金沢花見旅〜50歳の旅はつづく。

土曜朝7:20発で金沢へ。
ひょんなことから
中高時代の呑み助友だちAとYとFと。

久しぶりの朝ビール&ハイボールで第一回乾杯。
崎陽軒と天むす食べてたら
富士山が左手に見えて。幸先いい~。
高崎過ぎたら
真っ白な浅間山もどっしりと構えててかっけぇ。
軽井沢あたりでは先日の異常気象のせいか
線路に雪も残っていたりして。

一気に日本海までつきぬけると
左手には雪をかぶった北アルプスの山の連なりがずっと。
いやーテンションあがるあがる。
この景色見たくて北陸新幹線乗りたかったので
旅の目的何割か達成。

2時間半で金沢着。近い~。
駅からタクシーでホテルkumu。
荷物預けて徒歩で近江町市場へ。

下調べした廻らない回転寿司屋で
乾杯二回め。
甘海老、ガス海老、のど黒。
なんだけど。
あれ?感動がイマイチ。
つまみ頼んだところで、この盛り付けは。。
いかん移動だ!

これまた調べておいた食堂で乾杯三回め。
お造りと甘えびコロッケ頼むも。。
なんかちゃう。

歩き回ってわかる。
長蛇の列の店や地元の買い物客もいるにはいるけど
全体的に観光地のにおいがする。
移動じゃ移動!

バスに乗って。
兼六園は桜満開。
例年より少し遅かったのが幸いして
人出も少なめとあとで聞いたけど。

30年ぶりくらいに来た兼六園。
好奇心旺盛なFが
パンフレットを読みつつ解説してくれて
前来た時よりずっと印象的に。
ありがたや。

あたたかくて風もなくて、
空には金平糖みたいな雲がひとつだけあって
「雲ひとつある空だね」ってなんかいいよ、A。
眺望台からみえる卯辰山もピンクが混じっていて春らしい。
もっと遠くには雪をかぶった立山連峰(?)が見えるのもいい。
桜も松も幹が個性的にツイストしていて
歴史を感じる。
ああ、金沢なんだね。

橋を渡って金沢城へ。
ブラタモリでみた石垣とおおい被さるような桜が見事。
先祖が徳川に寝返ったので謝るって
前田利家像に何度も頭を下げてるY。
きっと許してもらえるさ。笑

お腹がすいたのでタクシーをつかまえ
片町へ行こうとして念のため運転手さんに尋ねたところ
回転寿司なら正直”まいもん寿司”が。
ってことで、駅向こうまでビュー!

ネット予約や並んでる人たちもいたので
順番はいつになるかわからなかったけど
こんなバイパス沿いの地から戻るわけには行かぬ。
ということで不本意ながら待つ。
14時という時間がよかったのか
思ったよりは待たずにテーブル席へ。

第4回めの乾杯をして
甘エビ、ゆでホタルイカ、桜鯛。
なめら(ハタ)、がんど(ぶり)。
再びのガス海老。
白えびの唐揚げ。
なめらの食感と
ホタルイカがたまらんかった〜。
日本酒飲み比べてみんなで指差して
「宗玄」に決めたりして
盛り上がる私たち!
とりあえず朝ごはんは水に流すよ。

次なる店に向かうにはお腹もいっぱい
時間も少しあるので
そこから歩いて県庁の展望台へ。
車地域につき1ブロック、道路幅もはてしなく大きいけど
とことこと歩いて誰もいない県庁へ。
エレベーターで19Fにあがるとそこには
人がたくさんいたのでちょっとオドロキ。

高い建物のない金沢、360度見渡せる展望フロアからは
やはり雪をかぶった山並みが見え、
反対側には日本海が見え、
地球のカーブを感じて。

そこからまた歩いて
中央卸売市場の前にある「早舟」に一番乗り。
愛想のいいおばちゃんが
刺し盛りをすすめてくれる。
ほどなく出てきた盛り盛りの刺し盛り
で、乾杯第5回め。
もちろんどれも美味しく。
梅貝とホタテのひも、イカがとくにね。
ポテサラ、銀だらもぶ厚くて美味しくて。
やっと来たよ、オレたちの居酒屋早舟だー!

