えた、さー。
    実は、今日初めて行った近くの『コパカバーナ』(昭和21年開店)
    で、なぜか、メリーさんの話に。連れは生涯ただ1度横浜高島屋で
    おみかけしたそうで、わしは100回位遭遇してますが、伊勢佐木界隈で。
    でも、私の中で彼女は『おしら様』、知り合いの店の店長は『ホワイトレディ』、そして今日新たに聞いた彼女の愛称は『夜の皇后様』
    メリーさんに反応しない元次郎さん関係の史上最強女酒飲みに
    先日殴られそうになったんで、わしも来週水曜、観ます。
    が、…。実は、ちょっと、かなり、怖いかも。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    はっちゃきどの。すごいね。
    しかも30歳なんだー?これからの作品も期待できますねー
    凛と行こうぜ、凛とね!

  4. SECRET: 0
    PASS:
    元祖どの。
    100回遭遇して持っている感想を
    ぶちこわすような映画だと思いますよー。

  5. SECRET: 0
    PASS:
    はじめまして。
    「まんげるず」で検索してお初におじゃましました。
    某タレントさんと同姓同名のゆうこりんと申します。

    実家に行けば「月間まんげる」けっこうな量があるはずです^^v
    2000Vで初めて見て、すごく好きになって学生の頃通ってました。
    ふと思いついて検索したらこちらに辿りついてすごくうれしいです。
    ベイベーさんともライブハウスで会っているかもですね。

    「メリーさん」というドキュメンタリー映画は知っていましたが、
    あの曲とはリンクしませんでした。
    私の中で曲のメリーさんは、三重県在住の男性だったものですから^^;
    (勝手な思い込み)

    就職して、なかなか都内のライブハウスに出掛ける回数は減ってしまいました。
    でもライブはいいですね。

    またお邪魔させていただきます♪

  6. SECRET: 0
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    ゆうこりんさん、コメントありがとうございます。
    たどりついていただいて、非常にうれしいです!
    一瞬、あやしい人かと思ってしまいました、ごめんなさい。
    (だって名前が・・^^;)

    まんげるで検索するなんて
    あなたも相当マニアですね!笑。
    ギターのせっちんと友人だったので
    月刊まんげるの表紙を書かせてもらっていたのですが
    まだ持っている方がいるなんて
    いやーおはずかしい!
    でもまんげるはいいバンドだったよね。
    単純にバンドのファンでもありました。

    ぜったい会ってますよね~
    なんかすごいな~。

    ヴォーカルのおやびん、せっちんとも結婚して
    パパになってますよ。
    機会があったらゆうこりんさんのこと
    伝えておきますねー。

    では
    個人的な日記でおもしろくないかもしれませんが
    また遊びにきてくださいねー。

  7. SECRET: 0
    PASS:
    >あなたも相当マニアですね!笑。

    はい^^vマニアです♪

    お返事すごくうれしいです。懐かしい~≧▽≦

    10代終わりから20代という、一番影響受ける時期に大好きだったので
    今でもすごく気持ちの中にいる音楽なんです。

    せっちんさんとお友達だったのですね。
    おやびんさんともにパパですかぁ~。
    お2人にそっくりな男の子を勝手に妄想しニンマリ^m^

    多分覚えてくれているような~。
    是非是非伝えておいてください!
    旧姓は「クサカベ」と申します。

    コチラのブログをうろうろ読ませていただきました。
    ベイベーさんとはやはり同世代ですね。

    今35~40歳をターゲットにした企画って多い気がします。
    自分達くらいの人間が社会で企画を通せる力と地位を持ってきたのかな
    なんて分析してます。

  8. SECRET: 0
    PASS:
    あー!そりゃ同世代だ。
    あたしも就職したての一番キツい時期にお世話になっていたよー。

    そう、今こそ遊んだらいい、と思うよ。
    大人の遊びは、また別の楽しみがあるよね~。

    せっちんたちにお伝えしておきますね~。

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