あなたの手が欲しい。

きのうは。
                       『緑玉紳士』を観た。
日本のクレイアニメです。
主人公はzoffの(?)めがねをかけた
グリーンピース。
映画には大抵ひとりで行くんだけど、きのう同行した同僚は、映画館まで一緒にいって「じゃっ」って別れて、別々に観て、帰りに飲む、
という都合のいい相手なもんで。
帰りには渋谷ホテル街にある
あなぐま』で一杯。
(これも渋谷のYが連れていってくれた店)
彼女とは前回
カレル・ゼーマンを観にいったのだけど。
彼女が映画好きとは知っていたけど
よくよく話してみると
二人とも好きな監督1位が
ジャック・ドゥミ。
びっくりした~。
彼女からは仁侠とハワード・ホークスの話しか
聞いたことなかったので、
ちょっと意外でした。
チェコアニメやクレイの話も
何かの時に偶然でて
さらにびっくり。
あたしのチェコアニメとの出会いは
大学の先輩Hるひさんに
カレル・ゼマンの『盗まれた飛行船』
の話を聞いたのが最初。
当時レーザーディスクがでていたのに
それも廃盤で、中盤屋に行くたびに
探してたな~。
それが今じゃ、DVDですからね。
いい時代になったもんです。
『盗まれた飛行船』をやっと観られたのは
世田谷美術館の野外映画でだったな。
夏休みの企画ものだったと思うんだけど
夜の空にでっかいスクリーンはって
映画観せてくれるなんて。
粋だよね。
今は神楽坂に住むFと
芝生に寝っころがりながら観た記憶が
あります。
たまプラーザ東急でも夜の上映会
やってたことあったけど
(モテモテ女と『サム・サフィ』を観たんじゃ
なかったっけ。)
今はどうなんだろ?
ほんとーに贅沢で素敵な企画よね。
夏の夜の上映会、求ム!
で、それがきっかけで
中野武蔵野館でやってた
チェコアニメ特集とかよく観に行きました。
暗い話、暗い映像多いけどね。
でも単純に手作りのすごさに感心します。
きのうの『緑玉紳士』も
クリタ監督がひとりで製作したとかで。
4年もかかったらしい。
相当早い動きと複雑な動きを実現していて
いや~すごかった。
セリフ全然ないのに
すごく表情豊かだから
話の展開やグリーンピースの気持ちが
よーくわかって
おもしろかったです。
結構どきどきしちゃう場面もあるし!
そういえば、『ジャック・ドゥミの少年期』で
紙の人形を少しずつ動かして8ミリで映画をつくる
シーンがあるんだけど、
あんな感じなのかな~。
大雑把なあたしには絶対にマネできない!
尊敬します。
ほんとうに。
まーそもそも
すべてはジョルジュ・メリエスなのだけども。
元祖手作りの特撮。
ほんとにつくりたくてつくりたくて
って感じが伝わってくる。
だから今CG使ってるくせに
ちゃちな映画って、興ざめしちゃう。
ものつくる人は
ちゃんとしてほしいよ。
と、思うのさ。
あたしにはできないことを!
その手で。

「あなたの手が欲しい。」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    ジャック・ドゥミでTBしようとしてイマイチ失敗。
    許して下さいな。zoffの眼鏡をかけたチェコ文学&アニメ好きということで。

  2. SECRET: 0
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    だからさあ~きみとずしが観たい!ってゆーから“レオン”観たんでしょ?!なのに、映画始まって30分くらいで2人ともふらぶらどっか行ったんジャン。ふゥ~ん…映画の趣味は変わっていないんだね。
    読んでる途中で、メリエスは?って思ったらやっぱり。
    モレッティのネタもそのうち出てくるかね。
    映画の話に振ったら、コメントぼろぼろ出てきそうやね~。

  3. SECRET: 0
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    実はzoffはroadmanさんとこで知った覚えたての単語だったのです。シネマライズでは緑玉紳士とコラボのめがねケースが販売されてましたよー。
    ところで、ジャック。ドゥミでなんとナントの話にまで及び、びっくりしました!さすがオースティパワーズを認めない男。(同感。)コメント書いておきました。
    チェコ文学は読んだことないです。チェコっていえば、あとはサッカーかなー。ベルガー。

  4. SECRET: 0
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    元祖babyどの、相変わらずの記憶力ですね~。うーん「レオン」観たいとかまたうそ言ってましたか。。

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