とはいえ
長居をしないのが50歳。
すぐにお腹はいっぱいになってしまうのだよ。
でもちょうど予約客なんかで混みだしたので
タクシー呼んでもらって退出。華麗に。

タクシーの運転手さんに
ホテルに行く前に卯辰山の夜景に寄ってもらえるかと言うと
喜んで!ということで、少し遠回り。
道すがら本日の私たちのコースを説明すると
「観光客は普通そんなコースは行きませんよ」
「だいたいそんなに歩かない」って
笑われたのがちょっとうれしかったりして。

卯辰山に行く前に
東茶屋町の桜の咲く川沿いの細い路地も通っていただき
自転車で登りたくなるような
カーブをぐるぐる登って
金沢一番の高台卯辰山見晴らしへ。
ご案内しますって運転手さん自らスマホのライトで
足下を照らしてくださって感激。
この展望台もなかなか来ませんよって
言われたりもして。

そのあと自分が一番金沢らしいと誇れる場所だって
金沢城の石垣と迎賓館の間の道を通ってくれて
昼間よく見られなかった石垣もライトアップされていて
ちょうどよかった。
迎賓館にあるフレンチレストランのモダンさと
石垣とのギャップがいいのだというN野さん。
観光タクシーでもないのにありがとうなのでした。

さてホテルにチェックインして
あやうく部屋呑みに突入しそうになってしまったけど
まだ7時!と、力を振り絞って
金沢の飲み屋街片町パトロールに。

どうでもいい店、よさそうな店、いろいろ
集まってはいたけど
私たち全員が心ひかれたその香りは
スリランカカレーの店Spice Boxなのだった!!

この口の中の魚臭さをとりたい、というのもあって
全員一致の決断。
第六回めの乾杯をキングフィッシャーで。
おつまみセットにあった
魚のコロッケさえも忌々しく。笑
でもシェアしたカレーセットが
もう今まで食べたカレーの中でナンバーワン取るぐらいに
美味しかった〜。
サフランライスに
ココナッツとたまねぎを和えたポルサンボール、
ココナッツときゅうり、にんじんを炒めたマッルンと
混ぜて食べたスパイス多めのブラックチキンカレー。
全部混ぜるのがスリランカ式なんですって。
まさか早舟の上を行く店にこの日出会うとは思わず。

犀川のライトアップをみたらホテルまでタクシー。
ホテルの隣のコンビニで赤ワインを一本買い。
Yは自前のスキットルでウィスキー持参と男前。
私たちにも持ってきてくれた
ショットグラスもイカしていて
いかにも道具好きの男子のようで
いいね。

順番に風呂入りながらタイガーウッズ見ながら呑んでたら
最後のAが風呂からあがる前に全員沈没してしまってすまない!
めがねケースが空っぽだったというショックを一緒に笑いとばせなくて
ほんとにすまない!

それでも次の朝は6時半ぐらいには起き出して
さっさと準備はじめる私たち。
行動が早くってみんなが先読みしていて
いろいろやりやすい。

朝ごはんはおいしいパン屋にしようって
ひらみぱんまで徒歩でむかう。
クロックマダム、キッシュ、クロワッサン、あんパン、
チーズと生ハムのハードパン、
クランベリーとクリームチーズのハードパンを。
コーヒーないねって、ホテルそばのコンビニまでてくてく戻って
また来た道を戻って公園でやっと朝食という。
こういうの私は好きだけど。
あれ?朝ビール飲んでる人いるし。
桜もたくさん咲いていて
地元の家族連れがのんびり散歩してるひろびろとした公園で。
きのうより曇っているけどあたたかい朝。

