リアルロッキンアイランド大島への誘い

土曜22時発の東海汽船に乗って
大島に行った。
roadmanさんとこで情報いただいた
「三原山砂漠ウオーキング」参加で。
土曜夜にでて、船中泊
日曜の朝ついて、ウォーキングして
昼大島出て、日曜夜に竹芝に戻ってくるという
ちょっと罰ゲームちっくな
スケジュールのこの旅。
ほとんどノリで誘ってみたら
ひっかかった人たち3名。
アホ友達多くてうれしいっス、ったく。
しかも酒呑み。
行きかえりの宴会も成立。
女MJと元祖と
19時に新橋に集合して
酒とつまみを購入。
ネットで大島行きの船を検索してみると
どうも売店などなく
自動販売機のみらしいし
モルツしか売ってなかったら悲しいので
ビールひとり3本とチューハイを。
でっかい保冷バッグも同時購入で
安心安心。
紹興酒も買ったのだけど
これは結局消費せず。
でも酒がなくなったら心配だからって発想は
好きです、べいべー。
新橋駅地下で一杯入れて
21時竹芝桟橋へ。
そこでもうひとりの友、Cえみちゃんと合流。
参加者専用ツアーなので
そこでツアーのバッジなどいただいたのだけど
どう見てもまわりは
ご老人ばかり。
やたらおしゃれな若い娘4人組がいたほかは
(いえ、あたしたちのことではなくってよ)
皆ご高齢で。
でもあたしら、元祖を筆頭に
老人キラーなので、
競技中も問題なく交わっとりましたが。
さていよいよ
初伊豆七島へむけ出航。
畳のだだっぴろい二等船室で雑魚寝、
の図を想像していたら
なんと指定「座席」。
飛行機よりずっと広いし
なかなか快適でした。
で、乗るなり
4人1列でプシュっ!
なんか横1列じゃ雰囲気でないから
床にすわろうか?
と、冗談いってたら
あとで船を歩き回っていたら
そういうグループが多数。
あれって常識なのか。
100円で防寒用の毛布が借りられるのだけど
それを床にひいて
宴会やってるおっさんたちが
たくさんいました。
あれもいいなぁ。
彼らはスポニチ主催の
磯釣りツアーのおっさんたちのようでしたが
なんだか慣れたもんでしたよ。
ちなみに船の中は
ビールの販売機(ちゃんと
サッポロとアサヒがそろってます、
さすがおやじ客多し!
「選べる!」)
や、カップ麺などの軽食の販売機、
それにレトルトカレーを出してくれる
(いや、つい帰りに食ってしまいました。
でもサッポロの生ビールも飲める!)
食堂もあります。
乗るなり
プルトップをひいたうちらは
いつ出航したんだか
わからないまま
船底で
飲む食う飲む食う。
途中横浜に寄港するというので
甲板にでてみました。
ちょっと寒かったけど
着膨れのあたしはへーきでした。
その姿を見た元祖は
「あんたがそんな格好するなんて・・」
とショックをうけてましたが。
東京湾はせまいので
ずっと街の灯りが見えていて
なかなかのクルージングです。
酒はしこんできたし
景色はいいし
月はでてるし
あとはBGM・・・
と思ったわけではないのですが
突然オカリナの音色が。
曲は「ふるさと」。
うーん、これ以上はコメントできません!
ナニカカナシイコトデモ?
そんななつかしソングをバックに
甲板で寿司をひろげ
宴会の続き。
いやー楽しいわ、かなり!
そんなことをしてるうちに
間もなくベイブリッジの下を通り
みなとみらいや
赤レンガを横目に
横浜フェリーターミナルへ。
屋上のビアガーデンで飲んだことはあるけど
海から見るのは当然初めてなので
なんかわくわくしたし
きれいでしたん(→)
それがちょうど0時で。
横浜発後はすぐ消灯になり
登山の消灯後に使ったヘッドランプを
持参したのだけど
そんなもの使う間もなく
眠りにおちました。
・・・
レム状態で
「間もなく大島港に・・」という声を聞き
ばたばたと用意。
といっても、到着までは
結局20分ぐらいあったのだけど。
船の「間もなく」
という感覚はかなり違うらしい。
実際甲板で見ていても
そこに見えるその橋にたどりつくのに
一体何十分かかるの?