なぜかFの持っているピクニックセットで
パンは丁寧にカットして分け合う
彼女たちの隠せない育ちの良さが好き。
がさつで粗野な私は反省してしまうけどね。

そこから疲れているFをだましだまし徒歩で
片町を越えて、西茶屋町へ。
犀川橋からは今日も雪の山並みが見えたよ。

静かな茶屋の町並みの鑑賞もそこそこに
楽しみにしていた豆のかわむらで甘納豆大人買い。
ダンナの好物限定のわらびもちの残りひとつも買い。
紙袋いっぱいのおみやげなんか持って
なんか急に女子旅っぽい。

近くにあった真田紐のお店では
真田紐を靴ひもとして使えると知り購入。
この日なぜか全員がスピングルムーヴを履いているというのも
類友というべきか。
素材も色もかぶってはいないのだけどね。

落雁のお店をひやかして外に出ると
とうとう予報通りに雨がぽつり。
それでも傘をさすまででもないので
よかったけど
誰ともなく再訪することになったSpiceBoxは
残念ながら日曜休業。

タクシーで一気に今度は東茶屋町へ。
こちらは西に比べて人も多く、店も多く、
鎌倉の小町通りのようで私は興ざめ。
ここらでごはんというみんなを制して
こんぶ屋、金箔屋、手ぬぐい屋なんかを覗いて
結局酒屋のカクウチで試飲して落ち着く。
おいおい女子旅どこ行った〜?

そこからまた歩き疲れたFをだましだまし
それでも柳宗理の展示とみたり
保存食専門店stoockで気を紛らわしてホテルで
荷物をピックアップ。

雨もまた降り出して来そうだったので
駅までバス乗って駅ナカのおでん屋へ。
調べていた店は混んでいたのだけど
となりにあったお店がよさそうだったのでそちらへ。
その選択も正解だったようでおでんと日本酒、
そのほかのつまみもあって。
えーと乾杯は7回め?部屋呑み入れて8回め?
おでんは塩おでんとのこと。
定番大根とたまご、きんちゃくと糸こんにゃく。
美味しかったよ。

しばしおみやげタイムを取り
再び集合して最後は8番ラーメンで
餃子とビール。春巻きが美味しく。
乾杯9回めだね。
ぎりぎりまで呑んで
駅で圓八のあんころ餅も買えて
新幹線で最後の乾杯。
ゴーゴーカレー(金沢なんだね)のスナックと
ビーバーというスナック菓子を食べながら
眠りにつき、気付けば東京。
近い!

家でダンナと
わらび餅とあんころ餅を食べて
幸楽の焼き鯖寿司でやっと終了。
中だるみナシの充実旅。
楽しかったわ〜。
まだまだ続いて行くのだよ、私たちの旅も!

巻いてもいいのん?

きのうはTomが打ち上げで
仕事仲間と神保町の高級寿司を食べに行くというので
対抗して?同僚NNさんといつもの次郎長へ。
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野球中継みながら、さしみをつまみ
死ぬまでにあと何度山に
行けるかね~とかいつもながらの。
握りは小肌、つぶ貝、
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いかしそ巻、穴子、
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かんぱち、ほたて、
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タコ巻、さば。
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いつもはさばが文句なしなんだけど
きのうはつぶ貝とほたてが美味しかった!
おそるおそるお願いしたタコの巻ものも。
先日何でも巻いてもらってるお客さんがいたのだけど
聞いたら何でも巻きますよって大将。
さばもいけるそうな。
なんかもったいないので握ってもらったケド。
いつもながらの計算間違ってね?
というくらいのうれしいお会計。
先日自転車を貸してあげたということで
NNさんにちょっぴりごちそうにもなり。
近くにふらっといって
「まいど」って言ってもらえる
寿司屋があるって
ほんといいね。
高級寿司とは違う愉しみがあるハズ。
立ち退きもなく、大将にはいつまでもお元気で
続けていってもらいたいものなのダ。

深夜作業、あたしの場合。

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今晩は急遽
Tomが深夜作業につき。
ビスコッティを久しぶりに。
レシピはほぼ日の140文字レシピ。

ビスコッティ:ボウルに薄力粉100g、砂糖50gをふるい、溶き卵1個、油大1をヘラで混ぜ、粉気がなくなったら粗く刻んだナッツ80g、チョコ50gを手で練り込む。なまこ形にして180度のオーブンで20分焼き、粗熱を取り1cm幅に切り、切り口を上に並べ150度で30分焼く。

今回は砂糖の代わりにジャムを60g入れてみた。
そのジャムってのが先日作ったじゃばらジャム。
花粉症に効くと言われてる幻の柑橘類。
何が幻なんだが知らんが。
皮に花粉症撃退成分があるらしいので
マーマレードの要領で
それを毎日ミニ瓶1個分せっせと食べていたのだけど
ほかに摂取方法ないかな〜と思っていて。
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できあがりはジャムのせいでか
ちょっとさくさく感がたりなかったのと、
今気付いたけど油大1を忘れたので
近いうちにまたやってみよ。
ナッツも古かったのでこれも替えて。

これに先日soukichiさんのブログでみた
クルミのリキュール「ノッチェロ」を
入れてみたいとかもくろんでるところ。

忙しい時には甘いもの。
自分でおいしいのが作れたら
それが一番と思うのよね〜。

今年の夏はチェコ帰りのグラスで。

きのうは。
Tom仕事呑みにつき
中高友AとFを誘って神田の焼き鳥「福はら」で呑み。
ここのからだの大きい大将は
原チャリ通勤なんだけど
通勤時にマークされていたらしく
以前お邪魔した時に
「ご夫婦、小伝馬町でみかけます、自転車通勤!」
なんて言われ。
その後野太い声で「おはようございます!」と
信号待ちであいさつされたりも。
ビールが「違う」ので
しばらくぶりだったのだけど、やはり美味いのです、
ココの焼き鳥。
炭で焼いてるけむりとか匂いとかしないのがナゾなんだが。
焼き鳥以外のとりわさ、シーザーサラダ、コロッケなんかも
美味いのと、幻の(何が幻なんだが知らんが)
尾っぽのないにわとりインギー鶏のもも焼きも高いけど
おいしかった~。ふっくら。
そんなビールNGの店でチェコ出張帰りのAから
現地で吹いたというビアジョッキをいただく!
「結構いいガラスなのよ」
モーゼルなんだそう。
軽くてかっこいいデザイン。
その価値もわからないあたしに
ただビールが好きという理由で。
感謝なのだ。
夏になってTomの会社の
ビアサーバーが開通するのが楽しみ。
たくさん入りそうだし!
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あたし的コンプリート

エミール1エミール2なんのにおいなんだか鼻がきいて
ふと検索してみたら
あたしの一番好きな映画監督
エミール・クストリッツァの作品が
1月末から恵比寿で3週間もかかるという。
絶対見たい4本を厳選、
Tomに見せたいと思っていたので
もう1枚追加で300円引きの前売りを
5枚購入。
ところがこの前売りというのがあとでまさかの問題を引き起こし。
(というほどでもないケド)

まずは
1月のある月曜日
Tomさん深夜作業につき
ひとりで一本め、「SUPER8」をみた。
今回の作品群の中では唯一のドキュメンタリー。
映画の音楽を担当していて
クストリッツァ自身も所属するバンド
「ノースモーキングオーケストラ」のメンバーの
インタビュー、ライヴ映像なんかが中心なんだけど
揃いも揃ってはちゃめちゃ人生。
酒呑んで仲良く盛り上がってるかと思えば、
すぐに瓶を手に持ってケンカしたり。
だけど貧しくてもしかるべき音楽教育を受けていたり
一家が音楽家族だったりして
揃いも揃って演奏力がすごい。
とくにギタリストの二人が好きなフレーズを教えあってるシーン。
ゆっくり弾きはじめたかと思えば、こお?こお?
てな具合に習得していって
だんだんかみあってきてテンポをあげ
アドリブで会話しちゃう!みたいな場面は鳥肌もの。
こういう場面を見ると音楽やりたい!っていう気持ちと
自分には無理だーという絶望の気持ちと
両方の波がざばーんと押し寄せてきて
結局目をとじてやり過ごしてしまう。
それの繰り返し。