って感じだったし。
船底のもぐら
外にでてみると
そこには朝日にてらされた
巨大テトラポット。
ちょっと幻想的っつーか
どこの星?
みたいな。
船が暑いくらいだったので
上陸した大島の空気は涼しく
すがすがしかったな、
そんな日曜日の朝。
そこからバスに乗り
スタート地点へ。
バスはちょくちょくスピードを緩め
添乗員さんがあちこちの
景色について解説してくれます。
まったく、なんていいツアーなんでしょ。
ちなみにすれちがう車はゼロ。
時間も時間なんだろうけど
それにしても
人っこひとりいないとは
正にココ。
三原山への坂道。
その三原山が見える地点に来て。
びっくりです。
港から常緑の木が
あおあおと茂った舗装された道を
あがって来たのに
いきなりその風景ときたら。
荒涼としてはいるのだけど
なんつーかさみしいというより
自然の険しさというか
シャープさというかが
かっこいい風景で。
なんて、噴火当時に住んでらした方には
地獄のような風景なのかもしれないので
無責任な表現もどうかと
思うのですけど
あたしにとっては
見たことのない風景だったもんで。
うおーっって感じ。
(なんじゃそりゃ。)
山頂のレストハウスに着き
ウォーキング参加者だけではじめて集合。
総勢30人ぐらいでしたか。
そこでウォーキング協会の方からの
ごあいさつがあり、朝食。
協会副会長からの
差し入れなんかもいただいたり。
それにしても
いやあ朝めし豪華でした。
和食なんだけど
魚1匹におかずのお重がどーんとあって
ごはんにみそ汁。
まだ7時前だというのに
もりもりいただきました。
もりもり食べた分
おくれをとったわれわれが
のんびりお茶をいただいてると
ウォーキング協会のじい様が
話しかけてきて
しばし交流。
おんとし74なのだと。
競技中、同じくらいの位置を歩いてらしたのですが
足をひきずりながらも
元気元気。
いやー、高齢者元気っス。
あたしも長く元気でいるわ、と
誓い。
畳敷きの部屋で寝転がって
般若心経やら
ウォーキング協会の内情を
聞きながら眠りに落ちてしまい
気付くといよいよ
スタート!
開会式があり
Tシャツと軍手をいただき
ラジオ体操をし。
ラジオ体操、20年ぶりぐらいにやったけど
覚えてるもんねー。
ちなみにウォーキング参加者は
うちら突撃ツアー組30人のほかに
前日からの宿泊者100人がいたのだけど
その人らは「新宿ラジオ体操の会」
という、その活動内容の
わかりやすいような
わかりにくような名前の団体所属で
ラジオ体操をやりなれてる輩らしく
途中でかけ声が入ったりして
面白かった。
テレビで以前、ラジオ体操は
「よくできた体操」だと
絶賛されていたのを見たことがあるけど
たしかにまじめにやってみると
なかなか気持ちのいい体操だったような
気もしたりして。
あたしってば単純すぎ?
で、
これまた久しぶりの
「ヨーイ」「バンっ!」
というピストルで
だらだらと9:30競技開始。
スタート地点の
食事をした小屋から
ちょっと行くと
もうそこは三原山の裾、
一面のワザリングハイツ。
「ヒースクリフ!」
はじめはゆるやかな赤茶色の
溶岩の道を
くねくねしながら歩きます。
まわりはすすきの群生か
わずかな緑を
ところどころにはやした
へんてこな形の溶岩で
足元はたまに砂のようになり
ちょっと歩きにくくなったりもして。
これが砂漠なのか?