ちなみに
この「SUPER8」、Tomが観たことあるというので
絶対違うとよくよく聞いてみれば、
やはりSFの方だった。

しかし
シャレオツ恵比寿は居心地悪く
併設のカフェの商品以外は
持ち込み禁止だったので
持って行ったおにぎりも食べられず
帰宅してやっとビール。
映画の前の景気付けのビールは
危険なのでよかったのかもしれないが。
でも入れ替えじゃなかった昔には
飲んだり寝たりしながら
一日映画館にいることもできたのにね。
いろいろ不便に思う。

そして週末に
Tomを付き合わせ2本め「アンダーグラウンド」を。
サラエヴォ出身の監督がユーゴスラビアの混乱期を中心に描いた作品。
いくつもの民族が集まってくっついたりはなれたり
つついてくる周辺諸国との関係、
自分たちはナニジンなのか?
祖国はどこだ?
そんな状況の中
持ち続ける民族への愛と誇り、憎しみとあきらめ。
侵略の経験のないあたしたちには
想像もできない感情がたくさんあふれている
作品たちだけど、ささいな笑い、小さな欲望、邪心、
哀しみがもたらすものは、誰にだってある。
そんなことを思い起こさせるクストリッツァ作品が
好きなんだな、あたしは。
映画の終わりに拍手がおこったのは
はじめての体験だったけど、なんだかじんわりきた。
Tomも理解はできないけど
久しぶりにおもしろい映画を観た、と言っていたので
よかったかな。
観てない人に説明するのは難しいから、映画というものは。

そしてこの日は土曜の最終回ということもあったのか
席はほとんどうまっていたので
月曜日に観る分の席を予約して帰った。

でもってでかけた次の月曜日の最終回。
驚いた。
着いてみると、切符売りがいない。
代わりに貼り紙がしてあって
「次の上映、黒猫・白猫は完売しました」だと。
予約していたのでホント助かった。
土曜日も開始時刻には満席になって驚いたのだけど、
休日の最終回ならまあ。
・・と、思っていたのが甘かった。
デートで映画に行く、という若者が
意外と多いという話は聞いたことがあるけど
ロードショーだけじゃないんだね。

で、この日みた「黒猫白猫」は
意外と忘れている部分も多かったけど
みればみるほど、
すみっこにいる役者の顔、
猫に代表される動物の演技、
足こぎ発電や、空飛ぶ演出をする手造り小道具
(いや、舞台装置といえるほど大きいものも)
おかしくってたまらない。
お金がないからこうしてます、こういう時代だからこうしてます、
のはずなんだけど、かえって発想の豊かさや、
手造りの技術力の高さが際立つ。
これもクストリッツァ作品のおもしろいところ。

あとは常に効果的な音楽。
ジプシーの悲哀に満ちているかと思えば
毎度おなじみの結婚式の騒ぎで流れるような
軽快で、映画館の椅子にすわっていてさえ
体が動いてしまう、それ。
ジャンルを超えてすべての人に
何かしらの印象を与える音楽、そういうもののような気がする。
ノースモーキングオーケストラ、何度か来日しているんだよな。
いつかライヴにも行ってみたいのだ。

さて
ここまで観終わって
どうしても観たいあと1本は
あと1回しかかからない。
いまどきの映画館らしくネット予約もできるのだけど
ケチって前売りを買ってしまったあたしは
窓口でしか予約ができないんだと。
しかも席の予約は3日前から!
電車賃がかかってまうやん!
前売り使えねぇっ。

それでもずいぶん待った映画だからしょうがない。
予約できる日にでかけて行くことに。
でもそれだったら一本観よう。
と、予定外の「ジプシーのとき」を、前売りで。
で、残り一本の「ライフイズミラクル」を
ネット予約した。
これで安心。

「ジプシー」は
かなりの回数かかってるせいか
わりとすいていた。
もう恵比寿にも慣れたので、ロビーでおにぎり食べるなんてことも平気。
170分の大作、あきもせず、腹もへらず、トイレももよおさず、楽しめた。
何といっても「黒猫白猫」にもでていた
おばあさんの顔が最高にいいんだな。
たぶんしろうともたくさん出ているのだけど
それがたぶん監督の世界観をリアルに表現するのに
一役かってる。

そしてついに
2月の2週目月曜日に
Tomも深夜作業だし、最後の一本
「ライフイズミラクル」でコンプリート。
たしか最初に観たクストリッツァ作品で
これにやられたんだけど
今みるとちょっとファンタジーすぎる部分もあり。
でも出てくる人たちが皆、粗野でどうしようもなくて
感情で動きすぎるんだけど、
やさしくて愛にあふれてる。
監督が好きな人間像なんだろうな。

結局
見直してみたらば、カンヌパルムドールの
「アンダーグラウンド」が一番おもしろかった。
いろいろしかけがある、という意味でも。
ただDVDで観たこれらの作品を
スクリーンでわざわざ観直す必要があったかは疑問。
そこはあたしはこだわらないし
映像がきれいな映画というわけでもないので。

しかし恵比寿、疲れたな~。
慣れない恵比寿に通っては
いつもすいているトイレとか
三越のかんぴょう巻が閉店間際には
100円安くなることとか
地下のベンチは意外と寒くなくて
こっそりかんぴょう巻をほおばれるとか
コンビニよりドラッグの方がお菓子や食料が充実しているとか
ビール飲むなら恵比寿博物館のテイスティングサロン、
ホットドッグが安くてうまいとか。
そんなことは知ったけど。
およそ恵比寿の街からはのぞまれない侵入者の
あたしでした。
どうだ!ザマーミロ!
もう行かないぞ、一生分行った!

はて。福ハ内に呼び寄せられたか

ランチに。
オリンパスにカレー食べに行きたい!と
Y子から声がかかるも
体調イマイチの人ばかりで話は流れ。
体調万全のあたくしとしては
お弁当も持ってこなかったし
何より気分はオリンパスだったし
久しぶりに店長K松くんにも会いたいし
自転車でチャリっとでかける。
ご無沙汰をおわびするあたしに
「ほかのお客さんに問われたら何といいましょう」
と、相変わらずあたしにはこっそり
かつてのリクエスト通りに
丼で出してくださる。丼カレー。
オリンパス
いや、この方が辛く感じるのでね。
それ以来。
帰りがけに感想を聞かれ、
「ちょっと甘味がたりなくなったかも」と告げると
「たまねぎかもしれませんね」と。
研究熱心な方でもあるのだ。
オリンパス水2
大きな窓からあたたかな光がさして
グラスの影がおもしろく
自分はよくは知らないジャズたちが
忙しい日常を忘れさせてくれる。
今日はそれを実感できました、
ほんにごちそう様!
また後日みんなの体調の良い時に。
と、思っていたらおやつの時間にパートさんが
「福ハ内」という節分のお菓子を
持ってきてくださった。
毎年恒例になっているのだけれども、
このお菓子に会えなかったY子が似ているだけに
節分に会えなかったことが一層
残念に感じられ。
福ハ内
夜は夜で
毎年恒例で予約していた穴子専門店『玉ゐ』の恵方巻が
なんだかグレードダウンしていて残念ダブル。
美味しくゆっくり食べたいから
半分とあとは一口サイズに切り分けてから
半分だけお作法通り南南東を向いて黙って食べたのだけど
そんな掟破りをしてしまったからなのか。
1年に一度の楽しみ、豪華具材の巻寿司、
来年はどこで頼むか悩ましいのだ、嗚呼まったく。