よくわからないけど
たしかに足はとられる。
そして
正面には三原山の黒い台形の姿。
女MJが曰く
「ミッシェルって大島でジャケット撮影したんじゃ
なかったっけ?」
そういえば、そんな話
聞いたことあるような気がします。
「サブリナ・ヘヴン」のジャケ。
アメ車とメンバー@荒れ野。
正にそんな風景です。
「うんうん!間違いないっ!」
「どっかに『チバユースケ参上』とか
らくがきあるかもよー」
「宝さがし宝さがし!」
なんて夢を抱き
俄然やる気もでるってもんです。
チバが歩いたかもしれない
その土を踏みしめ踏みしめ
歩いて行きます。
だんだんお鉢、といわれる火口にむかって
勾配も急に。
そこでCみちゃんは一歩リード。
足が痛いという元祖をおきざりに
女MJとあたしは
ミッシェル話に花をさかせながら
無理せず、なテンポで
歩き続けます。
最初は団子だった
参加者もこのあたりから
テンポがばらばらになってきて。
結構登ったな、というところで
展望台。
いつもなら富士山が見えるというのですが
曇っていて見えず。
残念。
給水ポイントでは
地下からすいあげたという冷たい水を
紙コップに入れて
地元の人が手渡してくれます。
なんちゅーか
ほんといたれりつくせりで。
そこをすぎると稜線に沿って
少し大きめの岩のころがる
やはりきつめの勾配を
登って行きます。
いやはや、ここの歩きにくかったこと。
体がキツいわけではないのだけど
ペースがちっともあがらないし
よそみをしていると
ずるっと行ったりして。
それでも高齢者の方たちも
えっちらほっちら
登って行きます。
オーミゴト。
稜線の下は
すぐがけで
下手すると溶岩の壁を
ころげ落ちて行きそうな勢いなので
よそみは禁物です。
景色見るなら
立ち止まらなきゃねっ。
と、立ち止まって下を見下ろすと
まじで危ない。
だいたい、そこの岩壁
熱を発していて
蜃気楼みたいになってるし。
活動中なの??
でもちょっと飛び降りてみたいってか
ダンボールのそりとかで
すべってみたいな、とか
思ったり。
ま、そんなことが
できるわけはないのですが。
下の平野には
大きな水たまりと
湿地のようなところと
その先には
マラソンの方の参加者が
走っているのが
豆つぶのよに見えます。
そこがどうも
「砂漠」らしいのだけど
いわゆる砂漠の色ではなく
黒い火山灰の丘という感じで
またそれが神秘的な感じもしたりして。
そんな稜線が終わると
噴火の時に
溶岩から
ピンポイントで逃れたという
ありがたい神社が。
「ここの神社はお賽銭なしでも
言うこと聞いてくれるからねー」
と、根拠のない説明をする
じーちゃんの声を聞き
小銭のなかったあたしは
とりあえず2円入れた。
タダよりゃエライだろー。
「しゃりん」
やべ、1円玉の音、バレバレ・・
神社を超えると
いよいよ
「お鉢」です。
白いけむりがところどころからあがって
削られた岩肌は
ワイルドロック!
以前は火口により近いところまで
行けたそうで
「前はねー
あそこの壁面に
よく人がぶらさがってたのよ。
まー火葬して土に帰るわけだからねー
手間ってもんが省けるけどねー」
って・・・
ご老人って。
つおい。
お鉢を見下ろしたらば
あとは下り。
このあたりは石のつぶが細かくて
赤い砂場のようで
小走りになった方が楽で
ひとりで駆け出してしまい。
一気に駆け下りた下に
案内のお兄さんがいて
「あとちょっとで
ゴールの大島観光ホテルです、
がんばってくださーい」
なんて言われ
気がゆるんだのか
そこからがやたら長く感じました。
平らな道だったので
「もう歩けないよう」
なんて状態ではないのだけど
歩けど歩けど
たどりつけず。
さっき上から見た
砂漠の近くを通ると
そこを仮面ライダーよろしく
バイクでかけあがる
お兄さんがいたりして
そんなものを横目に
くねくねと
はての見えない道を歩き。
たまに、道のまん中にある
ごろ石をサッカーがごとく
横に蹴りよけたりして。
たまーにあざみと
カモミールのような花が
ちらちらと見えはじめ
標高がさがった実感はあるのだけど
あとどれくらーい?