初わたる

きのうは。
今年初の『日本そばわたる』@神保町へ、☆とNNさんと。
比較的あたたかい日だったのもあって
かけつけビールが美味い。
しかも一日2回の洗浄を誇るだけあって
ここの泡のクリーミーさはハンバない!
なーんて、コレが好きかどうかは別の話なんだけどネ。
味付け濃いめのおからと
店主兄弟の母上Mサ子さんの大根の柚子漬け、
ほうれん草と生海苔のわさび和えから。
そば屋であるという以上にこういうつまみのラインナップが
ニクいのだよ、こちらのお店は。
手に入った素材で工夫された美味しいもの。
神田の『あい津』もそういうお店なんだけど。
さといものから揚げ
すばらしく衣の薄い
さといものから揚げが来たところで
毎度のNNさんからの自作のおちょこの寄付。
NNさんは最近長らく通っていた陶芸教室のほかにも
もう一つ教室に通い始めたらしく
二つの教室のやり方がいわば伝統と革新、
まったく違う方向のことをやらせてくれるのだとかで。
そんな話もいきいきとしていて刺激を受ける。
そのおちょこで呑んだのは弥久、びきゅうと読む
富山のお酒だそう。
こいつが何とも美味しかったのだ。
美味しかった日本酒について説明するうまい言葉を持ち合わせないのが
残念なんだけど。
そこはまだまだ勉強中。
まだ好きか嫌いしかない。
それにしてもおにーちゃんはどこからかこんなおもしろい日本酒を
持ってきてくれるのよねぇ。
びきゅう
続いて百合根とぎんなんのてんぷら。
ちょっとおしゃべり好きなお兄ちゃんと黙々と料理する弟くん、
この二人の様子もこのお店の人気の秘密なんだろうけど。
この弟くんがほんとにあげものが上手なんだわ。
からっとかりっと!
スタート遅かったからいい時間ではあったのだけど
蕎麦の前に日本酒もうひとつ。
こちらは辛口13度でイマイチだったのだけど
蕎麦味噌を頼んだら、組み合わせ的に正解で。
食事中に呑むのがいいんです、
というおにーちゃんの説明にも納得。
ゆりねぎんなん
で。もちろん最後は蕎麦で〆たわけですが。
安いんだよな~。
申し訳ないぐらいなのだけど、うちらはまだいい方で
やっぱり手放しに歓迎できるお客さんばかりではないというのが
ツライ。自分たちだけでなくその先にいる人たちのことも考えると
したくてもできないことがあるんだというジレンマ。
個人店は個人店で悩みがあるんだそうです。
好きな店に生き残って欲しいあたしらは
足繁く通うくらいしかできないですが。
と、いうとうちに最近来てないぞ!と
怒りそうなお店いくつか・・・!
ふう
呑べえ続けるのも大変なんだわさ。

2015年末から2016年初にかけて

遅ればせながら、あけました。
久しぶりにブログを更新しようとしたら
放置してあったコメントがあって
大変残念なことがあり、大変失礼をしてしまったのだけど
おかげ様で?久しぶりにその方ともメールでやりとりして
近況などをお話できたのでした。
もう読者もいないかもしれないけれど
反省して今年は少しは書くつもり。
老後の楽しみに。

さて
年末から年始にかけての話。

今年もお雑煮のお餅は阪東橋の『満寿田屋』のもの。
昨年末も29日にお手伝いに。
11時に「お腹すいた~」とつきたてのお餅で腹ごしらえ。
前回と違い今回は、厨房に入らせいただき、
冷たい水でお米をとぐおばあちゃんの横、せいろでお餅を蒸す火のあたたかさを背に、
大きなふりこのようなもののついた古い機械がお餅をつくのを待ち、
てんびん秤で量っておじいちゃんが木枠に入れてくれたお餅を
軍手した手で「のし」て。
あるいは、丸めてかがみもちを作って。
何てことはないけど、なかなか体験できない楽しさ。
お手伝いになっているかは、少々疑問だけど、
あたしたちでなくいろんな人が手伝いに来るのをご家族のみなさん、
喜んでくれてはいるみたい。
9のつく日ということで、お客さんは少なかったけど、
つきたてのお餅を出すこちらのお店はやはり貴重で、年末は
お忙しいのだそう。

その日は、あたしの両親が大阪より兄の家に来ていたので
仕事は15:30あがり。お餅をおみやげに、Tomと合流して兄の家へ。
弟夫婦とめいも来ていたけど、みんなでTVをみて過ごした
ちょっとヘンな年末。