すると
急に案内の人が増えはじめ
「あと少しですよー」
「あと2kmですよー」
と声をかけてくれ
どうやらゴールに近づいた模様。
急に増えた緑を抜けると
「最後の急勾配70mです!」
この70mは意外にきつかったけど
登る先にCちゃんが待っていて。
「あーごめん!
あたしが弁当引換券持ってる!」
と、最終ダッシュを。
坂を登りきったゴールには
完歩証をもった
あんこ娘と
大会関係者がいて
「お!マラソンかい?」
なんてつっこまれ
最後だけ猛スピードで
やっとゴール。
2:30の旅でした。
ほどなく元祖もゴールし
弁当とあしたば汁を頂き。
いや、あしたば汁って
絶対青汁みたいな
ジュースだと思ってたよ。
完歩して罰ゲームかよ!
とか思っていたら
あしたばと魚の入った
あったかいお味噌汁のようなもので。
魚くささが苦手、という
女MJの分の頂きました。
ごっつぁんですっ!
食事のあとは
閉会式で、マラソンの上位の方たちは
何やらクーラーBoxに入った賞品を
もらっていました。
気になる!
閉会式後は
1時間後のバス出発まで
ホテルの温泉に。
露天があったのだけど
三原山を見渡せる
気持ちのいいお風呂でした。
堪能~。
あがったあとは
風呂上りの黒ラベル。
300円、ちょっと高いけどね。
バスにビール片手に乗り込み
大会会場をあとに。
山よ、さよなら。
港へゴー。
港では船待ち30分ほど。
おみやげタイムだったのだけど
珍しくご当地アイスなど食った。
女MJは「あしたば味」
なんて冒険してましたが
あたしはココナッツ。
シャーベット系で
おいしかった。
14:50発の船に乗り込み
さよなら大島!
なんて別れを惜しむ間もなく
ビールで乾杯。
前日の残りのつまみを山わけし
ぐだぐだ食って
うつりの悪いテレビなど観ていたら
眠りに落ちた。
ごくらくーう。
目覚めて
甲板に出るともう暗くて
遠くの夜景を見ていると
女MJが寄ってきて
二人で食堂でカレーを食べることに。
なんかその時
惹かれたんだよね、
マンゴカレー。
まあ、ただのレトルトでしたが。
食堂は持ち込みしてる人たちもいたけど
生ビール、しかもサッポロ飲めるので
最後ぐらい、と思ってさ。
おかげで女MJは
横浜で降りられず
元祖とCえみちゃんを
船上から見送りました。
おつかれ~。
横浜から竹橋までは
結構時間かかるので
用意してきた本をやっと広げ。
件の「平成よっぱらい研究所」。
いやーオドロキました。
これ読んでから作品読むのって
ビミョーだなあ。
すごいよ、この人!
見習いたくは、ない。
竹橋に近づいてきたので
荷物用意して
甲板にあがって
近づく東京タワーなど拝み
なかなかのクライマックス。
とても濃くて
忙しくて
呑めて
汗もかけて
風呂にもつかれる!
なんてスバラシイこのツアー。
来年はそこのアナタも参加しませんか?
大会ジャックして
船で大宴会しましょーよ。
ツアー料金9800円なり。
2食、Tシャツ、軍手つき。
ブラボーっ。

「リアルロッキンアイランド大島への誘い」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    渾身のエントリーですね。
    来年は絶対に出たい!っていうか来年あるって言ってました?ラン雑誌には「最初で最後の」なんて書いてあった気がするんですが。
    まあ、勝手に合宿をやればいいんですけどね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    roadmanさん、来年ぜひ。ウォーキング協会の方たちはやる気まんまんでしたよー。今年は「第○回記念」とか言ってましたけど、それが最初で最後なのかなー?わからんけど、なければ勝手に開催?でも9800円でパックになってるってのがよさでもあるんで・・・roadmanさんとこで企画してくださいよ~(当然添乗員は・・・笑)

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