そのあと30日からやっと料理をはじめ
何だかずっと台所に立ちっぱ。
何てったて黒豆は煮っぱなしだし。

根菜の煮物は年中作っているけれど
おせち用には1種類ずつ煮る。
いつものように一発勝負でなく
ちゃんと味をたしかめながら。ね。

高野豆腐ははじめていい具合にできた。
いつも煮時間も砂糖もたりなかったみたい。
それといただいた乾燥しいたけがりっぱで
出汁もたくさんですてき。
さといもとブリもいいのが仕入れられたみたい。

田作りは今年も炒りすぎてこげ味。
焦らずゆっくり炒るが今後の課題なのだ。

そして2時間近くがんばってこしつづけた
栗きんとんが美味しかった!

おせち2016.3
もちやの丸もち
おせち2016.2
おせち2016
おせち2016.4

大晦日は近くの神社へ。
江島杉山神社、目の神様なのでこの視力低下をとめて欲しい!とお願い。
ふるまい酒と甘酒とかわいいおさるのキーホルダーをいただいた
さる年女なのでした。

篠塚稲荷神社→銀杏岡八幡神社→須賀神社→第六天榊神社と5社も巡って
新年を迎える。

今年もたくさん楽しいこと!

榊神社

お餅、重要!

あけまして。
どうもくんではありません。
2015-01-01 10.03.00
お雑煮の具がなくて小松菜と菊の戻したんとなるとで
顔みたいになった!
具はさみしですが、お汁はおいしくできた、と思う。
うす味の、ちょい甘。

主役のお餅が美味いのが一番の理由かもしれませんが。

呑み友Mス田さんのご実家
毎年年末忙しいのでお手伝いにいってる人がいるという話は
聞いてたけど、昨年末はやっと念願叶い。
30日に元祖とNNさんと。

11時ごろうかがうと満寿田屋さんはすでに忙しそう。
つきたてだというのびまくーるお餅をいただいたら仕事開始。
その日はのし餅の日だということで(前日だと鏡もちのお餅を
丸めるらしい)できたてののし餅を乾かし
希望があればカットして袋に詰めるという行程のお手伝い。
2014-12-30 11.35.20
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あたしはMス田さんの長男21歳シンゴの指示を受け
彼がそばを切るときみたいなでっかい包丁で切り分けた餅の
切り口に粉をふるという仕事を。

時間ごとに予約で取りに来るお客さんと、
予約なしのお客さんに3種類の厚さの餅をだすのに、
奥で餅をつく隊、うちら切ったり詰めたりする隊、おもてで品物を出す隊、
希望通りのお餅を用意する連携プレーというのが、結構難しい。

切るのにちょうどいい具合になった餅を切っていると、
間に急ぎで切ってくれとか、
予約用にキープしているものをとりあえず店頭に出してくれとか、
でも次のがないよとかって。

忙しい時はこんな雑なもの売ってもいいのか?というほどの
急ぎ具合でどんどん袋に詰め、かと思えたばお餅があがってこなくて
ただぼんやりと待つ、といった具合。

おもしろそうだからちょいとお手伝いして、できたてのお餅でも
いただいて帰ろうと思っていたけれども
それなりにお役に立っているようなので、帰るタイミングも失い、
結局11時から17時すぎまで。
久しぶりに立ちっぱなしで、なかなかの重労働。
でも楽しかったな。

帰りにはできたてののし餅とかきれはしとか、あんこまでいただいて。
さすがに呑み助二人と一緒だったけれども
まっすぐ帰路へ。
いただいたお餅も重かったしね!

で、お雑煮もだけど
年末のうちに食べたお餅、ハンパなく美味かった!
切り餅買ってる場合じゃないね!
2014-12-31 13.13.21
2015-01-01 13.37.50
来年もまたお手伝いに行って、このお餅をゲットしたいものだ。

阪東橋駅から商店街抜けた角っこ。
いつまでも続けて欲しい渋い渋いお店です。
おばあちゃんはもう息子の代で終わりなんて言ってるけど
年中のし餅が買えるなんて貴重なお店なのにね!